2012年　タイム 2’00”4 (良) 1FAve=12.04 3FAve=36.12

ラップ
①12.5-②10.8-③11.6-④12.0-⑤12.2-⑥12.4-⑦12.4-⑧12.3-⑨11.8-⑩12.4
1FAveとの誤差
①+0.5 ②-1.2 ③-0.4 ④±0 ⑤+0.2 ⑥+0.4 ⑦+0.4 ⑧+0.3 ⑨-0.2 ⑩+0.4
テン34.9-中盤49.0(3F換算36.75)-上がり36.5　『前傾・中弛み』

『前傾』・・・逃げ×　先行△　差し○　追込◎
『中弛み』・・・逃げ◎　先行△　差し×　追込○

1着トランスワープ・・・ファルブラヴ×リアルシャダイ=ノーザンダンサー×ロベルト　〔8-f〕　７－８
2着イケトップガン・・・マヤノトップガン×サンデーサイレンス=ロベルト×サンデーサイレンス　〔1〕　１２－９
3着ミッキーパンプキン・・・ダンスインザダーク×Alzao=サンデーサイレンス×リファール　〔8-h〕　２－１

流れは、テン-上がりのラップ差から『前傾』と中盤の弛みから『中弛み』の複合ラップ。展開的には、追込が最も恵まれ、次いで逃げ、先行・差しには厳しい流れと考える。

1着トランスワープは、前走福島ＴＶオープン3着(=福島芝1800m：0.2秒差)からの好走。函館芝コースは初だが、芝2000m戦は(3-2-1-2)と好走が多い馬でした。今回は芝1800m戦(0-0-2-1)から距離延長となる点はプラス要因で、中山芝コースや福島芝コースで好走している点からも小回りコースには向くと考えて期待し、結果1着好走。血統的にも欧州的な要素の多い配合からも、函館の洋芝には向いていた馬と考える。展開的には厳しい流れの中での好走より、また近走の上昇度からも本格化と考えて今後の活躍に期待する。
　ファルブラヴ産駒はノーザンダンサー系で、、同系のエリシオなどと同じく2歳や3歳春に好走する早熟の快速牝馬がでやすい特性がある(=レーヴダムール、ビーチアードル、ラルケットなど。エリシオ産駒ならヘルスウォール、シェーンクライトなど)。牝馬のスピード馬は多数いるのだが、現状は芝1200mや芝1400m、芝1800mが主戦場で稼ぎ所。夏を境に上昇する産駒も多く、上昇軌道に乗った馬はしばらく追いかけても損はない。トップスピードに乗るのは早くないが、速い上がりの瞬発力勝負にも対応できる。母父リアルシャダイはロベルト系で、スタミナが豊富で消耗戦に強いステイヤー血統。多少のジリっぽさがあるものの、消耗戦となれば一気に台頭する。
　No.〔8〕の牝系は、2歳～3歳春シーズンも好走は可能だが人気の時には詰めが甘い特性があり、本領発揮は3歳秋以降で、古馬で真価を発揮するタイプが多い。叩き良化型で、高速時計にも強い。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。

2着イケトップガンは、前走巴賞5着(=函館芝1800m：0.8秒差)からの好走。函館芝コースは(0-0-0-2)、芝2000m戦は(1-0-1-9)でした。前走巴賞や函館芝1800m戦からのステップ馬は、着順に関係なく好走が期待できるステップで、函館芝コースを経験したうえで距離延長という条件がプラスに当てはまるものと思われる。展開的には本馬も厳しい流れの中での好走という点では評価したいが、8歳馬なので連続好走ができるか？という点で、割引は必要と考える。
　マヤノトップガン産駒はロベルト系で、近年は芝の重賞級は少なくなってきていて、ダート中距離を得意とするパワーとスタミナ型が多い。小回りローカルコースのダートに強く、早めに仕掛けるマクリが得意技。本馬もそうだが、高齢馬が息長く活躍し、叩かれて復活するしぶとい産駒も多い。時計の速い競馬にも対応できるので、侮ってはいけない。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。瞬発力を武器に上がり特化のレースで強く、勢いのあるときには重賞挑戦はプラス要因。
　No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。3歳秋以降は緩やかに成長する。分枝記号なしは、やや晩成気味ながらも、平均的に能力を発揮するタイプと考える。

