阪急杯2024予想
開幕週だからこそ「非サンデー系」、「ダンチヒ」は早計

夏影
14期 予想歴41年

◎ダノンティンパニー
  9着/2人気

○ウインマーベル1着/1人
▲カルロヴェローチェ8着/6人
△ルプリュフォール6着/10人
×サトノレーヴ
×アサカラキング


 昨年は非サンデー系のアグリが1着。だから、今回も「非サンデー系を狙う」、「ダンチヒの血」などと言ってるようでは、引っ掛け問題に引っ掛かりやすいタイプの人間の典型である事を自覚した方が良い。

 実は、今回はここ3年とはちょっと開催状況が異なる。ここ3年は第3週に行われていたが、今年は開幕週に開催される。だから、ここ3年の傾向を鵜呑みにしてしまうのはマズい。開幕週だからこそ、前残りでアメリカ色が強いように思えるが、実際の活躍馬の傾向とは大きく異なる。
 ちなみに、開幕週に行われた4年前の勝馬は6番人気のディープインパクト産駒で、4角10番手の位置取りから差し切っている。5年前は、11番人気のダノンシャンティ産駒が4角15番手の位置からを追い込みを決めている。7年前の勝馬トーキングドラムは7番人気の母父サンデー、12番人気の3着馬ナガラオリオンはアドマイヤマックス産駒。
 開幕週で行われるので、実はクッションの利いた「差し馬場」なのである。それ故に、バリバリのサンデーサイレンス系がそのスピードを遺憾なく発揮し、穴を開けているのである。しかも、ここに挙げた穴馬は全てダンチヒの血を持っていないところがミソ。

 土曜日の芝レースは4鞍行われ、そのうちの3鞍が内回りでのレース。
 最終レースに1200㍍が組まれていたが、少頭数ゆえ勝負所での攻防が淡白過ぎた。正直参考にはしづらい。
 好スタートのデルマカミーラがスタート早々控えた為、大外枠ウォータールグランの単騎逃げが直後に成立。はったりを利かせて、そのままハイペース逃げを敢行。少頭数ゆえ、3−4コーナーでは後続の進出なく、直線まで後続のプレッシャーを受ける事なくレースを終えるといった内容。阪急杯では、内にメイショウチタン、デビューから常に人気を背負いながら全て連対果たしているサトノレーヴ、3連勝中と勢いあるアサカラキングと強力な逃げ馬が揃った。プラス好位に力量のあるウインマーベルという布陣。先行争いが熾烈になり、勝負所では力量馬のプレッシャーがのしかかる展開が予想され、流石に土曜の最終レースのような展開にはなりにくいはず。
 内回りレースで最も頭数が揃ったレースは、5Rに行われた2000㍍の未勝利戦。4コーナーでは、逃げ、番手の馬がその直後にいた好位勢達に外から飲み込まれた。
 そんな内容から、好位もしくは中段からの差し馬に注目。オーバーペースになるようなら、ルプリュフォールのようなら、"末脚だけの体力不足馬" にも3着くらいなら期待は持てると考える。

◎ダノンティンパニー

(血統)
父ディープインパクト
母父マルジュ

(オプション)
生涯初重賞、「リステッド→G3」格上げ、「1400→1600→1400㍍」バウンド距離短縮。

 勝鞍全てのパフォーマンスが他馬を圧倒しており、能力の差は歴然でこのクラスでも楽に通用するレベルと見る。競馬に対する情熱、気力が強く走りが過激だ。
 体質弱くデビューは遅れなかなかレースを使えない日々が長かったが、大切に使われていた分、良いタイミングまで競馬にフレッシュさを保つ事が出来た。いずれトップに上り詰める馬になるだろう。
 人気を被りそうだが、ここも勝ち負けだ。

△ウインマーベル

(血統)
父アイルハヴアナザー
母父フジキセキ

(オプション)
多頭数内枠。

 格下げステップでアテにならないタイプだが、多頭数内枠だけに集中力は維持出来そうで、ハイペースなら更に信頼度も上がる。
 3戦連続1400㍍と、競馬がちょっとマンネリ化しているのが不安
 
▽カルロベローチェ

生涯初古馬重賞

▽メイショウホシアイ

生涯初重賞

▽ルプリュフォール

 やる事は一つで、一か八かの「インが空いたらラッキー」。前がパッタリ止まるような展開で。


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