2011年　タイム 2'14"2 (良) 1FAve=12.20 3FAve=36.60

ラップ
①13.0-②11.9-③13.0-④12.8-⑤12.7-⑥12.5-⑦11.8-⑧11.4-⑨11.5-⑩11.3-⑪12.3
1FAveとの誤差
①+0.8 ②-0.3 ③+0.8 ④+0.6 ⑤+0.5 ⑥+0.3 ⑦-0.4 ⑧-0.8 ⑨-0.7 ⑩-0.9 ⑪+0.1
テン37.9-中盤61.2(3F換算36.72)-上がり35.1　『加速』

『加速』・・・逃げ◎　先行○　差し△　追込×

1着トーセンジョーダン・・・ジャングルポケット×ノーザンテースト=グレイソヴリン×ノーザンテースト　〔9-a〕　４－３
2着ミヤビランベリ・・・オペラハウス×ホリスキー=サドラーズウェルズ×ニジンスキー　〔12〕　１－１
3着ネヴァブション・・・マーベラスサンデー×Mill Reef=サンデーサイレンス×ネヴァーベンド　〔14-f〕　１０－７

流れは、テン-上がりのラップ差と中盤が締まったラップから『加速』の流れ。展開的には逃げが最も恵まれ、次いで先行、差し・追込には厳しい流れで、単純に前につけた馬から有利な展開と考える。

1着トーセンジョーダンは、前走有馬記念5着(=中山芝2500m：0.3秒差)からの好走。中山芝コースは3戦(2-0-0-1)と好走も多く、前走は5着となったが中山芝巧者のヴィクトワールピサやブエナビスタと僅差の内容と悲観する内容ではなく、能力的には好走可能と考えて正解。10年秋シーズンに本格化を始め、現在も上昇中。近親カンパニーなので、古馬の成長能力も侮れず、今後にも期待する。
ジャングルポケット産駒はグレイソヴリン系で、小回りコースが得意なタイプと広いコースで末脚を繰り出すタイプとがいる。本馬は中山芝コースや函館芝コースなど小回りコースでも好走していて本質は小回りの持続型向きと思うが、速い上がりも繰り出せるので広いコースで末脚を活かすことも可能なタイプ。緩い流れで瞬発力勝負より、持続した流れでスタミナを活かす方が強さを発揮しやすい。ジャングルポケット産駒は菊花賞でも好走しているし、スタミナの豊富な馬が多くステイヤータイプも輩出する。母父ノーザンテーストは、丈夫な体とミラクルな成長力を有している。スタミナも豊富で、古馬で再浮上している馬はさらに強くなる成長能力を有す。近親にはカンパニーがいて、父はトニービン系(=カンパニーの父はミラクルアドマイヤ)で配合は似ているし、古馬での成長能力は似る可能性が高いと考え、本格化とみて更なる成長に期待。
No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系だが、3歳秋～古馬になり本格化する。小回りコースは鬼門だが、広いコースは好走が多い。分枝記号aは、気性的に素直なタイプが多く、また父親よりもスケールが小さくなる傾向。

2着ミヤビランベリは、前走中日新聞杯18着(=小倉芝2000m)からの好走。前走は長期休み明けでの惨敗でしたが、本馬は休み明け2戦目の戦績が(3-0-1-2)と好走率も高く、今回侮ってしまったことは反省。最も展開の恩恵があったと思うが、持続型の流れにも強くスタミナ豊富な馬で適性も向いていたと反省する。高齢だが、能力的には今後も侮れないと考える。
オペラハウス産駒はサドラーズウェルズ系で、成長力に富み強くなるととことん強くなるのがサドラーズウェルズ系の特性。母父ホリスキーはニジンスキー系で、ステイヤータイプ。晩成型の成長力があり、ダート向きの力強さと持続力が売り。オペラハウス産駒は母父の特性を活かしやすく、成長力や好走ポイントが似る傾向(=テイエムオペラオーは母父Blushing Groomで古馬で中長距離路線で本格化、メイショウサムソンは母父ダンシングブレーヴでクラシックと古馬で活躍など)にあり、今回は中盤から速い流れの加速した流れでスタミナを上手く活かしたと考える。ただ速い上がりは使えないので、不良馬場などの上がりのかかる展開や自ら積極的に動く小回りコースなど特殊な条件下で、今後も期待したいと思います。
No.〔12〕は、タフな展開に強いのが特徴。分枝記号なしなので、晩成型の傾向と産駒ごとに得手不得手があるのだが平均的に能力を発揮する特性あり。福島コースや中京コースなど小回りコースでの好走も多く、中山コースにも向くタイプ。

