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2014年 タイム 1’09”0 (良) 1FAve=11.50 3FAve=34.50
ラップ
①11.9-②10.8-③11.4-④11.5-⑤11.5-⑥11.9
1FAveとの誤差
①+0.4 ②-0.7 ③-0.1 ④±0 ⑤±0 ⑥+0.4
テン34.1-上がり34.9 『前傾』
『前傾』・・・逃げ× 先行△ 差し○ 追込◎
1着ローブティサージュ・・・ウォーエンブレム×Singspiel=ミスプロ×サドラーズウェルズ 〔8-d〕 7-6
2着レッドオーヴァル・・・ディープインパクト×Smart Strike=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔A13〕 10-9
3着マジンプロスパー・・・アドマイヤコジーン×バブルガムフェロー=グレイソヴリン×サンデーサイレンス 〔6-e〕 2-2
流れは、テン-上がりのラップ差から『前傾』の流れ。展開的には、追込が最も恵まれ、次いで差し、逃げ・先行には厳しい流れと考える。
1着ローブティサージュは、前走函館SS2着(=函館芝1200m:0.0秒差)からの好走。札幌芝コースは初で、芝1200m戦は(0-1-0-0)でした。札幌芝コースは初だが、洋芝の函館芝コースは(1-1-0-0)なので、札幌芝コースでも好走は十分可能と考え好走に期待し、結果1着好走。函館SS好走馬はこのレースでは好走が多く、函館芝1200mと札幌芝1200mでコースは違えど、洋芝小回りコースということで共通する点があると思われ、そこで好走していたということでは適性ははまると考えるべきで、その意味ではステップ的にも体調面でも好走に期待出来ると考えるべきと反省する。前走は後方から追い込んでの好走にて同じように嵌るか心配な面はあったのだが、先行もできる馬だったため、今回は比較的前で立ち回っての好走でした。芝1200mのスプリント路線に路線変更してからは、重賞連続好走中にて、まだまだ底を見せていない馬と思うので、今後の活躍に期待したいと思います。
ウォーエンブレム産駒はミスプロ系で、速い流れに乗って、1600~2200mでスピードを持続する能力が抜群に高い、レコード決着に強い屈指のハイペース適性を有した血統。最初から活躍するのは芝馬で、古馬になって充実するのはダート馬という傾向もある。ダートの人気馬は安定感があり、特に稍重と重のダートの成績は素晴らしく、良で足りない馬も、ひと雨来れば着順を上げる。気性が繊細で折り合いに難のある馬も少なくないが、下手に抑えるくらいなら行かせて前で勝負した方が強い。内回りコースが得意で、内枠もプラス要因。母父Singspielはサドラーズウェルズ系で、距離に関係なくハイペースを先行して押し切るスタミナと底力がある。マイル~中距離ではスピードにも優れている。海外では中距離もこなすが、日本では特にマイル重賞を得意とし、淀みなく流れる流れや底力の問われる展開で本領を発揮する。今回の流れは、父×母父に向く流れだったと考えるが、緩いペースよりも締まった流れでこその血統と考えて、速い流れになりそうなときには狙い撃ちたいと反省します。またウォーエンブレム産駒は少数精鋭でも重賞好走馬を輩出する、能力の高い名種牡馬でもあるのの今後に注目したい。
No.〔8〕の牝系は、2歳~3歳春シーズンも好走は可能だが人気の時には詰めが甘い特性があり、本領発揮は3歳秋以降で古馬で真価を発揮するタイプが多い。叩き良化型で、高速時計にも強い。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持つ。
