勝ったエピセアロームは好位につけて差し切り。
前走は距離短縮と馬場が嵌ったと見て軽視しましたが、
まだ若くて活力があり、前につけて勢いを持続させてきましたね。
色々とカードを切ってしまっているので、本番は武器が無くなりそうですが。

2着ロードカナロアは3番手からしぶとく。
人気するほど強くもないですけど、崩れない厄介な馬ですね。
こちらもどうせ本番人気なので、次回も買う気にはならないですけど。

3着アンシェルブルーは外から鋭い伸び。
マンカフェ産駒のスプリンターは意外と距離短縮で穴開けますね。
アーバニティとそっくり。

ヘニーハウンドは伸びず。
揉まれたのもありますが、前走ほど迫力もありませんでした。
レースレベル：3    
→次走危険馬:エピセアローム,ロードカナロア

2012年　タイム 1’07”3 (良) 1FAve=11.22 3FAve=33.65

ラップ
①12.0-②10.3-③10.9-④11.0-⑤11.2-⑥11.9
1FAveとの誤差
①+0.8 ②-0.9 ③-0.3 ④-0.2 ⑤±0 ⑥+0.7
テン33.2-上がり34.1　『前傾』

『前傾』・・・逃げ×　先行△　差し○　追込◎

1着エピセアローム・・・ダイワメジャー×Cozzene=サンデーサイレンス×グレイソヴリン　〔14〕　５－５
2着ロードカナロア・・・キングカメハメハ×Stom Cat=ミスプロ×ストームバード　〔2-s〕　３－３
3着アンシェルブルー・・・マンハッタンカフェ×Storm Cat=サンデーサイレンス×ストームバード　〔5-h〕　８－７

流れは、テン-上がりのラップ差から『前傾』の流れ。展開的には、追込みが最も恵まれ、次いで差し、逃げ・先行には厳しい流れと考えるが、それでも開幕週の馬場ということもあり、簡単にには前が止まらない状態だったと考える。

1着エピセアロームは、前走北九州記念3着(=小倉芝1200m：0.2秒差)からの好走。阪神芝コースは(0-2-0-2)、芝1200m戦は(1-0-1-0)でした。芝1200mでは11年小倉2歳Ｓ1着・12年北九州記念3着と重賞好走していて、今回斤量52kgということも含めて軽視してしまった点は反省したい(=前走北九州記念から差して届かずのステップ馬であったこと、軽量馬が好走しやすい傾向があったこと、開幕週の内枠先行馬などから狙うべき馬でした)。斤量には恵まれた点はあるが、それでも古馬相手に好走したことは評価すべきだし、またスプリント路線での鮮度の高さには期待したく、次走の好走にも期待します。
　ダイワメジャー産駒はサンデーサイレンス系で、力強いスピードを持ち、芝1600～2000mを得意とするマイラーや中距離型。フジキセキに近いイメージで、自身がダートを圧勝した実績もあるのでダートの得意な馬力型のタイプと、芝で鋭く斬れる脚を使うタイプと存在するはず。ダイワメジャー自身が中山芝コースで好走が多かったように、また古馬で本格化するまでは直線の長い東京芝コースや京都芝コースなどで最後につかまるレースが多かったことからも、キレよりもスピードの持続性能を活かしたレースに向くと考えますが、現時点での完成度は高い。おそらく古馬になり本格化すると鋭く斬れる脚も使えるようになると思います(=父母父ノーザンテーストの成長能力で引き出される感じと思います)。母父Cozzeneはグレイソヴリン系で、大物喰いの特性を持ち、先行馬は二枚腰、差し馬はえげつない末脚を繰り出す。芝向きの豪腕血統で、淀みのない流れで持ち味が活きる。マイルを中心に産駒によって短・中距離もこなす。2歳から走り、一度落ち込んでも古馬になって復活する。
　No.〔14〕の牝系は、早い時期にも活躍する馬もいるが、総じて晩成型で古馬になって強さを発揮する。分枝記号はなしにて、やや晩成気味ながらも、平均的に能力を発揮するタイプと考える。

