http://www.youtube.com/watch?v=D_uRTnVLxzA

予想通りにレディーメグネイトがハナに立ち前半の800mは34秒1、2歳の1400mにしては早かったと思います。ただし単騎逃げにはならず、2番手集団もすぐに追いかける形で隊列はやや雁行のような形になりました。直線ではバテた先行集団の中からアンチュラスが先頭に立つところを外からアイムユアーズがまとめて差し切る形、切れ味よりも持続力が試されたレースではないでしょうか。


１着 ×アイムユアーズ

I．メンディザバル騎手の好騎乗もありましたが、函館2歳S組が上位に来るとは思ってもいませんでした。どんなレースでも直線で伸びてくる馬。次走も期待できます。


２着 無印アンチュラス

道中は先行していたので展開的に不利だったにも関わらず2着。次走も期待したいと思います。


３着 ×ファインチョイス

先行して粘った形になりました。結果として函館2歳S組が１、３着なのですが、暮れの阪神ジュベナイルに向けてどう考えるか。今年は例年と傾向が違うのかどうかじっくりと考えたいと思います。

７着　◎ゴールデンムーン

後ろから行ったので展開の利があったはずですが全く伸びませんでした。

８着　○エイシンキンチェム
９着　▲ビウイッチアス

大外枠を引いたとは言え、上記２頭とも私の予想を裏切る着順になりました。思っていたよりも実力はないのかもしれません。
レースレベル：3
→次走狙い馬:アンチュラス,アイムユアーズ
→次走危険馬:ビウイッチアス,ゴールデンムーン

2011年　タイム 1’21”3 (良) 1FAve=11.61 3FAve=34.84

ラップ
①12.3-②10.6-③11.2-④11.8-⑤11.8-⑥11.6-⑦12.0
1FAveとの誤差
①+0.7 ②-1.0 ③-0.4 ④+0.2 ⑤+0.2 ⑥±0 ⑦+0.4
テン34.1-11.8-上がり35.4　『前傾』

『前傾』・・・逃げ×　先行△　差し○　追込◎

1着アイムユアーズ・・・ファルブラヴ×エルコンドルパサー=ノーザンダンサー×ミスプロ　〔8-f〕　９－１０
2着アンチュラス・・・ディープインパクト×Wild Zone=サンデーサイレンス×ニアークティック　〔9-e〕　３－３
3着ファインチョイス・・・アドマイヤムーン×タイキシャトル=ミスプロ×ヘイロー　〔1-o〕　６－５

流れは、テン-上がりのラップ差と中盤も締まった『前傾』の流れ。このレースでは『前傾』の流れになるとスプリンター適性が問われやすく、現時点の完成度も相まって好走馬はスプリンターとしての将来性の証明をしたように思います。展開的には、追込が最も恵まれ、次いで差し、逃げ・先行には厳しい流れ。

1着アイムユアーズは、前走函館2歳Ｓ2着(=函館芝1200m：0.2秒差)からの好走。このレースは1200mのオープン実績がある馬の好走が多く、本馬は函館2歳Ｓ好走実績があり、傾向には合致していた馬。今回は展開にも恵まれていた面があると考える。
ファルブラヴ産駒はノーザンダンサー系で、同系のエリシオなどと同じく2歳や3歳春に好走する早熟の快速牝馬がでやすい特性がある(=ダンスファンタジア、レーヴダムール、ビーチアードル、ラルケットなど。エリシオ産駒ならヘルスウォール、シェーンクライトなど)。牝馬のスピード馬は多数いるのだが、現状は芝1200mや芝1400m、芝1800mが主戦場で稼ぎ所。夏を境に上昇する産駒も多く、上昇軌道に乗った馬はしばらく追いかけても損はない。トップスピードに乗るのは早くないが、速い上がりの瞬発力勝負にも対応できる。母父エルコンドルパサーはミスプロ系だが、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかすキングマンボ系。脅威の成長力と高齢まで衰えない息の長さを持つ。総じてスタミナ、パワーに優れ、芝なら小回りに強く、瞬発力勝負よりも、上がりの速くない展開やコースで本領を発揮する。
No.〔8〕の牝系は、2歳～3歳春シーズンも好走は可能だが人気の時には詰めが甘い特性があり、本領発揮は3歳秋以降で古馬で真価を発揮するタイプが多い。叩き良化型で、高速時計にも強い。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は良いと考えられ、好走が期待できる。今回の好走にて、調子が良いことは確認できたので次走にも期待。しかし今回スプリンター適性が証明されたので、阪神ＪＦには中心視はできないように思います。

