１着～３着が、２番人気、３番人気、４番人気。お世辞にも揃ったメンバー構成とは言えないメンツだったが、その割に配当は大分平穏に収まったレースだった。

　それでも１番人気で敗れたルミナスハーバーは仕方なしに押し出されて人気したり、２着のミルクトーレルは上手く内を立ち回って取りあえず連対を確保した感じ。３着のルールプロスパーも渋太いがレース間隔も開いていたせいか、好調時の行き脚にはひと息。勝ち馬は昇級で別としても、上位入線馬には次走に向けて軒並み怪しさの漂っていた一戦だった。

　そんな微妙なレースではあったが、４着メイショウゲンジだけは次走注目に値する。普段は積極策で好成績を上げている馬だが、今回は一転して控える競馬。前で渋太い競馬をする印象しかなかったので、昇級戦でもあり今回はさすがに万事休すと見ていたが、直線で内に入ると意外にもスルスルと伸びてきた。馬群をさばく手間もあり勢いよく突き抜けるまでには至らずも、最後まで末脚が止まっていない点は十分に評価できる。35秒台とはいえメンバー最速の上がりも駆使している。

　何よりも昇級戦で脚質に幅を出せたことが、現状の好調さの証明でもあり、今後に向けて大きな進境でもある。次走芝1400～1800辺りで、広いコースならもっと力を発揮できてもおかしくない。

03/12 13:43　回顧アクセス：922