2012年　タイム 2’15”5 (重) 1FAve=12.32 3FAve=36.95

ラップ
①12.6-②11.3-③12.4-④12.5-⑤12.6-⑥12.9-⑦12.6-⑧12.6-⑨12.0-⑩11.7-⑪12.3
1FAveとの誤差
①+0.3 ②-1.0 ③+0.1 ④+0.2 ⑤+0.3 ⑥+0.6 ⑦+0.3 ⑧+0.3 ⑨-0.3 ⑩-0.6 ⑪±0
テン36.3-中盤63.2(3F換算37.92)-上がり36.0　『中弛み』

『中弛み』・・・逃げ◎　先行△　差し×　追込○

1着ナカヤマナイト・・・ステイゴールド×カコイーシーズ=サンデーサイレンス×レイズアネイティヴ　〔6-a〕　４－２
2着ダイワファルコン・・・ジャングルポケット×サンデーサイレンス=グレイソヴリン×サンデーサイレンス　〔4-d〕　２－１
3着ユニバーサルバンク・・・ネオユニヴァース×ドクターデヴィアス=サンデーサイレンス×ヘロド　〔2-u〕　５－３

流れは、テンと上がりが平均ラップよりも速く、中盤のみ弛んだ『中弛み』の流れ。例年中盤5Fのタイムが60～61秒になることが多く締まった流れになりやすいのだが、今年は中盤5Fは63秒2と弛み、上がり3Fの瞬発力勝負の様相だが、重馬場と急坂小回りコースの中山芝コースということもあり、上がり最速は35秒9とズブズブのレース。展開的には、逃げが最も恵まれ、次いで追込、先行・差しには厳しい流れと考える。

1着ナカヤマナイトは、前走宝塚記念8着(=阪神芝2200m：2.6秒差)からの好走。中山芝コースは(2-2-0-0)、芝2200m戦は(0-1-0-1)でした。非根幹距離の芝1800m戦で(3-2-1-0)と好走が多く、芝2200mは12年ＡＪＣＣ2着好走実績のあった馬で、今回は約3か月の休み明けでの1着好走。これまでは休み明け(0-0-0-1)と実績がなく、その点を割り引いて評価したのだが、得意の中山芝コースと非根幹距離適性からきっちり好走。前走宝塚記念では2.6秒差の惨敗でＧⅠでは少し足りないのだが、ＧⅡやＧⅢでは好走するタイプで、イメージはバランスオブゲームとダブります。格下相手にはいじめっこのように好走するも、格上にはやはり頭が上がらないそんな馬だと考えます。
　ステイゴールド産駒はスタミナ型のサンデーサイレンス系。ステイゴールドは母父ディクタスの特性がでていて、サンデーサイレンスというよりはサッカーボーイに近い特徴があり、夏～秋にかけてよく軌道に乗ることが多い。ディクタスのスタミナ型の特性とまた強敵相手に食い下がる勝負根性は、ステイゴールド産駒の持ち味。1戦燃焼型のタイプも多く、惨敗後から涼しく巻き返す能力も高い。断然人気よりも穴で狙いたいタイプで、人気馬よりもその人気馬をマークする立場の方が好走しやすい。母父カコイーシーズはレイズアネイティヴ系で、まくりの利く中山や阪神の小回りコースに向き、逆に東京コースは苦手な産駒が多い。芝はローカルコース向き。成長力は晩成型で、ダート向きのパワーを備えている。
　No.〔6〕の牝系は、直線の長いコース向きで、ハイペースの消耗戦に強い牝系。厳冬期や真夏などシーズンオフに強い特性をもつ。成長能力は早い時期から走るのだが、詰め甘にて人気を背負うと脆い傾向がある。3歳クラシックでは脇役の方が良い仕事をし、古馬になり本格化する。分枝記号aは、気性的には素直な産駒が多いが父親よりはスケールが小さくなる傾向。

