勝ったテイエムアンコールは好位から抜け出し。
オペラハウスにブライアンズタイムという底力ある血統ですし、
キャリアを積んで目覚めてきたか。

2着ゴールデンダリアは脚をためて。
自分から動くとダメな馬なので、こういう乗り方になりますね。
それだけに距離短縮が向くタイプ。

3着ドリームジャーニーはやはり直線勝負の形に。
それが読めてても、普通前に行く馬を狙いますよねぇ・・・。
次は距離延長で自分から動けるので良いと思います。
昨年ほどの充実は無いので、一気の距離延長は微妙ですが。

その前に行ったサンライズベガは惨敗。
急坂の底力勝負に多少不安はありましたが、ここまで負けるとは。
レースレベル：2
→次走狙い馬:ドリームジャーニー       

2010年　タイム 1'59"5 (良) 1FAve=11.95 3FAve=35.85

ラップ
①12.1-②11.1-③12.8-④12.3-⑤12.0-⑥12.2-⑦11.6-⑧11.5-⑨11.7-⑩12.2
1FAveとの誤差
①+0.1 ②-0.9 ③+0.8 ④+0.3 ⑤±0 ⑥+0.2 ⑦-0.4 ⑧-0.5 ⑨-0.3 ⑩+0.2
テン36.0-中盤48.1(3F換算36.08)-上がり35.4　『加速・一貫』

『加速』・・・逃げ◎　先行○　差し△　追込×
『一貫』・・・逃げ△　先行○　差し◎　追込×

1着テイエムアンコール・・・オペラハウス×ブライアンズタイム=サドラーズウェルズ×ロベルト　〔7〕　４－４
2着ゴールデンダリア・・・フジキセキ×ノーザンテースト=サンデーサイレンス×ノーザンテースト　〔2-c〕　８－８
3着ドリームジャーニー・・・ステイゴールド×メジロマックイーン=サンデーサイレンス×マイバブー　〔8-c〕　１１－８

流れはテン-上がりのラップ差から『加速』と、テン-中盤のラップ差が少ないことから『一貫』の複合ラップ。展開的には逃げ・先行・差しの有利・不利はほとんどなく、追込だけが厳しい流れ。

1着テイエムアンコールは、前走中山記念2着(=中山芝1800m：0.8秒差)からの連続好走。オペラハウス産駒はサドラーズウェルズ系で、スタミナ豊富なステイヤー血統。瞬発力が売りではないためスローの芝2400mよりも、ハイペースの芝2000mの方が持ち味を活かせる。またダントツに勝ち鞍が多いのは芝2000mでこのレースでも07年1着メイショウサムソンが好走していたし、侮ってはいけない馬でした。上がりが35秒台以上かかるなら間に合うが、34秒台になると掲示板止まりのタイプも多く、上がりに限界があるタイプも多いが、今回は最速上がりは34.5(=8着シェーンヴァルト)と本馬が好走出来る上がりとなりました。前走は不良馬場での内容と思い良馬場ではキレ負けすると考えていましたが、今回は流れの想定を選択ミスしてしまいました。母父ブライアンズタイムはロベルト系で、タフな展開や目一杯に仕上げられた時にＭＡＸの能力を発揮するスパルタ型。前走好走しているならば、間隔を詰めてきたローテーションはプラス要因。
No.〔7〕の牝系は、京都コースや阪神コース、東京コースなどでの広いコースでの好走が多く、間隔を詰めて使ったり距離変更のショックが効きやすい牝系。古馬の成長力もまずまず。分枝記号なしは、産駒ごとに得手・不得手ははっきりしているものの、平均的に能力を発揮し、やや晩成傾向。今回は展開に恵まれた面はあるものの、成長力のある配合から今後にも期待する。

2着ゴールデンダリアは、前走ＡＪＣＣ5着(=中山芝2200m：0.9秒差)からの好走。フジキセキ産駒はスピード型サンデーサイレンス系で、一瞬の脚を使い瞬時の反応が出来るので馬群を抜けられる器用さを持つ。イン突きが得意なため、内枠を活かしたレースが得意。2～3歳でも活躍しやすいが、古馬でもう一段階成長するセカンドステージがある。母父ノーザンテーストは、丈夫な体と古馬でも驚異的な成長力があり衰えも少ない。近2走は今一つな成績だったが、間隔をあけたことでリフレッシュした効果が出たのでは？と考え、再浮上に期待する。
No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さがあるが古馬での成長力も十分。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。