2着ロードカナロアは、前走函館ＳＳ2着(=函館芝1200m：0.1秒差)からの好走。阪神芝コースは初で、芝1200m戦は(6-1-1-0)でした。京都芝コースでの好走が多い馬なのだが、小回りローカルコースの小倉芝1200mでも2戦(2-0-0-0)と好走し、また前走では洋芝小回りコースの函館芝1200mでも2着に好走。コースを問わない自在性と能力の高さを証明したと考える。芝1200m戦の成績からも純然なスプリンターで、今回は約3か月の休み明けとなるが休み明けも(1-1-0-0)と好走も多く、それほど苦にしないと考えて信頼し、結果2着好走。スプリンターズＳに向けて、能力の高さは証明したと考え、次走の好走にも期待する。
　キングカメハメハ産駒はミスプロ系だが、凱旋門賞での好走も多いキングマンボ系で欧州型の要素を兼ね備えている。格の高いレースでの究極のスピード競馬になると本領を発揮し、厳しい展開ほど持ち前の底力を活かす。ダンシングブレーヴ系に近い特性を有していると考える。母父StormCatはストームバード系で、。斬れよりも全体のスピードに優れ、ハイペースに強いが、揉まれる競馬は苦手。大一番よりも前哨戦が向くタイプ。またストームバード系の特性として、勝負強さや底力には欠ける点と勢いがなくなるとスランプに陥る点には注意が必要。近走の上昇度はこの母父の特性によるものと考え、今回も2着好走から、次走でもこの母父の特性にも期待できると考える。
　No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強い。分枝記号sは、立ち回りが上手く、スローの上がり勝負で強い。上級クラスでは展開利が必要。

3着アンシェルブルーは、前走朱鷺Ｓ4着(=小倉芝1200m：0.5秒差)からの好走。阪神芝コースは(0-1-0-1)、芝1200m戦は(2-1-1-5)でした。前走は3か月半の休み明けを僅差に好走していたのが、近走成績から重賞好走は難しいと考えて軽視してしまいましたが、結果3着好走。好走要因は、マンハッタンカフェ産駒の詰まったローテーションによる叩いた効果によるものと考える。
　マンハッタンカフェ産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、ステイヤータイプだが素軽い先行力を持ち、難儀な不発が少ない堅実さが特徴で前半に脚を溜めれば鋭い瞬発力も使える。また道悪の成績が良く、パンパンの良馬場よりも多少時計の掛かる馬場向き。丈夫さが取り柄で、詰まったローテーションや高齢馬が穴をあける。母父Storm Catはストームバード系で、好走には勢いが重要なポイントとなり、好調期にまとめて稼ぐ。斬れよりも全体のスピードに優れ、ハイペースに強いが、揉まれる競馬は苦手。大一番より前哨戦に向く。仕上がりの早さ、先行力、軽いスピードが武器。
　No.〔5〕の牝系は、緩いペースよりも厳しいペースで真価を発揮するタイプが多く、人気よりも人気薄で好走することの多い穴タイプの馬が多い。直線の長いコースでの好走は多い牝系。分枝記号hは、揉まれ弱く、基本的には広いコースがベスト。小回りコースの場合は外枠か先行策が必須。

セントウルＳのポイントは、
①開幕週なので、逃げ・先行に位置できそうな馬を上位に。内枠ならばなお良し。
②サクラバクシンオー産駒は特注。
③テンのダッシュ力(=パワー型)に優れ、スピードの持続性能型をもつ馬(=血統ならばダンチヒ系、ストームバード系、ヘイロー系、ヴァイスリージェント系)。ミスプロ系もダート質な流れに有効。さらに欧州型の要素が隠し味になっているようなタイプが◎。
④軽量馬(=特に55キロ以下の牝馬)。
⑤アイビスサマーＤ好走馬。
⑥北九州記念組は内容を良く検討する必要あり(=着順の逆転がありうる)。好走しやすいのはちょい負けした馬。
→次走狙い馬:ロードカナロア,エピセアローム     

第２６回セントウルステークスでは、
６番人気の３歳牝馬エピセアローム（武豊）が
１番人気のロードカナロア（岩田康）、
２番人気のマジンプロスパー（浜中）及び
３番人気のカレンチャン（池添）らの
有力古馬をまとめて差し切り、
スプリント戦線の主役候補に名乗りを上げた。

競馬理論は、
有力各馬がスプリンターズステークスへの一叩きという
余裕のある仕上がりと、
開幕週の馬場で絶好となる
好位のラチ沿いを追走できそうな展開面を考慮して、
エピセアロームにも注目すべきと判断していたが、
北九州記念組のレベルが低かったことを加味して、
押さえ程度の評価にとどめてしまった。

