勝ったフラガラッハは大外一気。
中京らしい結果といえばそうなんですが、
前走嵌った後に人気では買いにくい馬でした。

2着ショウリュウムーンは中団から。
揉まれ弱いキンカメ産駒なので外枠が良かったのでしょう。
G3あたりでスムーズなら案外安定している馬なので。

3着トライアンフマーチも中団から。
血統や走りから中京が向きそうな馬ではありましたが、
この休み明けでは手が回りませんでした。

オセアニアボスは手応え良すぎてまさかの4角先頭。
いかにも早すぎたという内容でしたが走る気は確かなので、
しばらく追っかけたくなります。
レースレベル：3
→次走狙い馬:オセアニアボス       

1:35.1　12.4 - 11.2 - 11.7 - 11.7 - 12.1 - 11.7 - 11.4 - 12.9


　全体的には平均ペースで推移していたとは思う。Ｌ２最速ではあるけど、Ｌ１で12.9と大きく落としている流れではあるので、基本的にはバテ差しの展開ではあったのかな。一応馬場的にも外差し馬場ではあったし。ちょっと逃げ、先行馬にはかなり苦しい競馬になったんじゃないかなあ。


　１着フラガラッハはやや出負け、多少は押されるが結局最後方からの競馬になる。そのまま少し行きたがるぐらいの気持ちを見せて最後方でいつでも動けるポジションにつける。３角で大外を追走、４角でもそのまま大外で押し上げられずにほぼ最後方で直線。序盤でショウリュウムーンの真後ろと絶好の進路を作ってジリジリ差を詰めてくると、Ｌ１のバテ込でショウリュウの外からグングン伸びて突き放しての完勝となった。基本的にはＬ１での差し込みが良い馬で、トップスピードもそれなりにあり、追走して脚が鈍るタイプでもない。こういった外差し馬場で皆がバテ込むような持久戦で結果が出たのはなんとなくわかる気がします。これまではスワンＳ阪神Ｃは共にスピード面で見劣っていたので、この競馬からもマイルがより良いというのは確定したかなと。それと、もう一つ距離を伸ばして1800ｍを試してみてほしいなとも。特に序盤のスピード不足がチャラになりやすい阪神1800ｍならかなり期待できるんじゃないかなあ。こういう傾向だけに、良質なトップスピードやスピード面を問われる軽い京都、序盤のポジションや動き出しの良さが問われる東京は余程うまく乗らないと難しいかもしれない。2000ｍぐらいまで行ける気がするんだけどなあ。いずれにせよ嵌ったとはいえ強い競馬でした。高倉君もナイス騎乗。


　２着ショウリュウムーンはまずまずのスタートから無理せずエーシンリターンズを外で見る好位ぐらいで進める。３角手前で外からマイネルクラリティが捲っていったので、３角で中目それに合わせてじわっと押し上げる。４角で馬場の良い外々に進路を切って抜群の手応えで３馬身差ほど、好位グループで直線。序盤で外からジリッと伸びて内の各馬に襲い掛かる。Ｌ１でしぶとく先頭に立とうかというところでフラガラッハに並ぶまもなく交わされて、２着を確保するにとどまった。この競馬早めに動いて目標になりながらＬ１の落ち込みでもしぶとく粘っての２着。勝ちに等しい強い競馬だと思います。ショウリュウは脚を出し切れる競馬さえできれば牝馬GIでもと思える馬なので、この条件なら当然好走して然るべき馬ではあったと思うけど、この展開で要所で動いていけたというのは大きいかな。やっぱりスムーズに動ける外枠の方が競馬がしやすいのかな。トップスピードも持続力も高いバランスで兼ね揃えているし、正直６番人気とは思った以上に人気がなかったかな。これぐらいやれて当然の馬。


　３着トライアンフマーチは五分のスタートからじわっと追走、中団で競馬。道中少し頭を上げていたが気にならない程度。３角で外目追走、ショウリュウムーンの後ろをしっかりとマーク。４角でその外に出して中団やや後方で直線。序盤でジリジリと伸びてくるがここでは目立たない。Ｌ１でジリジリとばてずにショウリュウムーンとの差は少し詰めるも決定的ではなく厳しい３着争いを制したにとどまった。８か月ぶりの休み明けでハンデ58kgを考えれば内容としては上々でしょう。実力的にはこれぐらいやれて当然。条件的にはタフな馬場がどうかなという点で不安もあったけど、しっかりとＬ１落ち込む流れでもしぶとく伸びてきたし総合力の高さを見せてくれた。ダンブレの血が入っていて波はあっても長く活躍できる感じを見せているし、これからも楽しみ。本質的には軽い馬場でスピードに乗ってトップスピードの持続力を活かす形がベストだと思っているので、これなら関屋記念に出てくればかなり楽しみな内容といえそう。


　４着ミッキードリームは五分のスタートから少し押して中団で競馬を進める。道中は馬群の中で動かずに３角を迎える。３角で外目追走、４角で仕掛けて馬場の良い外にさらに出して中団で直線。序盤でジリジリとショウリュウムーンの内ぐらいから追走する感じ。Ｌ１でジリジリと内の馬を交わして徐々にポジションを上げ、最後は外のトライアンフマーチと際どい争いまで持ち込んだが４着に終わった。軽い馬場重い馬場に関わらずペースがそれほど上がらずに、Ｌ１落ち込むタフさ勝負になると安定してくるなあという印象ですね。本質的にマイルは短いんだと思います。ただ、マイルでもスピードが問われずにトップスピードの持続力が必要な新潟関屋記念なら問題ないかな。４角で少し反応が鈍かったのが気がかりで、この辺を解消してくればなあというところ。軽い馬場で動き出しが問われるレースになると苦しくなるかな。


