問われるレース特性と馬の個性が噛み合わなければ、馬の能力はうまく発揮出来ない。

ココロノアイは、アルテミスＳではバックストレッチで掛かって脚を使いながらも、最後の直線では抜け出しそのまま後続を力でねじ伏せた。
その内容からして、力量的には２着馬レッツゴードンキを遥かに凌いでいるのだが、阪神ＪＦでは先着を許し３着に敗れた。

阪神ＪＦの敗因は明らかに気持ちとレース特性が噛み合わなかった事が原因だ。
ココロノアイは競走意欲が高く、前に出ようという気持ちが非常に強い。
だからアルテミスＳではバックストレッチで掛かった。

阪神ＪＦでは『ホームストレッチ入口までいかに我慢しタメが作れるか』という適性が問われたレース。
ココロノアイは上手く馬ゴミの内に潜り込んだにもかかわらず、じっと出来ずに３コーナーからスルスルっと馬ゴミを捌いて進出してしまい、ホームストレッチで使うべき末脚のキレを失ってしまったのだ。

私はこのレースを見て、ココロノアイは桜花賞よりも皐月賞向きだと感じた。
皐月賞はホームストレッチが短い分３－４コーナーが勝負所となり、攻防が激化するタイミングで流れに乗れるかどうかが勝負の行方を左右する為、『前向きな競走意欲』というものがプラスに働き易いのだ。
そんな理由から、今回ココロノアイの評価を下げたい。
阪神ＪＦは内枠という好条件を得ながらあの結果。
今回は外枠に加え、ダラ～っとしたペースが予想出来るだけに。前向きな競走意欲をコントロールする事が更に難しい環境となる。

対して、レッツゴードンキは非常にレース特性に素直な競馬をしてくる。
おそらく、大崩れは考え難い。
馬券の軸として一番信頼出来るタイプだろう。

阪神1600㍍は我慢が問われるゆえ、気の良いディープインパクト産駒の天下。
注目はコンテッサトゥーレ。
スローの流れの1400㍍を最速上がりで差し切って見せた前走の内容からも、このレースの適性は高いと見ている。

まずは
ワイド⑦－⑮で勝負したい。

馬券
ワイド
⑦－⑮
３連複
⑥－⑦－⑮
３連単
⑦→⑮→⑥
⑦→⑥→⑮
03/07 14:25

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≪JRA馬主・佐々木主浩本人≫
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