勝ったミッドサマーフェアはいつもより前で競馬して押し切り。
動くと脆い馬でしたが、ここでは力が違ったのでしょう。
オークスはちょっときつい感じがありますが。

２着アイスフォーリスは２番手から粘り。
ステイゴールド産駒にしては底力に欠ける面があり、
こういうレースは向いたのでしょう。本番は厳しい。

３着ダイワデッセーは２４００の厳しい経験が生きた感じ。
ちょっと気になったんですけどねぇ。
攻めてるようで、ここまで攻めきれないのが情けない。

アラドヴァルは後方から伸びず。
まぁ母父サンデーでも無理なものは無理という証明で。
ここに書かせていただくほどの予想ではなかったですね。
レースレベル：2    
→次走危険馬:アイスフォーリス  

2012年　タイム 2’02”0 (良) 1FAve=12.20 3FAve=36.60

ラップ
①12.9-②11.8-③12.0-④12.5-⑤12.9-⑥13.1-⑦12.7-⑧11.4-⑨11.2-⑩11.5
1FAveとの誤差
①+0.7 ②-0.4 ③-0.2 ④+0.3 ⑤+0.7 ⑥+0.9 ⑦+0.5 ⑧-0.8 ⑨-1.0 ⑩-0.7
テン36.7-中盤51.2(3F換算38.40)-上がり34.1　『加速・中弛み』

『加速』・・・逃げ◎　先行○　差し△　追込×
『中弛み』・・・逃げ◎　先行△　差し×　追込○

1着ミッドサマーフェア・・・タニノギムレット×Kingmambo=ロベルト×ミスプロ　〔1-o〕　７－７
2着アイスフォーリス・・・ステイゴールド×クロフネ=サンデーサイレンス×ヴァイスリージェント　〔13-c〕　２－２
3着ダイワデッセー・・・スペシャルウィーク×タイキシャトル=サンデーサイレンス×ヘイロー　〔2-c〕　２－２

流れは、テン-上がりのラップ差から『加速』と中盤の弛みから『中弛み』の複合ラップ。展開的には逃げが最も恵まれ、次いで先行、差し・追込には厳しい流れと考える。今回は上り3Fの瞬発力勝負の様相だが、東京芝コース開催2日目の馬場の恩恵もあり、展開的にも恵まれた先行馬が好走できたと考える。

1着オールザットジャズは、前走500万条件戦君子蘭賞1着(=阪神芝1800m)からの好走。東京芝コースは(0-2-0-1)、芝2000m戦は初でした。全7戦(2-2-1-2)で、芝1600m戦(1-0-1-2)、芝1800m戦(1-2-0-0)と距離が延びた方がよいタイプで、開幕週の馬場ということもあり、差し届かずの可能性もあると考えてやや評価は下げましたが、結果は2着アイスフォーリスに0.4秒差をつける圧勝。展開的にも厳しい流れの中、強い内容での好走は評価に値し、上がり最速33秒4にて、東京芝コース向きの末脚も備えていると証明。次走オークスでの好走にも期待したいと思います。
　タニノギムレット産駒はロベルト系だが、父母父グレイソヴリン系の影響なのか直線の長いコースとの相性が良い。またロベルト系なので叩き良化型のタイプでもある。長い直線、急坂のないコースで、後方から33秒～34秒台のカミソリの切れ味で差してくる。自分から動くと末脚をなくしてしまうので、展開が向かなければ不発の危険はあるが、嵌った時の能力の高さには期待。母父Kingmamboは、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかす血統。究極のスピード勝負に強く厳しい展開こそ持ち味が活きるタイプ。
　No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。2歳や3歳のこの時期は成長力で他の牝系よりも完成度は高い。分枝記号oは、時計のかかる馬場や上がりのかかる展開で能力を発揮するが、急坂に弱い。シーズンオフも得意。

2着アイスフォーリスは、前走500万条件戦ミモザ賞2着(=中山芝1800m：0.0秒差)からの好走。東京芝コースは(1-0-0-0)、芝2000m戦は(1-1-0-1)でした。全6戦(1-3-0-2)で、着外の2戦は不良馬場での葉牡丹賞6着(=中山芝2000m)とフェアリーＳ7着(=中山芝1600m)。距離不足や不良馬場適性での敗退と考えると、距離が延びて良いタイプと考えられ、スタミナ型と思われ、また前にて展開して鋭く伸びるタイプでもあるため、今回適性は向く馬と考えて好走に期待し、結果2着。開催2日目の馬場状態や展開で有利な状態での好走のため、1着馬オールザットジャズには完敗と考え、次走オークスでの逆転は難しいかもと考えるが、それでも2着好走自体は評価したい。
　ステイゴールド産駒はスタミナ型のサンデーサイレンス系。ステイゴールドは母父ディクタスの特性がでていて、サンデーサイレンスというよりはサッカーボーイに近い特徴があり、夏～秋にかけてよく軌道に乗ることが多い。ディクタスのスタミナ型の特性とまた強敵相手に食い下がる勝負根性は、ステイゴールド産駒の持ち味。1戦燃焼型のタイプも多く、惨敗後から涼しく巻き返す能力も高い。断然人気よりも穴で狙いたいタイプで、人気馬よりもその人気馬をマークする立場の方が好走しやすい。母父クロフネはヴァイスリージェント系で、鮮度と勢いが好走に非常に重要なポイントとなる。芝もダートも走る兼用型だが、同系のフレンチデピュティと比べるとややパワー型で、持久力も豊富。勢いがある時には連勝も多く、上昇馬はクラスの壁を突き抜けて短期間にまとめて稼ぐ特性を持つ。
　No.〔13〕の牝系は、クラスの壁をキャリアを積みながら超えていくタイプが多い牝系。叩き良化型でもある。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。