2着レッドオーヴァルは、前走1600万条件戦札幌日刊スポーツ杯1着(=札幌芝1200m)。札幌芝コースは(1-0-0-0)、芝1200m戦は(1-1-0-1)でした。近走は芝1200m路線に路線変更し、条件戦を連続好走して今回も重賞好走。キーンランドCでは、条件戦の札幌芝1200mの札幌日刊スポーツ杯好走馬やオープン戦のUHB賞好走馬が近年好走が多く、札幌芝1200mを近走で好走していることで、馬場適性の高さと好調であることが証明されているため、好走しやすいのではと反省します。また1着ローブティサージュも2着の本馬も牝馬だが、このレースでは牝馬の好走が多く、斤量54kgで出走できることがかなりの恩恵があると考えたい。芝1200mのスプリント路線ではまだまだ鮮度も高く、好走に期待できると思われるため、今後の好走にも期待したい。
ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父Smart Strikeはミスプロ系で、ミスプロ系の中ではファピアノ系と並び底力があり、大レースに強い。中距離を基本に、マイルのスピード、2000mを超えてのスタミナも備えている。
No.〔A13〕の牝系は、米国のファミリーで、高速決着は得意だが、メリハリある流れが苦手。体力はあり、シーズンオフは得意な牝系。
3着マジンプロスパーは、前走高松宮記念18着(=中京芝1200m:2.8秒差)からの約5ヶ月の休み明けでの好走。札幌芝コースは初で、芝1200m戦は(3-0-0-9)でした。13年CBC賞1着以後は、重賞で2桁着順に惨敗することもあり、能力の衰えがあると思って軽視してしまった馬でしたが、3着好走。休み明けは(1-0-0-4)と好走が多い馬ではなかったし、近走からはなかなか狙いにくい馬だったと思いますが、キーンランドCでは近走不振な重賞好走馬が穴で好走することも多かったようで、その点で侮ってしまったことは反省したい。今回は外枠ではあったが、「ローカルコースの鉄則」に嵌ったようで、先行したことが好走要因になったと思われる。今後は年齢的にも大幅な上昇は難しいと思われるので、人気で嫌い穴になりそうなときに注目したい馬と考える。
アドマイヤコジーン産駒はグレイソヴリン系で、全体的なスピードが最大の持ち味。淀みなく流れる展開が合い、ハイペースを先行しても踏ん張りが利く。2歳から走るが早熟血統ではなく、古馬になってひと皮むける。短距離での好走が多いが、産駒によって距離適性は異なる。芝の道悪が得意だが、また夏の新潟のような高速馬場にも強い。母父バブルガムフェローはサンデーサイレンス系で、得意コースにD1700mやD1800mが並ぶダート型。キレ味がなく、上がりの速くない函館・福島・中山は芝でも好走ができるが、瞬発力の必要な京都や新潟ではさっぱり。コーナー4つのコースで好走可能で、コーナー2つのコースは苦手。洋芝もプラス要因になり、開催後半の時計のかかり始めた馬場に向く。
No.〔6〕の牝系は、直線の長いコース向きで、ハイペースの消耗戦に強い牝系。厳冬期や真夏などシーズンオフに強い特性をもつ。成長能力は早い時期から走るのだが、詰め甘にて人気を背負うと脆い傾向がある。3歳クラシックでは脇役の方が良い仕事をし、古馬になり本格化する。分枝記号eは、気性が荒く、平均ペース以上での雪崩れ込みが得意で、上がりのかかる消耗的な流れに強い特性がある。また重馬場やダートなど時計のかかる馬場に強いが、一旦調子を崩すと復活が難しく、調子のピークが短い。
キーンランドCのポイントは、
①流れはコース形態から、『前傾』になりやすい。
②ローカルコースのため、「ローカルコースの鉄則」が活きやすく、4コーナー5番手以内の馬の好走が多い。
③洋芝コースのため、欧州型血統が好走しやすい。大系統ノーザンダンサー系の好走が多い。
④サマースプリントシリーズ好走馬に注目。前傾ラップになりやすい函館SS、アイビスサマーD、CBC賞好走馬は適性が嵌る。
⑤ステップ的に最重視したいのは、函館SS好走馬。洋芝小回りコース適性と近走好走馬ということで、信頼性高い。
⑥前走札幌芝1200m好走馬も好走の期待大。
⑦牝馬の好走が多い。
⑧近走不振な重賞好走馬の復活がある。
09/05 00:06 回顧アクセス:3251 |