勝ったケイティラブは連続好走のスキャン。
前走がかなりのハイペースを粘っており、充実していたか。

2着ジェイケイセラヴィは無難に。
適性、ローテとも問題なく軸には最適だったかもしれませんが、
やはり無難すぎると勝てないんですよね。

3着マルブツイースター、これは分からんですね。
バクシンオーで短距離が向くと言っても、
実際に直千で2戦見せ場なしなわけですし。

アポロドルチェはやはり距離短縮には強い。
次はどこ使っても距離延長なので苦しいでしょう。
まぁどうせ人気にならないんでしょうけど。

ショウナンラノビアは善戦しましたが、前半追走に苦しみ、
ラストも伸び負けと言う中途半端な内容。
レースレベル：3    
→次走危険馬:アポロドルチェ  

2010年　タイム 53'9 (良) 1FAve=10.78

ラップ
①11.6-②9.9-③10.3-④10.1-⑤12.0
1FAveとの誤差
①+0.8 ②-0.9 ③-0.5 ④-0.7 ⑤+1.2

1着ケイティラブ・・・スキャン×ムーンマッドネス=ミスプロ×セントサイモン　〔1-x〕
2着ジェイケイセラヴィ・・・スクワートルスクワート×コマンダーインチーフ=ミスプロ×リファール　〔1〕
3着マルブツイースター・・・サクラバクシンオー×ウォーニング=プリンスリーギフト×マッチェム　〔8-h〕

今年は例年の外枠有利な傾向とは異なり、中枠の馬が好走。パトロール映像で確認してみましたが、外枠はラチ沿いに走れるが通常内枠の馬はいつもならラチ沿いになるはずがラチを頼れずまっすぐ走れていないことが見てわかりました。中枠ならテンのダッシュ力に優れていれば、ラチ沿い近くまで行くことが可能のようです。このことから枠はもちろん大切なのだが、馬自身のこのレース(=新潟芝1000m)適性が非常に重要(=特にテンのダッシュ力につながるパワーが必要)なのではないか？と反省する。

1着ケイティラブは、前走ＴＵＦ賞3着(=福島芝1200m：0.3秒差)からの好走。新潟芝1000mでは5戦(3-0-1-1)と好成績で、適性の高い馬だったと改めて反省する。コース巧者なのに54kgの斤量も好走要因の一つと考える。近年牝馬の好走が多い重賞ですが、この点もポイントなのかもしれません。
スキャン産駒はミスプロ系で、距離変更や競馬場替わり、芝→ダート変更などでよく走る穴血統。近走からの条件変更は過去に好走歴があるなら要注意。また芝→ダート変更で好走するならパワーに優れた適性を秘めていると考える。この点は非常に重要で来年に活かしたいポイント。母父ムーンマッドネスはセントサイモン系で、成長力があり直線の長いコースでの好走が多いのが特徴。
No.〔1〕の牝系は、3歳春にある程度完成し、その後緩やかに成長する。分枝記号xは、地味にこつこつと力をつけて重賞で好走するタイプ。とりあえず新潟芝1000mなら来年も怖い存在かも。また近年アイビスサマーＤ好走馬は次走芝1200mでも好走することが多いので次走にも期待。

2着ジェイケイセラヴィは、前走バーデンバーデンＣ5着(=福島芝1200m：0.7秒差)からの好走。バーデンバーデンＣからのステップはアイビスサマーＤでは好走が多く、今後も傾向的には無視できないステップと再確認。新潟芝コースは初で、中山Ｄコースや福島芝コースの急坂小回りコースでの好走が多く適性は向かないと考えていましたが、結果2着好走。急坂小回りコースは厳しいペースになりやすくパワーも必要なコースと考えると向いている可能性を考慮すべきでした。
スクワートルスクワート産駒はミスプロ系で、軽いスピードを持ち味に芝・ダートとも1000～1400mを得意とする短距離快速血統。それぞれの産駒で得意としているコースがあるようで、似た適性が活かせるコースならば浮上する。コースや距離変更では注意が必要。母父コマンダーインチーフはリファール系で、本来は小回りでコーナー4つの加速しにくいコースに抜群の適性を秘めている。直線の長くコーナー2つのコースは決め手の甘さがでてしまうのだが、今回はダンシングブレーヴ系の瞬発力勝負や緩急のある競馬には苦手だが、淀みなく流れる展開で本領を発揮する特性が活きたと思われる。
No.〔1〕の牝系は、1着ケイティラブと同じで古馬では緩やかに成長する。分枝記号なしは、産駒ごとに得手不得手ははっきりしているものの、平均的に能力を発揮し、やや晩成傾向。