3着ミッキーパンプキンは、前走巴賞6着(=函館芝1800m：0.9秒差)からの好走。函館芝コースは(0-1-0-2)、芝2000m戦は(2-0-1-5)でした。本馬も2着馬イケトップガン同様に前走巴賞からのステップ馬で、やはりこのステップは要注意と考える。展開的には恵まれた中での好走ではあるが、「ローカルコースの鉄則」の内枠の先行馬で巴賞からのステップ馬ということからは警戒しなければいけなかった馬と反省する。
　ダンスインザダーク産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、大物を輩出するしスタミナ抜群なのだが器用さに欠け、ギアが入れば迫力満点の長い末脚を使う一方で、トップギアまでに時間がかかり瞬時に反応できないという弱点を併せ持つ。また条件戦では手間取るも能力が引き出される格上挑戦は好走のプラス要因で、産駒が好走していた重賞で産駒が好走することが多いのも特徴。母父Alzaoはリファール系で、仕上がりは早く、なおかつ成長力もある血統で、適距離はマイル～2400mと幅広い。どの距離でもいえることだが、ピリっとした脚を欠くことだが、もともとリファール系は追いまくってこその血統であり、スローで泣いていた馬がハイペースで突き抜けるのが好走ポイントでもある。
　No.〔8〕の牝系は、2歳～3歳春シーズンも好走は可能だが人気の時には詰めが甘い特性があり、本領発揮は3歳秋以降で、古馬で真価を発揮するタイプが多い。叩き良化型で、高速時計にも強い。分枝記号hは、揉まれ弱く、基本的には広いコースがベスト。小回りコースの場合は外枠か先行策が必須。

函館記念のポイントは、
①『前傾』になりやすく、「ローカルコースの鉄則」が活きやすく、基本前で展開する内枠の馬に注意。
②欧州型スタミナ血統中心。特に凱旋門賞好走血統。ニジンスキー系・トニービン系は特注、リボー系要注意。基本的にトニービン重賞。
③函館巧者は特注、2000ｍ巧者に要注意。
④巴賞からのステップ馬は注目。巻き返しが可能なタイプは、巴賞を後方から外を回して届かずのタイプ。位置取りショックが期待できるなら狙うべし。先行していたタイプは連続好走が可能なタイプかを吟味すること。特に高齢馬の連続好走は多くない(=函館記念は4・5歳馬が強い傾向もあり)。
→次走狙い馬:トランスワープ       

第４８回函館記念（２０１２年）は、
１～３番人気が総崩れとなる波乱の決着となり、
トランスワープ（大野）がレースを制した。

競馬理論は、
出遅れて外を回らされた福島テレビオープンの好内容と
イン有利の馬場で好位のインを追走できそうな展開面から、
トランスワープに高い評価を与えていたが、
１枠を引いたマイネルスターリーが連軸向きと判断し、
本命にすることはできなかった。

レースでは、トランスワープは中団のインで待機し、
直線で少しゴチャついたものの
狭い馬群を割って差し脚を伸ばして、
第４８回函館記念（２０１２年）を制覇した。

トランスワープの第４８回函館記念（２０１２年）の勝利は、
２着のイケトップガンに
１馬身以上の差をつけてのものではあるが、
イン有利の馬場でコースロスのない展開に恵まれたものであり、
レース内容としては着差ほどの価値はない。

よって今後の重賞戦線（２０１２年）においては、
自在な脚質で競馬が上手なトランスワープに
それなりの高い評価を与えるべきだが、
第４８回函館記念（２０１２年）の着差だけでは
絶対的な評価を与えることはできないと
競馬理論では判断している。

第４８回函館記念（２０１２年）の２着には、
８番人気のイケトップガン（丸田）が
追い込み波乱を演出した。

競馬理論は、５２キロの斤量ならば
能力的に大きな差はないと考えていたが、
イン有利の馬場で外を回らされる可能背が高いと判断し、
イケトップガンを軽視してしまった。

レースでは、イケトップガンは、
後方のラチ沿いでジックリと脚をため、
直線で外に持ち出されると、
上がり３５秒８の脚を使って２着に追い込んだ。

イケトップガンの第４８回函館記念（２０１２年）の２着は、
イン有利の馬場においてコーナーワークで
無駄な距離を走らせなかった丸田騎手の好騎乗、
ハイペースの展開及び５２キロの
軽ハンデに恵まれたものであり、
レース内容としての価値は高くない。

