きさらぎ賞回顧

ペース：中弛み、後傾
質：並
瞬発持続力適正：瞬発大
摩擦：小


1.　リーチザクラウン 　　
　逃げ有利の展開での勝利で、パフォーマンス程の実力さは無いだろう。
　しかし、上がり３Fは０．１S差の2位なので、単に逃げ残りと言う訳ではない。
　余程条件が変わらない限り、今回のメンバーでは逆転は厳しいだろう。
　本レースのベクトルでは、今年のクラシックで最上位の性能だろう。
　しかし、皐月賞には直結しないと思う。
　軽い質での持続力勝負になると、脆い可能性が高い。
　皐月賞よりはダービー向きだろう。
　（出れないけどダービーよりオークス向けだと考えられる。）

２．リクエストソング
　不利なペースで追い込んで来たが、ポッカリ開いたインを突いたもので、
　騎手のファインプレーによるものが大きい。
　上がり３Fは一応1番なので、能力はある。
　適正はまだ見極められていない。
　もしかしたら、摩擦がかかるレースでパフォーマンスを上げるかもしれない。

３．エンブリオ
　緩いペースで、摩擦が小での瞬発勝負で浮上するタイプと、とりあえず認識したい。
　トライアル向きだろう。　

４．ベストメンバー
　一番外を回っているのでロスある競馬。
　まだ、はっきりとは言えないがレースのベクトルが合わなかったと考えられる。
　重い質、持続力勝負、摩擦度が高いほうが高いパフォーマンスを示している。
　夏競馬で狙ってみたい。
→次走狙い馬:ベストメンバー       

2009年　タイム 1'48"9 (良) 1FAve=12.10 3FAve=36.30

ラップ
①13.0-②11.5-③11.9-④12.7-⑤12.6-⑥12.2-⑦11.8-⑧11.1-⑨12.1
1FAveとの誤差
①+0.9 ②-0.6 ③-0.2 ④+0.6 ⑤+0.5 ⑥+0.1 ⑦-0.3 ⑧-1.0 ⑨±0
テン36.4-中盤37.5-上がり36.3　『加速・中弛み』

『加速』・・・逃げ◎　先行○　差し△　追込×
『中弛み』・・・逃げ◎　先行△　差し×　追込○

1着リーチザクラウン・・・スペシャルウィーク×Seattle Slew=サンデーサイレンス×ボールドルーラー　１－１
2着リクエストソング・・・シンボリクリスエス×トニービン=ロベルト×グレイソヴリン　９－８
3着エンブリオ・・・グラスワンダー×マーベラスサンデー=ロベルト×サンデーサイレンス　１０－９

今年も中盤が弛む『中弛み』と、テン-上がりのラップ差から『加速』の複合ラップ。逃げが最も有利な展開で、次いで先行、差し・追込には厳しい流れ。

1着リーチザクラウンは、前走ラジオＮＩＫＫＥＩ杯2歳Ｓ2着(=阪神芝2000m：0.7秒差)からの好走。スペシャルウィーク産駒で、スペシャルウィークは自身が菊花賞2着・天皇賞春1着好走実績を持つスタミナ型サンデーサイレンス系。08年菊花賞2着馬フローテーションを輩出し、05年ダービー2着インティライミや05年オークス1着シーザリオなど輩出して、このレースとは相性の良いダービー・菊花賞と縁のある血統。脚質的にも4コーナー4番手以内につけられそうなこともあり(=毎年好走する馬が多い)、適性は抜群に高かったと考える。母父Seattle Slewはボールドルーラー系で持続する流れに強い傾向で、溜めてキレるよりも積極的に動いてこその血統(=カワカミプリンセスやマツリダゴッホの母父で2頭ともその傾向が強い)。本馬も強気に前で勝負して強い競馬をしていることから、母父の特性が活きていると考える。またスペシャルウィーク産駒は総じて、本格化するまでは緩い流れだとエンジンのかかりが悪く不発になりやすいので、積極的に逃げる今のスタイルこそ持ち味をだして能力全開になりやすいと考える。
次走は皐月賞直行みたいですが、馬体重がずっと減り続けているので正しい選択ではないかと思います。皐月賞では今の実力(=ラジオＮＩＫＫＥＩ杯2歳Ｓの内容ときさらぎ賞のつけた着差などからレベルが抜けていると思っています)と脚質的にも期待大なので、無事に出走して欲しいです。またきさらぎ賞好走馬がダービー・菊花賞と相性が良いことも含めて(=展開が嵌れば3冠も可能では？)今後に期待します。

