勝ったマイネルエテルネルは好位から早めに外に出し差し切り。
なんとなく嫌な感じはしたんですが、見事に邪魔されてしまいましたね。
楽に外に出せたのも好都合ではありましたが。

2着クラウンレガーロは早め先頭から粘り。
初戦の内容が良かったですし、連闘で走る気も強く感じられました。
小倉1200の後半はグラス産駒が勝ちまくりで、馬場も向いたかもしれません。
これで反動が出るでしょうから、次は怪しいと思いますが。

3着ラヴァーズポイントは馬群を割って差し込み。
さすが混戦に強いマイネルラヴ産駒だけあって馬群に全く怯みませんでした。
このまま小坂騎手で地味な穴馬になってほしいです。
レースレベル：3    
→次走危険馬:クラウンレガーロ  

2012年　タイム 1’07”9 (良) 1FAve=11.32 3FAve=33.95

ラップ
①11.8-②10.1-③10.8-④11.5-⑤11.8-⑥11.9
1FAveとの誤差
①+0.5 ②-1.2 ③-0.5 ④+0.2 ⑤+0.5 ⑥+0.6
テン32.7-上がり35.2　『前傾』

『前傾』・・・逃げ×　先行△　差し○　追込◎

1着マイネルエテルネル・・・Tamayuz×Picolo=ミスプロ×マッチェム　〔3-c〕　６－７
2着クラウンレガーロ・・・グラスワンダー×エンドスウィープ=ロベルト×ミスプロ　〔19〕　８－３
3着ラヴァーズポイント・・・マイネルラヴ×タマモクロス=ミスプロ×フレイソヴリン　〔3-l〕　８－７

流れは、テン-上がりのラップ差から『前傾』の流れ。テンは32秒7、上がりは35秒2と近5年では最も厳しい流れとなり、またタイムも過去5年では最速タイム。展開的には、追込が最も恵まれ、次いで差し、逃げ・先行には厳しい流れと考える。それでも例年「ローカルコースの鉄則」が活きやすく、好走馬は4コーナー5番手以内に位置した馬が多かったが、今年の場合テンが速いため先行した馬がそのままなだれ込むダート的な流れが問われたものと考える。

1着マイネルエテルネルは、前走新馬戦(=小倉芝1200m)からの好走。小倉芝コースは(1-0-0-0)、芝1200m戦は(1-0-0-0)でした。例年小倉芝コースの開催前半で好走した馬は、このレースでは人気になって苦戦する傾向があったのだが、今年は該当する本馬がきっちり1着好走。今年の場合はタイムも速く、そのため開催前半で好走していた本馬が好走したのではないかと考え、また好走した内容は素直に評価したいと思います。
　Tamayuz産駒はミスプロ系で、2歳から走る産駒もいれば、古馬になって強くなる産駒も出る、マイル～中距離血統。芝だと鋭さ負けする恐れはあるが、ダートならパワーを活かせそう。使われながら成長し、高齢まで走る。母父Picoloはマッチェム系で、産駒データは不明。マッチェム系としての特徴は、マイルを中心に短距離から中距離までこなし、平坦コースを得意としている。芝道悪は鬼。
　NO.〔3〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。直線の長いコースでの末脚勝負にも強く、東京や京都芝コースでの好走も多い。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。

2着クラウンレガーロは、前走新馬戦1着(=小倉芝1200m)からの好走。小倉芝コースは(1-0-0-0)、芝1200m戦は(1-0-0-0)でした。本馬は前走新馬戦からの連闘で、タイムも詰めての好走だが、これはグラスワンダー産駒のロベルト系の特性によるものが要因と思われる(=間隔を詰めて厳しいローテーションで本領を発揮するスパルタ型の特性)。またその連闘で2着好走したことからも、開催後半の馬場適性はやはり似ていて、その上である程度のタイムで好走出来ていた馬(=8月中旬以降のレースで1’09秒台で好走しているような馬)を評価すべきと反省する。僅差2着の好走は1着マイネルエテルネル同様に素直に評価して、今後の好走にも期待する。
　グラスワンダー産駒はロベルト系なのだが、グラスワンダー産駒には母父ダンチヒの特性も活かしやすい「ダンチヒ型」と父系そのままの「ロベルト型」とがいる。本馬は「ロベルト型」の特性をもち、叩き良化型で根幹距離の厳しい流れが向く。またグラスワンダー産駒は、2歳戦から走るタイプ(=サクラメガワンダー、セイウンワンダーなど)もいるが、叩き上げで一気に上り詰めるタイプが存在する(=08年ＪＣ1着スクリーンヒーロー、11年宝塚記念1着アーネストリーなど)。スピードが豊かで、軽快な先行マイラーは時計勝負を苦にせず、ハイペースでの二枚腰が持ち味。このタイプは内枠や小回りの成績が良い。また中距離型は成長力に富み、若い時期はジリ脚で詰め甘だった馬が、切れ味を身に付けて上昇し力強さを感じさせる。母父エンドスウィープはミスプロ系で、芝向きのマイル～中距離型で厳しい持続型の流れで強さを発揮する。溜めが利いたときの差し脚は一級品。使い込んで上昇するタイプではなく、休み明けから数戦が狙い目。
　No.〔19〕の牝系は、スピードが持続するような淡々と流れる厳しい流れにに強いタフな牝系。分枝記号なしは、やや晩成気味ながらも、平均的に能力を発揮するタイプ。