レースでは、
エピセアロームは先行集団の直後のインで待機し、
直線で先行馬３頭の外に持ち出されると、
先行粘り込みを図るロードカナロアを
ゴール寸前できっちりと捕えて、
第２６回セントウルステークスを制覇した。

エピセアロームの第２６回セントウルステークスの勝利は、
有力各馬が仕上がり途上だったうえに、
ハイペースに巻き込まれてしまったこと、
そして開幕週でロスのない競馬をさせた
武豊騎手の好騎乗によるものである。

よって本番のスプリンターズステークスにおいても、
エピセアロームが
ロードカナロア及びカレンチャンに
再度先着するためには、
かなりの展開の助けが必要と
競馬理論では判断している。

一方、第２６回セントウルステークスで１番人気に推された
ロードカナロアは２着に敗れてしまった。

ロードカナロアは、
好スタートを切ったものの、
マジンプロスパー及びカレンチャンとの競り合いを避けるために、
３番手よりレースを進めた。

そしてロードカナロアは、
直線に向くとカレンチャンを交わし、
先頭に立って勝利を収めたかにも思えたが、
残り１００mで伸びを欠いてしまい、
ゴール寸前でエピセアロームに交わされてしまった。

ロードカナロアの第２６回セントウルステークスの２着は、
逃げ争いをした２頭を見る形の絶好位からの競馬であり、
ハイペースを少し早めに先頭に立ったことを考慮しても、
G1を狙う意味では勝たなければいけないレースであった。

よって本番のスプリンターズステークスにおいても、
スプリント戦線では崩れない
ロードカナロアに高い評価を与えるべきだが、
デビューからすべてのレースで１番人気という
人気先行タイプであることを考慮すると、
絶対視までは禁物とも
競馬理論では判断している。

第２６回セントウルステークスでは、
１２番人気のアンシェルブルーが
３着に入り波乱を演出した。

アンシェルブルーは中団の外目を追走し、
直線で外に持ち出されると
上がり３３秒１の切れ味を発揮して
３着に追い込んだ。
アンシェルブルーの第２６回セントウルステークスの３着は、
ハイペースの展開がはまったことは確かだが、
上がりナンバーワンの脚を使っており、
それ相応の高い評価が必要である。

なおアンシェルブルーは、
去年の阪神牝馬ステークスや函館スプリントステークスで
カレンチャンと互角の競馬をした実績があり、
能力を発揮できさえすれば
このくらい走って当然と言える。

よって本番のスプリンターズステークスが
前潰れの展開になるようであれば、
アンシェルブルーにもチャンスが広がると
競馬理論では判断している。

第２６回セントウルステークスで
３番人気のカレンチャン及び
２番人気のマジンプロスパーは、
激しい逃げ争いを演じてしまい
直線で失速してしまった。

カレンチャン及びマジンプロスパーの
第２６回セントウルステークスの敗戦は、
テンの３ハロン３３秒２のハイペースで競り合う
厳しい展開によるものであり、
度外視可能である。

特にカレンチャンは、
牝馬ながらも５６キロの斤量を背負っていたうえに
プラス２２キロの馬体重が示すよう、
仕上がり途上でありながらも
０秒１差しか負けておらず、
一番に強いレース内容であった。

よって本番のスプリンターズステークスにおいて、
カレンチャンが巻き返す可能性は高いと
競馬理論では判断している。

またマジンプロスパーは、
馬込みに入ったり、外から早めに競り込まれると
能力を発揮できないタイプなので、
外枠ですんなりと先行できるかどうかが
結果に大きな影響を与えると
競馬理論では判断している。

以上のように、
第２６回セントウルステークスは、
今年の３歳馬のレベルの高さを象徴するかのように、
３歳牝馬エピセアロームが勝利を飾った。

しかし、レース内容としては
カレンチャンが圧倒的だったことは間違いないので、
本番のスプリンターズステークスでは
叩き２走目で上昇が見込める
カレンチャンの巻き返しに
大いに注目して頂きたい。

予想屋マスター（http://www.keibariron.com/）
レースレベル：3
→次走狙い馬:カレンチャン       

1:07.3　12.0 - 10.3 - 10.9 - 11.0 - 11.2 - 11.9


　前哨戦にしては珍しく前半から早く、減速戦でＬ１が11.9とかなり苦しくなった展開。とはいえ、開幕週でもあり、基本的には序盤のスピードに対応してある程度の位置で競馬ができないと苦しかったように思える。先行勢にはやや苦しい競馬、後方の馬は物理的に難しかったんじゃないかな。