3着ドリームジャーニーは、前走京都記念3着(=京都芝2200m：0.3秒差)からの好走。09年産経大阪杯1着馬だったので適性は高いはずだったが、今回は3着。少し衰えが出てきたのかもしれないが、逆に言えばズブさが出てきて距離延長に対応しやすくなっているのかも。ステイゴールド産駒はスタミナ型のサンデーサイレンス系。ステイゴールドは母父ディクタスの特性がでていて、サンデーサイレンスというよりはサッカーボーイに近い特徴があり、夏～秋にかけてよく軌道に乗ることが多い。ディクタスのスタミナ型の特性とまた強敵相手に食い下がる勝負根性はステイゴールド産駒の持ち味。1戦燃焼型のタイプも多く、惨敗後から涼しく巻き返す能力も高い。母父メジロマックイーンは晩成型の成長力があり、古馬で本格化するステイヤー血統。産経大阪杯は好走すると中距離適性の高さを証明することになり、圧倒的な力差がなければ天皇賞春で好走しにくいステップ。今回連対できなかったが、不利な流れと斤量59kgを背負っての内容から力は他馬とは一枚違っていると考え、適性が中距離よりステイヤー寄りになりつつあると考えれば、悲観する内容ではなく天皇賞春での巻き返しは可能と考える。
No.〔8〕の牝系で、シンボリクリスエスやエアグルーヴやエアジハードなどがいる牝系で、古馬で真価を発揮するタイプが多い。分枝記号cから、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。
→次走狙い馬:ドリームジャーニー,テイエムアンコール     

フィールドベアー
予想でも書きましたが、
１４００でも掛かり通しの馬が、２０００で、しかも距離延長で、
本当にまともな競馬ができるだろうかと思ってみていたら。
非常に大人しいスマートなレースをしていました。
これだから馬というのはまったくよくわからないです。

スマイルジャックも、今思えばありえない話ですが、
ダービーでは奇跡の折り合いを見せましたし。
本当にどうなっているのかわかりません。

ダイシングロウも、
今は１４００でも前の馬にのっかかるような競馬をしてしまっていますが、
もしかしたら中距離に戻したらぴたっと折り合ったりして・・・

個人的には、上記したような掛かり通しのじゃじゃ馬といった感じの馬の方が好きかもしれません。
牛のようにもっさりと押しても押しても動かないといった馬よりは。
元気があって、走る気があって、能力はきっとあるので、
どうにかしたら走る、どこかで爆発するという夢を持たせてくれますから。
キャプテンベガも含め、こういう馬たちの馬券は好きです。     
→次走危険馬:フィールドベアー  

何かが捲ってとか、ペースが速いとか、
そういう競馬でなく自分から動くとよさが出ないドリームジャーニー。
しかも今回は５９キロが特に堪えた印象。
少し重い馬場でしたからね。

この馬を消しの評価にしたのは多くの方が予想した中で私だけでしたか…

もしかしたら、燃え尽きたという可能性も僅かながらありますが、
次の天皇賞ではいいと思います。
距離を去年ほどは不安に感じていないわけで、
何かいい目標さえいれば、今年はチャンスは大きいのではないかと思っています。
レースレベル：3
→次走狙い馬:ドリームジャーニー       

斤量を敗戦の理由にしていた池添騎手。まぁ妥当ないい訳です。それしか言えないでしょ。まさか他馬をなめていたなんて言えないもんね。
スタートしてから折り合いに苦労していましたね。でもこのメンバーですからそれでも勝てると思ったでしょう。終始持って行かれる感じでした。ここ最近は割といい感じで流れてくれるレースを使ってきていたわけですから仕方ないでしょう。
なにせシェーンヴァルトが一番後ろで動かないもんだからレース自体が動かない。地力で勝るドリームジャーニーがまとめてまくって飲みこんでしまえばよかったんでしょうけど、斤量面と折り合っていなかったことと相手が弱過ぎたことを考えるとそうもいかなかったんでしょうね。

ルーキーイヤーの松坂大輔かと思ってしまいました。彼はルーキーイヤーのオープン戦で巨人戦に先発。松井らクリーンナップを完璧に抑えたものの、下位打線の後藤らに連打を浴びていました。そして彼は言った。
「ちょっと下位打線で手を抜いた。」
ビッグマウスです。そしてその後の彼の活躍は言うまでもありません。

馬自体最後は伸びている。まぁ斤量ももちろんだし、あんなもんでしょう。Ｇ１ではみんな同斤だからもういい訳できませんね。天皇賞は距離が・・・って言えるけど。折り合えてなかったから天皇賞でそれが嫌われて人気落としてくれないかな。次はオッズ的に美味いと思うんだけど。

あ～もうこんな馬たちに負けたなんて恥ずかしいですよね。予想にも書いたけど２１世紀枠の馬に負けるようなもんです。どこかの監督みたいに「恥ずかしい、腹を切りたい」って思ってるかもね。


