クイーンS2010予想
クイーンS 内枠・先行の欧州型血統。

軍神マルス
08期 予想歴12年

◎プロヴィナージュ
  2着/3人気

○ヒカルアマランサス8着/1人
▲アプリコットフィズ1着/2人


★傾向分析★
2004年 タイム 1'47"5 (良) 1FAve=11.94 3FAve=35.83
テン35.1-中盤36.0-上がり35.6 『中弛み』
1着オースミハルカ・・・フサイチコンコルド×リンドシェーバー=ニジンスキー×レイズアネィティヴ 〔3-l〕 1-1
2着エルノヴァ・・・サンデーサイレンス×Sadler's Wells=サンデーサイレンス×サドラーズウェルズ 〔4-n〕 11-5
3着ヤマニンシュクル・・・トウカイテイオー×Nijinski=マイバブー×ニジンスキー 〔3-c〕 5-5

2005年 タイム 1'46"7 (良) 1FAve=11.86 3FAve=35.57
テン36.0-中盤34.9-上がり35.8 『ハイレベル』
1着レクレドール・・・サンデーサイレンス×ディクタス=サンデーサイレンス×ファイントップ 〔1-t〕 4-3
2着ヘヴンリーロマンス・・・サンデーサイレンス×Sadler's Wells=サンデーサイレンス×サドラーズウェルズ 〔13-c〕 5-5
3着チアフルスマイル・・・サンデーサイレンス×Mr. Prospector=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔23-b〕 11-6

2006年 タイム 1'46"7 (良) 1FAve=11.86 3FAve=35.57
テン34.4-中盤36.0-上がり36.3 『前傾』
1着デアリングハート・・・サンデーサイレンス×Danzig=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔1-l〕 4-1
2着ヤマニンシュクル・・・トウカイテイオー×Nijinski=マイバブー×ニジンスキー 〔3-c〕 6-3
3着レクレドール・・・サンデーサイレンス×ディクタス=サンデーサイレンス×ファイントップ 〔1-t〕 6-3

2007年 タイム 1'46"7 (良) 1FAve=11.86 3FAve=35.57
テン36.1-中盤35.9-上がり34.7 『加速』
1着アサヒライジング・・・ロイヤルタッチ×ミナガワマンナ=サンデーサイレンス×ヒンドスタン 〔1-p〕 1-1
2着イクスキューズ・・・ボストンハーバー×Majestic Light=ボールドルーラー×ネイティヴダンサー 〔3-L〕 3-2
3着ディアチャンス・・・タイキシャトル×マルゼンスキー=ヘイロー×ニジンスキー 〔14-a〕 12-11

2008年 タイム 1'48"1 (良) 1FAve=12.01 3FAve=36.03
テン36.2-中盤36.4-上がり35.5 『加速・一貫』
1着ヤマニンメルベイユ・・・メジロマックイーン×サンデーサイレンス=マイバブー×サンデーサイレンス 〔3〕 1-1
2着レジネッタ・・・フレンチデピュティ×サンデーサイレンス=ヴァイスリージェント×サンデーサイレンス 〔4-m〕 10-8
3着フミノサチヒメ・・・タイキシャトル×エブロス=ヘイロー×ミスプロ 〔7-c〕 8-5

2009年 タイム 1'48"2 (良) 1FAve=12.02 3FAve=36.07
テン35.5-中盤36.8-上がり35.9 『一貫・中弛み』
1着ピエナビーナス・・・フジキセキ×Caerleon=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔19〕 8-8
2着ザレマ・・・ダンスインザダーク×Zafonic=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔4-m〕 3-2
3着アメジストシング・・・フジキセキ×General Assembly=サンデーサイレンス×ボールドルーラー 〔9-f〕 8-8

流れは『中弛み』『ハイレベル』『前傾』『加速』『一貫』と様々だが、共通して言えることは、「連対するには4コーナー5番手以内」。これは開幕週とコース形態が原因と思います。

ラップは中盤から加速又は一定のラップが持続するような2200mのようなスタミナがいる流れと思われる。ここで好走した馬はエリザベス女王杯でも好走することが多いから、2200mの適性=持続型スタミナのタイプ向きの流れが問われる適性と考えます。
 
