ジャパンカップ2022予想
2年間のダート馬生活はこの日の為に…

夏影
14期 予想歴39年

◎ヴェラアズール
  1着/3人気

○ヴェルトライゼンデ3着/4人
▲カラテ8着/13人
△ボッケリーニ17着/9人
×シャフリヤール
×デアリングタクト


◎ヴェラアズール

父エイシンフラッシュ、母父クロフネ

生涯初のG1挑戦、多頭数内枠、「G2→G1」格上げ。

ダート競馬というのは、ほぼほぼ前傾ラップの流れになる。
ダートを使う事により、前傾ラップに対応しようとする気持ちが芽生え、馬の前向きさを引き出す事が期待出来る。

この馬はデビューから約2年、ダートを使われ続けた。
本来芝長距離向きであるこの馬が、ダート路線を歩んで来た事により、結果出世が遅れて無理なく成長を促す事ができ、且つ前向きさを養う事が出来たと考える。

特に長距離では、「前向きさ」というのは諸刃の剣。
上手くコントロール出来れば、勝負所での爆発力に繋がるが、コントロール出来なければ道中掛かって致命的になる。
この馬の場合、ここ5戦最速上がりを見せて常に好成績。
しっかり前向きさをコントロールし、勝負所での爆発力に繋げている。
心と体の状態がきっちり噛み合い、良いリズムが保たれている。

初芝レースとなった淡路特別は、言わば「競走馬人生にリセット」が掛かった状態。
芝デビューを果たし、改めてクラッシックを目指す若駒と同じような感覚でこの5戦を過ごしているはずだ。
出走馬中最も勢いのあるのは間違いなくこの馬である。
競馬に対する鮮度、心身の充実度どれを取ってみても他馬を凌駕しており、今回も必勝と考える。

○ヴェルトライゼンデ

父ドリームジャーニー、母父アカテナンゴ

「2200→2400㍍」距離延長。

コントレイル世代3強の一角を担った馬。
今回はシャフリヤール、デアリングタクト、ユーバーレーベンと3頭のG1ホースが参戦しているが、3頭いずれもはっきりしたピークを持ち、いま現在はそのピークが過ぎたタイミングだという事。

それに対し非主流血統にありがちなのは、どこがピークなのか?がはっきりしないタイプが多い事。
特に、ステイゴールド系の牡馬はその特徴が顕著。
ヴェルトライゼンデの父ドリームジャーニーは2歳で朝日杯FSを制し、且つ古馬になっても宝塚記念、有馬記念を制した。
ゴールドシップも2歳で重賞を制しながら、古馬になっても活躍。
オルフェーヴルに関しては、皐月賞から引退レースの有馬記念まで常に強かった。

この馬自身、もホープフルS2着と2歳時に活躍を見せながら、屈腱炎明けの鳴尾記念で見事復活を遂げている。
前走は内伸びの馬場で、大外から捲っての上がり3位。
完全に力出せず終いだった割には、しっかりと能力の高さだけはしっかりアピールしている。
「中山凡走→府中2400への延長」は、皐月8着→ダービー3着の巻き返しパターン。
ジャパンCは得てして、「前走凡走→距離延長」で巻き返すパターンが非常に多い。
スワーヴリチャード、ショウナンパンドラ、エピファネイアが良い例。
体力ストックが問われるレースなので、前走で消耗していない方が良いという事。
ここ2戦レース間隔が開いている割に、馬体の増減がほとんどなかったので、今回はちょっと馬体を増やして欲しい。

▲カラテ

父トゥザグローリー、母父フレンチデピュティ

「2000→2400㍍」距離延長、生涯初距離、「差し→先行」位置取りショック、「58→57kg」斤量減。

「安田記念凡走→新潟記念激走」は、連勝時の頃とは真逆の反応。
マイルよりもスタミナやパワー方向に適性がシフトしている感あり。
マイル重賞で通用するスピードは、この距離体系では決め手となり得るだけに注意が必要。

清山調教助手曰く、「馬体、身体の使い方は長い距離」。

菅原騎手曰く「集中力が続かないからマイラー」。

…なんだとか。

向正面はゆっくりと流れる新潟外回り2000㍍をクリア出来たあたり、菅原騎手の言う精神面の欠点が解消したと考えたい。

△ボッケリーニ

父キングカメハメハ、母父ダンスインザダーク

生涯初のG1挑戦、多頭数内枠、「G2→G1」格上げ、「先行→差し」位置取りショック。

体力も集中力はあるのだが、突き抜けようとする気力がちょっと希薄。
ただ、強い馬相手に頑張ろうとする気持ちは強い。
特にこのタイミングでは、連複、連単系馬券の相手に必ず押さえておきたい1頭だ。
今回は、特に「生涯初のG1」とフレッシュさが加わる一戦。
今まで以上に、高いモチベーションで競馬に挑んで来る。
今回はマイナス体重が理想。
本来なら「○」だが、枠順悪く一段表紙を下げた。

・他人気馬について。

▽ダノンベルーガ

皐月賞の内容から、ダービーでのパフォーマンスアップを期待したが、10kg減からか位置取りを落としパフォーマンス上がらず。
馬体を戻した天皇賞(秋)でも、位置取りを落としパフォーマンスは上がらなかった。
内に切れ込んで、「やるだけの事はやった」感強く、底が見えた感。
今回、馬体減なく位置取りが上げられれば多少のパフォーマンスアップは期待出来るが、1番人気でマークキツくなる懸念も。

✕デアリングタクト

ヴィクトリアマイル、オールカマー凡走の内容からしたら、宝塚記念やエリザベス女王杯はもっと劇的なパフォーマンスアップがあっても良い。
精神的に膠着し、気持に変化を与える事が出来ない状態か?

✕シャフリヤール

基本「ディープインパクト ✕ アメリカ血統」の超主流タイプは、フレッシュさが失われるとパフォーマンスを落とす。
昨年は「生涯初の古馬混合戦」というフレッシュ要素があったので本命に推した。
にも関わらず、昨年はG1未勝利馬オーソリティに先着を許してしまっている。
フレッシュさ薄れた今回、それ以上のパフォーマンスを期待するのは酷ではないか?と考える。


tipmonaとは?

最新記事一覧

次の予想をみる >