2着ダイワファルコンは、前走七夕賞9着(=福島芝2000m：0.7秒差)からの好走。中山芝コースは(5-2-1-4)と好走が多く、芝2200m戦は初でした。しかし本馬は芝2000m戦(0-1-1-4)よりも芝1800m戦(4-2-1-5)が得意な馬でもあり、非根幹距離適性は高い馬と考え期待して評価し、好走実績のない芝2200mで2着好走。このレースでは中山好走実績馬がやはり好走しやすく、本馬の場合は今回内枠先行したことも大きな好走要因と考えます(=何故か本馬は中山芝コースだと毎回先行する)。天皇賞秋に向けてのステップとしてはオールカマーは、東京芝2000m適性とは大きく異なるため、次走につながりにくいと考えます。
　ジャングルポケット産駒はグレイソヴリン系で、小回りコースが得意なタイプと広いコースで末脚を繰り出すタイプとがいる。本馬は中山芝コースのスペシャリストというような成績で、本質は小回りの持続型タイプと思うが、速い上がりも繰り出せるので広いコースで末脚を活かすことも可能なタイプ。ただし東京芝コースでは詰め甘。緩い流れで瞬発力勝負より、持続した流れでスタミナを活かす方が強さを発揮しやすい。ジャングルポケット産駒は菊花賞でも好走しているし、スタミナの豊富な馬が多くステイヤータイプも輩出する。母父サンデーサイレンスは、勢いに乗じて連続好走しやすい特性を持ち鮮度の高い時によく好走する。
　No.〔4〕の牝系は、3歳春から力をつけてクラシックで好走するような成長力もあるが、さらに3歳秋から古馬にかけて成長力が著しい。またスタミナを活かしての好走が得意。分子記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持つ。

3着ユニバーサルバンクは、前走目黒記念5着(=東京芝2500m：0.4秒差)からの約4か月の休み明けでの好走。中山芝コースは(0-0-0-2)、芝2200m戦は(0-1-0-1)でした。芝2200mは11年京都新聞杯2着好走実績があった馬で、やはりこの芝2200m重賞好走実績は重要なポイントと考える。本馬は先行して好走の多い馬ではあったが、33秒台の速い上がりの使えない馬で、京都芝コースなどでロングスパートにて後続を封じ込めるようなレースで好走の多い馬。瞬発力勝負になる天皇賞秋には、やはり適性は異なる馬だと思います。
　ネオユニヴァース産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、09年ダービー1着馬ロジユニヴァースを輩出しているダービー好走血統。しかし基本的には中山芝コースなど小回りコースでの好走が多く、短い直線をぐいっと抜けてくる器用さが武器。また内枠で我慢できるのも、ネオユニヴァース産駒の強み。また鋭い瞬発力を繰り出すタイプには能力の高い馬が多く(=アンライバルド、ミクロコスモス、ヴィクトワールピサなど)、本馬も34秒台前半の上がりを近走で繰り出し上昇中。この点もネオユニヴァース産駒は要注目で、速い上がりを使えるタイプには大物が多い。母父ドクターデヴィアスはヘロド系で、短距離～マイルで活躍する産駒が多いが、距離適性に幅のあるトワルビヨン系でもあるため中距離までは対応可能。異系のトワルビヨン系だけでなく底力のリボー系も内在するので、母系で存在感を現し底力を与える。
　No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強い。分枝記号uは、時計の掛かる馬場でのみ力を発揮することが多く、また早熟傾向。

オールカマーの傾向は、
①逃げ・先行有利。4コーナー5番手以内が連対の資格。
②中山芝コース実績重視。中山芝2200m好走歴があればなお良いが、中山芝コースを得意としている馬には要注目。
③芝2200m重賞実績は重要。ＡＪＣＣ、京都記念、京都新聞杯、宝塚記念、セントライト記念、オールカマー、エリザベス女王杯の好走実績馬に注意。
④スタミナ型サンデーサイレンス系や母父サンデーサイレンスの好走多し。また欧州型適性も考慮すべし。
⑤非根幹距離ＧⅠ好走馬(=宝塚記念、エリザベス女王杯、有馬記念)。
⑥リピーターの好走の多い重賞。     
→次走危険馬:ダイワファルコン,ユニバーサルバンク