2着アンチュラスは、前走未勝利戦1着(=京都芝1400m：0.7秒差)からの好走。オープン芝1200m実績はなく、2戦とも芝1400m戦だったが、今回時計を詰めて2着好走。展開的にも厳しい流れの中、前にて展開し好走した内容は評価したい。
ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。母父Wild Zoneはニアークティック系で、晩成のダート血統。ジワジワと成長し、ひとたび本格化すると高齢まで力の衰えが少ない。パワフルな先行力があり、差しに構えるといい脚を使う。本馬は母父の特性がやや前面に出ているようで、速い脚は使えないが先行してしぶとい。
No.〔9〕の牝系は、2歳の早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門だが、広いコースは好走が多い。分子記号eは、気性が荒く、平均ペース以上での雪崩れ込みが得意で、上がりのかかる消耗的な流れに強い特性がある。また重馬場やダートなど時計のかかる馬場に強いが、一旦調子を崩すと復活が難しく、調子のピークが短い。今回は牝系でこのレースと相性の良いNo.〔9〕の牝系の馬は本馬だけでした。人気的にも侮ってしまった点は反省します。

3着ファインチョイスは、前走函館2歳Ｓ1着(=函館芝1200m)からの好走。1着アイムユアーズ同様にオープン芝1200m実績は、函館2歳Ｓ好走にて証明済みでした。今回その函館2歳Ｓ好走馬が上位に好走した内容から、函館2歳Ｓのレベルは高く評価したい。今回は馬体重も+14kgとやや太く、休み明けで次走を見据えた仕上げと考えられることからも、次走の反撃に期待します。
アドマイヤムーン産駒はミスプロ系で、体の柔らかい産駒が多く着実にスピードを伝えるフォーティナイナー系。2歳の短距離から走れる仕上がりの早さと、芝・ダート兼用の快速スピードを持つ。今年が初年度産駒なので未だ未知数な点は多く、距離に限界のあるマイラーもでるだろうが、中距離を得意とする馬も多くなるはず。母父タイキシャトルはヘイロー系で、得意コースに1200mが並ぶ、速さと粘りの血統。夏の小倉や秋の福島は稼ぎ場所で、夏の良績は2歳馬も含まれ仕上がりの早さを活かして新馬からスピード全開。内枠からポンと出て最短コースを抜ける器用さを持ち、1枠の成績も良い。また好調期に連続して好走して、使い詰めて勢いがなくなるとスランプになる。近走成績が重要で、不振な馬は間隔を開けるか、距離変更ショックを与えると変わり身を見せる。またフレッシュがキーワードで、休み明けも得意。この母父の特性により、休み明けでも好走可能と考え期待する。
No.〔1〕の牝系は、クラシックでの好走が多く、3歳春シーズンにはある程度完成することの多い成長力と仕上がりの早い牝系。2歳のこの時期には成長能力で大きなアドバンテージがあると考える。分枝記号oは、時計のかかる馬場や上がりのかかる展開で能力を発揮するが、急坂に弱い。シーズンオフも得意。洋芝の函館芝コースなら急坂もなく、時計のかかる馬場なので適性は合うはず。牝系の成長力からも、2歳～3歳戦の前半までは完成度は高く、好走可能と考えて期待する。
→次走狙い馬:ファインチョイス,アイムユアーズ     

　一番人気に推されたファインチョイスですが３着まで。
　外からアイムユアーズが差しきり、函館の雪辱を果たしました。

　アイムユアーズ、前走は道中の折り合いがいまひとつだったように思えますが、今回は外を自分のペースで走れたようで、最後の脚に繋がったのかと思います。２歳戦では外枠の距離ロスより、馬込みの中を走る方が損になるケースもより多いのかもしれません。

　そんなわけで、アイムユアーズも枠準、騎手の戦略で力を出し切れるかは微妙？少なくともアパパネやレーヴディソールのような強さは無いと思います。

　まだ一敗とは言えファインチョイスはちょっと残念、少し太かったのでしょうか？今後、他馬の成長についていけるかは疑問に思いますので、実績に拘って買うのは危険だと思います。

　それにしても、アイムユアーズ人気無かったですね。単勝は買っていませんでしたが、ワイドで思った以上に高配当でした。     
→次走危険馬:ファインチョイス  

勝ったアイムユアーズは中団から豪快に差し。
善戦タイプと見ていたので、正直勝つとは思ってませんでした。
勝つとしても混戦を辛勝のイメージで、こんなに楽勝とは予想外。

さすがにこの勝ち方だと次のG1でも人気しそうですけど、
本番は一転してマイル以上の実績が問われますからね。
他の有力馬とか全然知らないですが、人気なら買いにくいです。

2着アンチュラスはインを先行して直線スムーズに外へ。
ディープ産駒は完成度の高い馬が多いので、
若い時期の多頭数内枠でも比較的信頼できますね。

3着ファインチョイスは出遅れながらも頑張り。
ただ、出遅れの影響って本当にあるのか最近疑ってるので、
出遅れのせいにして良いものかどうか。

ちょっと前にビギンマニューバーが勝ったレースとか見てると、
結局出遅れても来る馬は来るんですよね。
見るからに損してるので、影響無しと言うのは無茶かもしれませんが。
レースレベル：3    
→次走危険馬:アイムユアーズ