よって今後の重賞戦線（２０１２年）においても、
イケトップガンが好走するためには
展開やハンデなどの相当の助けが必要と
競馬理論では判断している。

第４８回函館記念（２０１２年）では、
７番人気のミッキーパンプキン（池添）
が３着に粘り込んだ。

競馬理論は、
逃げ又は好位のインの追走が可能な先行力を持つ
ミッキーパンプキンにも、
イン有利の馬場を考慮して高い評価を与えていた。

レースでは、ミッキーパンプキンは、
インの３番手の絶好位で折り合うことができ、
４コーナーで早目に先頭に立って粘り込みを狙ったが、
ゴールを前にして２頭に差されてしまい、
３着止まりであった。

ミッキーパンプキンの第４８回函館記念（２０１２年）の３着は、
１０００ｍ通過５９秒１のハイペースを先行してのものであり、
それなりの評価は必要だが、
イン有利の馬場でコースロスのない競馬に
恵まれたものでもある。

よって今後の重賞戦線（２０１２年）においても、
ミッキーパンプキンが好走するためには
イン有利の馬場や
先行馬が少ないメンバー構成に恵まれる必要があると、
競馬理論では判断している。

一方、第４８回函館記念（２０１２年）で１番人気の推された
トウカイパラダイス（柴山）は
４着に敗れてしまった。

トウカイパラダイスは、
中団の馬群の中でレースを進め、
３コーナー過ぎから外を回って追い上げたものの、
直線では伸びを欠いてしまい
４着が精一杯であった。

トウカイパラダイスの
第４８回函館記念（２０１２年）の４着は、
イン有利の馬場で
終始外を回らされたことによるものであり、
悲観すべき内容ではない。

よって今後の重賞戦線（２０１２年）においては、
トウカイパラダイスが
第４８回函館記念の上位３頭を逆転する可能性は高いと
競馬理論では判断している。

さて、第４８回函館記念（２０１２年）で
競馬理論が本命に予想したマイネルスターリー（川須）は
６着に敗れてしまった。

マイネルスターリーは、
スタートで出遅れてしまったこともあり、
後方からの競馬となってしまった。

マイネルスターリーは、
向こう正面で早目に外に持ち出されると、
まくり気味に進出し、
４コーナーでは先頭に並びかけたが、
直線ではバテてしまった。

マイネルスターリーの第４８回函館記念（２０１２年）の６着は、
出遅れてしまったことにより
１枠ながらもイン有利の馬場を生かせなかったことによるものであり、
度外視可能である。

よって今後の重賞戦線（２０１２年）においては、
イン有利の馬場において
好位のインで脚をためる競馬ができるようであれば、
マイネルスターリーの巻き返しもあり得ると
競馬理論では判断している。

以上のように、
第４８回函館記念（２０１２年）は、
イン有利の競馬が結果に大きな影響を与えたため、
波乱の決着となった。

競馬理論のファンの方は、
イン有利の馬場での各馬のコース取りを考慮して、
第４８回函館記念（２０１２年）に出走した
各馬の評価を下していただきたい。
http://www.keibariron.com/
レースレベル：3
→次走狙い馬:トウカイパラダイス       

勝ったトランスワープは中団から馬群を割って圧勝。
まぁここで来ないとどうしようもない臨戦ではありましたし、
次の札幌記念？は怪しいでしょうね。

2着イケトップガンは後方から外差し。
函館のトップガン産駒で前走内容もよく気になりましたが、
売れすぎていたので・・・でも何も3頭に絞ることはなかったですね。

3着ミッキーパンプキンは早め先頭で勝ったかと思わせる内容。
せめて2着に残ってくれよと叫びたくなる気持ちもありますが、
久々に走る気のある馬を◎にできたので今後につながってくれれば。
レースレベル：2    
→次走危険馬:トランスワープ  

　時計が掛かっていた馬場状態を考慮すると、時計的にはなかなかの好時計と言っていいと思う。1800ｍ一貫ペースの500万下でも1:49.5だったわけだし、これで2:00.4ならレースレベルはまずまず高かったのではないかと。前半より後半、Ｌ５－３辺りで少し緩んでＬ２最速戦。割と力通りの競馬になったような気はする。