第58回オールカマーのレース結果は、
２番人気のナカヤマナイト（柴田善臣）の勝利で幕を閉じた。

競馬理論は、
G2にしては寂しいメンバー構成を考慮して、
実績断然のナカヤマナイトに
かなり高い評価を与えていたが、
雨で前残りの競馬になると想定して、
先行力のあるルルーシュを
連の軸という意味で本命に予想してしまった。

レースでは、ナカヤマナイトは中団の外目を追走し、
３コーナー過ぎから徐々に上位に進出すると、
４コーナーでは早くも先頭に並びかけた。

そしてナカヤマナイトは、
直線に向いてダイワファルコンを交わすと、
あっという間に後続を引き離して、
第58回オールカマーを制覇した。

ナカヤマナイトの第58回オールカマーの結果は、
道悪を意識して早めに先頭に立つ
横綱競馬によるものであり、
力の違いを見せつけた。

よって今後のG1戦線での競馬予想においても、
第58回オールカマー組では
ナカヤマナイトに
最も高い評価を与えるべきである。

ただし、ナカヤマナイトの第58回オールカマーの勝利は、
G2にしては冴えない
一線級不在のメンバー構成に恵まれたことも頭にいれて
評価を下すべきである。

一方、第58回オールカマーでは、
４番人気のダイワファルコン（北村宏司）が
２着に粘り込んだ。

競馬理論は、
気難しくて能力を発揮できない競馬が続いているものの、
フェデラリストと互角だった
中山金杯の内容だけ走れば好走可能と判断し、
ダイワファルコンを穴馬として予想した。

レースでは、ダイワファルコンは、
いつもより前の位置となる３番手の外目からレースを進めると、
逃げた２頭が早めに潰れてしまったこともあり、
３コーナー過ぎで先頭に押し出される競馬となった。

そしてダイワファルコンは、
４コーナーでナカヤマナイトに外から並びかけられると、
抵抗できずに交わされてしまったものの、
後続の追い上げを凌ぎきって２着を確保した。

ダイワファルコンの第58回オールカマーの結果は、
ナカヤマナイトにこそ力負けであったが、
気難しさを出さずに能力を発揮できさえすれば、
重賞でも通用することを示した。

よって今後の重賞戦線の競馬予想においては、
ダイワファルコンが
気難しさを出さずに能力を発揮できるかどうかを
一番のポイントとして
評価を下すべきである。

第58回オールカマーでは、
６番人気のユニバーサルバンク（ピンナ）が
３着に入った。

競馬理論は、
共同通信杯でナカヤマナイトと互角の走りをしていることや、
少差の目黒記念の内容から、
ユニバーサルバンクにも高い評価を与えていた。

レースでは、ユニバーサルバンクは
ナカヤマナイトをマークする位置から競馬を進め、
先に仕掛けたナカヤマナイトを追うように
４コーナーで先行集団に取りついた。

その後ユニバーサルバンクは、
直線でピンナ騎手に追い出されたが
ジリジリとしか伸びず、
ルルーシュをゴール寸前で交わして
３着に上がるのが精一杯であった。

ユニバーサルバンクの第58回オールカマーの結果は、
休み明けで不得意な道悪あったことを考慮すると
悪くない内容であった。

よって今後の重賞戦線の競馬予想においては、
展開やメンバーに恵まれるようであれば
ユニバーサルバンクの好走も可能と判断すべきである。

さて、一番人気のルルーシュ（横山典）は、
人気を裏切り４着に敗れてしまった。

競馬理論は、
札幌日経OPの勝利は弱いメンバー構成に恵まれたので
絶対視は禁物と判断していたものの、
内枠を引いたことで
好位のインを走れる展開面を道悪ということで重視して、
ルルーシュを本命に予想してしまった。

