共同通信杯回顧

ペース：中弛み、後傾
質：並
瞬発持続力適正：瞬発
摩擦：小

1.ブレイクランアウト　　
　結果は突き抜けたが、インを回ったもので
　上手く乗った感もある。外を回す騎手が
　多かったが、インが伸びる馬場だったかもしれない
　実際、３３秒台の末脚を使った２頭は
　インをついたモノだった。
　普通に強いと思うが、
　派手なパフーマンス程の力は無いと思う。
　馬券冥利は無いだろう。
　次走は見したいと思う。
　タイプ的には、同じミスプロ系のアドマイヤムーンを
　感じた。

２．トーセンジョーダン
　状態は追い切りも悪かったし、騎手もペリエから
　松岡に乗り替わりだし、良くない感じだと思った。
　ペースは有利に運んだと思う。でも４コーナーで
　外を回したのと、直線で寄られたのが良くなかった。
　エンジンのかかりが遅かった感じがする。ペリエに戻れば
　相当強そうだ。
　タイプは、メイショウサムソン、ポップロックを感じた。
　血統は違うけどね。（母父ノーザンテーストが強いのかな）
　今回のレースで過剰評価はされないだろうから、
　積極的に買いたい。

３．トップカミング
　イン突いたのが良かった。能力は基準値。
　しかし、人気が無さすぎだ。
　ゴールドアリュールだし、タケミカズチの感じなのか？

５．シェーンヴァルト
　ウチパクが下手に乗ったと思う。
　大外をぶん回しての騎乗で勿体ないかった。
　最後は伸びていきているので、次走は買いどきかも。
　コースは広い方がよさそうで、
　摩擦に掛かった時に浮上するタイプに感じた。
　イメージ馬はカンパニーとしておく。
　グレイソブリン系ｘノーザン系。
→次走狙い馬:トーセンジョーダン,シェーンヴァルト     

2009年　タイム 1'47"3 (良) 1FAve=11.92 3FAve=35.77

ラップ
①12.4-②11.5-③11.7-④12.2-⑤12.6-⑥12.0-⑦11.6-⑧11.6-⑨11.7
1FAveとの誤差
①+0.5 ②-0.4 ③-0.2 ④+0.3 ⑤+0.7 ⑥+0.1 ⑦-0.3 ⑧-0.3 ⑨-0.2
テン35.6-中盤36.8-上がり34.9　『加速・中弛み』

『加速』・・・逃げ◎　先行○　差し△　追込×
『中弛み』・・・逃げ◎　先行△　差し×　追込○

1着ブレイクランアウト・・・Smart Strike×French Deputy=ミスプロ×ヴァイスリージェント　９－８
2着トーセンジョーダン・・・ジャングルポケット×ノーザンテースト=グレイソヴリン×ノーザンテースト　３－３
3着トップカミング・・・ゴールドアリュール×サクラバクシンオー=サンデーサイレンス×プリンスリーギフト　１１－１０

今年もテン-上がりのラップ差から『加速』と中盤の弛みから『中弛み』の複合ラップ。逃げは最も有利な展開のはずだが今年も好走できず、先行・差しが好走し例年の傾向通りと考える。

ブレイクランアウトは、前走朝日杯3着(=中山芝1600m：0.1秒差)からの好走。朝日杯好走馬はここでもよく好走する傾向だが、先行して押し切るタイプが良く好走していて、本馬は前走１４－９－６とコーナーを回るごとに着順をあげていて好走する下地は十分だったと考える。Smart Strike産駒で、ＪＣＤ馬フリートストリートダンサーを輩出し海外ではＢＣクラシックやＢＣターフ勝ち馬をだす芝・ダート兼用のミスプロ系。母父French Deputyはヴァイスリージェント系で、東京コースのマイル前後を得意とする産駒が多い。コース実績も東京スポーツ杯2歳Ｓ2着があり、適性はやはり向いていたと考える。中山コースよりも東京コース向きと思うので、皐月賞では苦戦しそうに思いますがＮＨＫマイルＣには向くと思います。血統からも道悪も巧そうなので、今後に期待。

トーセンジョーダンは、前走ホープフルＳ1着(=中山芝2000m)からの好走。中山芝2000mは2戦2勝で昨年の皐月賞3着馬マイネルチャールズのイメージなのだが、小回りコースを前にて展開して押し切るタイプはここでは好走する。ジャングルポケット産駒で、このレースで好走の多いグレイソヴリン系。ジャングルポケット産駒は東京コースのような広いコースで好走する大物タイプと小回りコースを得意とする産駒とがいて、本馬は後者のタイプと思うが東京コースをこなしたことで器は大きいと考える。先行力は武器になるし、皐月賞でも好走可能と考える。今後に期待する。

トップカミングは、前走シンザン記念3着(=中山芝1600m：0.3秒差)。ゴールドアリュール産駒は、サンデーサイレンス系の中ではダートも得意なパワーとスタミナに優れた中距離型。エンジンの性能は良いのだが吹け上がるのに時間がかかる産駒が多いので(=スムーズに加速できない)、強気に前で勝負するかロングスパート勝負に向く。このレースでは08年2着タケミカヅチが好走していたし、このレースとは相性が良いのかもしれない。
母父サクラバクシンオーなので距離に限界があると思うので、マイル前後が適距離と思います。ダート質な流れのレースでは要注目と思います。

