ベルウッドローツェ
松岡騎手の、状態が良すぎる分掛かってしまった、というコメントはメモしておきたいと思いました。
たしかに、こういう長距離戦では何より折り合いが大事ですから、
調教で唸るような走りですごい時計を叩き出してしまっている馬は、
むしろ危険なのでしょう。
勉強になりました。
→次走狙い馬:ベルウッドローツェ       

正直、なんとも判断のしづらい結果になってしまいました。
1着が1番人気、2着以下が人気薄軽ハンデ馬という長距離ハンデ戦ではありがちの着順ではあるのですが…。
本命、モンテクリスエスは12着惨敗。
この馬のすぐ後方に勝ち馬がいて、終始マークされる形が仇になってしまったのか、直線で交わされるとあとはズルズル後退。前走の反省からか、この馬としてはやや前につけてしまったことと、マークされる形となった道中で脚を使わされてしまったことが敗因の様な気がします。
条件戦から参戦のメインストリームは4着。トウカイトリックは5着。
万葉ステークスの結果と、この馬の現状を考えるともっと後方から、とも思ったのですが…。
ただ、4着5着馬にしても前につけて抜け出した2着3着馬を交わせませんでしたし、勝ったフォゲッタブルにしても最後はジリジリとしか伸びていませんでした。
見た目よりもタフなレースであったと思われます。
ですが、このレースの結果が以降の古馬長距離戦線の一つの指標となるか、ということになるとちょっと違うような気がします。
冒頭に書いた判断しづらい結果とはこのことで、馬券を外しても次のレース、特にGIでの指標となりそうなシーンがあれば
良かったのですが、今回のレースではそれがなかったように感じました。
GIIクラス（阪神大賞典など）では今回のようなスタミナオンリーの我慢比べのようなパターンが時々見られるのですがGIではスタミナに加えある程度のスピードが要求されてくるので、今回のようなことは起こりにくいような気がするからです。
誤解をおそれずあえて言うならば、GIでは使えないけれどGIIクラスでは使える指標ではある、というところでしょうか。
とはいえ、勝ったフォゲッタブルは切れ味がなくなって、ジリ脚になってもこの消耗戦といえるレースを制したという点ですばらしい馬だと思います。
→次走狙い馬:メインストリーム       

やっぱり有馬記念４着というのはダテではなかった。５７キロの４歳馬ってのは来たことがなかったんですが問題ありませんでした。豊も上手くなだめて堂々と差し切りました。次は阪神大賞典で強い相手とやるわけですから試金石ですね。ダンスインザダークってのは長距離走るよね。浅い知識で申し訳ないですけど。

本命のベルウッドローツェは２週目に引っかかるようなところがありながらも内を上手く立ち回って２着。十分ですね。自己条件に戻れば力上位でしょうけど決め手に欠けるので単勝で狙うというタイプではないでしょう。大きな信頼は今後も危険です。

ヒカルカザブエは入線後に下馬したらしいですね。ノリが違和感を感じたらしく栗東に戻って様子を見るんだそうです。輸送がダメなのかも、と一応いいわけできる点を１つ挙げてみますが、金杯を使ってリズムを崩している気がしますね。フォゲッタブルみたいに徹底して長距離にするとかしてほしいものです。この厩舎は迷走しますからね。誰かさんが一口持ってる馬がこの厩舎ですが未勝利を勝てない馬を５００万下に出走させて大敗を続け、障害のセンスがありそうと障害試験を受けて２度も落ち、その障害レースで鼻出血。それでも引退させない厩舎ですからね。こりゃダメだ。

メイショウドンタクはこれも輸送がダメという考え方もできるし、平坦向きという考え方もできるし、そもそも距離が・・・という考えもできるし、何とも難しいですね。いまだに新馬戦でのアントニオバローズとのマッチレースが忘れられませんが小倉競馬場ではそれ以来走ってないんですよね。小倉大賞典が中京でやったのはこの馬にとっては大きな痛手だ。夏の小倉が待ち遠しい。中京記念じゃ時計が速くなりそうで対応できないだろうし、平坦京都開催までは時間があるし、何とも難しいなぁ。


