勝ったナリタクリスタルは好位から差し切り。
2000より1800という成績が明らかなのに人気で軽視しましたが、
1800差し切った後の小倉記念でも僅差だったことを評価すべきだったか。
しかし少し無理のある論理ですし、買いにくい。

2着トウショウシロッコは混戦内枠人気落ちで買いやすい場面。
なぜか買ってないんですけどね。
しかし本当に勝ちきれない馬で。

イケドラゴンは好スタートで余裕の手応えでしたが決め手負け。

スマートギアはやはり直線長いからって来るわけではなく。
分かっていたし1番人気なのに押さえで買ったのが情けない。

スリーオリオンは安定してますが、クラス慣れした方が良いタイプ。
昨年のサンライズベガは昇級戦に強いアドマイヤベガ産駒でしたけど、
オペラハウスにミシルでは同じような成績でも反応が変わってきます。
その分慣れてくると崩れなくなるので、次走以降で狙っていきたい。
レースレベル：3
→次走狙い馬:スリーオリオン       

テイエムプリキュアが６０秒台で逃げるとはな・・・(；・∀・)　でもあまりにも速くなると◎にしたサンライズベガの出番はなかっただろうから胸中複雑だわ。結果的には遅いペースで、直線の長い新潟外周りと言えども前にいる馬たちにアドバンテージがあったレースになった。
　ナリタクリスタルはＰＯＧ馬だが、勝つとまでは思っていなかったので正直びっくり。揉まれ弱いところがあって、だだっ広いコースのほうが向いているとレース前のコメントで読んだが、レースが終わって勝っても半信半疑だな。いや、あまり向いていなかったようにも思えたが・・・。まだまだ重賞では力で押し切れるレベルにはなってないし、重賞を勝ったことで今後が厳しくなった感じもするが・・・。
　トウショウシロッコは眼中になかったなぁ。終わってみれば『買えるじゃん』と思っても後の祭り。とうとう初重賞制覇か？と思ったが、勝ちきれないのはこの馬らしいよな。これで福島記念は昨年以上に背負わされちゃうのかな。
　サンライズベガも伸びそうで伸びないのはいつもの通り。重賞を勝つには展開の助けが必要かと。
　メイショウベルーガ、スマートギアは展開に泣かされたクチだが、これを差しきればＧ１級の馬として認定できるんだけどな。強いメンバーでも相手なりに走るが、弱いメンバーでも勝ち味に遅いだけに・・・。
　スリーオリオンはこれからさらに力を付けてくるだろう。バトルバニヤンはジャンポケ産駒でも小回り向き。ダイワジャンヌは１ハロン長いのかな。ホワイトピルグリムはお話しにならず・・・。アドマイヤオーラはお疲れさまでした。

レースレベルはスローのせいもあるが勝ちタイムは遅く、上がりも強調できるものではないので、やや劣るとみて『２』。
次走注目馬は該当馬なし。
危険馬は、勝ったことで条件がきつくなるナリタクリスタルで。
レースレベル：2    
→次走危険馬:ナリタクリスタル  

2010年　タイム 1'58"4 (良) 1FAve=11.84 3FAve=35.52

ラップ
①12.9-②11.4-③11.9-④12.0-⑤12.4-⑥12.1-⑦11.4-⑧11.1-⑨11.0-⑩12.2
1FAveとの誤差
①+1.1 ②-0.4 ③+0.1 ④+0.2 ⑤+0.6 ⑥+0.3 ⑦-0.4 ⑧-0.7 ⑨-0.8 ⑩+0.4
テン36.2-中盤47.9(3F換算35.93)-上がり34.3　『加速』

『加速』・・・逃げ◎　先行○　差し△　追込×

1着ナリタクリスタル・・・スペシャルウィーク×ペンタイア=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー　〔1-w〕　３－３
2着トウショウシロッコ・・・アドマイヤベガ×ニッポーテイオー=サンデーサイレンス×リファール　〔23-b〕　９－９
3着サンライズベガ・・・アドマイヤベガ×Theatrical=サンデーサイレンス×ヌレイエフ　〔21-a〕　３－３