共同通信杯のポイントは、
①『加速』『中弛み』の複合ラップになりやすい。逃げは展開有利なのだが、好走が少なく割引が必要。逃げで好走するならクラシックで好走の期待大。好走の中心は先行・差し。
②大系統ナスルーラ系向き。特注はグレイソヴリン系(=トニービン系やコジーン系)。
③サンデーサイレンス系も好走多いが、特注は母父サンデーサイレンスとゴールドアリュール産駒。母父サンデーサイレンスなら持続型血統との配合や芝・ダート兼用型との配合なら適性が合う。
④ラジオＮＩＫＫＥＩ賞好走馬、朝日杯ＦＳ先行押し切り好走馬が適性が嵌る。
→次走狙い馬:トーセンジョーダン,ブレイクランアウト     

勝ったブレイクランアウトは堂々と突き抜けて圧勝。
まぁ条件は合ってましたし、力上位なので好走は当然か。

2着トーセンジョーダンは踏ん張りましたが、他が走らなかったのが大きい。
やはり中山で早めに押し切る競馬の方が良いでしょう。

期待したマッハヴェロシティは突き抜けかけたのに伸び切れず。
どうも5着前後を繰り返すタイプになってしまった感があります。
いくら何でもあの雰囲気なら連対しないと。
レースレベル：2
→次走狙い馬:トーセンジョーダン  
→次走危険馬:マッハヴェロシティ  

【回顧】
ラップは、12.4 - 11.5 - 11.7 - 12.2 - 12.6 - 12.0 - 11.6 - 11.6 - 11.7

上り、46.9-34.9

中だるみの平均ペースといったところ。

勝ったブレイクランアウトは道中から最内を通り、直線でも内を突くレース運び。抜け出すときの脚はなかなかの切れ味。そのままつき抜け、最後は余裕を持った形でゴールした。
単に展開の利とだけはいえない、強い競馬だった。

次走は皐月賞かＮＨＫマイルとのことだが、おそらく鞍上の関係（リーチザクラウンとの振り分け）でＮＨＫマイルになるのではないだろうか。
馬体のない馬なので、ゆったりとしたローティションで成長を促すのがいいだろう。

ブレイクランアウトとは“ビリヤードで１つのミスもなくすべての球を落とす”意味だそう。

期待したトーセンジョーダンは、３，４番手の競馬。直線でもたつき離された。ゴール前はこの馬なりに伸びている。
２着で賞金も上乗せできたので、じっくり調整して本番（皐月賞）を目指して欲しい。

皐月賞は、おそらく速い有力馬が２頭いるので、今回と同じような競馬になるのでは。

３着、トップカミングは堅実といえば堅実。今後Ｇ１でどうこうという馬ではないと思うが、三連馬券派にとっては、こういう馬を３着欄に置けるかが鍵（と後講釈）。

４着、マッハヴェロシティは先行粘りこみ、５着シェーンヴァルト（パドックでのいれ込み目立つ）は、控えるも弾けず。共に現時点ではやや力足らずか。試行錯誤を繰り返しながら、本番を目指すことになる。
レースレベル：3
→次走狙い馬:ブレイクランアウト,トーセンジョーダン     

フェアなコース、綺麗な馬場で、速くもなく遅くもなく引っ張ってくれて、
各馬基本的には能力を出し切れる条件設定だったので、
負けた各陣営は言い訳がし辛いような、いい勝負になったと思う。
能力を測る上でもいい参考になるのではないか。

－ブレイクランアウト
強かったが、武豊がかなり上手に乗った。
強い馬が、どんぴしゃの乗り方をすれば、そりゃ勝つわ、といった感じ。
次回あまりに評価が上がるようであれば嫌う手も考えたい。

＋トーセンジョーダン
無理に控えることはなく、
この馬の力を十分に出し切る競馬だったと思う。
１：４７台で走るスピードがあることも証明した。
個人的にはやはりちょっと距離が短かったと思うし、
跳びが非常に綺麗なこともあって、
ダービーで狙いたいと思う馬。
リーチザクラウンがいるなら、皐月賞でもいいかもしれない。
今年のクラシックはリーチザクラウンがいるから、
こういうタイプの馬は浮上しやすいのかもしれない。
レースレベル：4
→次走狙い馬:トーセンジョーダン  
→次走危険馬:ブレイクランアウト  

正直危険馬の欄が足りないレースになってしまいました＞＜

勝ったブレイクランアウトは出来るだけ距離ロスを避けるような感じでレース進めましたが豊もびっくり僕もびっくり直線に入って内がぽっかり開いちゃいましたねｗｗ

あれではさすがに勝ってくださいとしかいいようがなく。。次はスプリングになるのかなあ。。正直着差を鵜呑みにしてはいけないと思いますね

トーセンは特に今までのレース内容と進化してはいない２着。回った場所の差もあるでしょうしまあ今年一発目としては及第点の評価になるのでしょうか

トップカミングは蛯名が内が開いていることにうまく反応して３着をゲットしてくれました。。しかし正直あれで２着にこれないところがこの馬の限界でしょう。こういう馬実は自己条件に戻っても勝てなかったりするんですよね。自分でレースは作れないから

