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2013年 タイム 1’32”6 (良) 1FAve=11.58 3FAve=34.73
ラップ
①12.3-②10.8-③11.0-④11.7-⑤11.5-⑥12.1-⑦11.5-⑧11.7
1FAveとの誤差
①+0.7 ②-0.8 ③-0.6 ④+0.1 ⑤-0.1 ⑥+0.5 ⑦-0.1 ⑧+0.1
テン34.1-中盤23.2(3F換算23.2)-上がり35.3 『前傾』
『前傾』・・・逃げ× 先行△ 差し○ 追込◎
1着グランプリボス・・・サクラバクシンオー×サンデーサイレンス=プリンスリーギフト×サンデーサイレンス 〔8-c〕 9-8
2着サンレイレーザー・・・ラスカルスズカ×Cozzene=リファール×グレイソヴリン 〔3-h〕 13-11
3着ダノンシャーク・・・ディープインパクト×Caerleon=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔1-u〕 6-7
流れは、テン-上がりのラップ差と中盤の締まりから『前傾』の流れ。展開的には、追込が最も恵まれ、次いで差し、逃げ・先行には厳しい流れと考える。
1着グランプリボスは、前走香港マイル12着(=香港芝1600m:1.2秒差)からの約4ヶ月半の休み明けでの好走。京都芝コースは(1-1-0-4)、芝1600m戦は(3-2-1-3)でした。本馬は休み明けがこれまで3戦(0-0-0-3)と好走歴がなく、叩き良化型で成績が上がる馬だったが、今回は休み明けでも1着好走。これまでの戦績からも叩き2・3戦目での上昇は著しく、次走の好走に期待出来る馬と考え、また現役マイラーとしてトップクラスと考えて次走安田記念の好走に期待する。
サクラバクシンオー産駒はプリンスリーギフト系で、テンのダッシュ力に優れ、スピードという意味合いではピカイチの種牡馬。休み明けから好走可能で、使い詰めるとパフォーマンスが低下する鮮度重視の特性がある。持ち時計には限界があり、各馬の能力を示す指標にもなる。中4週~8週のローテーションが良く、それより短くても長くても成績が落ちる。レース間隔1~2ヶ月がホットスポット。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。瞬発力を武器に上がり特化のレースで強く、勢いのあるときには重賞挑戦はプラス要因。
No.〔8〕の牝系は、2歳~3歳春シーズンも好走は可能だが人気の時には詰めが甘い特性があり、本領発揮は3歳秋以降で古馬で真価を発揮するタイプが多い。叩き良化型で、高速時計にも強い。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。
2着サンレイレーザーは、前走六甲S2着(=阪神芝1600m:0.0秒差)からの好走。京都芝コースは(1-0-1-1)、芝1600m戦は(3-1-1-1)でした。近走はオープン戦で好走を続けていて、本格化の兆しがあった馬にて、侮ってしまった点は反省する。先行しての好走が多かった馬だが、展開に恵まれたが今回は差しにて好走した点は評価したく、やはり本格化とみてよいと考える。
ラスカルスズカ産駒はリファール系で、牡馬はマイル~中距離、牝馬は1400m以下が適距離で、好位、中団からの小気味よい差し脚が持ち味。母父Cozzeneはグレイソヴリン系で、大物喰いの特性を持ち、先行馬は二枚腰、差し馬はえげつない末脚を繰り出す。芝向きの豪腕血統で、淀みのない流れで持ち味が活きる。マイルを中心に産駒によって短・中距離もこなす。2歳から走り、一度落ち込んでも古馬になって復活する。
No.〔3〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負にも強く、東京や京都芝コースでの好走も多い。分枝記号hは、揉まれ弱く、基本的には広いコースがベスト。小回りコースの場合は外枠か先行策が必須。