流れは、テン-上がりのラップ差と中盤弛みが少ないことから『加速』の流れ。展開的には逃げが最も恵まれ、次いで先行、差し・追込には厳しい流れ。中盤弛みが少ないが、テンが緩い分前がそのまま好走しやすい展開となったと思われ、上がり勝負なのだが差し・追込では流れ的に間に合わない状態になったと思われる。今回差し届かなかった馬でも展開一つで、次走好走可能と考える。

1着ナリタクリスタルは、前走小倉記念4着(=小倉芝2000m)。小倉記念からのステップは、近年好走馬も出るようになりましたが、小回りコースで適性を活かしきれなかった馬が、直線長いコースで反撃しやすい傾向にあるようです。
スペシャルウィーク産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、スローの瞬発力勝負では不発もあるが持続型の流れでは強さを発揮する。母父ペンタイアはノーザンダンサー系で欧州スタミナ型。厳しい流れに強く、ハイペースの中距離が得意。相手弱化で圧勝することがないのだが、強敵相手に食い下がる特性を持ち、この特性は父×母父からのものと考える。
No.〔1〕の牝系で、クラシック好走の多い完成の早い牝系。古馬では緩やかに成長を続ける。分枝記号wは、ローカル巧者が多く小回りの得意な産駒が多い。中央ならば固く時計の速い馬場に向く。このレースではNo.〔1〕の牝系は相性が良く、また分枝記号wも好走馬が多く、牝系の特性でいえば一番向いていた馬でした。評価できず、反省です。

2着トウショウシロッコは、前走七夕賞5着(=福島芝2000m：0.1秒差)からの好走。前走七夕賞からのステップは、特に3着前後の馬が好走しやすく、小倉記念同様小回りコースで苦戦しつつも好走した馬が、調子は良いのでより得意な広いコースで好走というパターンが多い。
アドマイヤベガ産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、同じ重賞で違う産駒が良く好走する特性がある。新潟記念では、08年3着トウショウシロッコ、09年2着サンライズベガと好走していて、この特性は活きたと思われる。またアグネスタキオン産駒のように前走0.5秒差以内で5着以内で好走しやすい特性も併せ持ち、人気だと不発になることも多いが伏兵の立場だと好走しやすいタイプでもある。前走5着ではあるが0.1秒差だったので、十分に狙えた馬だったと反省する。父母父トニービンの特性も併せ持ち、新潟記念ではグレイソヴリン系の好走も多く、この特徴も活きたと思われる。母父ニッポーテイオーはリファール系で、スピードの持続するような流れに向く。
No.〔23〕の牝系は、自身で強気に動くような競馬をしたときに強さを発揮する。分枝記号bは、鮮度と勢いが重要なポイント。基本的には晩成傾向で、使い減りしないタイプが多い。

3着サンライズベガは、前走小倉記念7着(=小倉芝2000m：0.5秒差)からの好走。本馬は夏場の好走が多く夏に調子を上げるタイプでもあり、今回はこの特性が上手く活きたと考える。
アドマイヤベガ産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、同じ重賞で違う産駒が良く好走する特性があり、2着トウショウシロッコ同様でリピーターとして好走。アグネスタキオン産駒のように前走0.5秒差以内で5着以内で好走しやすい特性も併せ持ち、人気だと不発になることも多いが伏兵の立場だと好走しやすいタイプでもある。本馬も前走7着だが、0.5秒差以内には好走していてギリギリだが好走できる状態だったと反省する。母父Theatricalはヌレイエフ系で、一瞬の脚よりも息の長い末脚を武器とし、平坦コースではさらに磨きがかかる。夏を境に好走する産駒も多いのが特徴で、この点はよく本馬に活きていると考える。
No.〔21〕の牝系は、ダンツフレームやチアズグレイスやアローキャリーなどがいるスパルタ型の牝系。叩き良化型なので休み明けはやや割引と思うが、分枝記号aは、気性的に素直なタイプが多く好走可能と考える。また父親よりもスケールが小さくなる傾向。