3着ラヴァーズポイントは、前走新馬戦1着(=小倉芝1200m)からの好走。小倉芝コースは(1-0-0-0)、芝1200m戦は(1-0-0-0)でした。本馬は8月18日の新馬戦を1’09”2のタイムで好走してきた馬で、本馬の好走も2着クラウンレガーロの好走と同じ裏付けになるのではと考える。
　マイネルラヴ産駒はミスプロ系で、芝向きの早熟スプリンター血統。サクラバクシンオー産駒に近い適性があり、平坦コースでスピードを活かしての好走が多い。軽ハンデでの大穴が多く、特に“軽量の牝馬”と“夏のローカル”はチェックポイント。母父タマモクロスはグレイソヴリン系で、嵌るとカミソリの瞬発力で突き抜ける一方、不発もたびたび。末脚の難しさはあるが穴も多いのが特徴。本格化は古馬になってからだが、ローカルの平坦コースや京都芝コースでは差し脚が良く決まる。
　No.〔3〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。直線の長いコースでの末脚勝負にも強く、東京や京都芝コースでの好走も多い。分子記号lは、クラシックで特注の記号で、能力が高くトップクラスのポテンシャルを秘めていて、成長力も豊富。

小倉2歳Ｓのポイントは、
①流れは『前傾』になりやすいが、「ローカルコースの鉄則」が活きやすく、4コーナー5番手以内の馬の好走が多い。
②ミスプロ系やヴァイスリージェント系などの芝・ダート兼用血統の好走が多い。
③サクラバクシンオー産駒も好走が多い。
④開催後半の馬場で好走してきた馬(=8月中旬以降で小倉芝1200mのタイムが1’09秒台の馬)は好走しやすい。
⑤フェニックス賞好走馬も好走が多く、タイムが速いよりも1’09秒台で好走しているタイプが嵌りやすい。
⑥外枠に好走馬が多い。
→次走狙い馬:マイネルエテルネル,クラウンレガーロ     

1:07.9　 11.8 - 10.1 - 10.8 - 11.5 - 11.8 - 11.9


　前半３Ｆが32.7とわかりやすい前傾ラップ、やや外差し傾向であることも含めて、特に例年と変わらない傾向になったのかなという印象。中団ぐらいで競馬をした馬が上位にきて、基本的には後方の馬が有利な条件ではあった。一応同日の牝馬500万下クラスよりは時計を0.1上回った上でＬ１も落としていないので評価はできるけど、現時点ではそれ以上の評価となるとちょっとまだ難しいところもあるのかな。


　１着マイネルエテルネルは五分のスタートから様子を見ながら押して先行争いを見る形。最終的に３列目の好位グループで落ち着く。３角で中目追走、４角で外からクラウンレガーロに閉められる形で先を行かれたので、この後ろでその外に持ち出して中団、３馬身差ほどで直線。序盤で脚色の良いクラウンレガーロに迫る勢いでポジションを上げ、Ｌ１でクラウンの２番手に抜け出し、そこから１完歩ずつしっかり伸びて捕えての勝利となった。ラップからも最後はまだ余裕があったと思うし、序盤も先行争いを余裕を持って見ながら進める基礎スピードの高さも見せた。時計的にはそこまで評価できる内容ではないけど、脚を出し切っていないという点は評価できる。着差以上の評価をしていい１頭だと思います。まだ時計を縮める余地は大いに残していると思います。今後は距離が延びて折り合った上で、しっかり反応してペースアップができるかどうか。適性面で幅を見せることができれば距離にも対応できるし、逆にそれが出来なければ1400までの馬になりそう。血統背景もガルチ系にウォーニング系。今のところ、持ってもマイルまで、ベストは1200かなあという感じ。