　１着トランスワープは五分のスタートから押して追走も先行争いには加われずに中団の最内でレースを進める。道中はコスモファントムの後ろで前に少しスペースを作って追走する形で３角。３角で最内窮屈、それでもコスモが動くのを待つ。４角でコスモが動いたのを見てその後ろをついて動くが出口で少し詰まって５番手集団、３馬身差ほどで直線。序盤でしっかりと馬群を割って進路を作ると、Ｌ１でぐんぐんと伸びてきて粘るミッキーパンプキンを捕えて1 1/4差の完勝となった。道中ロスなく立ち回れたが、勝負どころで窮屈になった。それでもそこから反応が鈍ることなく置かれずにしっかりと動けたし、最後まで脚を衰えさせずに伸びてきた。強い競馬をしたなという印象です。もちろん、タフな函館で外を回すと脚を使い切ってしまうような馬場状態でインを立ち回ったのはある。いずれにせよ次走が試金石かな。今回見てもあまり強気に勝ちに行く競馬よりは、道中無理せずに終いの動き出しに賭けた方が良いタイプかもしれない。福島民報杯も強い競馬ではあったけど甘くなったし。


　２着イケトップガンはやや出負けして押して追走。最終的には後方で競馬を進める。道中でトランスワープの後方を進める形。３角入りで意図的に少し下げてスペースを作って３角へ。３角で最内をぴたり追走、４角でトランスワープの外から押し上げていくような形で外目に持ち出して中団、５馬身差ほどで直線。序盤で外から伸びを見せるが、コーナーワークでトランスワープの方が出し抜く形。Ｌ１での脚色はこちらの方が上だったがこの差は大きく完敗の２着。後半は緩かったので勢いがついて外に出したんだろうけど、結果的にこれがトランスワープとの差になったのかなと。ただ、いずれにせよその後ろから捌くことは難しかったので判断は正しいと思う。あの位置からだと２着が精一杯だったかな。追い切りみて状態も良かったと思うけど、今回このパフォーマンスなら、力自体も衰えていないと思います。札幌記念でも侮ると怖いかもしれない。52kgは大きかったとは思うけど、年齢面を見て消すのは危険。トップスピードも比較的あるタイプで札幌も合うんじゃないかなあ。


　３着ミッキーパンプキンは五分のスタートから押していくも逃げられず、番手の内ポケットで進める。道中少し掛かり気味ではあるが許容範囲。３角手前でメイショウクオリアが下がってしまったので、最内で単独２番手。４角で外からマイネルが捲ってきたのでこれに合わせて仕掛け、鋭く反応。逃げ馬を交わしてマイネルを置き去りにして２馬身差リードで直線。序盤で差を広げに掛かったが、Ｌ１で脚色を衰えさせてしまって３着に終わった。個人的に洋芝は少なくともベストではないと思っています。この馬の良さは４角で見せた抜群の反応、ギアチェンジにあって、トップスピードも速い。これを活かせる舞台が良いと思いますね。今のタフな洋芝だと、あそこまで突き放してもそこで脚を使ってしまって洋芝の摩擦で減速が早い。トップスピードに乗ってなだれ込める高速馬場でスローペースから出し抜く競馬がこの馬の持ち味を最大限に活かせるのではないかと思う。平均的な競馬よりも道中で緩みがあった方が良いでしょう。ここでこの内容なら地力はつけてきているので、重賞戦線で戦っていけると思います。


　４着トウカイパラダイスは五分のスタートからじわっと出して中団で競馬を進める。１～２角で内外からプレッシャーを受けてかなり窮屈な競馬になってはいた。３角でマイネルスターリーの捲りに呼応してその後ろから外目をまわして仕掛ける。４角で二列目まで押し上げてマイネルの更に外に持ち出して好位３馬身差ほどで直線。序盤で外から伸びるもイケトップガンやトランスワープに見劣る。Ｌ１でもジリジリとは詰めるが圏内までは届かずの４着完敗。敗因は色々考えられる内容ではあるが、勝負どころで外を回して勝ちにいった分、甘くなったのかな。内有利馬場ではあったし、最速地点で結果的に大外を回すことになったのは辛かった。上位が割とロスなく進めている馬たちばかりでもあるので。この馬としては力を出し切っての内容で、相手も強かったんだと思う。あと、2000ｍへの対応という点ではやはり微妙な所もあったかな。前走のように1800ｍでもスローになってくれば追走は楽なんだけど、やっぱり2000ｍの重賞でペースが上がってくると、序盤のポジションが悪くなるし、脚を使ってしまう。この一戦だけで判断はできないけど、課題としては残るレースとなったかな。本質的には長距離馬ではあると思う。