新潟記念のポイントは、
①上がり勝負になりやすいが、流れ次第で好走する馬の位置取りが変わる。差し・追込が届く流れになるかを良く考えること。
②スタミナ型サンデーサイレンス系向きの重賞。
③グレイソヴリン系やリファール系にも向く。
④リピーターが好走しやすく、好走した血統配合馬も注意が必要。
⑤七夕賞・小倉記念組は、好走馬は小回り向きが多く、適性が向かずに負けた馬の反撃が期待できる。
→次走狙い馬:スマートギア,メイショウベルーガ     

12.9 - 11.4 - 11.9 - 12.0 - 12.4 - 12.1 - 11.4 - 11.1 - 11.0 - 12.2


ややスローからの決め手勝負と新潟外回りらしい競馬。そしてハンデ戦らしく８着まで着差が全てハナ～クビ差、そして0.2差の範囲内に収まった。ここであまり能力差を求めるのはナンセンスかもしれないが、一応感じることをつらつらと挙げてみる。


１着ナリタクリスタルはまずまずのスタートからすっと先行策を取る。３角で騎手の手が動き出して、外目から押し上げていく。４角で激しく手が動かされているが反応が悪く、ポジションを押し上げられないまま直線。残り400-200の最速のところで外から先頭に立つと、最後まで粘り切っての１着となった。これを見る限りでは、完全に鞍上のファインプレーだろう。一頭だけ明らかに仕掛けが早かったが、それでも馬の反応の悪さを丁度相殺して一番良いタイミングで抜け出せたと言うこと。少しでも遅れていたら、完全に切れ負けしていただろう。ただ、エンジンが掛ってしまえば、最速11.0（新潟外だと実はそれほど速くは無いんだが）のところでも切れ負けをしていなかったので、やはりいかに反応の悪い部分をカバーできるかに尽きると思う。小回り向きなんだろうけど、先行してタフなスピード持続力を活かすことができれば府中でもやれるんじゃないか。極端な切れ勝負では難しいと思うけど。


２着トウショウシロッコは五分のスタートから無理に行かずに中団で控える競馬。３～４角を内でしっかり立ち回り直線。残り400程で進路を確保し、前のナリタクリスタルを目標にしながら外から伸びてくる。200ぐらいで脚色が少しずつ衰え、最後は捕えられずの２着。しかし重賞では勝ち切れないなあ。善戦マンにも程がある。３～４角をうまく立ち回って、直線でも抜けだしたナリタの外から競馬が出来た。勢い的にも差し切れそうだったが、ラストで伸び切れず。能力面ではもちろんこの相手なら通用して良いんだけど、この勝ち切れなさが難しい。


３着サンライズベガは五分のスタートからすっと先行する。３～４角を最内馬なりで立ち回って直線。直線半ばの速いところでは、やや手ごたえ的に見劣ったものの、最後の200ｍで再び盛り返しての３着となった。やっぱり極端な切れ勝負では厳しいかな。前目からタフなスピードで押し切るのが良さなので、新潟外は純粋に適性外に感じる。まあ、このレースは別にしても、新潟2200ｍで強い競馬してたり、準OP東京2400ｍでも強い競馬をしての２着もあるし、もう少し距離があっても良いんじゃないかなあと思ったり。京都大賞典とかで先行して競馬してみてほしい。


４着メイショウベルーガは後方からの競馬。４角で中からエンジンをかけて直線。直線では外に持ち出し終始良い脚で追い上げを見せ、ある程度前目の競馬で決まった中、ただ一頭凄い脚を繰り出して上位に突っ込んできた。最後はクビ差で馬券圏外となったが、間隔明けを考えると上々の内容。あまり攻めは良くないようにも見えたが、直線だけでこの内容は、馬場を考えると評価しないといけませんね。ベストは京都ですし、明らかにエリ女に向けての叩き台なので、徐々に良くなっていけば。ブエナが出なければある程度勝負になりそうですしね。