　２着クラウンレガーロはやや出負けするが追われるとすっとスピードに乗る。ただ少し窮屈になってブレーキをかける形になったところがあり、最終的には中団で競馬。３角で少し緩んだ中、大外を押し上げて好位グループに取り付く。４角でマイネルエテルネルを早めに交わして３～４番手２馬身差ほどで直線。序盤で外から鋭く伸びてＬ１で先頭に躍り出るが、外から一気にマイネルエテルネルが脚を伸ばしてきて押し切れずの２着惜敗。まあ、力は見せた形。札幌２歳Ｓで捲ったラウンドワールドとは逆に、こちらは11.5 - 11.8 - 11.9と緩んできたとはいえ減速ラップの速いところで脚を使って外から押し上げている点は評価。最後は少し甘くなったがハイペースで外から早めの仕掛けをしたことを考えると勝ち馬と比べても大きな差はないとみていい。ただし、展開面を考えると、うまく勝ち馬を出し抜く競馬ができているんだし、ラップ的にも踏ん張っていてこれで負けたのなら少し差はあるのかな。いずれにせよ今回のレースでは上位２頭だけは評価できる。


　３着ラヴァーズポイントは五分のスタートからじわっと押すような形でポジションを調整して中団で競馬。馬群の中でもスムーズに置かれることなく追走して３角。３角で内目おっつけながらもポジションは徐々に押し上げていく。４角で中目に出して２列目に取り付く脚を見せて５番手、２馬身半差ぐらいで直線。序盤でクラウンレガーロの後ろに進路を切り替え、マイネルに合わせに行くがキレで見劣る。Ｌ１でなだれ込んでくるが、前２頭とは脚色で見劣り完敗の３着。小坂君騎乗ということで個人的な応援はしていたけど、馬券になるとはちょっと驚いた。ペースが上がっても追走が意外と楽だったし、要所で内から押し上げていけたように、意外としっかりとした競馬ができていた。最後は外から勢いをつけてきた馬にスピード面で見劣った感じだけど、ピリッとした脚は使えないがしぶとく伸びていたのでペースが上がった方が良いのかもしれない。時計的には今のところ強調できるほどではないが、小坂-境ラインは本当に渋く、応援しているので、この馬で重賞制覇とかになってくれれば個人的には胸アツだなあ…。現時点ではまだちょっと苦しいとは思うしまずは500万下を勝ちきってほしい。上位２頭とは差があります。


　４着エーシンセノーテはまずまずのスタートから敢えてハナを狙わずに２列目で様子を窺う。最終的にメイショウユウダチが行き切ってくれたのでこれを見ながらの番手を確保。３～４角で内目、逃げ馬を見ながら仕掛けだして２番手１馬身差で直線。序盤で抜け出す脚がなく、外から交わされてしまう。そのまましぶとく粘ってはいたが最後はラヴァーズにも完全に交わされての４着完敗。まあ流れは厳しかったので、これを番手で進めて大きくばてなかったというのはまあそれなりに評価しても良い。ただまあ時計的には限界があるので、今後重賞で勝負になるかどうかとなると、緩めて良さが出てくるとかがない限りはちょっと苦しいんじゃないかなあ。まあ、フレンチの仔なので完成するのはもうちょい先なんだろうし、長い目で見る必要はありそう。


　５着スイートドーナッツは出負けしてダッシュもつかずに後方から進める。道中でスピードに乗って外から徐々に押し上げていく形で中団に取り付き３角。３角で大外を通し、４角で前のクラウンレガーロを目標に鞭を連発、完全に仕掛けて中団で直線。序盤で外からジリジリ伸びるが上位２頭には遥かに及ばない脚色。Ｌ１でもジリジリとしか伸びずになだれ込んでの５着となった。まあロスはあったにせよ外差し馬場を考えると展開面では恵まれた方。序盤の器用さも含めて、まだこのクラスでは足りないかな。内容面でも平凡の域は出ない。