3着マルブツイースターは、前走米子Ｓ12着(=阪神芝1600m：1.0秒差)からの好走。新潟芝コース成績は好走歴はなく、近走成績も良くなかったのですが、好走したのは血統配合が父×母父ともにアイビスサマーＤで好走歴があったことが要因ではないかと考える。
サクラバクシンオー産駒はプリンスリーギフト系で、テンのダッシュ力に優れたスプリンターで、開幕週の高速決着に強いタイプと開催後半に強い時計のかかる馬場に強いタイプとに分かれる。得意重賞が限られ、産駒が好走した重賞では注意が必要。また使い詰めよりも間隔を開けての好走が多く、レース間隔1～2ヶ月の馬や休み明け2戦目などの馬は好走が多い。今回はこの点も活きたと思われる。母父ウォーニングはマッチェム系で、類まれなスピードを武器に平坦コースを得意とする。道悪は鬼で、肉体的にも精神的にも健康な血統。成長力は晩成型。
No.〔8〕の牝系は、古馬で本領を発揮し、叩き良化型で高速時計に強い牝系。分枝記号hは、もまれ弱く、広いコースがベスト条件。直線競馬はその弱点がカバー出来る。

アイビスサマーＤのポイントは、
①外枠有利。または内枠。中枠はやや不利と考えるべし。ただしスペシャリストのレースなので、コース実績を最優先すること。
②軽量ハンデの牝馬。ハンデは軽いほうがダッシュ力がつきやすい。
③サクラバクシンオー産駒やマッチェム系など快速スピード血統中心。サクラバクシンオー産駒は特注。サンデーサイレンス系はやや苦手。
④分枝記号c・hは特注。
⑤リピーターの好走にも注意。
と修正します。
→次走狙い馬:ケイティラブ       

完敗・・・orz　というか江田照が２着にきた時点でどうにもならんワナ┐(´∀｀)┌
　勝ったケイティラブはスキャン産駒だけに芝の重賞では出番はないと思っていたが、好スタートからの逃げ切り勝ち。ミスプロ系のダートでスプリント指向の強い種牡馬は平坦の芝なら少しはやれるが、さっきも書いたように重賞でくるとはなぁ・・・。スキャン以外にもフォーティナイナーやスウェプトオーヴァーボードなどがこれにあてはまるかと。まあ今後は来年のこのレースまで厳しいかと。
　ジェイケイセラヴィも好スタートから外を確保しての粘り込み。意外とこのレースは逃げ切るのは難しいレースなんだけど、高速馬場で53秒台の決着になったのが大きいんだろうな。せん馬だし、母系は奥深いので今後も末永く活躍できそうな気はするが。
　マルブツイースターは予想の時に書いたように、血統的に直千が向いているタイプ。距離は1200mまでがいいと思うし、洋芝も向きそうで息を吹き返してくれて何より。
　アポロドルチェはよく巻き返してきたけど、これが限界かなぁ・・・。休み明けとはいえ、冬場の太め分がとれてマイナス体重で仕上がりは上々に見えたが。
　テイエムカゲムシャはこれだけ速い決着では厳しそうで限界がありそう。エーシンエフダンズ、メリッサは直千適性がまるでなし。
　カノヤザクラはゴール前のアクシデントを見て『あ～やっちまった』と思ったが最悪の結果に。Princely Gift系の肌馬は貴重でシーイズトウショウとこの馬で盛り返してくれると思っていただけに残念無念。ＳＳ系は合うと思うし、ロベルト系は文句ないワナ。合掌。
レースレベル：3    
→次走危険馬:ケイティラブ  

11.6 - 9.9 - 10.3 - 10.1 - 12.0


高速馬場だったとはいえ、54秒台を切ってきたのだからまずまずの
評価は出来るとは思う。ただ、直線コースってレース回顧がしにくい
んだよねえ…。


１着ケイティラブは好スタートからハナを取り切る。テンはかなり速い。
そのまま外に進路を取りつつ。最後はやや失速してはいるものの、
何とか外からの差し込みを抑えての１着。新潟1000ｍには珍しく、
ラスト３Ｆ目よりラスト２Ｆ目の方が速いラップ。スピードはかなりの
モノを見せてくれましたね。今の超高速馬場がプラスに働いたようです。


２着ジェイケイセラヴィはやや出負けしたが、押してすっと前目につける。
割とすぐに進路を外埒沿いに取り、ラチを頼って追い出す。残り400ｍ
ぐらいでは完全に２番手を確保し、後は前のケイティラブを捕えるだけ
という競馬だったが、スピードで押し切られた形の２着となった。
前半やや出負けしていたが、すぐリカバー出来るだけのスピードが
あったし、最後までしぶとく競馬していたので、評価という点では
勝ち馬と匹敵しうる。1200ｍでも強い内容で、これなら夏のスプリント戦線
の主役に大抜擢もありうるかな。


３着マルブツイースターは五分のスタートから中団で様子見。中盤から
中目に持ち出ししぶとくくらいつく。何とか、３番手集団から抜け出し
かけたところを外からアポロドルチェの急追で際どかったが何とか３着。
レース的には特に…このコースへの適性があったのかなあ。前走休み明けを
叩いて得意距離で激変したと言うことで良いんじゃないですかね。
高速馬場の野芝適性が高いのかも。


