タイム 3'48"1 (良)
1FAve=12.67 3FAve=38.02 6FAve=76.03

ラップ
①13.0-②11.5-③13.7-④13.2-⑤12.6-⑥12.7-⑦12.1-⑧12.8-⑨13.2-⑩14.1-⑪13.7-⑫13.5-⑬12.4-⑭11.9-⑮12.1-⑯11.9-⑰11.4-⑱12.3
1FAveとの誤差
①+0.3 ②-1.2 ③+1.0 ④+0.5 ⑤-0.1 ⑥±0 ⑦-0.6 ⑧+0.1 ⑨+0.5 ⑩+1.4 ⑪+1.0 ⑫+0.8 ⑬-0.3 ⑭-0.8 ⑮-0.6 ⑯-0.8 ⑰-1.3 ⑱-0.4
テン76.7(前半38.2-後半38.5)-中盤79.4(前半38.1-後半41.3)-上がり72.0(前半36.4-後半35.6)　『加速・中弛み』

『加速』・・・逃げ◎　先行○　差し△　追込×
『中弛み』・・・逃げ◎　先行△　差し×　追込○

1着エアジパング・・・エルコンドルパサー×Halo=ミスプロ×ヘイロー　４－２
2着フローテーション・・・スペシャルウィーク×リアルシャダイ=サンデーサイレンス×ロベルト　１－１
3着トウカイエリート・・・サンデーサイレンス×ナイスダンサー=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー　８－５

流れはテン6F-上がり6Fのラップ差から『加速』と中盤6Fのラップから『中弛み』の複合ラップ。⑬～⑱までの6Fは一気に流れが速くなり持続した流れと考える。展開的には逃げが最も恵まれた流れで、差しが不利な流れと考える。

エアジパングは、前走アルゼンチン共和国杯15着からの好走。前走は直線で不利があってのものだったが、アルゼンチン共和国杯敗退馬が毎年巻き返すのがこの重賞の特徴で、問われる適性が異なるためのものと思われる。ステイヤーズＳでは小回りコースを巧く回れるコーナーリング能力とスタミナの絶対値が問われやすく、アルゼンチン共和国杯はスタミナと上がりの特化能力が問われやすい。逃げ・先行がステイヤーズＳ向き、アルゼンチン共和国杯は先行・差し向きの違いもある。エルコンドルパサー産駒は、ミスプロ系ながらも母父サドラーズウェルズのため、サドラーズウェルズ系の特性も併せ持つ偽ミスプロ系。菊花賞馬を輩出するだけのスタミナがあり、またオペラハウス産駒などがよく好走する中山コースを走るのに適したサドラーズウェルズ系のコーナリング適性が巧く活きての好走と考える。また本格化するととことん強くなるのがサドラーズウェルズ系の特性。この特性に近いものも持っていると考え、今後も期待する。

フローテーションは、前走菊花賞2着からの好走。スペシャルウィーク産駒で、スペシャルウィークは自身が菊花賞2着・天皇賞春1着の実績を持つスタミナ型。母父リアルシャダイも天皇賞春に強いステイヤー血統。長距離適性は高い馬と再確認する。しかしスペシャルウィークはダンスインザダークに近いイメージを持っていたので危険な人気馬と思っていましたが、積極的な逃げの競馬で2着好走。また中山コースはスプリングＳ2着好走の実績はあった馬なので、小回り適性は見誤ったかもしれません。ただ差し→逃げの位置取りショックは好走要因の一つと思うので次走にストレスは残るはずと考え、次走は危険かも。休養でもステイヤーとしての適性が高いので休み明けでいきなり能力全開は難しいと思うのでどちらにしても危険かも。

トウカイエリートは、前走アンドロメダＳ6着(=京都芝2000m)。前走は休み明けで中距離を使って、今回距離を延ばしての好走。サンデーサイレンス産駒で、条件が変わって鮮度が高い時に好走しやすい特性はあるにしろ、高齢での好走は凄いと考えます。母系のスタミナと晩成型の成せる業ではないかと思いますが、高齢馬が連続好走するのは非常に可能性は低いと思うので次走は危険と考えます。
→次走狙い馬:エアジパング  
→次走危険馬:フローテーション,トウカイエリート

　今年の１着～３着の４角での位置取りは、それぞれ２、１、５。この数字が示す通り、やはり舞台は小回り中山。ある程度以上の器用さが要求されることは実証された。しかし、この「１」を叩き出したのがフローテーションというのには驚いた。最後は勝ち馬に屈したものの、先手を取って好走した内容は大したもの。この内容だけで次走狙いとはしないが、トウカイパレス級という評価は少なくとも取り下げが妥当。

