フローラS2025予想
高速差し馬場だが、末脚は全く頼りにならず

夏影
14期 予想歴42年

◎ロジャリーマイン
  17着/10人気

○ティラトーレ15着/8人
▲ヴァルキリーバース2着/1人
△エストゥペンダ4着/4人
×ゴーソーファー


 先ずはフランス血統馬に注目したい。特に昨年はその傾向が顕著で、馬券に絡んだ3頭全てが何らかのフランス血統を持っていた。
 フランスの主な競馬場はだいたい最後の直線が500㍍ちょっとあり、府中とほとんど変わらない。そんな事が理由に挙げられそうだ。

2024年

・アドマイヤベル
  父父母父トニービン
  母母父ケンマール

・ラヴァンダ
  母父ベーカバド

・カニキュル
  母母父カルドゥン

2023年

・ゴールデンハインド
  父父母父ディクタス

・ソーダズリング
  父母父トニービン

2022年
・エリカヴィータ
  母母母父ヴィオロンダングレ

 この時期の府中は基本的に高速差し馬場だが、このレースだけは例外。
 血統以上に重要なのは位置取りで、近5年の連対馬は全て4角6番手以内。オークスのトライアルらしいレースで、中距離向きの体力はしっかり問われる。
 逆に最速上がり馬の成績は悲惨で、連対実績ゼロ。矯めて末脚のスピードを生かすだけの競馬では足りない結果になる。勝利を得るには、自らの力でもぎ取る必要があるという事だ。

着順 勝馬        ポジション  上り(順位)

2024年
1着 アドマイヤベル   5→6→6  34.2(2位)
2着 ラヴァンダ     3→4→4  34.6(7位)

3着 カニキュル     12→13→11 34.0(1位)

2023年
1着 ゴールデンハインド 1→1→1  34.1(7位) 
2着 ソーダズリング   3→4→4  34.0(5位)

4着 イングランドアイズ 14→14→14 33.4(1位)

2022年
1着 エリカヴィータ   4→4→4  34.0(3位)
2着 パーソナルハイ   1→1→1  34.9(13位)

5着 ルージュエヴァイユ 12→11→11 33.6(1位)


2021年
1着 クールキャット   4→4→4  33.4(3位)
2着 スライリー     3→2→2  33.8(8位)

3着 ユーバーレーベン  9→8→10 33.2(1位)

2020年
1着 ウインマリリン   4→4→5  35.3(2位)
2着 ホウオウピースフル 5→4→5  35.3(2位)

3着 ファナ       10→9→8 35.2(1位)


そんな理由から、この馬に注目。トニービンの血を持ち先行出来るティラトーレ、捲れるヴァルキリーバースに注目してみたい。

◉ロジャリーマイン

(血統)
父エピファネイア
母父ディープインパクト

(オプション)
「差し→捲り→差し」バウンド位置取りショック、生涯初重賞。

 母は宝塚記念でドゥラメンテを破ったマリアライト。今や屈指の牝系となったキャサリーンパー系、キャサリーンパーからはアロンダイト、その娘のクリソプレーズからは同馬の母マリアライトとクリソベリルといったG1馬を輩出した。パワー色の強い母系たが、ロジャリーマインはディープインパクト→エピファネイアと主流種牡馬を重ねて生産した馬だけあって、体力だけでなく、かなりスピードもあるタイプ。過去2戦は全く対照的なレースながら、2つの長所が際立ったレースだ。
 デビュー戦となった新馬はスローの流れで、逃げ切ったアマヒキの上がり3ハロンのラップが11.6→11.3→11.1と加速が続いた状態でゴール板を通過している。残り400㍍の標識を過ぎたあたりから、一気に差を詰め馬体を併せている事から、このタイミングでハロン10秒台のラップを叩き出している事は確か。かなりのトップスピードを有している事が理解出来る内容だ。
 2戦目となった未勝利は、前半800㍍を過ぎた辺りからロングスパートを仕掛ける。4角でほぼ捲り切り、その後は力で押し切る競馬を見せた。馬体8kg減で「差し→捲り」は逆ショック的で「楽→苦」要素が強い内容。それでいて、約1200㍍もの間脚を使い続けおり、ちょっと化け物じみた内容でもある。
 かなり、熱のこもった走りを見せるタイプで、ここでも強さを見せつける競馬をしてくるだろう。迷わずこの馬の単複中心に馬券を攻めてみたい。印も更に「◎」からもう一段階引き上げてみた。
 消耗が激しいタイプだと思うので、太く短い競走馬生活となりそうだ。ソエで順調に使えなかった分、逆に消耗せずに済んだ感あり。むしろプラスと捉えたい。NF天栄でしっかりケアされており、不安ない状態での出走だと信じたい。

 血統的にはヴァルキリーバースだが、競馬の内容から、断然こちらを上位に取りたい。

○ティラトーレ

(血統)
父リアルスティール
母父ルーラーシップ

(オプション)
「1600→2000㍍」距離延長。

 フェアリーSでは、前半45.5の厳しい流れを2番手追走し、一旦は先頭に躍り出る。エリカエクスプレスには千切られたが、それでも2着に粘ったように地力は高い。クロッカスSでは上がり2位を駆使しているように、ペース緩化に対応でき矯めが利くタイプでもあり、差し馬場にも対応出来る。

 前走の凡走は、レース間隔を詰めて使われ続けた事による「疲労」+「ペース激化」+「距離延長」三重苦によるもの。今回はレース間隔が開き、疲労は癒えたはず。

▲ヴァルキリーバース

(血統)
父エピファネイア
母父ハーツクライ

(オプション)
「1勝→G2」格上げ、「差し→捲り→差し」バウンド位置取りショック。

△エストゥペンダ

(血統)
父サートゥルナーリア
母父オフリーワイルド

(オプション)
「1600→2000㍍」距離延長、「差し→先行」位置取りショック。

 今まで通りの競馬では足りないイメージ強いが、中距離で差す競馬をし続け、底が見えてるゴーソーファーとは違い、こちらはマイルのみの経験。未知の可能性という観点から言えば、こちらに面白味を感じる。デビュー当時から馬体が10kg以上増え体力向上が期待できるタイミングであり、距離延長に対するリアクションにも期待できる。鞍上がヘタレだけに、着拾いの競馬になりそうだが…

✕ゴーソーファー

 差す競馬を3戦続け、前向きさが影を潜めてしまっている状況。アメリカ色の強い血統背景も適性とは真逆、競馬っ振りも適性とは真逆。マイルやダートといった別路線からの参戦でもなく、「不得手→得手」の要素ない状況。良くて前走並み、それ以上は無いといった感じだろう。

馬券

単勝、複勝
16

ワイド
6ー16

3連単フォーメーション
16→6,12→6,12,18


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