また着順の前後はあるが、上位に来る馬がほとんど変わらないということ(=オースミハルカ、ヤマニンシュクル、レクレドールなどリピーターの好走が多い)。
エルノヴァとヘヴンリーロマンスは馬自体は別だが、サンデーサイレンス×サドラーズウェルズという配合は一緒。過去に好走した配合は要注意。

血統の傾向としては、ずばりニジンスキー系やサドラーズウェルズ系などの欧州スタミナ型血統向き。サンデーサイレンスは連対も多いけど(母父サンデーサイレンスも)、母系(母父サンデーサイレンスの場合は父系)にはほとんどこれらの血統が入っていました。ニジンスキー系やマイバブー系なども適性が合うと考えます。

牝系の傾向は、No.〔1〕〔3〕〔4〕のクラシック好走の多い牝系がよく好走しています。
分枝記号cも好走が多く、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強いタイプから開幕週の馬場と力の要る洋芝に合うのだと考えます。

★予想★
ラウドシャンクシーやプロヴィナージュが逃げ馬と思われ、緩い流れになりにくいと考えて流れは『一貫』を想定。先行・差しを中心と思うが、小回りコースの開幕週なので「ローカルコースの鉄則」が活きやすく、内枠の先行馬を軸に考えました。

◎プロヴィナージュ・・・フレンチデピュティ×サンデーサイレンス=ヴァイスリージェント×サンデーサイレンス 〔22〕
前走ヴィクトリアM9着(=東京芝1600m:0.2秒差)。小回り芝1800~2000mのよどみない流れを前で踏ん張る競馬が得意で、内枠で先行できそうな今回は条件はプラス要因と考える。フレンチデピュティ産駒はヴァイスリージェント系で、セカンドステージが存在する芝・ダート兼用タイプ。鮮度や勢いが好走に重要なポイントで、好走中なら馬体重がポイントになる。使い詰めると馬体重が減りやすい傾向だが、今回は休み明けなので鮮度的にもプラス要因。また近走は差して好走できるようになり脚質の幅が広がっているので、セカンドステージに入った可能性あり。その点に期待して評価する。母父サンデーサイレンスは、勢いに乗じて連続好走しやすい特性を持ち、鮮度の高い時によく好走する。
No.〔22〕の牝系は、タフでスピードとスタミナに優れた牝系。分枝記号なしは、産駒ごとに得手不得手ははっきりしているものの、平均的に能力を発揮し、やや晩成傾向。

○ヒカルアマランサス・・・アグネスタキオン×A.P. Indy=サンデーサイレンス×ボールドルーラー 〔16-d〕
前走マーメイドS5着(=阪神芝2000m:0.5秒差)。アグネスタキオン産駒はスピード型サンデーサイレンス系で、前走0.5秒差以内で5着以内だと好走しやすい特性を持ち、サンデーサイレンスの瞬発力を最も活かしやすい。今回はこの特性のギリギリの範囲内と考えて期待する。母父A.P. Indyはボールドルーラー系で、平均ペースで流れる中距離向きで、瞬発力よりも全体的なスピードで勝負する。決まった距離やコースを得意とする産駒が多く、夏に強い特性あり。
No.〔16〕の牝系で、叩き良化型のステイヤー特性がある牝系。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持つ。

▲アプリコットフィズ・・・ジャングルポケット×サンデーサイレンス=グレイソヴリン×サンデーサイレンス 〔16-c〕
前走オークス6着(=東京芝2400m:0.6秒差)。ジャングルポケット産駒はグレイソヴリン系で、小回りコースが得意なタイプと広いコースで末脚を繰り出すタイプとがいる。本馬は母父サンデーサイレンスということもあり速い上がりを繰り出せるので、広いコースで末脚を活かすタイプと考えるが小回りコースはまだ未知数。近親にマンハッタンカフェやブエナビスタがいるので、洋芝適性も高いと考え新たな適性も引き出される可能性は高いと考えて期待する。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。
No.〔16〕の牝系は、叩き良化型のステイヤー特性がある牝系。本来は叩き良化型なので休み明けの分割引。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。