　勝ち馬エアジパングは実績が示す通り、小回りでキッチリと先行して立ち回れる１頭。逃げたフローテーションが残ったように馬場も展開も今回は前に多少有利だったイメージが強く、器用さ全開だがややジリで相手なりの印象があるエアには、願ってもない舞台だったに違いない。菊花賞２着馬を最後キッチリ捉えたとはいえ、この重賞勝ちだけでは能力評価はちょっと難しいか。余談だが、父エルコンドルパサーは長距離適性のある産駒が目立つ気がする。ウラを取ってないので本当はどうか知らないが、意外な隠れステイヤー血統なのだろうか？

　私が狙いとしたナイアガラとメイショウクオリアは位置取りこそ注文通りだったが、あえなく揃って撃沈。双方スタミナ切れと言われればそれまでだが、ナイアガラに関しては一瞬脚部不安の再発が頭の隅をよぎったのも確か。ステイヤーではなかったとしても、この15着はいくらなんでもちょっと負け過ぎ。馬の能力適性への判断はこの内容だけではさすがに難しく保留にしたい。ただし、メイショウクオリアはスタミナ以前に総合力自体が不足してたようで。

　フロックではなかったと思うが、昨年のマキハタサイボーグは自説で展開した通り、あまりに鮮やか過ぎる勝ち方だった。ただ、今回敗れたとはいえマクリ気味に進出しての６着、上位馬の位置取りからも後ろからでは辛い状況でもあった。本質的に中山は不向きなのだろう。調子自体は上がってきているようなので、次走が京都という前提で、日経新春杯もしくはその他中長距離レースに出てきたなら反撃は十分有り得るだろう。
レースレベル：3
→次走狙い馬:マキハタサイボーグ       

やはり中山１８００×２の小回り小回りコースだけに、
内をロスなく立ち回ることが大事なのだということを認識させられたレース。

じゃあ内枠の馬を狙えばいいじゃないかと、
そう簡単にもいかない。
なにせ３６００ｍもあるから、
どの馬がどこでどう動いてどの位置取りでレースをするかなんて全く予測不能。
預言者じゃあるまいし。

フローテーションだって、もしあんなレースをしてくれると予め聞いていたなら、
買いたかった人だっていたのではなかろうか。
それもその場の騎手の判断だったりするのだろう。
そういう意味では騎手の胸先三寸だったりもするわけで。
そんなのやっぱり予測不能。
心理学者じゃあるまいし。

やはり来年も、
私には手を出せないレースだなあ、
の意を強くしました。。

そして、これだからこそ
競馬は専門化して、分業化すべきだ、
と思うのです。

これは私が普段買っている競馬とは全くの別物。
同一人が一緒に扱うには手に余ります。
長距離の専門予想家の方が扱うべきであって、
私には無理な別分野・別領域としか言いようがありません。
レースレベル：2
→次走狙い馬:トウカイエリート       

行くと思われた馬が軒並み抑えて、
ナイアガラのハナを叩いたのはなんとフローテーション。
そこから速くなるかと期待したらさらにスローに。
しかも３コーナーまで誰も動かず。

マキハタサイボーグには最悪の展開。
外しか回れない、流れない展開では出番なし。
スタミナ自慢なところは全く出せず。

替わって上位を占めたのは内でロスなく立ち回った馬たち。
エアジパングは何のロスもない完璧なレース。
エルコンドルパサー産駒で３０００以上のレースもいけるくちの馬がたまに出てくるのは本当に不思議だ。
次走は背伸びして有馬記念を予定しているとのこと。
まぁ、さすがにね。
ただもし日経新春杯とかになっても過信は禁物な気がする。

２着のフローテーションはあの乗り方はありだったと思う。
菊花賞みたいな競馬では全く出番もなかっただろう。
スタミナはまあまああるぞってことは証明したんではないだろうか。
これも次走は有馬記念を予定、いやこれもさすがに厳しいでしょ。

マキハタサイボーグは次万葉Ｓに出てきたら気にしようかなと。

ナイアガラはやはりスタミナ切れ。
厳しい流れでもないのに４コーナーでは一杯。
これこそ日経新春杯はありうるのではないだろうか。
レースレベル：2    
→次走危険馬:フローテーション,エアジパング

スローの多い長距離戦とは言え、今年は本当に勝負どころまでスロー。
あまり展開が乱れることなく、それほどスタミナ勝負になりませんでした。

勝ったエアジパングは前走の伸びを見ると重賞でもやれるとは思いました。
ただ、如何せん人気になりすぎで、馬券の上手い人が多すぎるだろうと。

２着フローテーションはスローで外回るのを嫌って逃げ。
結果的には大正解の流れでしたが、あんな競馬ができるとは思いませんでした。

期待したマキハタサイボーグは完全に展開にやられ。
力を発揮できる舞台は限られているので、これは痛恨でしょう。

次走危険馬は毎度のドラゴンファイヤーで。
ここでも善戦してしまうのが凄いですが、それだけ善戦病が深刻とも言えます。
レースレベル：2    
→次走危険馬:ドラゴンファイヤー