3着ダノンシャークは、前走京都金杯1着(=京都芝1600m)からの約3か月半の休み明けでの好走。京都芝コースは(3-4-1-2)、芝1600m戦は(2-4-1-3)でした。京都芝1600m重賞は、12年2着・13年1着京都金杯や12年マイラーズC2着と好走実績があり、崩れずに好走している点を評価し、休み明けは(1-0-0-1)と好走歴はあるが、それでも割引は必要と考えて連下候補と考え、結果3着好走。京都芝コースでは大崩れが少なく、やはりこのコースでの好走が多かった点は侮れなかったと考える。叩き2戦目は(0-0-1-1)、東京芝コースは(0-1-0-3)と京都→東京変わりはあまりプラス要因ではない点では、安田記念に向けてはあまり強調できる点は少ないが、能力的には侮れない馬と考える。
ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父Caerleonは、種牡馬の持ち味を活かしつつ持続するスピードや豊富な成長力を伝える能力に優れている。特に東京と京都外回り、阪神といった直線の長いコースの重賞には強い。2歳戦でも戦える仕上がりの早さと高齢でも侮れないしぶとい成長力も有す。
No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。3歳秋以降は緩やかに成長する。分枝記号uは、時計の掛かる馬場でのみ力を発揮することが多く、また早熟傾向。
4着カレンブラックヒルは、前走フェブラリーS15着(=東京D1600m:2.8秒差)からの凡走。京都芝コースは(2-0-0-0)、芝1600m戦は(4-0-0-0)でした。前走は初ダート戦でGⅠ挑戦ということを考えると、度外視でよいと思われ、得意の京都芝コース+芝1600mなら好走の条件は整ったと考え、またマイラーとしては現役最強馬と思われる点からも堅軸と考えて評価したが、結果僅差(=0.1秒差)の4着。他馬よりも重い58kgの斤量で、不利な流れの先行で僅差の4着なら次走の反撃の可能性大と考えて、安田記念の好走に期待したい馬。今回の凡走で人気も下がる点はプラス要因と考える。
ダイワメジャー産駒はサンデーサイレンス系で、力強いスピードを持ち、芝1600~2000mを得意とするマイラーや中距離型。フジキセキに近いイメージで、自身がダートを圧勝した実績もあるのでダートの得意な馬力型のタイプと、芝で鋭く斬れる脚を使うタイプと存在するはず。ダイワメジャー自身が中山芝コースで好走が多かったように、また古馬で本格化するまでは直線の長い東京芝コースや京都芝コースなどで最後につかまるレースが多かったことからも、キレよりもスピードの持続性能を活かしたレースに向くと考えますが、完成度は高い。本格化すると鋭く斬れる脚も使えるようになり(=父母父ノーザンテーストの成長能力で引き出される感じと思います)。また直線の短い中山・阪神芝コースでは1着も多いが、東京・京都芝コースになると勝ちきれずに2・3着になることが多い。母父Grindstoneはミスプロ系で、芝・ダート兼用の中長距離血統。2歳夏からいきなり走るタイプではないが、マイル・中距離戦の始まる時期には走り始め、3歳~4歳時が成長曲線の山となる。脚を溜めて直線勝負に賭けると弾けるアンブライドルド系ではある。
No.〔25〕の牝系は、活躍馬が近年では本馬だけで、やや衰退気味の牝系。特性は不明。分枝記号なしにて、やや晩成気味ながらも、平均的に能力を発揮するタイプと考える。
マイラーズCのポイントは、
①流れはコース形態も相まって、『前傾』になりやすい。開幕週の馬場なので、比較的前は止まりにくく、内枠の先行馬を狙うべし。
②スタミナ型サンデーサイレンス系に向く。
③欧州スタミナ型血統もポイントになる。
④京都芝コース実績と芝1600mの戦績も重要。
⑤休み明けでも好走可能。12月や1月頃のマイル重賞好走馬には注意。
⑥前走中山記念を先行して好走している馬にも注目。
04/27 00:08 回顧アクセス:2779 |