　１着エピセアロームは五分のスタートから楽に先行争い、内のマジンプロスパーが行き切ったおかげで開いたスペースを突き、ポケットの３列目を確保した。３角で上手くロードカナロアの後方のポジション、最内追走。４角でロードが外に行ったのを見てすかさず仕掛けて出口でロードの後ろに進路を換えて４～５番手２馬身半ほどで直線。序盤で一番伸びの良いロードカナロアの後方で追走、Ｌ１で失速したロードを待ってましたと外から一完歩ずつ伸びてきて、ロード、アンシェルの間を鮮やかに頭だけ差し切る競馬となった。これは相当な好騎乗ですね。ただまあ、運もあった。特に個人的にはマジンプロスパーが行き切れたというのは内のスペースが詰まることなく、しかもラップも緩まなかったので、ブレーキをかけることなくロスなく進めた。これが一番大きかったと思う。要所で岩田ロードが早めに仕掛けてくれ、目標もできたし、進路もかなり楽だった。それでもロードに絞ってても、４角でロスなく回し、出口で上手くロードの後ろにつけるあたりは流石。今回はかなり展開、騎乗に恵まれた１戦だったかなと思います。馬自体もここで勝ちきれたのは評価すべきポイントで、かつ前傾ラップで強敵相手にやれたのは大きい。スプリンターズＳでも一定の評価をすべき馬なのかなと思いますね。


　２着ロードカナロアはまずまずのスタートからかなり押してハナを獲りきるのかというほどの勢い。そこからカレンチャン、マジンが内から抵抗するのを見ると、今度はかなり抑えて番手のポケットに下げる。３角では前にかなりスペースがあり、最内を押しながら徐々に詰める。４角で仕掛け気味にカレンチャンの後方に進路を取って、出口で外に出し１馬身差ほどで直線。序盤でカレンチャンとの併走状態。Ｌ１でカレンチャンを競り落とし抜け出すが、外からアンシェルブルーが強襲。それは凌げるかと思ったところに中からエピセアロームに一閃の脚を使われ、差されての２着となった。一番強い競馬はやはりこの馬かな。早めのペースに序盤から絡み、そこで前２頭を行かせて勝負どころで動いて目標になった。目標は先だし、岩田もテン乗りなのでこの馬の加減という点ではまあわかりかねるところもあっただろうから、全体を考えれば十分合格点の騎乗だったと思う。今回はマジンが行き切った分、内にスペースが空いたし、そこをしっかりと獲れたのは大きかった。要所で無理せずインに拘っていたら、勝負どころで締められた可能性もあるし、あそこで強気の競馬は人気を考えても仕方ないかな。今回高速馬場の時計勝負に対応できたのはかなり評価すべきで、トップスピードの高さが売りの馬がこういった形に対応してきたならもう本物でしょう。カレンチャンが叩き２走でどこまで上げてくるかによるけど、今回のパフォーマンスはやはり１枚抜けた内容だったと言えます。


　３着アンシェルブルーは五分のスタートから早い流れでも中団につけてきた。３～４角で外目を追走して中団で直線。序盤で大外からグンと伸びて前を急追してくる。ただ、Ｌ１でエピセアロームに脚色見劣ってしまい、そのまま３着に終わった。良いスピード持続力を見せたけど、終始外外だった分、Ｌ１で伸びきれなかったのかなという形。この馬にとっては前傾ラップで淀みなく、スピードを活かせたのは良かったと思う。横綱競馬のロードカナロアを崩せなかったのはまだ力が１枚足りないかなという気はする。この馬としては外枠でロスがあったにせよ、変に揉まれたり器用さを問われずに終始一定の脚を要求されたのが良かったのかな。ただ相手関係や臨戦過程を考えると本番ではちょっと狙い辛いところもある。タイプ的には本番でも問題ないとは思うけど。