直線に入った時に一瞬ダイワワイルドボアがやったかな？と思いましたが止まってしまいましたね。前走も見せ場たっぷりだったのでこの斤量ならやれるかもと思って気にはしていましたが・・・もう活躍できる場は・・・


メインストリームはここ数戦でかなり末脚がしっかりしてきました。前走は道悪での好走でしたが、２走前は中京で速い時計で勝っていますし、ここでは距離をこなしてみせました。自己条件に戻れば当然上位ですね。
レースレベル：3
→次走狙い馬:メインストリーム  
→次走危険馬:ヒカルカザブエ,メイショウドンタク

ジャガーメイル不在の時点でレースは１強状態に…
ヒカリカザブエは直線で伸びないと分かった時点で追うのを止めた横山典の判断だけは正しかったので次走期待したい。
フォゲッタブルは次走期待は当然なので敢えて狙い馬から除外。
残念だったのはメイショウドンタクも末脚が伸びなかったこと。万葉Ｓ組を重く見てしまった不見識を反省・・・
レースレベル：4
→次走狙い馬:ヒカルカザブエ  
→次走危険馬:ベルウッドローツェ  

勝ったフォゲッタブルは緩いペースを折り合いに気をつけながら流れにのせる形。手応えも明らかに他の馬たちとは違いすぎて直線でも楽に突き抜けた。５７は恵まれていたのかな。あとエンジンの加速が遅い馬にしては今日はエンジンの加速がスムーズだったことは収穫だったとは思う。ただ課題なしとはとても言えず一番の課題はやはり馬体の維持に思える。秋の連戦しているときのほうが張りがあったし。この後は阪神大賞典から天皇賞春だろうがやはりガス切れしてしまわないかの不安を抱えてはしまう。

ベルウッドローツェは出来は暮れのほうがよかったとは思うが内枠５２勢いをすべていかしきった２着だったとは思う。ただ１周目のスタンド前で折り合いに欠いた部分があったのは気がかりだし今日が現状の力すべてに見えたので別定戦での重賞で勝ち負けとまでなると時間がかかるように感じた。危険馬に

ドリームフライトは上手くペース落としたとは思うがあそこまでやればさすがに残れるいう話なんでしょうね。５０の酒井は怖いとしか後付けできません。

メインストリームは最後の脚はよかったですがまっすぐ走れなかったかなあと思う。これは馬のせいでないように感じる。幸が東京で乗ると差し馬で内に切れ込むこと多すぎないかなあ

トウカイトリックは最後なぜ内枠２頭の後ろに馬を持っていったかが謎すぎます。伸びている馬の後ろならまだ合点いきますけど前に行って脚が上がりかかってる馬たちですよねえ。判断が甘いと言われても仕方がないと思いますね。

判断が甘いと言えばヒカルカザブエ陣営も同じですよね。パドックで元気ありすぎた地点で終わったなとは確信しましたが道中もノリが無理な喧嘩を避けるように馬の気分に任せて走らせた形。あれで末がもつなら大きいとこすでに勝っていると思いますしハンディも５８以上の評価になるでしょう。敗因はずばり金杯を使ったことにつきますしこれからの路線の選択レースでの作戦の選択と諸々難しすぎると思います。危険馬に
レースレベル：3    
→次走危険馬:ベルウッドローツェ,ヒカルカザブエ

勝ったフォゲッタブルは強かったのかどうか疑問に思えた。
前が残れる展開を各馬脚を余しての競り合い、抜け出たフォゲの終いが１２．６、Ｇ１を目指すにはこの詰めのアマさでは勝ち切れないような。
前半１０００ｍ６３秒の通過、何とか武が折り合いをつけていた。バックＳで流れに乗れスムーズになったが、ポジションを上げれば行きたがるのが怖いのか我慢の位置取り。
云わば直線だけの競馬、抜け出すのは速かったが坂上からはそう伸びない脚色。２～３着馬を引き離すこともなくこのメンバー相手だし、Ｇ３戦前残りの一貫した流れでどこをとっても厳しい道中のペースはない。
同じように差して来たメインストリームとトウカイトリックも遜色ない脚色。
次走阪神大賞典？ではメンバー次第だが、現状では春天の舞台京都のラストの詰めには不安を残す。惜敗を期した菊花賞でもふらふらのスリーロールスを交わせなかった分の成長が補われてはいないと思う。