　５着マヤノライジンは五分のスタートから押して先行策を取るが、外目の馬の行き脚が良く、ポジションを下げてしまい、中団の後方で進める。道中もややおっつけ気味だが反応が鈍く、ポジションを下げて後方で３角を迎える。３角で最内押して追走、４角でエンジンが掛かって最内をロスなく立ち回り集団に取り付いて後方で直線。序盤で外目から伸びを見せるもイケトップガンほどではない。Ｌ１でばてずに食い込んではきたがなだれ込むという程度の５着に終わった。反応の悪さが痛かったかな。序盤から先行しきれなかったし、道中も無駄にポジションを下げる展開。勝負どころでざっくり内が開いたので押し上げていったけど、トップスピードではちょっと足りない馬なので、この展開では少し辛かった。叩いて良くなるんじゃないかなあ。次走は面白いかも。


　６着マイネルスターリーは出負けして押して追走するが、序盤のポジション争いが激しく抑えて後方で。道中後方から、1000通過ぐらいから押し上げていく感じで３角。３角で外から仕掛けられて一気に好位まで取り付く。４角でそのまま行きたかったが内からミッキーパンプキンに出し抜かれ、最速地点で脚色見劣って外目のまま４番手２馬身半差ほどで直線。序盤で伸びがなく、Ｌ１でもバテはしなかったが掲示板を外してしまった。仕掛け所は間違ってないと思うけど、捲りきれなかったし上位の馬に内を立ち回らせてしまったのが痛かったと思う。ミッキーに並びかけて内を閉めるような形になっていたら結果はもう少し違ったかもしれないけど、トップスピードで見劣るので４角でペースアップしたときについていけなかった感じ。この馬としては脚を使っているけど、今回は馬場、展開に恵まれなかった部分もあるかな。


　９着ネオヴァンドームは五分のスタートから先行する意識を見せるが、外が行き切る形になったので下げて中団での競馬に。１角から馬群の密集地帯に入ってしまい、２角過ぎで少しおっつけられる形で追走する。向こう正面でも終始押され気味で追走に手いっぱい。３角で中目、トウカイパラダイスを見ながら追走、４角でそこからインに入りトランスワープを閉めに行くが脚色で見劣り、出口で弾かれて中団。そこからは完全に騎手が諦めて流すだけの競馬になった。要所で少し反応が鈍かったし、その分進路確保に苦労してうろうろしていた印象。向こう正面の手応えの割には意外とペースアップでも大きくは見劣らなかったしばててはいないんだろうけど、全体を通してもちょっと反応の悪さが目に付いたかなあ。洋芝は合わないのかもしれない。


　11着ロードオブザリングはまずまずのスタートから楽に先行争い、３～４番手で競馬を進める。３角で鞭が入って中目を必死に押し上げていく。が、４角でそれ以上の加速が出来ずに徐々に飲まれて好位で直線。序盤から脚色見劣りジリジリ下がって11着完敗。ちょっと忙しい競馬になったのかな。要所でギアチェンジがあったレースでもあり、そこで全然反応できなかった。３角の緩い段階で仕掛けているのにこれなので、小回りが合わないか、こういった加速しないといけないレースでは苦しいのかも。芝での追い切りでもその辺で微妙だったし軽い馬場の方が良いのかもしれない。



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→次走狙い馬:トランスワープ,マヤノライジン     

平均年齢６．９歳で行われた函館記念。いくらリピーターが活躍するレースとはいえオッサンすぎるでしょう。このレースから狙い馬を挙げろと言われても随分と厳しいし危険馬を挙げるとほぼ全部。何とも難しい。

さて最終週に行われたとはいえ例年通りの６週目。土曜日からの傾向を考えても去年同様内枠絶対有利の馬場で行われました。

12.5 - 10.8 - 11.6 - 12.0 - 12.2 - 12.4 - 12.4 - 12.3 - 11.8 - 12.4

直線が短い、内有利となれば当然前に行きたい。当然変に緩まずに進みますよね。最軽量ハンデの馬が奇襲の逃げ。３コーナーでレースが動いても７着に残っているのですからどれだけ馬場が極端であるか・・・。


１着　トランスワープ
２着　イケドラゴン
５着　マヤノライジン
パトロールを見てもこれらは３コーナー過ぎまでは内ラチにピッタリ張り付いています。完全に枠の良さ、イケドラゴンは徹底内捌き騎手の特色が完全に出ました。