　４着カレンチャンは五分のスタートから激しく押してハナ争い。最終的にマジンプロスパーにハナを譲るが、３番手とは大きく離れてハイペースに付き合うことに。３～４角でマジンプロスパーを見る形で内目追走、半馬身差ほどの２番手で直線。序盤で追い出すとマジンは楽に交わして先頭に立つが、間髪おかずに外からロードが強襲。Ｌ１で流石に息切れし、上位３頭に交わされるも何とか４着で面目は保った形。展開を考えるとかなり頑張っているなという印象。流石GI馬。ゲレイロなんかはこのレースで結構崩れたりしたんだけどなあｗまあちょっと前哨戦で馬体重重めの状態でこのペースでは厳しいわなあと。序盤厳しく行ったけど、外のロードに前に行かれるとポジション的に内が窮屈になるコースなので、あそこでゴリゴリ行ったのは仕方ない。マジンも同じく、前に入られると苦しいからかなり抵抗したためハイペースになっちゃった。結果的に上位の馬はロスなくインを立ち回った馬ばかりになったけど、皮肉にもカレンチャンの動きがそうさせた感じはある。消耗戦に強い馬だし、今回のケースで圏内を外したというのはやっぱり状態が万全ではなかったとみるほかないでしょう。追い切りの判断を見誤った感はあります。あと、無印にしてましたが展開読みが外れたので、あんまり意味はないですね。この展開なら上位に確実に来ると思ってましたし。状態面が大きいと思います。


　５着サドンストームはやや出負けして後方からの競馬。３～４角で外目を追走、ちょうどアンシェルブルーの後方ぐらい、中団で直線。序盤で外から伸びを見せるが急追というほどではなく、Ｌ１でも伸びきれずになだれ込んでの５着となった。まあ枠や展開を考えると物理的に難しかったと思います。これ上り33.1なわけなので。速い地点で脚を使って外から押し上げているし、Ｌ１落ち込む流れでも自分も脚を使っているのでなかなか伸びきれず。温存できなかった分の差と、ポジションの差が出たかなという印象。GIで圏内に食い込めるかどうかはともかく、古馬の一線級相手に対しても戦えるだけのめどは十分に立てたレースだと言えます。地味に出が悪かったのが響いたかな。この世代の短距離～マイル路線は結構レベル高いんじゃないかなあ。


　６着エーシンヴァーゴウはまずまずのスタートから先行争いをするが、鞍上が少し追いにくそうな感じで追走して先行策。３～４角でちょうどロードの外後方を追走するが、出口で反応で見劣り置かれて４番手２馬身半差ほどで直線。序盤で内のエピセアロームに併せて頑張っているが、閉じ込めるほどの脚色はなく、Ｌ１でもバテはしなかったが伸びずにジリジリ。まあ展開を考えればかなり苦しかったのは確かだろうし、相手も強敵だったから仕方ない部分はあるかも。哲三がコメントで外に張り気味に走っていたというのは多分序盤追いにくそうにしていたところだと思う。まあ今回の展開なら内枠でポケットで競馬できていればもう少し違ったかもしれないけど、展開が厳しかったとしか。


　７着ヘニーハウンドはやや出負けするものの、そこから出して比較的前目につける。ただ、そこで下げたロードと上がったタイミングがかぶって少しブレーキをかけることに。３～４角で内目追走、エーシンヴァーゴウの後ろぐらいを進めるが出口で反応に乏しく、中団に取り込まれて直線。序盤で内から伸びずばてず。Ｌ１で少し盛り返したかなというぐらいのレベルの脚を使ってなだれ込むも７着完敗。ん～ちょっと序盤に脚を使いすぎたかなという感じ。ある程度前にいないと仕方なかったんだけど、この馬としてはやっぱりトップスピードを活かせる展開が本領だと思うので。完全にスムーズとは言えなかったし、展開も決して良くはなかったので、相手を考えればまあこんなもんかなという印象。スローで京都の下りで勢い付けてトップスピードに乗せる競馬が基本的には合っていると思うなあ。このレベルの速いところで内内を立ち回れる基礎スピードは感じなかった。ペースが緩んだ方が良さが出そう。


　１１着マジンプロスパーは好スタートからかなり激しく押されるが行き脚がつくまでに苦労。結局脚色の良かったロード、カレンが控えてくれたので何とかハナを獲りきった。そこからはハイペースを刻んでいく。３～４角でも最内で緩めず刻んで半馬身リードで直線へ。序盤でロード、カレンに交わされ、Ｌ１で失速し１１着の完敗。これは想定通り…内枠を引いた時点で、窮屈な競馬をするのか、それとも積極的にハナに行くのか、かなり苦しい２択だったと思うし、結果としてハナを獲りきったけど、カレンチャンのマークもきつく（マークの意識があったかはともかく、結果的には）高速馬場で良質なスピードを問われてしまった。現状軽い馬場での時計勝負で対応できるかどうかは未知数だっただけに、良質なスピード不足が露呈されたのかなという印象。まあ、今回は阪神1200ではかなり苦しい番手馬の内枠だったし、行き切った形も決してベストではなかったはず。枠がもう少し外だったら違った競馬もできたんだろうけどなあ。いずれにせよ、良馬場でスピード勝負の不安は払しょくできていないし、本番で不安を残す形にはなったと思う。追い切りも微妙だったのは確かなので、本番でしっかり仕上げてくればというところ。