3着ネヴァブションは、前走有馬記念8着(=中山芝2500m：0.8秒差)からの好走。本馬は中山芝コースのスペシャリストで、コーナーが多いコースで真価を発揮する。09年・10年ＡＪＣＣ2連覇中でこのレース巧者でもあるが、やはり同一重賞3連覇は簡単なことではなく、今回は3着に。それでも8歳にして重賞3着は評価すべきだし、展開的には厳しい内容から、このレースはコース巧者のスペシャリスト向きのレースと再確認。
マーベラスサンデー産駒は、スタミナ型サンデーサイレンス系で、成長力と丈夫さが最大の持ち味。ステイヤータイプの産駒が多く叩き良化型。母父Mill Reefはネヴァーベンド系で、こちらも高齢でも侮れない成長力を持つ。父×母父ともに晩成型の傾向があり、特にマーベラスサンデー産駒は7～8歳でも重賞好走する産駒がいるのだが(=06年ＡＪＣＣ1着シルクフェイマスも7歳で好走、またシルクフェイマスは8歳で08年京都記念3着好走など)、本馬は能力的にやや衰えは出てきた様子で、今後は得意コースでのヒモ受けが正解かもと考えます。
No.〔14〕の牝系は、総じて晩成型で古馬になって強さを発揮する。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプが多い。
→次走狙い馬:トーセンジョーダン,ミヤビランベリ     

【スタート】
④マルカボルト躓く

【前半1000m通過】
1.03．4（⑦ミヤビランベリー・スロー）
※JRA-VAN NEXTより

【展開】
先頭⑦ミヤビランベリー（内）
2番手④マルカボルト（中）
3番手⑤サンライズベガ（外）
4番手③コスモファントム（内）
5番手⑥トーセンジョーダン（内）
6番手⑨ダイワジャンヌ（外）
後方②ネヴァブション（内）

【道中】
後方以外の馬、終始団子状態

【3コーナー手前】
なぜか⑤サンライズベガ・ベリーが仕掛けてくる。

【3～4コーナー】
⑤サンライズベガ・ベリーの手綱が激しく動く。
④マルカボルト③コスモファントム⑥トーセンジョーダンも動く。
②ネヴァブションまくり気味に上がる。

【最後の直線】
⑦ミヤビランベリー④マルカボルトが先頭へ直線。

④マルカボルトと⑦ミヤビランベリーの争いに、後ろから⑥トーセンジョーダン急襲。
その後、④マルカボルト失速。

大外から②ネヴァブション急襲。

⑦トーセンジョーダン1着でゴール。
逃げた⑦ミヤビランベリー2着
3着②ネヴァブション

【結論】
スローペースも想定内。
⑦ミヤビランベリー逃げも仕方ない。
④マルカボルトの躓きはあかん。

しかし・・・

⑤ベリーの外回り3コーナー手前からの早仕掛けはなんやねんｗ

それによって、スローから一転底力勝負になってしまった。
⑥トーセンジョーダンの底力は見せたけど、⑦ミヤビランベリー2着・・・福島記念や七夕賞みたいなレースだったのか？

⑤サンライズベガが直線で馬群に沈んだのは言うまでもない・・・

（べりーさん、リスポリのまねですかｗ）
レースレベル：2
→次走狙い馬:トーセンジョーダン       

冬の最終週らしく内が芝から土にシフト。それでも内が伸びる。
９Ｒはテイエムオオタカが逃げ切り、２着馬は内差し。
10Rも先行したナシュワンヒーローが勝ちました(福永ＧＪ！)。

「これは少頭数だしネヴァブションの内差し決まるな！」
とほくそ笑むも、後藤が押しても押しても前に行けず後方から。
早いペースアップに助けられたが、スローなら有馬の二の舞になっていた。
後藤の思い切った捲りはよかったと思います。
パドックで歩様がゴツゴツしていたし馬体の艶もイマイチ。
衰えが見えてきましたが、それより状態面に気を使って欲しいです。
このまま使い詰めするようなら喜んで消します。
立て直すのに時間が掛かると思うので。

トーセンジョーダンは理想的な競馬が出来ましたね。
仕掛け所でマルカボルトが内に切れ込み、お陰で外を回らず済んだ。
「勝って当たり前」と言われても不思議じゃないメンツだったので、
次走狙い馬にはしないでおきます。どこ使うか知らないし。

ミヤビランベリは持ち味を生かせました。
直線の短いコースならまだやれる。


コスモファントムは距離の壁かな。手応えなし。
同じ４歳勢のマルカボルトも距離の壁。そして地力不足。

得意の中山開催が終わってしまいました。
府中は皆さんの予想を参考に(パクるとも言う)するので、
よろしくお願いします！     
→次走危険馬:ネヴァブション  

前半が遅くても後半1000ｍが一変して11秒を踏むラップが続く。
終い1Ｆは持久戦の様相となる。
ごまかしが利かないタフさが必要となり、上位陣は長丁場を得意とする面々。
コスモファントムの弱点が見えたように、距離面の融通さ不足を露呈。
中山の2200ｍでガマンが利かないなら、キャプテントゥーレ並みの扱いでいいでしょう。

