では逆にフィリーズレビューの方はどうか。昨年こそ2着馬レーヌミノルが桜花賞を制したが、例年は本番に直結しないことが多い、今年も阪神JF5着馬のモルトアレグロが1番人気なくらいで、レベルの低さは否めない。このままではG3に格下げがあっても不思議はないと思ってしまうが、重賞が格下げになった例というのはあるのだろうか。調べてみたところ、基本的にはないようだ。かつてアングロアラブが衰退した際に、アラブ大賞典などが重賞でなくなった例はあるが、サラ系ではない。
因みにフィリーズレビューをステップとして桜花賞に出走した馬のデータを紹介しておこう。フィリーズレビューに名称変更した2001年以降17年分の桜花賞出走馬のステップレース別の成績がこちら。
前走 | 成績 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|
チューリップG2 | 10- 8- 7-49/74 | 13.5% | 24.3% |
フィリーズRG2 | 3- 1- 3-88/95 | 3.2% | 4.2% |
フラワーCG3 | 2- 2- 1-16/21 | 9.5% | 19.0% |
エルフィンS | 1- 1- 0- 3/ 5 | 20.0% | 40.0% |
アネモネS | 1- 0- 2-38/41 | 2.4% | 2.4% |
クイーンSG3 | 0- 3- 3-24/30 | 0.0% | 10.0% |
阪神JFG1 | 0- 1- 0- 2/ 3 | 0.0% | 33.3% |
やはりチューリップ賞との差は歴然。フラワーカップにも劣ってしまっている。昨今は重賞やG1のインフレ化が懸念されているので、柔軟な運用によりG3への格下げがあってもよいと思うのだが。
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