3着ダイワデッセーは、前走梅花賞6着(=京都芝2400m：2.7秒差)からの約3か月の休み明けでの好走。東京芝コースは初で、芝2000m戦は(1-0-0-1)でした。今回は2着アイスフォーリス同様に前にて展開し、アイスフォーリスに0.1秒差の3着は18番人気でのものと考えるとレース自体のレベルには疑問もあり。この点からオークスで勝負できるのは、1着馬オールザットジャズのみかもしれません。
　スペャルウィーク産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、本来はエンジンの掛かりが悪く末脚が不発に終わることも多いのが産駒の特徴。長い末脚を使い、嵌った時の強さは破壊力十分。カミソリというよりナタの切れ味。その分小回りコースでの取りこぼしや、スピード競馬での不安定さは拭えない弱点。母父タイキシャトルはヘイロー系で、好調期には連続好走、使い詰めて勢いがなくなるとスランプになる傾向が強い。近走成績は非常に重要で、不振な馬は間隔を開けるか、距離変更ショックを与えると変わり身を見せる。またフレッシュがキーワードで、休み明けも得意。2歳～3歳時には堅実に走ることも多く、仕上がりの早さも売り。今回の好走はこの母父の休み明けでの特性と、父の末脚適性が嵌ったものと考える。
　No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強い。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。

フローラＳのポイントは、
①流れは『加速』や『中弛み』といった流れになりやすく、また開催前半の馬場のため、逃げ・先行馬の好走が多い。しかし1着に残るのは稀で、基本的には2・3着と考えるべし。
②菊花賞好走血統に注目。スタミナが問われるということ。
③No.〔3〕〔13〕の牝系が好走馬多し。
④フラワーＣ好走馬が好走しやすい。
⑤桜花賞までのスピード適性から、オークスに向けてのスタミナ適性に問われる適性が変わることを重視すること。
→次走狙い馬:ミッドサマーフェア,アイスフォーリス     

３歳馬の情報を詰め込むことに躍起になっていて、人気のことは無意識に度外視していました；　２番人気アイスフォーリスはいずれにしても、新馬戦しかしていないレッドマーキュリーが３番人気になっていたことはさすがに驚きました；

◎ミッドサマーフェアは、評判通りの活躍を見せましたね。直線の手応えは十分、粘るアイスフォーリスを交わしてからもペースは落ちず。メンバー最速の上がり33秒4でフィニッシュ。

切っていたアイスフォーリスが人気通りの２着。先行し直線でもかなり粘っていましたね。2000を２度、道悪を２度経験しています。経験豊富でタフな馬という感じでしょうか。残念ながら私はマークできませんでした；

18番人気ダイワデッセーが３着に。編集長の◎にはビックリですけど、いったい何が良かったか？　良さを探すなら昨年のホープフルＳでしょうか。10着でも勝ち馬とは0.5秒差。休み明けもあり人気は下がっていたのですが；　おかげで３連単は64万まで行きました。

勝ち馬と同じ上がり33秒4のセコンドピアット。力のあることは分かっていましたけど、東京コース換わりはプラスでした。次走の自己条件で人気になるでしょう。
コスモアンドロメダは休み明けがモロにきましたか；　デイジー賞組、４着のターフデライトとは対照的に、サンキューアスクは凡走、人気と同じ順位ではあるのですが；　ジリ脚という感じでしょうか。

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番外編。読みたい人向け

魔女まりさ（以下ま）：調子はどうだい？　病気は？　顔つきは少し良くなったかもしれないけど？
巫女れいむ（以下れ）：ボチボチといったところね。
ま：ナンデ、最近はまた良くやるようになったな。
れ：病気になって、仕事の負担が軽くなったのは良かったかも。こうして時間を趣味に回しやすくなったのは確かね。・・・でも馬券、なかなか当たらない。
ま：当たることには誰も期待してないから大丈夫だゼｗ ^^v　ここの予想家さん方は皆優秀だと思うし、れいむなんて足元にも及ばないゾｗ
れ：だからまたこうして続けてるんじゃないの。やっぱり、当てたいものｗ
ま：いくら遣ったかを、どこまで書くのかは今後の判断があってもいいかもしれないけど。せっかく書くならやっぱり当てたいよな。
れ：金額が小さくなっていって、最後は買えなくなってしまう。このレースも結局は買えなかった。せめて少しは当たらないと、どうしようもないのよね；
ま：少しくらいは自分を追い込んで行くつもりで、今はまださらけ出して書いてもいいのかもｗ　予想は続けろよな。
れ：いつかはこんなに当てたのよって言ってみたいよ^^;
→次走狙い馬:ミッドサマーフェア       