４着アポロドルチェはまずまずのスタートから押されるも追走に苦労。
残り600ｍでもまだ後方を走っていた。残り400ｍぐらいで外埒沿いを
ぐいぐい伸びて３番手まで肉薄。ん～超高速馬場で厳しかったかな。
この馬的に10秒台前半の脚を使わされると置いていかれるんだろう。
それでもラストが12.0とえらく落ち込んだので、この200ｍだけで
随分と差し込んできた。惜しかったですね。


５着シャウトラインは好スタートから外目に進路を取る。ただ前半
少し置かれてしまい、鞍上が必死に追走する。残り400ぐらいから一瞬
中から伸びそうな感じだったが最後は脚色が衰えてしまった。
最初の反応があまり良くなかったけど、休み明けとしてはまずまずの
内容じゃないですかね。1200ｍも守備範囲ですし、次走もそこそこは
やれそうな気はします。


６着ショウナンラノビアはスタート後、馬が伸びあがるような形になり
最後方に置かれてしまう。ただ、そこからの二の脚が速く、割とすぐに
中団まで盛り返した。その後は内目に進路を取り、途中までは悪くない
手ごたえだったが、残り200ｍ過ぎて完全に脚が上がってしまった。
思ったよりも1000ｍに対応できましたね。出遅れが無ければと思わせる
競馬でした。少し評価を見直した方が良いかも。夏のスプリント路線に
出てくるようなら、案外やれそうです。


７着アスドゥクールはスタート後、大きく寄れて立て直す不利。その後も
口を割ったり内によれたりと、フラフラしてた。この辺でやや後方に
置かれていたのが痛かった。最後は舌をべろんべろんにしながらも、
しぶとく食らいついていたし、脚色自体は４着アポロドルチェとそう
変わらなかった。前半のロスが無かったら、と思えるレベルですね。
格上挑戦でしたが、そういう気性面での不安が有るので、現級で戦っても
安定するかはちょっと微妙かな。ただ、逆に言えば嵌れば重賞でも
通用して良い素質は見せましたね。穴馬候補として覚えておきたい一頭。


10着カノヤザクラ…入線後の故障で安楽死となりました。合掌。彼女の
名誉の為にも、レース回顧しますね。スタートはまずまずだが行き脚が
あまりつかず、小牧が出鞭でフォロー。進路確保がスムーズでは無くて
一旦後方まで下げましたが、残り200で中目からしぶとく伸びてきました。
ああ、流石サマースプリント女王、３着に入り意地を見せるか…と
思った矢先のゴール前での脱臼…。最後まで走り抜けたのは彼女の
意地だったんでしょう。10着という着順ですが、まともならもっと
上でした。この世代の短距離牝馬は不幸が続きますね…。この馬も
ＧⅠこそ届かないまでも、一線級で短距離路線を引っ張ってきた馬。
ご冥福をお祈りいたします。


18着メリッサはスタートは五分。前半も割とスムーズに追走できていた。
ただ、もう直線途中ぐらいでずるずる下がっていった。最後はただ一頭
離れてのシンガリ入線。1000ｍでも完全なバテ差しタイプなので、
前半に嫌でも追走しなければならない新潟1000ｍではきつかったと。
これで人気が落ちての小倉開催。もう少し外差しが利く馬場になれば
面白そうですね。


http://naniwaru2.seesaa.net/
レースレベル：3
→次走狙い馬:ショウナンラノビア,メリッサ
→次走危険馬:マルブツイースター  

このレースに出た馬たちで本来次走走れそうな期待のある馬はほとんどいない。それだけ馬のレベルが低かったレースである。

そんな中で唯一人気通りに走ったジェイケイセラヴィと休養明けで４着に来たアポロドルテェだけが次走狙い馬となる可能性があるだろう。

危険馬２頭は今回出来すぎの走り。
もちろん今回以上に人気になる次走は期待は出来ない。

それにしても、今回ほど予想が難しいレースはなかったろう。
何しろ元々除外対象の馬が１・３着になってしまったからだ！

特に「柴田善」大ジョッキー様には驚くばかり。
この馬を馬券対象にしてしまう騎手が何故クラシック未勝利なのか不思議でならない？？？
同枠だった伊藤工くんが諸条件により全くスムーズさを欠いたバタバタ騎乗をしていたのとは雲泥の差。

期待したテイエムカゲムシャの惨敗は残念だが、ポンと馬を出した今回の蛯名様の「香港好走時のフジヤマケンザン並みの上手さ」を垣間見れたのは良かった。
フジヤマケンザンの時は差しでの素晴らしい追い方に驚いたが、今回はスタートの上手さに驚かされた。
同馬の惨敗は実力どおり、かつ、厩舎のレベルを示しただけ。騎手のせいではない。

今回のレースで珍しかったのは、ミスと見られる騎手がほとんど見られなかったことである。
何しろ１番人気に推されたことがそもそも間違いだったメリッサでさえ騎手は全く悪くなかった。
このことが１番珍しいのかも知れないけれど…(苦笑)
レースレベル：1
→次走狙い馬:ジェイケイセラヴィ,アポロドルチェ
→次走危険馬:マルブツイースター,ケイティラブ