△モーニングフェイス・・・スペシャルウィーク×Sadler's Wells=サンデーサイレンス×サドラーズウェルズ 〔4-k〕
前走オークス8着(=東京芝2400m:1.4秒差)。スペシャルウィーク産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、本来はエンジンの掛かりが悪く末脚が不発に終わることも多いのが産駒の特徴なのだが、本馬は近走で34秒台前半の末脚を連発していて性能の良いエンジンを積んでいる様子。母父Sadler's Wellsは、成長力豊かで底力があり、力の要る馬場や厳しい流れで本領を発揮する。
No.〔4〕の牝系は、3歳春から力をつけてクラシックで好走するような成長力がある。分枝記号kは、かなり時計のかかる馬場でのみ力を発揮する。冬場のダートや最終週の重馬場などが合う。北海道の洋芝は時計がかかるので適性は合うはず。好走に期待する。


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クイーンS2010回顧
クイーンS 3歳牝馬と東京芝1600m重賞実績。

軍神マルス
08期 予想歴12年

次走狙い:アプリコットフィズ
次走狙い:プロヴィナージュ


2010年 タイム 1'47"6 (良) 1FAve=11.96 3FAve=35.87

ラップ
①12.4-②11.5-③12.3-④12.8-⑤11.6-⑥12.0-⑦11.8-⑧11.2-⑨12.0
1FAveとの誤差
①+0.4 ②-0.5 ③+0.3 ④+0.8 ⑤-0.4 ⑥±0 ⑦-0.2 ⑧-0.8 ⑨±0
テン36.2-中盤36.4-上がり35.0 『加速・中弛み』

『加速』・・・逃げ◎ 先行○ 差し△ 追込×
『中弛み』・・・逃げ◎ 先行△ 差し× 追込○

1着アプリコットフィズ・・・ジャングルポケット×サンデーサイレンス=グレイソヴリン×サンデーサイレンス 〔16-c〕 2-1
2着プロヴィナージュ・・・フレンチデピュティ×サンデーサイレンス=ヴァイスリージェント×サンデーサイレンス 〔22〕 3-2
3着カウアイレーン・・・キングカメハメハ×Silver Hawk=ミスプロ×ロベルト 〔5-g〕 8-7

流れはテン-上がりのラップ差から『加速』と中盤の弛みから『中弛み』の複合ラップ。展開的には逃げが最も恵まれ、次いで先行、差し・追込には厳しい流れ。また札幌コース開幕週ということもあり、馬場的にもコース形態的にも前に行く馬には有利な条件が揃っているため、「ローカルコースの鉄則」が非常に活きやすい条件だったと考える。

1着アプリコットフィズは、前走オークス6着(=東京芝2400m:0.6秒差)からの好走。近年3歳馬の好走も多いクイーンSだが、軽い斤量で3歳クラシック路線の重賞好走馬がその斤量を活かして実力を発揮して好走しやすい傾向にあるようです(=07年2着イクスキューズ:クイーンC1着、08年2着レジネッタ:桜花賞1着・オークス3着、10年1着本馬はクイーンC1着、など)。古馬に関しても東京芝1600m重賞好走実績もあるとなお好走しやすい傾向にも思います(=06年1着デアリングハート:05年NHKマイルC2着、07年1着アサヒライジング:クイーンC2着・07年ヴィクトリアマイル2着、など)。
ジャングルポケット産駒はグレイソヴリン系で、小回りコースが得意なタイプと広いコースで末脚を繰り出すタイプとがいる。本馬は母父サンデーサイレンスということもあり速い上がりを繰り出せるので、広いコースで末脚を活かすタイプと考えていましたが、小回りコースは中山コースのフェアリーS好走と今回の好走から適性はこちらの方が向いているのかもしれません。緩い流れで瞬発力勝負より、持続した流れでスタミナを活かすようなタイプなのかもと考えます。近親にマンハッタンカフェやブエナビスタがいるので、洋芝適性も高くスタミナは十分。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性があり、今回の好走からは次走にも期待。また秋華賞は持続型の流れになることも多いので、適性は向くのでは?と考えて秋シーズンに期待したいと思います。
No.〔16〕の牝系は、叩き良化型のステイヤー特性がある牝系。3歳クラシック秋にはより実が入る時期でもあり、成長力も高い。また本来は叩き良化型なので、次走はさらに調子は上向きなはず。この点にも期待する。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。