シェーンヴァルトはあれが作戦だったらしいですね。ドリームジャーニーが全頭まとめて相手してくれると踏んだんでしょうね。ただあれはタスカータソルテがやらないといけない戦法だと思うんだが・・・
気持ちはわかりますがシェーンヴァルトはそういう馬じゃないでしょう。マイルでバリバリ好時計決着する馬なのにね。次走は都大路Ｓでお願いします。いい加減距離短縮しろ。
レースレベル：1
→次走狙い馬:ドリームジャーニー,シェーンヴァルト     

大方の予想とは違いシェーンヴァルトは折り合いに専念してポツン後方からとは意外だった。３角からのマクリに各馬がつられ差し展開になる予定が、スローのまま。
３～４角中間から流れが速くなり、いつも馬なりで射程圏に入れて来るジャーニーの手さえ動く始末。
出来よりもやはり斤量だったのか、ましてやベストの条件だったはず。
結果から見れば下りを利して流れに乗れる前走の京都外回りの方が斤量克服の対策になっていたと言える。さらに直線の坂も負担になっていた。過去に５９キロでのレースの相手はブエナビスタではなくジャガーメイルに敗し、マツリダゴッホとは離されシンゲンとどっこいと振り返れば納得か・・・

先がある身でいつも通りのＣＷ５Ｆ追いも手加減した軽さは目についたが、これでいいと弱メンバーから妥協していたことにも反省が必要。
本来スピード感のある動きが定評で、前走からの上積みは少なかったとも言える。昨年の５９キロディープスカイと逆の立場なら２着以下に負けていたと思えるし、追い込み有利な展開になった有馬も流れが緩めばブエナの勝利だったとも思える。

今後５９キロでは懸念されるはず、ならば直線平坦な京都外回りなら逆に買いになる。スローな展開や下りを利せない上がりのコースでは嫌うこととする。

最下位人気のフィールドベアーだが、短いところでは内に包まれ追えず仕舞いや外外を回り大外から届かずなど。
直線は自身伸びていたものでただ追いり合いがつかなくなって来ていた路線変更が今回の人気下降につながっていた。
もともと１８～２０００ｍが得意で先差しタイプ、このぐらい走って不思議はない。これで次走見直されるでしょうけど、折り合いの懸念がある以上マイル前後が現状はいいと思う。

実力馬ゴールデンダリアは追い切りの好調さを実戦で生かせたもの。これを足掛かりに飛躍してほしい素材、十分重賞で戦える力がありながら戻り切っていなかった。母系にノーザンテーストを持ちシンの強い体つきから長く進化の過程を望める強みがある。
ジャーニーも含めて最近の古豪の活躍に多くみられる要素で、まだまだ上昇の余地があると見る。
→次走狙い馬:ゴールデンダリア       

　このレースで証明されたのは、テイエムアンコールは道悪巧者なのではなく、朝日ＣＣ、または、中山記念以降、着実に力をつけてきたということでしょう。

　３着に敗れたドリームジャーニーですが、これで見切りをつけることもないでしょう。むしろ、この結果によって、人気を逃がす次走こそ狙うチャンスです。配当にも色を添えられるでしょう。

　サンライズベガは朝日ＣＣ以来、調子を落としていますが、この結果では次走までの持ち直しも厳しいでしょう。先行集団に混じり、どうにか逃れて、連、または複勝圏内に潜ろうとするのですが、脚が持たなくなっているようです。
→次走狙い馬:テイエムアンコール,ドリームジャーニー
→次走危険馬:サンライズベガ  

本命に推したドリームジャーニーは３着。
前半１０００ｍ60,3の平均ペースで差せない展開では無かったが、差せなかったのは出来が一息だったか、５９キロが響いたかのどちらかだろう。
京都記念は超スローだったので５９キロでも息が入って直線伸びたが、今回は平均ペースだったので脚が溜まらなかったのかもしれない。
ＧⅠでは斤量に差はないので本番の方が期待はできると思う。

１着テイエムアンコール
前走不良馬場の中山記念で２着は不良馬場でパワーが必要なレースになっての結果だと思って軽視していたが、良馬場の今回もＧⅠ馬ドリームジャーニーを破っての１着。
イマイチ掴みづらい馬でどんなレースに強いのかわからない。
６歳馬で着実に力を付けている事だけは間違いない。

２着ゴ－ルデンダリア
ドリームジャーニーより前の中団からレースを進めて、直線も斬れのある脚を使ってドリームジャーニーとの２着争いを制した。
斤量差もあるが良く頑張ったと思う。
この馬も６歳馬で、３歳時にはセントライト記念２着がある馬。
６歳馬だが出走回数は少ないので、中距離路線で今後も期待ができそう。
レースレベル：2
→次走狙い馬:ドリームジャーニー