５着スリーオリオンは五分のスタートから押して追走、好位で競馬。３～４角で内目を通して直線。直線入り口～200ｍぐらいまでは一番いい脚を使って伸びてきてはいたが、残り200ｍで力尽きたか、一度は出たサンライズベガにも差し返されての５着となった。ただ、この敗戦で、注目すべき点は、上位相手に切れ負けしていないと言うこと。むしろラス１でばててしまった。こういうタイプは軽い東京で面白い。先行しての二の足粘り込みができれば、重賞でも行けるんじゃないか。アル共に出てきたら、熱い。


６着スマートギアはやや出負けして後方からの競馬。３～４角でメイショウと入れ替わるように押し上げていって直線。内から徐々に進路を中目に切り替えながら、じわじわと伸びてはいたものの、６着に。結果的には位置取りの差ですね。そこまで切れる脚は無いので、ペースが緩くて前が止まらないような競馬で差し切れる馬では無く、今回はその位置取りを確保できなかったところが最大の敗因でしょう。最後までしっかり走っているので。


まあ人気薄だったけど、テイエムプリキュアは逃げとしては失格の逃げですね。切れる脚の無い馬は多少ペースが早くても離して逃げる必要があったと思います。全体的にはそう遅くは無いとしても、それは前半３Ｆで36.2というスローペースでしっかりハナを主張できなかったからであり、ここである程度飛ばして、中盤少し緩めて、各馬が仕掛ける前にじんわり離して直線という競馬ができないと。やはり国分君にはまだ荷が重い馬だったかな。エリ女は是非荻野君でお願いしたい。


アドマイヤオーラは一頭だけ競馬になりませんでしたねえ。どこか痛めてなければいいんですが。この内容だと引退かもしれないですねえ…。


http://naniwaru2.seesaa.net/
→次走狙い馬:スリーオリオン,メイショウベルーガ
→次走危険馬:ナリタクリスタル  

　こんな夏のハンデ重賞レースで次走狙い馬も危険馬もないだろうが、それでも上記の２頭がそれぞれに該当するのではないかと思って挙げた。

　しかし、今回最も『何やってんだ！？』と思ったのがアドマイヤオーラのしんがり負けである。
　「センセー」と呼ばれる人に苦言などしたくはないが、今回はあまりにも酷すぎるのではないだろうか！
　もちろん人気の有無の問題ではなく、また馬券の的中不的中の問題でもない。
　同馬の実力で何もなしにこんなメンバー相手にしんがり負けなど有り得ないからだ！
　骨折したとか、心房細動というなら話は分かる。だが、翌日のジョッキーコメントで、『今日は無事に回って来られて良かった。体調さえ戻れば走る馬です』などと述べているのはあまりにもおかしい。
　これが事実なら、何とファンを馬鹿にした起用法だとしかいえず、正直「ふざけたことするな」と怒鳴りつけたくなった。
　なぜなら、凡走するのが分かっていながらトップハンデになっている馬を、元々長期休養していた脚に不安のある馬を、前走直前出走取消をした状態の馬を、何が起こるか分からないレースで回って来させるためだけに出走させたからだ！
　何処からか指示されたことなら尚更、あたら素質馬に何と言うマネをさせるのかと目を疑うしかなかった。何より馬を何だと思っているかと問い糾したくなった・・・

これ以上書くと、怒りがブリ返して個人の侮辱になってしまいそうで止めときます。
レースレベル：3
→次走狙い馬:メイショウベルーガ  
→次走危険馬:スマートギア  

ゆるいペースで流れて、最後は団子状態でゴール。
比較的前目につけていたナリタクリスタルが勝ったけど、
８着までが０．２秒差内やから、ペース次第では何が勝ってもおかしくなかったレースやな。夏のハンデ戦らしいわ。こんなん当たらんで。

夏場は馬券買わんほうがええな。
毎年そう言いながら、中途半端に馬券を買って痛い目にあっとるねんけど（笑）。

◎マルカシェンクは０．２秒差８着は人気からするとそこそこの結果やったけど、
出遅れても出遅れんでも似たような結果になるんはなんでなんやろな。

▲スマートギアはどないしたらええんやろな。
またペースの厳しい京都G2あたりで２着に入りそうやけど、
ここで勝てへんとどうやっても重賞は勝てへんで。
レースレベル：1    
→次走危険馬:マルカシェンク,スマートギア