12.9 - 11.8 - 12.0 - 12.5 - 12.9 - 13.1 - 12.7 - 11.4 - 11.2 - 11.5

緩んで決め脚勝負。開幕週ということもあって内で我慢していた馬たちが健闘した印象。負けた馬たちもそう上がりが遅いわけではないから悲観しなくてもいいだろうけど勝ち馬以外レベルは高くはないだろう。


１着　×ミッドサマーフェア
＋１０キロでも太くはない。というよりも他が細い、小さい馬ばかりだからここではちょっと違った気がします。前走ほどのパフォーマンスさえ発揮すればこの結果も当然ですよね。
この馬体重は先を見据えた仕上げなのか、調整失敗なのか、はたまたこの馬の食いは細くないよというアピールか。この調教師の力を信頼していないのでこの後が心配であるとともに、１８００ｍ、２０００ｍでこういう高いパフォーマンスを見せられると２４００ｍでどうなのかなと疑ってかかりたくなる。前走の関西遠征がやっぱり余計で。


２着　アイスフォーリス
初めから中距離を使われて牡馬相手でも善戦していた馬。わたくし個人的にもフェアリーＳで重い印を打っていたぐらい。こういった完全な決め脚比べになってしまったらさすがに苦しかったけど早目に抜け出してよく粘ったと思う。勝ち馬よりも距離延長という点では楽しみはありそう。


３着　ダイワデッセー
すっかり忘れていたホープフルＳ出走馬。ホープフルＳはやればやるだけ結果が違っただろうというレースで負けた馬も気にしないことにするという自分の中の決めごとを忘れていた。今にして思えば人気がなさすぎた感じ。他と違って体にボリュームもあるし関西馬だし。
京都の２４００ｍを使っている異色のキャリア。早々とそういった距離に使っていたことを考えればスピード能力に不安があったということでしょうね。その中で決め脚勝負になっても３着に粘れたしぶとさはそれなりに評価しないといけません。
本番は唯一の距離経験馬ということで少し注目を浴びるかもしれませんね。アナスタシアブルーをなぜか自己条件の混合戦に使ってこの馬はトライアルに使ってきたということを考えると陣営の期待の高さを窺うことができます。
馬場が渋ったりなんかしたらちょっと楽しみです。


４着　ターフデライト
内で我慢して追走。終始勝ち馬と並ぶように走っていましたが勝ち馬には一気に突き放される形。じわじわ差を詰めてはいましたが切れ勝負では厳しかったか。
自己条件では勝ち負けでしょう。重賞ではちょっと極端な枠を引いてばかりだったので自己条件で見直したい馬です。


５着　セコンドピアット
この馬は１８着になったチェリーメドゥーサとともにひいらぎ賞を走っていますけど、あのレースはモエレフルールが早めに抜け出して、ゴール直線に差し馬が殺到した大激戦だった。変な展開だったから評価が難しいレースだったんだけど、この馬がこの決め脚比べで４着、チェリーメドゥーサがシンガリ負け。ますますわからなくなった。
後方にいて外から追い込んできたのはこの馬だけという印象で自己条件に戻ると人気になるでしょうね。常に確実に脚を使っているから信頼できそうですね。


６着　▲ラスヴェンチュラス
知ってはいたことだけど小さい馬ですね。内でうまく脚を溜めてよく追い込んできていました。こんなもんでしょう。


７着　◎ゴールデンナンバー
大庭騎手らしいポジション取り。大庭騎手らしい激しい追い。それもかなわず７着まで。こんなもんでしょう。開幕週で内がよかったですからそれと大庭騎手の特徴と相まったという感じでしょう。

他

１３着　サンキューアスク
重賞３着馬だけど使われすぎでしたし、直線まで騎手も確保できていないようではどうしようもないですね。色気を出して内田騎手を乗せるからですよね。黙って武士沢騎手で固定でいいのに。武士沢騎手にオークスの権利が転がり込みました。


１６着　○レッドマーキュリー
揉まれない外で追走できたけど早目に仕掛けられると早々に後退。決め脚比べというだけならキャリア不足でももう少し対応できてもおかしくないんだけど。
これで次走自己条件であっさり勝たれちゃったら困っちゃうなぁ。ちょっと時間がかかるかもしれませんね。
レースレベル：2
→次走狙い馬:ダイワデッセー,ターフデライト
→次走危険馬:ミッドサマーフェア,レッドマーキュリー

ミッドサマーフェアは文句なし、オークスでも期待です。
セコンドピアットは不利な大外からラストはしっかり伸びていたので、課題のゲートさえうまく出てくれれば、出走できればオークスでは巻きかえし可能かもしれない。
コスモアンドロメダは牡馬と対戦して健闘しており、今回も注目していたが休み明け、大外枠ということもあり完敗した。
叩き２走目になる次走に期待したい。
→次走狙い馬:コスモアンドロメダ,セコンドピアット