阪神大賞典2024予想
G1トライアルの意味合い深く、スピード要素は必須条件

夏影
14期 予想歴41年

◎ブローザホーン
  3着/1人気

○サヴォーナ6着/3人
△アンタンスルフレ14着/14人
×テーオーロイヤル
×ユーキャンスマイル


ジャスティンパレス ホープフルS2着
ディープボンド   京都新聞杯1着
ユーキャンスマイル 新潟記念1着
シャケトラ     AJCC1着

 上記は、過去5年の勝馬で、全てが中距離重賞で連対実績を持つ。
 阪神大賞典は、天皇賞春トライアルの意味合いの強いレース。当然天皇賞春で好勝負するような馬が参戦してくる。天皇賞春は長距離G1だけあって、スタミナがあるのは当然であり、逆にそれだけでは当然不十分となる。プラスアルファが必要であり、そのプラスアルファというのがスピードという事になる。
 
 過去の天皇賞春の勝馬も、当然スピードの裏付けとなる中距離以下の重賞の好走歴が存在する。

 ジャスティンパレス
  ホープフルS   2着
  天皇賞秋     2着

 タイトルホルダー
  東スポ2歳S   2着
  弥生賞      1着
  宝塚記念     1着
  オールカマー   2着

 ワールドプレミア
  京都2歳S    3着

 フィエールマン
  ラジオNIKKEI賞 2着
  AJCC     2着
  札幌記念     3着
  天皇賞秋     2着

 近年でもレインボーラインやジャスティンパレス、過去にもゴールドシップ、アドマイヤジュピタ…他多数。このレースを勝ち、更に天皇賞春を勝つ馬は多数存在しているように、このレースと天皇賞春の連動性は非常に高い。それ則ち、同質の要素が問われているという事でもある。
 つまりが、ダイヤモンドSやステイヤーズSのみの重賞実績だけで、このレースに挑むとなると、スピード的不利にぶち当たる事になる。

◎ブローザホーン

(血統)
父エピファネイア
母父デュランダル

(オプション)
生涯初超長距離、多頭数内枠

 函館記念3着歴あり。
 毎度言っている事だが、超長距離戦では「距離慣れ」していない馬を狙うのが鉄則。
 距離慣れした馬は、ダラダラとした走りのリズムに慣れてしまう為に、反応の機敏さやスピードが失われ、G1的要素からかけ離れてしまうのだ。
 逆に超長距離経験の無い馬は、前走と同じ反応、前走と同じスピードを見せようとするので、その両面でアドバンテージが生まれる。函館記念→札幌日経OPでは、600㍍の距離延長をクリアし圧勝劇を演じているように、大幅距離延長には実績がある。フレッシュさあるし、上記に述べたアドバンテージもある。ここは勝ち負け。

○サヴォーナ

(血統)
父キズナ
母父スニッツェル

(オプション)
「3000→2400→3000㍍」バウンド距離延長

 3000㍍の距離経験はあるものの、それは攻防熾烈なG1レース菊花賞。マイナス面よりもプラス的要素の方が強い。むしろ熾烈なG1レースで、かなり早いタイミングからスパートを掛けた。積極的な内容は称賛に値するし、次走2400㍍の日経新春杯でもしっかりとした反応を見せて2着と好走している。
 ここでもしっかりした内容を見せてくれるはず。

△アンタンスルフレ

(血統)
父トーセンジョーダン
母父ディープインパクト

(オプション)
「ダート→芝」、生涯初芝重賞、「2600→3000㍍」距離延長。

 基本はかなり奥手の芝血統。2歳時に中央でデビューし3戦したが力無く惨敗が続き、地方に舞台を移して成長を待った。地方移籍直後に短い距離で6連勝を果たしたが、本格化したのは昨秋で、重賞3連勝を果たした。東海菊花賞では中央馬を退け、金盃トライアルでは羽田盃勝馬をも退けた。勢いあるし、前走軽く凡走し疲労も抜けている。地方調教馬という事で、後天的要因でスピードが失われている公算は否定出来ないものの、短い距離の経験はある。何より、今年の阪神大賞典はスピード不足のステイヤーが多く集ったメンバー構成となり、スピード的不利はそれほど気にならないものと考える。

 母母エイシンテネシーは、1994年の関西金杯の勝馬。5歳(当時は数え年表記で「6歳」)での重賞初制覇とやはり奥手の牝馬だったが、この時のメンバーは正に超ハイレベル。逃げたネーハイシーザーをぶっ差し、マーベラスクラウンの追撃を押さえ込んでの勝利。ネーハイシーザーは後の天皇賞秋勝馬であり、マーベラスクラウンはジャパンC勝馬となる。
 トーセンジョーダンも奥手タイプで、天皇賞秋を制しG1ウィナーとなったのは5歳の秋。
 母父には、鮮度に反応しやすいディープインパクトの血を持つ。芝替わりが刺激になる可能性も高い。3着くらいはあっておかしくないと考える。
 

✕テーオーロイヤル

 1か月前に超長距離戦を激走し疲労が残っている状態。サリエラとの叩き合いを演じストレスもある。
 ステイヤーズSからの超長距離連戦で疲労と、超長距離慣れの懸念もある。
 阪神大賞典は天皇賞春のトライアル的意味合いが強く、ダイヤモンドSやステイヤーズSとは全く意味合いの違うレース。
 単なるスピード不足のステイヤーでは厳しいと考える。
 中距離重賞で好走歴のある馬でないと…

✕ユーキャンスマイル
✕シルヴァーソニック
✕ゼーゲン

生き物全般に言える事だが、高齢になればなるほど、気力は続かなくなるもの。


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