トランスワープ
いつの間にかこの馬も７歳という歳になっていたのですね。クラブ馬ってそろそろ引退しなきゃいけないんでしたっけ？
オッサンやリピーターばかりの集まりの中では勢いがあった方。その割に手頃なハンデでこの内枠。それでいてその割に４コーナーで上手く開いた内側をスルスル。何ともハマった感は否めない。

イケドラゴン
軽ハンデ。３コーナー過ぎまでは内ラチピッタリですが直線は一番外。巴賞でオッと思わせた末脚をさらに軽くなった斤量で生かした感。今後も軽ハンデこそだがもう軽いハンデでは出走できないか。今回は買えても次からはとても手が出ない。

マヤノライジン
去年２着馬がリピーター根性を発揮。内目の枠もよかったし地の利を生かした。来年も・・とは言っていられない歳ですのでね・・・なんとも。


３着　ミッキーパンプキン
一応危険馬に。マイネルスターリーが強気のまくりをしてレースを動かしてくれたことがよかったのか上手く前がバラけてくれたので単騎で先頭に立って馬込みを避けられました。
巴賞の回顧でも書いたんですけど追い比べてどうにかなる馬ではないわけで。今回のように出し抜けてどれだけ後ろが不発に終わるかという馬だからこれも上手くいったという印象しかありません。


４着　トウカイパラダイス
無難な騎乗に終始したという感じは否めませんよね。立ち回りの上手さがありますからもうちょっと落ち着いた流れであってくれた方がよかったですよね。
いずれにしろ人気で信頼して買うような馬ではありませんでしたね。その辺は反省材料です。今回は他が思い切った騎乗だったりするハンデ戦ですから仕方ないと思います。このメンバーなら１番人気というのも仕方ないでしょう。


６着　マイネルスターリー
スタートから流れに乗れていなかった感。そして３コーナーからの強気先行。一昨年はそれで押し切れる力が馬にも騎手にもありましたけどね。現状はこんなものかと。


他


８着　コスモファントム
大幅馬体減。夏に走っているイメージがなかったものの冬の無駄肉が取れて却って今回はいいんじゃないか？と思いましたがさすがにそう簡単なものではありませんでしたね。切れない馬なのでマイネルスターリーについて行くような形の競馬は正解だと思いますので悲観することはないと思います。丹内騎手の重賞制覇はまたお預けです。
相変わらず好みの馬体なのでちょっと無駄肉が取れている現状で続戦を期待。


９着　ネオヴァンドーム
結局小回りコースの厳しい流れは合っていないということでしょう。去年札幌記念でそう悪くない競馬をしていたから洋芝自体は悪くないはずですが、札幌記念は少頭数で流れが楽でしたからね。馬場をこなす程度ではどうにもならない流れだったということでしょうか。


１１着　ロードオブザリング
積極的な競馬をしましたけどね。そういう泥臭い競馬をするイメージが全くなかったのでそれで勝ってしまわれてはこの馬についてのイメージが完全崩壊されちゃいます。ネオヴァンドーム同様広いコースがいいのでしょう。


１３着　ゴールデンハインド
何もできず。これだけ消化不良ではおそらく次走使うであろう札幌２６００ｍのＯＰ特別で人気を落とすこともないでしょうから中途半端です。


１４着　リッツィースター
洋芝で連勝もした馬なのに最低人気とは驚きですがね。ただ実力としてはこんなものでしょう。


１５着　メイショウクオリア
向こう正面でムチが何発も入っていましたけど全く馬にやる気がありませんでしたね。もう終わりましたね。


１６着　キングトップガン
レースが動いたときにあっさり後退で何もできず。これももう厳しくなりましたね。



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最終日の特別レース予想をする時間を取れませんでした。失礼しました・・・せっかくなのでレース名解説だけでも。


湯浜（ゆのはま）特別
湯の川温泉は湯の川町。その隣の町名。競馬場がある駒場町も隣。
正直この地名を特別レース名にするなら他に何かあるだろうと思うぐらい微妙な地名です。特に何もない町です。


渡島（おしま）特別
長万部あたりから南は松前町までの半島を渡島半島と言いますが、特にその東半分が渡島地方です。西半分は檜山（ひやま）地方といいます。
こちら北海道の天気予報では「函館の天気です」とはやらずに「渡島地方の天気です」という感じでやることが多いのです。

（湯浜特別じゃなくて檜山特別でいいじゃん。去年まで檜山特別ってあったのになぁ。そういえば松前特別もなかったんじゃない？そりゃ開催短くて四位もトークショーでキレるよ）

