ややスローの流れを好位につけた馬が伸び粘るラスト2Fのレースを、後ろから大外ブン回しのメートルダールがゴール前差し切り1着。
レース映像からは葉牡丹賞はメートルダールの強さが目立つレースとなった。

では、このレースがレベルが高かったといえば、答えは”NO”だ。

このレースと比較対象になるのは、まずはプロディガルサンの勝った芙蓉Sだろう。
時計を見ると、前半5F、後半5Fとも芙蓉Sのほうが楽に上回っている（ちなみに馬場差は芙蓉Sのほうがわずかに時計がかかると判断している）。

ラップの内容は、芙蓉Sはラスト3F目で最加速で失速する底力が問われるもの（なので、プランスシャルマン＞プロディガルサンという評価）で、葉牡丹賞がラスト400mが一番速いスローペース。
簡単に言うと、芙蓉Sは後半の失速を耐えるレースで葉牡丹賞はラスト2Fの瞬発力レース。
ここまで書いたところから判断すると、全体のレースレベルでいえば、芙蓉S＞葉牡丹賞となる。

では、馬個体でいえばどうか。
比較はメートルダールと芙蓉S1,2着馬ということになるが、要はメートルダールが芙蓉S二頭と走って勝てるのかということ。

どちらが上か考えると、芙蓉S二頭のほうが上だと思う。

たしかにメートルダールは大外ブン回しで強い競馬をしたし、上がりの点からも大きく伸びしろはあるが、そもそも負かした相手が強くない。
2着3着は今年の2歳世代の中では（説明は省くが）上位とは言えないだろう。
2着ヒプノティストを負かしたマイネルラフレシアが東スポ杯で最大限恵まれた展開にも関わらず、プロディガルサンに負けていることも大きい。

伸びしろを考慮しても、メートルダールの評価はマイネルラフレシアよりは上かもしれない程度だと思うし、
ということはプロディガルサンよりは下という評価になってしまう。
また、プロディガルサンもトップのレベルではないと思っているので、メートルダールは現時点で大したことはないと考えたい。

ということで次走危険馬はメートルダール。
次走はメンバー次第だが、通用しないことは大いにありえると思う。
以上

01/04 00:08　回顧アクセス：1171