４着のマッハもなんかどう乗っても煮え切らないタイプに見えますね。悪くはないんでしょうが強くも推せない

シェーンヴァルトも同じかなあ。。中山ならとも思うけどなんかなああ

ブロスは化けの皮が完全にはがれましたね
レースレベル：2    
→次走危険馬:トップカミング,シェーンヴァルト

前半4F　47.8
後半4F　46.9

ややスロー気味ではあるが、まあ標準的な流れ。ペースによる有利不利は無かったでしょう。本命のトーセンジョーダンは2着。鞍上に多少の不安は感じてはいましたが、想像以上にヘタに乗りましたね。完全に仕掛け遅れでした。しかし、ブレイクランアウトの仕掛けてからの反応は凄いですね。一瞬で先頭に立ってしまいました。ただ、その末脚を持続できないと、今後は厳しくなってくるかもしれません。
→次走狙い馬:トーセンジョーダン       

競馬場へ行ってきました。

ブレイクランアウト
こじんまりまとまっている馬。
切れ味だけで、今後上に上がっていくことは無いと思う。
わかりやすいトライアルホースといった印象。
たとえるならアドマイヤオーラみたいな。

レースもインでジッとしてて直線入ったらぽっかり道が開けたので
追い出したらそのまま勝ちました、みたいな楽なレース。


トーセンジョーダン
こっちの方がスケールがある。
体は出来ていましたが
右前に裂蹄防止テープに曲がり鉄だったので裂蹄のようです。
裂蹄なのにペリエに合わせて無理に始動というのは正直理解不能ですが。。

レースではペースが楽な3番手にいましたが、直線で前を捌ききれなくてもたついてアウト。
前脚を掻くのでブレイクランアウトのような瞬発力があるタイプではないので仕方ないですが。
とりあえず蹄を治すのが先決なんじゃないでしょうか。
治れば皐月賞でどうか、というレベルなんじゃないでしょうか。
http://umaroda.jpn.org/cgi/up/img/umaroda7546.jpg
右前脚に黒いテープを巻いております。
消えたらごめんなさい。

プロスアンドコンズ
初見なんですが、
馬体枯れすぎﾜﾛﾀｗｗｗ
という印象でした。
タニノギムレットなのに腹目がないとかおおもう。。。

レースでは引っ掛かったとデムーロが申しておりますので、
自己条件にもう一度戻って、、というところでしょうか。


シェーンバルト
ホライゾネットをつけて周回するあたり気性の悪さが伺える。
腰が引けて歩いていたので、まだ力がついていないのかな？
だからまだ自分から動けないのかなー、と。

レースは後方待機から、直線だけで勝負、無理ですね、という結果。
直線だけなのに上がり34.2で時計的な限界っぽかったので上がり勝負はむしろ苦手なのか、と認識を改めました。なるほど。

マッハヴェロシティ
バランスがよい、でかい　という印象。

先行したのはいい作戦だな～と思いましたが、そこから伸びきれず。
安勝騎手もまだ腰に力が無い的なコメントでしたので、未完成品なんでしょう。
切れ味で負けた印象。京都新聞杯で。

ダイワプリベール
脚も短いし、外枠＋1800は距離が辛かった？
短縮で狙えると思います。

メイショウパルマ
ふっくら。
最後方待機は、明らかに勝つ気がないだろうそりゃ。。。
自己条件のスロー想定ならやる気出してくれるでしょう。

シゲルエボシダケ
パドックでの場違い感がすごかった。。。
自己条件でもどうかと。。
レースレベル：2
→次走狙い馬:メイショウパルマ,ダイワプリベール
→次走危険馬:ブレイクランアウト,プロスアンドコンズ

12.4-11.5-11.7-12.2-12.6-12.0-11.6-11.6-11.7

逃げたフレンドケントが作り出した「速→遅→速」という流れはいわゆる上がりの競馬。それだけに切れのある馬が上位に来た印象。そんな中勝ったブレイクランアウトは道中から最内を通り、直線でも内を突くことを決め込んだ感じでのレース運び。武豊騎手お見事、といったところか。最後は余裕を持った形でゴールしていたが、それでいて上がり３３秒台を出すのだから、この馬の強さを再認識した印象。上がりの競馬になっただけにスタミナの裏づけにはならなかったが、ブレイクランアウトは特に距離延長は問題ないように思えるし、今回のような器用な競馬ができるのならば皐月賞でも…と期待したいところ。

２着のトーセンジョーダンは直線で一瞬沈みかけるも最後また盛り返しての２着。ある程度控える競馬で結果が出たことも収穫で、こういう競馬ができる馬は皐月賞で面白い存在になってくると思う。逃げるか早め先頭押し切りの競馬を見たい。
レースレベル：4
→次走狙い馬:ブレイクランアウト,トーセンジョーダン
→次走危険馬:トップカミング