おっと・・・取り乱しました。


立待岬（たちまちみさき）特別
函館にある岬。地元民からは昔から自殺の名所として知られていますが本来はイカの時期には漁火が見えていい場所ではあります。
２０年ぐらい前は車がたくさん集まってナンパをしたりされたりのスポットだったようですが今は車ではいけないようになっているみたいです。


余裕ができたら函館開催雑観をグリーンベルトに書こうかなと思っています。
レースレベル：2
→次走狙い馬:トウカイパラダイス,コスモファントム
→次走危険馬:ミッキーパンプキン  

巴賞勝ったトウカイパラダイスが１番人気？
他に有力馬居ないの？？

ネオヴァンドームが２番人気って、いつの間に復活したの？？

ミッキーパンプキンやコスモファントムより人気してるトランスワープって誰？？


などなど、今年の函館記念は自分にとってある意味衝撃でした。。
人気どころですらどんな馬か分からない。。


ということで、１％も馬券を買う気になりませんでした。。


分からない事がこんなに恐いとは。。いやはや・・
夏競馬かなりピンチかも。。




ということで、とりあえず短評。
１着　トランスワープ
何となく洋芝得意な印象のあるファルヴラヴ産駆ですが、ファルヴラヴって１８００ｍまでの印象もまた強いので、２０００ｍでも勝てるんだ～って感じでしょうか。
母父のリアルシャダイがスタミナ面をカバーしたのかな？

４コーナーでの手応え抜群でしたね。よっぽど調子良かったのか。



２着　イケトップガン
マヤノライジンにしてもそうですが、マヤノトップガンって函館記念で強いですね～。
まだ５歳ですし、マヤノライジンみたいに函館記念の名物穴馬になるかも？？




３着　ミッキーパンプキン
行きっぱなしで有名な？ミッキーパンプキンでしたが、今日は抑えが利いていました。
舌を括ったのが功を奏したのか。



とりあえず、このくらいで・・・・
→次走狙い馬:トランスワープ       

軸
信頼していたトウカイパラダイス、４着に崩れてしまいました。

相手
切ったイケトップガンが２着に。かなり良い脚で追い込んできました。

直線でスパートし１着になったトランスワープは、馬券での想定内でしたので、あまり気にしません。

が、３着に粘ったミッキーパンプキン。
こちらは、前走とは違って、見違えるような走りでした。
舌を縛って走る、ううーん、あまり想像したくない光景です。が、それが効果あったのか。
どうやら、そのおかけで、ハミ受けが良くなったみたいですね。

今回、押えなければいけない馬が多いとは感じていました。大混戦。
軸１頭に対して、相手を１０頭以上にしないと、無理かもしれないと。
でも結果は、軸折れと、ミッキー切りが仇となり、敗戦。

・トウカイパラダイスについて
１番人気に応えられなかった柴山Ｊを、私は責めるつもりはまったくありません。
大レースにて、１番人気を応えることができなかったジョッキーを、これまで何度も何人も見てきたからです。
柴山Ｊは、慎重に、馬を走らせているように見えました。
人気になり、思いっきり走らせることができなかったように思います。
その分が、伸びきれずに４着になってしまった。考えると、少し気の毒な感じもします。
ならば、残念ですけど、馬券を買う自分自身が、違う馬を軸で買えば良かった、そう考えるしかなくなります。
でも、着差を考えると、今回は仕方なかったかなと思います。

・ミッキーパンプキンについて
前走の巴賞、軸馬に指名しながら、ふがいない走りで５着に敗れてしまいました。
馬券を獲れなかった私は、この馬を嫌って相手から外してしまいました。
で結果がこの３着です。
陣営は対策をしていましたから、ここは気分を害して外した私がいけなかったと思います。
でも人間には感情だってあるじゃないですか・・・・・・。
反省はします。だけど、残念ながら、この馬とは巡り合わせが悪かった。

・イケトップガンについて
仕方ないです。予想時では、「来ない」と判断していましたから。
52kgでも、このような激走は、まったく予想していませんでした。ここは素直に脱帽です。
手を拡げたくなく、無理して難癖つけて切ったつもりはないですよ！　・・・・・・たぶん。
現実は厳しい。