後方から外を回して来たネヴァブションは展開不向きを頑張ったように見えるが・・・
直線の通ったライン取りは荒れていない一番伸びるところ。
土曜日のマコトギャラクシーがズバッと差し切ったあの同じライン。
内ヨレを立て直したぶん追い削がれたが、伸びたように見えて一杯だったヨレのはず。

終い2Ｆが11.3－12.3の落差が幸いしたもの。
最後させなかったのには先行できなかったじゃなく、後ろから脚を使わずに行けたからの展開利はあったでしょう。
確かに前半スローなら前有利はあるが、内から5～6頭分は野芝が枯れ先行力だけじゃ追走で一杯な馬場。

そういう意味じゃダイワジャンヌの55キロでの5着は評価していい。
牝限なら54でもいいし、マル混なら52キロで怖い1頭に。
新潟記念、金杯と52キロで好走していて、今後の軽斤時は買って損はないと思う。

明け4歳4歳と騒がれているなか、8歳馬が2頭上位に絡む内容で4歳強しの氷山を崩したレースとなった。
今年も古豪は侮れません、やるときはやりますからね。
→次走狙い馬:ダイワジャンヌ  
→次走危険馬:ネヴァブション  

　本命にしたミヤビランベリは1000m通過が63.4という超スローの逃げ。これだけ遅く逃げるのは想定外・・・。だからこそ最後に踏ん張りが利いて２着に粘れたとも言えるが、勝ちにいくのであればもう少し突き放して逃げる手もあったと思う。もちろんバテて失速するリスクも伴うが、あんな逃げはミヤビランベリの逃げではないな。

　勝ったトーセンジョーダンは２回目の騎乗のウチパク様が『どこからでも競馬ができる』と言えるほどの自信たっぷりな騎乗。アイルランドトロフィーの勝ちっぷりが強く残っていたのだろう。慌てず騒がず力で捻じ伏せた完勝で何も言うことはないな。今後は春天に向けて阪神大賞典か日経賞に向かうらしいが、牝系はCrafty Wife一族なので3000mは大いに疑問。日経賞で好勝負して、春天で人気を背負って馬群に沈んでくれるのが馬券的にはおいしいな。春天を意識するよりも宝塚を意識したほうが良いと思うが。

　ミヤビランベリは予想でも書いたように前走の着順は関係ないタイプ。そのときの状態と相手次第で勝ち負けできるか決まるから、馬券を買うのに悩まされるタイプだよな。この歳になって更なる成長とは言わないがオペラハウス×ホリスキーの重厚な配合ならまだまだやれるはず。

　ネヴァブションはスローの展開で後方の位置取りからペースが速くなったところをＯＢをやる駄乗ながら３着まで浮上。1000通過が63.4にもかかわらず上りも35.1とややかかったおかげなのだが、ネヴァブションを評価するよりも前にいたマルカボルトやコスモファントムの評価を下げるべきかと。マルカボルトは現状の力ではこんなものなのだが、コスモファントムは前走より相手が強化されたとはいえ、後にいる馬に差されてはお話しにならないな。まあ金杯の回顧で『これからは相手が強化されてどこまでやれるかだろうけど、もう一回りスケールアップしないと無理かな。ローカル重賞でお山の大将格レベルという感じ。』と書いているだけに妥当な結果か。血統的にも小回りの消耗戦向きではあると思うだけに、中山でも外回りより内回りでペースももっと流れたほうがこの馬には合っていると思う。

　サンライズベガは終始掛かりっぱなし。デキもイマイチっぽく見えたし、この時期の休み明けの馬を強く推したのは反省。

　レースレベルはスローのせいでもあるが過去１０年でもワースト２位の勝ちタイム。1200mからペースがあがったとはいえ上りも評価できるものでもなく『２』が妥当。
　次走の狙い馬も危険馬も特に思い浮かばないが１頭は挙げないといけないので・・・上積みが見込めるサンライズベガを無理矢理狙い馬に指名。
レースレベル：2
→次走狙い馬:サンライズベガ       

次走狙い馬はもちろんトーセンジョーダン。
ただ今回の好走は、相手に恵まれたものであるのは否めないため、相手次第では確勝とまではいえないだろう。

それならば、ミヤビランベリの方が格下レースを使える分おいしい存在かもしれない。(…伊達にアーネストリーに勝ってない！)

何にしても、今回連対を果たした２頭が格上・格下の路線に分かれるだろうが次走も期待できる存在となるだろう。

逆に、今回３着に追い込んできたネヴァブションは次走危険馬の筆頭になりそう。
なぜなら今後も同馬は、別定Ｇ２戦以下では重斤量になるだろうし、定量のＧ１戦では相手強化で苦戦必至になるからだ。