　８着メイショウユウダチは好スタートから比較的楽にハナを取りきる。そのまま緩めずにハイペースを刻んで３角。３～４角でも最内を追走して１馬身ほどのリードで直線。序盤で脚色見劣り、Ｌ１で失速しての８着完敗となった。ん～とりあえず芝で軽いスピードを見せたというのはこの血統では大きかったかな。一番速い最序盤で一番スピードに乗っていたわけなのでこれは評価できる。今回は外差し馬場だったわけだし、完全な前傾ラップではちょっと苦しかった。それでも時計的には微妙なので、芝で目途が立ったとまではまだ言えないかな。とりあえず、芝でも先行争いでは優位に立てるので、フラットな馬場でどこまでできるかですかね。地味に芝スタートの中山1200や新潟1200にも対応できそうなところを見せたのは、ダート路線を考えた時に活きてきそう。


　１２着メジャーミノルは五分のスタートから想像以上に楽に先行争い、３番手をしっかりと確保した。３角で内目追走し、４角で前にスペースができたので仕掛けて２馬身差の３番手で直線。序盤で追われるが反応がなく、鞭が入っても全く抵抗できずに１２着惨敗。出負けしてからすっとスピードには乗ったし、ハイペースを考えると悪くはないんだけど。追われて反応なかったし、見た目以上にオーバーペースだったのかも。ちょっと残念な内容ではあるけど、新馬戦はもともと緩みがあっての内容だし、小倉1200でゴリゴリの時計勝負よりは距離が延びた方がこの馬の持ち味を活かせるんじゃないかな。距離延長なら狙っても良いかも。


　１７着マイネヴァイザーは好スタートからじわっと追う形で３列目、好位の外ぐらいで競馬。３～４角で中目追走、好位をキープして直線。ただ、直線を向いた瞬間ぐらいから一気に失速。あとは見せ場なく最後方まで下がっての惨敗殿負けとなった。展開を考えると前目につけたとはいえ無理なく進めたし、そんなに苦しい競馬ではなかったと思うので、ちょっと負けすぎかな。このクラスではちょっと。



http://blog.livedoor.jp/catassan/
→次走狙い馬:マイネルエテルネル,クラウンレガーロ
→次走危険馬:マイネヴァイザー  

次走狙い馬　○外マイネルエテルネル

新馬戦は圧倒的なスピードの違いを見せ付けて圧勝。
今回はハイペースを中段に控えて豪快に伸びての差しきり。
特に4角で⑥クラウンレガーロに前をカットされながらも落ち着いて捌いての勝利。
和田Jもインタビューで言ってましたけど、4角がスムーズならもっと着差がついていた内容。馬も騎手も落ち着いてました。

正直に言うともっと雑な馬だと思ってました。
抑えが利かないくらいスピードがあって折り合わないんじゃないかと思ってたのに、ピタッと折り合えてて驚きました。ハイペースで流れてたのもありますが…


とにかく、完全に脱帽の強さ。この馬、無茶苦茶強い可能性がありますよ。

距離はもう少し延びたほうが良いのではないでしょうか。Gulch×ウォーニングなんで英ダービーの話は置いといて、朝日杯はこの馬で確定ですね。
次走はデイリーですか京王ですか??まさかのどっちもですか??(マイネルなら有り得る)わかりませんがこんなおいしいオッズがつくことはもう無いでしょう。

総帥の眼力、舐めてました。スミマセン。今後は吹いても信じます。
あと、26日に行われた照哉社長とのトークショーが聴きたかったです。アイルハヴアナザーはゼヒとも成功させて欲しいですね★


次走狙い馬　クラウンレガーロ

連闘で挑んで、豪快にマクってのレース。
今後の伸びシロはこの馬が一番あるでしょう。
父グラスワンダーなんで距離はもっと延びても良いはずですし、4角手前からの長く良い脚は今後も大きな武器になるでしょう。
こちらも重賞のひとつやふたつは獲れそう。



次走危険馬　ケイアイウィルゴー

やはり最後は良い脚を使ってくれました。ちょっと残念だったのが追走に苦労していたところ。インで我慢しながらなんとか距離ロスを無くしていましたが高速馬場では厳しいのかな。父タイキシャトルなんで思い切ってダートでも良いと思います。もう少し力をつけるまでは危険馬です。

今年は新潟2歳組より小倉2歳組の方が出世しそうな気がします。
気がするだけで理由は見当たらないのですが…
レースレベル：5
→次走狙い馬:マイネルエテルネル,クラウンレガーロ
→次走危険馬:ケイアイウィルゴー