2着リクエストソングは、前走福寿草特別1着(=京都芝2000m)からの好走。シンボリクリスエス産駒(=ロベルト系)で、ダートもこなすパワーと持久力とスピードの持続性能に優れている。ただダービー間近なら信頼性が増すのだが、今の時期は詰め甘な点がある。本馬は母父トニービンで、このレースと相性はまずまずであったことと、トニービン(=グレイソヴリン系)はリーチザクラウンの母父Seattle Slewと同系の大系統ナスルーラ系だったことが好走要因の一つと考える。
皐月賞は近年トニービンの血を持つ馬が良く好走しているので、シンボリクリスエスの詰め甘な点が成長して改善されるなら面白い馬かもしれません。ロベルト系でもあるので、叩き良化型と思うので、トライアルレースをもう一叩きしてそこでも好走するようなら期待したいと思います。

3着エンブリオは、前走ビオラ賞6着(=中京芝2000m：0.9秒差)からの好走。グラスワンダー産駒で母父マーベラスサンデーのロベルト系×サンデーサイレンス系配合。1・2着馬の好走馬の血統からもスタミナ型向きのブラッドバイアスが発生していたように思える。グラスワンダー産駒は、スクリーンヒーローが小回りコースでも重賞で好走していたが本質は広いコースで好走の多い産駒が多い(=サクラメガワンダー、マイネルスケルツィ、オースミグラスワン、マイネルレーニアなどから)。母父マーベラスサンデーは、スタミナ型サンデーサイレンス系でダートも対応可能からスタミナとパワーが問われた可能性が高いと考える。

きさらぎ賞のポイントは、
①『中弛み』が基本の流れ。『加速』の流れにもなりやすく、逃げが恵まれた流れになりやすい。4コーナー4番手以内の馬が毎年好走している。
②ダービー・菊花賞と縁のある血統がよく好走する。特にスタミナ型サンデーサイレンス系向きで、父がスタミナ型なら母父サンデーサイレンスも向く。
③グレイソヴリン系(=大系統ナスルーラー系)も好走しやすい。
→次走狙い馬:リーチザクラウン,リクエストソング     

きさらぎ賞回顧

アサクサキングスが勝ったときと酷似したラップになりました。ただ後半2ハロンは、やや今回の方がいいので、リーチザクラウン
の能力はアサクサキングスと同等かやや上位と考えておきましょう。
2着のリクエストソングは３馬身半ちぎられているので、本番の皐月賞では掲示板に載ることができるかどうかというところでしょう。

皐月賞の想定出走馬から展開を予想すると、

逃げ候補）モレエビクトリー、リーチザクラウン、ホッコータキオン
番手追走）トーセンジョーダン

というところでしょうか。
→次走狙い馬:ハイローラー       

馬：控えたくない
騎手：控えたくない
調教師：控えたい

答え：控えられない

個人的見解：やっぱり控えないほうがいいと思う


次走は皐月賞？ですかね
それでも調教師は、控えろ、と言い続けるのか。
いや、騎手が、控えるの無理ですよ。と主張するのか。
それとも降ろされてしまったりするのか。


やはり個人的には無理に控えず、走りたいように走らせてあげるのがこの馬の場合はいいと思いますし。
控えて切れるタイプには思えないし。無理に抑えつけたら何かしらリスクもあると思うし。
普通に走りたいように走らせてあげれば、
ロジユニヴァースくらいしか追いつく可能性はないと思うのですけれどね。

