結果に関係なく、このメンバーが揃っただけでもレベルは５！

■ジェンティルドンナ
鞍上の積極性のなさで３着になったのが惜しまれるのみで、おそらく岩田康自身が２着馬を交わせなかったことを最も悔いているはず。
それでも帰国戦として馬券対象に残ったのはさすがはジャパンＣ優勝馬の底力と言え、「強」と呼ばれるに相応しい能力であると判断して次走“も”狙い馬に推奨する。

■ゴールドシップ
内田がスタートから気合をつけ、３コーナーでも気合をつけ、４コーナーから直線まで気合をつけるというもの凄い内容。
ズブいと言えばそれまでだが、これほど騎手に負担を懸ける馬もいない代わりに、普通ならとうの昔に脚がなくなっている所なのに最後は２着馬を引き離すのだから「強」と呼ぶに相応しい異常さと言える。
もちろん同馬も次走狙い馬に推奨せざるを得ないが、常識外れの面があるだけに、もしも乗り慣れた内田でない時が心配でならない。

□ダノンバラード
ひと叩きされて好調だったのも確かだが、マイペースの番手逃げに加え、シップにマークされたジェンティルが完調でなかったおかげで直線まで突っつかれることなく進められたのが幸いした“漁夫の利”の２着。
ある意味競馬の面白さを実証した馬であり、いくら次走が格下相手でも同馬ほど危なっかしい馬はいないからには次走危険馬の筆頭だろう。

□フェノーメノ
今回「強」と呼ばれる中で、もしも馬券を外した馬はワンランク下と考えていたので同馬がそれに該当すると判断。
鞍上のマズい騎乗(位置取り)はあったものの、完調手前のジェンティルを交わせないのは能力不足であるからには、競馬学校出の蛯名らしいハイレベルＧ１戦の着拾い馬と判断して次走危険馬とする。

積極性が好結果を生む…今回の宝塚記念ほどこれを象徴したものはないだろう。
内田の１着、川田の２着はもちろん、岩田・蛯名・武豊の３・４・５着は相手に合わせて騎乗した報いに他ならないからだ。
負けた中で、唯一ジェンティルだけは擁護できる材料はある【帰国戦で完調手前でムリしない競馬をしたと思える】ものの、４・５着馬の騎手はミスと言われても反論できないだろう。
これが騎手における「油断と必死さの違い」であると私は思う。
番手予想されながら行かなかった武豊。
ジェンティルより前で競馬することを心掛けなかった蛯名。
おまけは脇役で人気薄だったからと仕事もせずにただ漫然と乗って最下位になった祐一。
馬に恵まれてもなぜ外人騎手たちに彼らが勝てないのか…今回の彼らが良く象徴したのではないかと思えてならない！

06/24 02:34　回顧アクセス：3529