それにしても、今回の結果によって一つ目安を見つけられたのは収穫だったと思う。

それは、有馬記念３着だったトゥザグローリーも次走危険馬の可能性が高いということが分かったからだ。

今回のＡＪＣＣは見た通りの「超スロー」……そんな中、勝ったトーセンジョーダンの前で競馬をした３頭がいずれも馬券対象を逃すという力不足を証明してしまった。
特にコスモファントムの４着にはガッカリで、ここから類推した場合、中日新聞杯勝ち馬トゥザグローリーも鞍上次第では「好走すれども勝てず」となる可能性が高くなるからだ。

※ＡＪＣＣ出走馬の次走は、「京都記念」か「ダイヤモンドＳ」になるだろうが、使ってきた場合に心掛けてみたいと思う次第！
レースレベル：3
→次走狙い馬:トーセンジョーダン,ミヤビランベリ
→次走危険馬:ネヴァブション  

ミヤビランベリが楽に行けましたね。おかげさまで馬券は当たりましたけど、このスローっぷりはどうにかならないのかな？スローなのにレース上がり３５．１で逃げ馬２着て・・・後ろ酷すぎない？


勝ったトーセンジョーダンは絞れていたし力上位でした。人気には応えた形だけど、切れ勝負で分が悪いから本来は負けレースですよね。

人気どころのマルカボルトとコスモファントムは距離疑問でじっくり乗ったし、ネヴァブションは行けなかったのか行かなかったのかで後方だったし・・・次でも好勝負という感じはしません。後藤とか和田とか外国人あたりが乗ればいいのですけどね。


マルカボルトは抜群の手応えでミヤビランベリを一旦交わしたものの差し返される形。逃げて勝ったりしていたし、前走にしても逃げ馬をみながらの楽な展開だった。後ろからプレッシャーをかけられる形では脆いですね。もっと早目抜け出しがいいと思います。急坂も距離もあったからなぁ。ちょっと様子見が必要。


ミヤビランベリは時計がかかる芝で逃げればしぶといわ。マルカボルトに交わされてからまさか差し返すとは。次走どうこうではないですけど。


コスモファントムは距離短縮よりもダートに行ってほしい。
レースレベル：2    
→次走危険馬:マルカボルト  

勝ったトーセンジョーダンは体重は絞れてきたもののうるささがあった。ただし首を使って歩いていたのは好印象。内田の騎乗も下手さえ乗らなければ負けることないみたいな安心できる騎乗ではあった。ただやはりなんかG１クラスで馬券になるためにはまだパワーアップは必要には感じた。

ミヤビランべりは２着。パドックは特に目立った印象を持たなかったが思いっきりスローに落として福永が距離を意識しすぎてあまりつついてこなかったことは良かったとは思う、ただ次も買えますか？と聞かれたらなんとも答えはいえません。

ネヴァブションは３着。パドックは正直気配は秋より落ちていたと思う。ゲートでなかったのか意識的に出さなかったのかは謎だがペースを考えても後ろすぎの位置取りではあったと思う。最後は追い込んではきたもののなんか競馬が大味すぎる印象しかもてなかった

コスモファントムは金杯よりも状態は落ちていたとは思う。ただあのペースで絶好の位置取り。でも懸念されていた坂でのもたつきが今日も少なからずあったと思うね。距離もちょっと長いかも知れないけど中山コースに適性がないといってもいいのかもしれないね

マルカボルドはスローに落として時計がかかる決着に持っていったことで逆にこの馬が望まないスタミナを要する馬に有利な流れになってしまったね。自分で行ってある程度勝ち時計を速めたほうがよかったのでしょうね。距離の壁も感じました
レースレベル：2    
→次走危険馬:ネヴァブション  

　前に行きたい馬が揃って、スローはないと思っていましたが、稀に見るスロペースに・・・１０００ｍは６３秒４、言うまでもなく芝のレースです。
　逃げたのはミヤビランベリですが、ハナを取りにいったわけではなく、誰も行かないからしょうがなくといった感じ。有力馬は前目、ネヴァブションが後方から２番手といった展開。
　ミヤビランベリはいつでも捕まえられると思っていたのか、自分から動くのが嫌だったのか・・・？

　直線に入っても当然ミヤビランベリが止まりません、コスモファントムは手ごたえは良かったものの前が塞がっていたせいか、伸びあぐねました。トーセンジョーダンはきっちりと差しきり勝利。

　コスモファントムとマルカボルトは距離に自信がなくって積極的に行けなかったのかもしれませんが、もうちょっと機転を利かした騎乗ができるようになって欲しいですね。     
→次走危険馬:コスモファントム