レースでは、
ルルーシュはインの３番手の絶好位から競馬を進め、
３～４コーナーでも
早めにバテたコスモラピュタをうまくさばき、
直線に向いた。

しかしルルーシュは、
内で少し窮屈になる場面があったにせよ、
ジリジリとしか伸びず、
ゴール寸前でユニバーサルバンクにも交わされてしまい、
４着に敗れた。

ルルーシュの第58回オールカマーの結果は、
少し窮屈になる不利はあったものの、
スムーズな競馬であっても勝てるほどの脚がなく、
力負けという内容であった。

よって今後の重賞戦線の競馬予想においても、
ルルーシュは競馬が上手なので
展開に恵まれれば好走も可能であるが、
絶対的な評価は禁物と判断している。

一方、第58回オールカマーの５着以下では、
６着のメイショウカンパク（蛯名正義）に
注目すべきである。

メイショウカンパクの第58回オールカマーの結果は、
４コーナーで大きな不利を受けてのものであり、
スムーズならば
2着争いに加わった可能性すらある内容であった。

よって今後の重賞戦線の競馬予想において、
前潰れで追い込みが届く展開や馬場になるようであれば、
メイショウカンパクも要注意と判断している。

以上のように、第58回オールカマーは、
ナカヤマナイトの格の違いを象徴するレースとなった。

しかし第58回オールカマーは、
G２にしてはかなり弱いメンバー構成であったことも確かなので、
ナカヤマナイトをはじめとするオールカマー組が
G1戦線で通用する可能性は低いとも、
競馬理論では判断している。

予想屋マスター（www.keibariron.com）
レースレベル：3
→次走狙い馬:ナカヤマナイト       

2:15.5　 12.6 - 11.3 - 12.4 - 12.5 - 12.6 - 12.9 - 12.6 - 12.6 - 12.0 - 11.7 - 12.3


　馬場悪化が顕著になったせいで、やはりペースが上がりきらなかった。実質的には３Ｆ勝負で中弛みがあった形。Ｌ１も12.3と落ち切っていないので、ある程度の位置にいないと厳しくなったのと、早めの仕掛けが必要だったと思う。３～４角で上手く動けなかった馬が圏内に行けず、３～４角をうまく流れに沿って競馬できた馬が上位にきている点からも、ポイントは３角終盤～４角にあったと思う。


　１着ナカヤマナイトは五分のスタートからほぼ馬なりで中団から競馬を進める。道中もじわっと競馬しているが、緩んだところでポジションをじわっと上げる形で３角へ向かう。３角でダイワファルコンを目標に外からほぼ馬なりで楽にポジションアップ。４角でばてた逃げ先行馬を交わして２番手に上り、そのままダイワファルコンを目標に内目を楽に追走して半馬身差ほどの２番手で直線。序盤でジリッと伸びると、Ｌ１でしっかりと抜け出し後続を寄せ付けずに完勝。ん～まあ、これ見た目は強い競馬だけどラップ的にはそうでもない。まあ馬場状態がどこまで悪化したかは分からないけど、少なくともスローで脚を余す競馬の中、外からじわっと加速しながら最速地点に向かえているし、緩いところでポジションを押し上げているし、展開面・騎乗面で完全に恵まれたなという内容ですね。逃げ馬と番手馬が雑魚過ぎて本来上がるべきところでペースが上がらなかったのが大きい。もちろんペースが上がってもロンスパが身上の馬だけに勝っていた可能性はあるけど、今回はダイワが先に抜け出してくれて目標もあったし、仕掛け所も完璧。その２頭が上位１，２着だから、展開の要素が大きかったと思う。ＡＪＣＣの方がパフォーマンス的には上だと思うし、この馬としてはロンスパ戦向きなのは間違いないと思うけど、今回は他の有力馬が力を出し切れなかったかなあという気はする。まあ、いずれにせよ、今回は展開・相手に恵まれたのは確か。