　５着ゴールスキーはやや出負けから少し狭くなって後方に下げる。位置取りも位置取りなので内から押し上げていく形で３角。３～４角で内目を立ち回って中団ぐらいまでに取り付いて直線。序盤で内からジリジリ差を詰めて伸びてくると、Ｌ１のバテで更に伸びてくる。ただあくまで内の馬との比較で外の差し馬には見劣っての５着。内を通すとかなり苦しいというのは内を立ち回った馬が全滅していることからも明らかなので、これでこの内容なら復調してきたと言えるのではないか。完全にばてているレースラップなので後方から自体は嵌ったのは確かだけど、この５着は３～４着馬と比べて見劣るものではないですね。地味に復調、次走が楽しみ。


　６着エアラフォンは出遅れて最後方からのスタートだが、道中追走して何とか集団には取り付いて競馬。３角手前から追走気味だが坂で少し置いて行かれる感じで３角へ。３～４角でも外目を追走するのだが押し上げることができずにほぼ最後方で直線。序盤でジリジリとしか脚が使えず前との差も詰められないが、Ｌ１では一番いい脚を使って徐々に差を詰めてくるも大勢決した後の６着となった。川須は出遅れが全てと言っているけど、馬場や展開を考えても致命的なものではなかったと思う。それよりも、３角から直線入りにかけての要所で反応がなかった点の方が気がかり。トップスピードに乗ってそれを持続するのが良さだと思うので、今回それができなかったことを考えても馬場が合わなかったのかなあという気はします。ただ米子Ｓの物差しで測れば実は着順通りにきているので、別に不思議というわけではないんですけどね。むしろ人気し過ぎの感はあった。いずれにせよ重賞では少し足りないなという印象です。スピード面や動き出しでは一線級相手では足りない馬なので、軽い阪神外回り、新潟外回りが一番安定するんじゃないかなあ。それでも展開や馬場待ちだと思う。


　７着ダノンヨーヨーは出負けして追走も後方から。道中外々でスムーズに追走。３～４角で大外を追走して後方で直線。序盤で一旦は伸びを見せかけるのだがＬ１で脚色鈍ってなだれ込むだけの７着完敗となった。う～んこの展開でこの負け方はちょっとなあという感じ。どうも要所の上り坂が良くないのかな。あそこで脚を使ってしまったとしか思えないほど伸びを欠いた。この馬もトップスピードに乗った惰性で伸びてくるタイプの馬なので、高速馬場がベストなのは確かだけど、昨年のマイルＣＳを考えてもある程度渋って重いぐらいならやれるはず。今回は渋ったわけではなかったし、伸びそうで伸びきれなかった点からも、重い馬場で要所の上り坂というのが良くなかった気もしますね。直接的な敗因と決めつけるのは危険だけど一因にはあるんじゃないかな。


　11着レッドデイヴィスは五分のスタートから積極的に出していって先行争い。最終的には離れた３番手集団の内で競馬。３～４角で内目追走し好位集団で直線。序盤ではある程度我慢していたが、Ｌ１で手応えが悪くなり、不利を受けて下がって11着の完敗。ん～まあ判断の難しいところではあるけど、これで人気が下がってくれればというのはあります。終始馬場の悪い内。３～４角のコーナーでは何度かバランスを崩していたし苦しそうだった
。最速地点では頑張っていた方だと思うし、最後はＬ１を見ればわかるとおり先行馬にはかなり厳しい競馬になっている。内、先行と今回の競馬では最悪ともいえる競馬になったしハンデも57kgだから、これで見限るのは怖いような気もする。特に直前の追い切りでは地味ながらに良化していたと思ってみていたので、これで次走追い切りで更に上昇してきて軽い馬場で戦えるなら警戒は必要かもしれない。ただ個人的にこのクラスだとマイルは短いような気がしているので、1800ｍぐらいを試してみてもらいたいかな。ただここで２番人気は近走を考えると流石に…。


　14着エーシンリターンズは五分のスタートから無理せず好位ぐらいで競馬。あまり行きっぷりの良さがない感じで３角。３～４角で外目を追走して好位で直線。序盤で反応悪く、Ｌ１でばてて14着の惨敗となった。次走狙い目の１頭ですね。今回は条件的にかなり苦しかったと思います。基本的には軽い高速馬場で逃げ・番手から動き出しの良さで出し抜くタイプ。今回のようにタフな馬場で平均的な競馬になってしまうと良さが全くなくなる。平均的なスピードがあるわけではなく要所で脚を使っていけるタイプだけにそれが相殺されてしまう馬場・展開では辛かった。それにそういった瞬発力タイプの馬なので、下り坂でじわじわスピードに乗るというコースだと相対的にも良さが無くなってしまうと思うし、最初からこのレースは厳しかったと思います。追い切り自体は良かったと思うので、軽い馬場で出し抜きができる競馬場なら巻き返し可能でしょう。敗因はあまりにも適性が違いすぎた点にあると思います。



http://blog.livedoor.jp/catassan/
→次走狙い馬:エーシンリターンズ,トライアンフマーチ
→次走危険馬:エアラフォン  

やっぱり逃げたか仕方のない話だ。
三つ子の魂百までも其の侭に走っていく。
逃げてばかりでは埒が明かないと思う。
だまってこのまま応援するしかないのか？
→次走狙い馬:レッツゴーキリシマ