http://blog.livedoor.jp/catassan/
→次走狙い馬:カレンチャン,ロードカナロア
→次走危険馬:マジンプロスパー  

アンシェルブルーの食い込みは格を下げる要因のためレベル４とする。

■…大幅馬体重増の上に同厩舎ロードカナロアの引き出し役まで果たしながら４着なら次走好走必至。よって狙い馬に！

□…スタートから浜中が追い出し。それで何とか先行したものの太目のカレンチャンは持ったままで楽々先行。しかも逃げ手を打たされた挙句の惨敗では好評価できるところすらなし。

果たして浜中のスタート追い出しが初めから出し抜け逃げを狙ったものなのか、それとも厩舎の指示なのかは不明だが、いずれにしても追い出さねば先手の取れない状態で出走させた厩舎の仕上げが悪かったことだけは確実。
まして、今回安田厩舎に先着できないようでは次走で巻返すなどとても不可能。
厩舎レベルの低さを証明した惨敗であるからには今後の好走すらも危うくなること必至のため次走以降も危険馬！

せっかく武豊が久々に勝ちに行く位置取りをしてきちんと結果を出してくれたのに、ここしか先着する機会のない馬が奇妙な競馬で自滅するとは思わなかった…今回の結果から推察すると【春先とＣＢＣ賞の好走は全て話題作りであった】ということなのだろう！
おかげで厩舎が３流であることが証明されたことが残念でならない…競馬なのだから負けるにしても意味のある負け方をして欲しかった。
レースレベル：4
→次走狙い馬:カレンチャン  
→次走危険馬:マジンプロスパー  

　実力的には３強状態、その３頭が前で争う展開に・・・

　結局ハナはマジンプロスパー。ただカレンチャンにぴったり着かれて楽は出来ませんでした。

12.0 - 10.3 - 10.9 - 11.0 - 11.2 - 11.9

　速い馬は居ませんでしたが、人気の馬が前で争うことで、前半はかなり締まった展開。前の２頭よりは３番手のロードカナロアがペース的には大分楽だったかと思います。

　勝ったエピセアロームはエーシンヴァーゴウの後ろ５番手、軽量ならではの末脚を活かすなら良い位置でした。
　斤量が軽いとは言え、このペースを追走して３３秒台前半の上がりが出せたのは立派、１２００ｍに絞って使ってほしいですね。

　２着のロードカナロアは勝ちに行っての微差負け。取りこぼしと言えばそうですが、上位人気馬を睨んで走れば致し方ない。この負けが前哨戦でよかったと考えるのもいいかと思います。

　３着にアンシェルブルー。この馬はいつもながら良く分からない。時々すごい上がりで突っ込んできますね。

　４着にカレンチャンは＋２２ｋｇ。予選にしても、あと６ｋｇは絞っておきたかった。
　ただ、この馬体重で４着なら本番は期待できそう。人気が落ちるなら狙ってもいいと思います。

　マジンプロスパーにはもっとも不利な展開だったと思います。他に逃げる馬が居なかったことも、内枠だったことも結局マイナスに働いた感じ。今後はメンバーと枠順をよく見て買う必要ありですね。

　サンカルロは惨敗。本調子では無さそうで、スプリンターズＳでどうこうは無さそう。中山が合うとも思えないし、ＧＩ狙うならマイルＣＳのほうがいい気はします。
レースレベル：3
→次走狙い馬:カレンチャン,エピセアローム
→次走危険馬:サンカルロ  

激戦の結果は心臓に悪すぎる。

本日の大当たりは笑いが止まりません。。。

こんな日が来るとは思ってもいない幸運日なのでしょう。

震災以来暗い日々が嘘のように明るい日になりました。

競馬の予想は難しく考えさせられる事も多かったが幸せです。

皆様ゴチニなります。
レースレベル：4
→次走狙い馬:エピセアローム,ロードカナロア