　２着ダイワファルコンは好スタートからハナ争いを演出も、行くべき逃げ馬を行かせて４番手の外と絶好の位置。内にルルーシュを見る形で２列目の外でいつでも動ける位置を確保。３角で後続がじわっと突き、前２頭がばててしまったので先頭に押し出される形。４角で腹を決めて先頭に躍り出て最内に切り込み、ナカヤマナイトに半馬身差のリードを残して先頭で直線。序盤で追い出されるがここでキレ負け。Ｌ１でばてずに粘って２着確保という形。これも展開面では恵まれた。少なくとも脚を出し切った形になったのでこれは後続に比べれば大きなアドバンテージだったと思う。ナカヤマの目標になったけど、まあこの辺は力負けかなと思う。ただ、やっぱりこの馬は2200ｍ以上を使ってほしい。今回も2200ｍでも中だるみがあってよりペース配分や動き出しが問われた展開になったけど、こういった形で結果を残したわけなので、変にスピードが問われるよりはゆったり運ばせた方が良い結果がついてくるんじゃないかなあ。2400～2500でも行けると思うんだけど。まあ今回は嵌った感はある。力的には一線級相手にはちょっと足りないというのはあるかなあ。


　３着ユニバーサルバンクは五分のスタートからじわっと出して中団で競馬。道中最内で楽に追走。３角手前で中目に持ち出す。３角でダイワの後ろに進路を作り、必死に仕掛けるがやや反応で見劣る感じ。４角でダイワ、ナカヤマが内に切り込んだので進路ががっぽり空いて、必死に追走して４番手２馬身差ほどで直線。序盤でジリジリ、Ｌ１でもジリジリと伸びては来るが急追とまではいかずの３着完敗。これもかなり嵌った。まず道悪でペースが上がりきらなかったし、スピードも問われなかった。３角でも明らかに反応は悪かったけど、ペースの上がりが遅かったので結果的に良い仕掛けだったし、４角で勢いに乗って進路ががっぽり空いて目標もはっきりしていた。これで３着なんだから上とは大きな差がある。ピンナがパンパンの良馬場ならって言ってるけど、それだったらそもそもそんないい位置付けてないし、ペースも上がって追走に苦労して終了だったと思う。この馬はスピード不足で道中緩んだ方が間違いなく良いタイプ。動き出しでもワンテンポ早く仕掛けられたうえで進路も早い段階で確保できたし。まあいずれにせよ次走は買いづらい。距離はもう少しあった方が良いんじゃないかなあ。多分ステイヤーだと思う。2200ｍはちょっと短いと思うな。


　４着ルルーシュは好スタートから先行争い、最終的には３番手のポケットで競馬を進める。２角ぐらいでは少々力んでいる感じはあったが、何とかスペースを作って追走する。ただ、３角で前のコスモラピュタが失速、一つ外に出すと今度はラッキーバニラも失速し、スペースが無くなりワンテンポ仕掛けが遅れる。４角出口で外に進路を作ろうとするが、ユニバーサルバンクに閉められて進路がないまま３～４番手２馬身ほどの差で直線。序盤はとりあえず前を追う形。Ｌ１で最内に切り込んで伸びを見せようとするが伸びきれず、最後はユニバーサルバンクにじりっと来られての４着となった。ん～まあ、ワンテンポ遅れた仕掛けってのは間違いない。ただ、進路がないまま直線を向いたけど、結局伸びがあったかというとなかったので、スムーズだったとしても３着あったかどうかぐらいまでじゃないかな。ちと思ったよりも走らなかったなあという印象。まあ上位は恵まれた内容だったので、相対的には悪くない内容ではある。本質的には道悪向きじゃないと思うし。こんなもんかな。