・他の馬について
アクシオン、きませんでした。夏のミラクルは発動せず。次走はどうなのか？
コスモファントムは、直線で伸びませんでした。やっぱり重かったか？
メイショウクオリアは、先行するも、３コーナーあたりからズルズルと後退。あの・・・まだ夏になったばかりナンデすよぉ・・・、夏バテは早過ぎｗｗｗｗｗｗ

気になる馬としては、ゴールデンハインドが、逃げずに後方待機策。
次走でもそのような走りをするつもりなのか？
否。今回は単なる流し運転。
馬、騎手とも？ヘラヘラ笑いながら走っていた感じ。まさしく次走への試運転としか言いようが・・・・・・！
・・・・・・すみません、馬券を獲れなかったからって、言い過ぎましたね。

愚痴は別の場所で言うことにします。できるだけ心の中だけにとどめますよ。ええ、きっとです（苦笑）。

不満の残るレースではありましたけど、これも競馬。
自分としては、函館のレースに対して、３度、馬券を買い挑戦しましたが、結局は全敗、一銭ももらえませんでした。
残念ながら、これで函館はおしまい。
来年は、１度で良いから、馬券を獲ろうと思います。

それにしても・・・・・・難しいレースでした！！　来週、頑張ります。
レースレベル：5
→次走狙い馬:ミッキーパンプキン       

予想でも書いたのですが､前週は血統背景を全く気にせずでプロキオンSでインオラリオを軸にし外し､七夕賞ではアスカクリチャンに目もくれずに惨敗･･･｡

お粗末な血統知識をフル活用し､自分の得意分野である調教評価合わせた結果が今回の函館記念だったです､ハイ｡

○の函館Wコース追い切りのイケトップガンの65.7-37.8の6Fと3F時計は今週出走馬の中でも上位に入るレベルで､この馬としても過去最高レベルの時計でした｡函館コースへの適正もあり､血統的にも今回の函館にはナスルーラ系の持続力が必要と傾向判断していたので十分に推せる馬でした｡

トランスワープの調教時計も前週の美浦Wでの38.4-12.8(馬ﾅﾘ)も上位時計､当週函館ダートの65.7-51.7-12.2はトップクラスの時計でしたので状態的にはNO1でしたね｡ナスルーラの血も入っていたので好走条件はありましたね｡

◎のマイネルスターリー････｡調教も函館ダートで67.6-52.9-39.2-12.2と､勝ったトランスワープと同レベルの追い切りをしており､何といっても函館記念実績馬でしたので完全に本命でした｡

川須Jの作戦なのかは分かりませんが､ビデオを見てみるとスタートして後ろに下げた？様に見えるほど他馬においていかれてます｡
3コーナー手前で徐々に上がって行き､4コーナーで先頭に並びかけていますが､これだけ脚を使ったら最後の失速は当然ですよね｡

スタートして前目に行かなかったのか､行けなかったのか｡
函館記念の過去10年を見ると1枠は0-0-0-10と死に枠なんですね｡馬場状態の問題なのかは定かではありませんが､今後は調教､血統に加えて枠実績の確認もした方が良さそうです｡

一応ワイドはトリプル的中したのでｺﾞﾁでしたが｡
→次走狙い馬:トランスワープ       

柴山が馬券を外すという体たらくで低レベル確定にて「２」に。

■トウカイパラダイス
馬主さんの期待を見事に裏切っただけに次走は厩舎も必死になって好走を目指すはず。よって狙い馬に！

□トランスワープ
トップハンデ馬を丹内に、もう終わっている馬を丸山にして大野を押さえた社台の影響力のおかげで今回勝てただけ。
今後はハンデもより重くなるので次走危険馬の筆頭に！

□イケトップガン
このレースのみ好走する馬主さんだったから２着に来れただけ。
次走も人気になることはないだろうが、それでも連対したからにはたとえハンデ戦でも軽量になることはないはずなので次走危険馬に！

※柴山はもう平場だけで充分
ロックドゥカンブだけでなく、人気馬に乗ると仕事の出来ない元地方騎手など本来中央競馬では用なしの存在。
たしかに並みの騎手以上の腕があるのは分かっているが、穴を空けるならまだしも、ここ一番で結果の出せない者がこれ以上現役にしがみついてももう好機は訪れはしないだろう……
今後は平場で人気通りに馬を走らせる立場を確保するのに集中した方が長く騎手生活ができるはず。
レースレベル：2
→次走狙い馬:トウカイパラダイス  
→次走危険馬:トランスワープ,イケトップガン