１６人の騎手の中で最も輝いたのが酒井騎手、ドリームフライトを３着に導いたがそのペース配分の上手さはまさにお手本。

13.5 - 12.0 - 12.3 - 12.7 - 12.5 - 12.8 - 12.8 - 13.3 - 13.0 - 12.3 - 12.5 - 12.4 - 12.5 - 12.1 - 11.2 - 12.1 - 12.6
前半１８００ｍまで少しずつペースを下げ２ハロンを１３秒台に落とす。残り１６００ｍから一貫したペースに上げ一部の馬を引き離し脚も殺し、上がりの競馬にしないように詰めがアマいドリームフライト寄りの展開になるよう巧みにレースを操った。
あまりにも上手過ぎる騎乗、酒井騎手の腹時計はセイコーよりも精巧？
またも「軽量先行酒井」が穴を開けた。
酒井さんに「長丁場ペース配分賞」を授与。どうぞ！

トウカイトリック：トップハンデながら良く頑張った。ヤネの立ち回りの悪さもあるが、酒井マジックにかかった一頭。

メインストリーム：成長過程が良さそうで、Ｇ路線では今後上位に食い込むことがありそう。

ベルウッドローツェ：今回は終始内々でドリームフライトの巧みなペースに乗ったもの。今後Ｇ路線で中外枠発走での位置取りやＧ特有の動き出しへの対応が課題。
レースレベル：2
→次走狙い馬:トウカイトリック,メインストリーム
→次走危険馬:ドリームフライト,ベルウッドローツェ

フォゲッタブルの強さに疑いはなかったが、他に印を回した馬がふがいなく惨敗。
軽量で枠を徹底して生かした作戦が功を奏した2頭は定量で同じ走りができるかどうかは疑問で今後のお付き合いはオッズと相談が必要そうだ。
インベタのドリームフライトは直線向いても、まだ持ったままで完全優位の前残りの中差し切ったフォゲッタブルの強さのみが際立った。阪神大賞典を経てのローテになるのだと思うが天春を越えれば、長く休めるのでなんとか頑張って欲しい。
宝塚はドリジャやブエナが居るので無理して出るよりはしっかり休んで、また秋に頑張ってください。
それにしてもモンテもワイルドボアも、もう終わったかな。
ワイルドボアが撃沈するのは、いまやお馴染みだが、
モンテは去年レコード勝ちしたレースでのこの結果は、正直陣営も今後の路線に悩むことになりそう。
レースレベル：2
→次走狙い馬:フォゲッタブル,メインストリーム
→次走危険馬:モンテクリスエス,ダイワワイルドボア

本命に推したヒカルカザブエは８着。
去年の阪神大賞典の頃の様な勢いが見られず、直線でもややふらついた場面もあって、出来自体がイマイチ立った様に感じた。
復調に期待したいが時間が掛かりそうな印象。

１着フォゲッタブル
レースレベル的には低かったが、天皇賞春に向けた予行練習的なレースで見事結果を出してくれた。
５７キロを背負って３４００ｍはかなりタフなレースだったと思うが、前残りの展開の中後方からの差し切りで力が一枚上な所を見せてくれた。
長距離路線で他に有力馬もいなく順調に行けば天皇賞春で人気になる事は間違いなさそうだが、今回の走りを見ると大舞台でも能力を出し切ってくれると思う。

２着ベルウッドローツェ
フォゲッタブル同様明け４歳馬が２着に入り今後の長距離界で有望な馬が現れたが、５２キロの斤量や前残りの展開も味方してくれたのも事実。
明け４歳馬という事で肉体的にも成長が期待できるが、松岡騎手は「かかった」とコメントしていた様に折り合い面での成長がもうワンランク上の馬になる為には必要。

３着ドリームフライト
１年近く結果が出ていなかったが、軽ハンデや前残りの展開で３着好走。
ＧⅠでは厳しいと思うが、ＯＰや重賞の長距離では展開次第でまた好走があるかもしれない。
レースレベル：2
→次走狙い馬:フォゲッタブル