どうなることやら、これから先が面白くなってきました。


リーチザクラウンが鞍上と喧嘩しながらだったにも関わらず、他馬はちぎられてしまったのですから、
今後リーチザクラウンに追い付くのは、なかなか容易ではないと思いました。
→次走狙い馬:リーチザクラウン  
→次走危険馬:リクエストソング,キタサンガイセン

誰もが思うことだと思います。

リーチザクラウンは多頭数の本番では不安
リーチザクラウンは馬体の成長があまり見られない
今回は相手が弱かったから・・・

そのとおりだと思います。
ただもう多頭数の練習をしている時間はありません。使ってもあと１回だ。
ならばその力を信じるしかない。
逆にこれだけ課題が見えているのだから作戦も立て易かろう。死角がない方が逆に怖い。
個人的にはダービーまではこの馬で行こうと思った。
多頭数でも全馬を先導してしまえ。
皐月賞へ直行することを希望する。

イメージとしてはテイエムオーシャンとかぶる。あの馬も終始引っかかり気味にレースを進めてスピードで押し切る。騎手も「引っかかってるんじゃなくて、スピードが違うだけ」とよく言っていたが、この馬もそうだろう。
距離的にダービーは疑問だ。ただ明らかに広いコース向き＆父も府中好相性ということで許容範囲内だろう。



リクエストソングはうまく内を突いて２着を拾う。賞金的にダービーまで行けそうだ。ただ、父はトライアル好走馬を多く輩出しているだけに大舞台では疑問。
これも誰もが思うことですな。
レースレベル：2
→次走狙い馬:リーチザクラウン  
→次走危険馬:リクエストソング  

正直パドックを見た瞬間にあることがよぎった。

それは去年のオーシャンSでのことである。直前の調教でリキサンファイターという名前の馬が爆走しかなり人気になった。その調教師はまだ若い高木師。おらも直前予想では◎を打ってかなり楽しみにしていた。初めての重賞ゲットを意識したのだろう。パドック出てきたときは目を丸くするぐらい醜い出来で走れなかったことを覚えている。

そして今回ベストメンバーは調教で栗東坂路を素晴らしいタイムでまっすぐ駆け上がってきていた。充実一路を感じさせる感じだった。そのときはリキサンファイターのことなどは覚えてなかった。

１０Ｒが終わりよほどでない限り外が絶対いいことを確認した上で１１Ｒのパドックが始まる。

リーチはまたマイナス体重で成長を感じさせない。これはベスト頭で儲ける事が出来るまで頭がよぎる。そしてベストメンバーが画面に映った瞬間リキサンファイターの悪夢がよぎる。

正直そこで思考回線が麻痺して何を買ったらいいか分からなくなってしまって馬券は押さえ気味に買ってお金は返ってこなかった。

宮本師にとっては初めてクラシックを狙える馬だったのかな。正直そこに橋口、石坂のクラシックに何頭か馬を進めたことがある調教師との


腕の差がでたレースであると見てしまった。


彼を責めるつもりはない。今後クラシックを狙えるかも知れない馬に出会えるであろう。そのときの糧にしてほしいなと思ってしまった。

勝ったリーチは体に成長なく発汗していたので豊も無理せずにハナを叩く競馬で他が弱くて完勝。ただこの後どういうローテーションで使うかかなり悩ませられるのではないだろうか。多頭数の競馬を経験させたいとか含めて。正直現状では春にお金を投資したくはない。

リクエストソングは今回は喧嘩せずに賞金加算だけを狙っての競馬。力を量りかねる部分あるけども正直まあいらないと考えるのがベストでしょう
レースレベル：2    
→次走危険馬:リーチザクラウン