関東はどうもそこまで降らないようなのでひとまず開催はされるだろうと。土曜も開催中にチラッと雨が降っていた、午後の段階ではまだ若干高速寄りだったと思うので、その後多少降っていたとしても標準ぐらいで収まるのかなと想定する。


　展開だが逃げ候補のスズカデヴィアスが大外に近い外に入った。これがハナ主張をコメントでしてきているのでハナを主張していくことは確定とみて良い。恐らく楽に行くためのブラフだろうが、この枠でこのメンバー構成なら恐らくルルーシュぐらいしか逃げの手を打ちそうな馬もいないし、楽にハナを切る形だろう。これを見ながらその内にいるヤマニンボワラクテがじわっと出していく。この２頭が基本的には外から切り込んでくる形でレースを作る、馬場が読みにくいし他の馬も恐らくそんなにペースを引き上げる意識は持ちにくいだろう。外のスーパームーンやヤマニンがレースをコントロールする形で切り込みながらで、内で好位列に入りたいマイネルフロストやディサイファ、サトノラーゼンといったところが外から切り込んでくる各馬に対してしっかりとポジションを主張しきれるのかどうかもポイントになる。


◎ヤマニンボワラクテは藤懸君にも頑張ってもらいたいというのもあるが、単純に覚醒期のキンカメ産駒という感じもある。前走迎春Ｓが強い競馬で、ドスローからの12.3 - 12.2 - 11.9 - 11.5 - 11.0 - 11.9とＬ２最速は明確でトップスピード戦となっているんだが、ここで番手から楽にレースを展開してトップスピード戦に強いサムソンズプライドをかなり楽に捕えて突き抜けている。ここではスティーグリッツもしっかりと撃破して完勝。この馬の武器は高いレベルで総合力を持っているという点。実は基礎スピードも高いレベルで持っている馬で、平均的な厳しい流れになっても一脚を使えるので大きく崩れない。ただ、これまでの傾向からも仕掛けが早くなる展開では甘くなって、唯一の弱点がＴＳ持続力という感じ。早めに目標になって動かれたり、逃げ馬から離れすぎて捕えに行く形で甘くなることが多かった。ただ前走でもいいが鳴滝特別で強敵グリュイエールを相手に12.6 - 12.5 - 11.7 - 11.2 - 11.5 - 11.4とＬ３最速の流れで２列目から勝ちに行く形で動いて直線序盤で先頭に立つ脚を使ってＬ１甘くなるもしっかりと２着を確保した。これまでだったらもうちょっと苦しくなりそうな中でここまで踏ん張れたのは超高速馬場ではあったが評価したい。前走も含めて弱点が少しずつ解消してきた感じだし、そうなればポジションを取ってスローでも平均でも問題なく進められ、３～４角でも離れすぎない位置で仕掛けを待てる展開になれば要所の出し抜きはこのメンバーでも通用するはず。絶妙なバランスの馬なのであとは藤懸君がしっかりと逃げ馬と後続とペースからしっかりと判断できればなあというところで、ここは正直あまり期待はしていない。ドスローになってしまうと不安もあるが馬場も微妙で各騎手の意識が下がるという可能性が高いとみて自動的にこの馬に良い展開になるかなと。その点でリスクが小さいなとみて本命にした。


〇スーパームーンはこの馬もボワラクテを本命にした事情と近い。この馬はこのレベルまで来ると意外とＴＳ持続力で甘くなることが多かった。ただアル共がある程度当てになることが分かったし、その中でマイネルフロスト辺りとはＴＳ持続戦でそんなに差がなかったことは地味に大きい。それとこの枠の並びだと内目で外の動向次第ではスペースが窮屈になってポジションが読めない馬よりも、適度に外枠で外の逃げ番手馬を行かせてからポジションを上げていける立場というのは良いなと。ここ２走の内容は良いし、アイルランドＴは外差しの展開でもあった。完全に重馬場になると微妙だが適度に渋るぐらいは問題ない。ポジションを取れる馬、この距離ならオーバーペースになる可能性はかなり低いしメンバー構成や前々を構成するメンバーからもスロー濃厚。その中でいい位置からしっかりと前走のディセンバーＳみたいに動ければトーセンレーヴ比較でも最後まで喰らいつけた。まあこのメンバー構成、枠の並びなら外枠から自由に立ち回れる先行～好位勢の方がいいだろうというのも含めてこの馬に印が回ったという感じ。まあ逆に言えばボワラクテに本命打てたり、この馬に対抗が入ったりするぐらいのレースレベルではあるという認識。


▲ライズトゥフェイム
その流れで言えばこの馬もレースレベルと展開が噛み合う可能性を考えれば十分チャンスはある。前走は確かに後ろ過ぎたし脚を出し切れなかったが、ドスローから12.3 - 12.3 - 11.8 - 11.1 - 11.4と３Ｆ戦の中で大外から３着馬と脚色見劣らず突っ込んできたというのは一定の評価は必要だと。加えて言えば３走前の準OP勝ちのケースも12.7 - 12.2 - 11.5 - 11.9 - 12.0 - 12.1とＬ４最速の流れに後方稍外目から流れに乗って行きつつＬ１でズドンと来ているわけでポテンシャルも高いレベルで秘めている。ここも相手関係がダイワリベラルやレッドセシリアにカムフィーといったところ相手で後半のポテンシャル特化で勝ち切っている。トップスピードの質もポテンシャルも持っているしペースが上がり切らない中で２段階加速戦への対応力も持ってそう。外に目標にできそうな馬がいないのでしっかりと動いていけるのかがポイントにはなるが、それでも内がごちゃつくリスクが高い今回のメンバー構成で前走の末脚を考えれば突っ込み切れるチャンスは十分あるかな。


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