2着プロヴィナージュは、前走ヴィクトリアM9着(=東京芝1600m:0.2秒差)からの好走。小回り芝1800~2000mのよどみない流れを前で踏ん張る競馬が得意で、内枠で上手く先行力を活かしたと考える。また08年2着馬レジネッタと同じフレンチデピュティ×サンデーサイレンス配合で、好走血統でした。
フレンチデピュティ産駒はヴァイスリージェント系で、セカンドステージが存在する芝・ダート兼用タイプ。鮮度や勢いが好走に重要なポイントで、好走中なら馬体重がポイントになる。使い詰めると馬体重が減りやすい傾向だが、今回は休み明けなので鮮度的にもプラス要因があったと考える。今回は馬体重は±0から、今後徐々に減ってくるとは思うが大幅減でなければ好走可能と考える。また近走は差して好走できるようになり脚質の幅が広がっているし、今回も展開利はあったにせよ重賞好走した事実からもセカンドステージに入ったと考えるべきと思います。おそらくエリザベス女王杯が目標と思うのですが、セカンドステージ突入ならば距離もこなすと思うので、今後ステップレースの府中牝馬Sなどでも好走するならば面白い存在になると考えます。母父サンデーサイレンスは、勢いに乗じて連続好走しやすい特性を持ち、鮮度の高い時によく好走する。父×母父ともに鮮度と勢いが重要な配合なので、好走している状態は次走にも期待。
No.〔22〕の牝系は、タフでスピードとスタミナに優れた牝系。消耗戦を前々にて踏ん張るタイプが多く、ペースが上がる締まった流れに向く。分枝記号なしは、産駒ごとに得手不得手ははっきりしているものの、平均的に能力を発揮し、やや晩成傾向。

3着カウアイレーンは、前走東京スマイルP(=東京芝1600m)からの好走。東京コースで3勝と広いコース向きと考えて評価しませんでしたが、結果3着好走。
キングカメハメハ産駒はミスプロ系だが、凱旋門賞での好走も多いキングマンボ系で欧州型の要素を兼ね備えている。格の高いレースでの究極のスピード競馬になると本領を発揮し、厳しい展開ほど持ち前の底力を活かす。ダンシングブレーヴ系に近い特性と考える。今回レース質は緩い流れだが、北海道の洋芝に適した欧州型の要素を持っていた馬と考える。また上がりは出走馬野中では最速34秒6で、近走も上がり上位で33秒台なども繰り出していることから、本格化してきているのだと考えます。母父Silver Hawkはロベルト系で、息の長い末脚を武器に小回りコースでのまくりを得意としていて、非根幹距離の活躍が多い。捲りが得意なため、上がりだけの競馬よりハイペースの厳しい展開が向き、前哨戦で負けても本番で侮れない血統。3歳時に頭角を現す馬もいれば、古馬で本格化するタイプもいる。本馬は母父の影響が強いタイプと考える。
No.〔5〕の牝系は、、緩いペースよりも厳しいペースで真価を発揮するタイプが多く、人気よりも人気薄で好走することの多い穴タイプの馬が多い。基本不器用なため広いコースに向き、自分でペースを刻むか、後方一気の極端な戦法が合う。古馬の成長力も豊富でしぶとい。分枝記号gは、パワータイプが多く雨も苦にしないが、不器用なタイプも多く厳しい流れで力を発揮する。

4着レジネッタは、08年クイーンS2着馬。近走は前々走福島牝馬S1着(=福島芝1800m)好走はしているが、勢いには欠けていて(=同じ配合馬のプロヴィナージュは近走の勢いがあり、2着好走)、その分届かず4着だったのではないか?と考える。だがコース好走実績はあったので、やはりこのレースはリピーターの好走の多い適性重視のレースだと考える。
同様に09年1着ピエナビーナスも、近走の勢いがなく今回は10着。リピーター重視ではあるが、近走の勢いや好調さが必要と考える。

クイーンSのポイントは、
①札幌コース開幕週でもあり、「ローカルコースの鉄則」が活きやすいので、4コーナー5番手以内に位置取りそうな馬。特に内枠の先行馬。
②過去に好走した血統は要注意。洋芝適性が試されるので。
③3歳重賞好走歴のある3歳馬は軽い斤量で有利。前に行く馬なら特注。
④東京芝1600m重賞実績があるとなお良い。
⑤リピーター重賞。ただしリピーターは近走内容の勢いが必須。


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