　５着コスモファントムはまずまずのスタートから大外、すっと先行して好位をきっちり取りきる。道中はダイワファルコンの後ろぐらいで進めていく。ただ３角手前で緩すぎて外から押し上げてくる各馬がいて動くに動けない状態で３角を迎えることに。３角で中目、進路が確保できずに少しブレーキをかける。４角でルルーシュ、ユニバーサルの後ろぐらいで進めるが、前にスペースを作っていないので窮屈になり、要所でのめって下がって３列目の中目、４～５馬身差ほどで直線。序盤で伸びなくジリジリ、Ｌ１でもジリジリでポジションを上げられずの５着完敗。とりあえず、上位では３～４角で一番スムーズではなかった。外を意識していたら緩みすぎてその外に各馬殺到して要所で動けないという結果になったのが痛かった。中弛みがあって追走が楽になりこの馬にとっては絶好の展開だっただけに、要所で躓いてしまったのは致命傷だった。この展開で丹内ではちょっと荷が重かったかな。ノリでも進路作るのに苦労してたし。まあこの馬もダイワファルコン同様緩んで良さが出ている口だから、もう一つ二つ距離を伸ばしても良いかもしれない。本来ある程度器用な馬なので、マイネル軍団なら松岡か柴田大あたりに乗ってもらいたい。力負けではないですし、人気薄だけどこれは不当な人気薄だったと思う。今回のペースなら、スムーズなら普通に更に上位に絡んでいたはず。


　９着ダコールは五分のスタートから無理せずするする後方へ下がる。道中も無理せず後方で３角。３角で大外からじわっと押し上げ、４角で中団には取り付いて直線を迎える。直線で思ったほど伸びずに、Ｌ１でもそのままなだれ込むだけの内容で９着に終わった。ペースも緩かったし、当初の縦長が仕掛け所までには団子になるほど。そこでワンテンポ早く外から捲ったのだから展開的には良い競馬。これで直線伸びなかったのだから、道悪が良くなかったとしか言いようがないかな。良馬場でこの展開なら多分トップスピードを活かして伸びてきたと思うんだけど。その点では馬場に敗因を求めるのが一番かな。


　15着コスモラピュタはまずまずのスタートから押してじわっとハナを取りきる。そのまま少しペースを緩めたけど、３角のペースアップにプレッシャーをかけられながらも反応なく下がってレースを終えた形。ん～スピード不足は道悪で多少なりとも解消されたと思うけど、ばてるようなラップ推移じゃないんだよなあ。でもあれは加速についていけなかったというような下がり方じゃなかったし、かなり押されていたから普通に一杯になったんじゃないか。ん～まあちょっと厳しいですね。もう少し距離を長めにして、ゆったりとマイペースで進めてあげるのが良いような気がします。道悪がダメだった可能性もあります。



http://blog.livedoor.jp/catassan/
→次走狙い馬:コスモファントム,ダコール
→次走危険馬:ユニバーサルバンク  

勝ったナカヤマナイトは早め先頭から押し切り。
やはり単純に相手が弱いと来るんですよね。意外性がない。
秋天は無理でしょうけど、どうせ人気にならないでしょうし、
穴党にとっては一番困るタイプの馬になっています。

2着ダイワファルコンも今回は早めの競馬。
タフな馬場が合うジャンポケ産駒ですし、しぶとかったです。
ただ、かなり嵌った面がありますしムラなので、次は買いにくい。

3着ユニバーサルバンクは好位から差し。
休み明けを苦にするタイプではなく、この相手なら上位でした。

ルルーシュは追走こそ楽でしたが、やはり窮屈になってしまい。
それでも崩れない馬ですが、次アル共あたりなら安心して買います。

メイショウカンパクはこれからというところで痛恨の不利。
立て直して差してきたように走る気はあっただけに残念です。
レースレベル：3    
→次走危険馬:ダイワファルコン  

低レベルを裏付けるナカヤマナイトの休養明け優勝で、今年のＧ２戦の中で最低レベルと判断して「１」に。

■…ルルーシュ
今回の敗戦が実力だとは到底思えない。なぜなら４コーナーでの横山典の騎乗ぶりがあまりに不可解だったから。よって次走狙い馬に。

□…ナカヤマナイト
ナカヤマナイトも含めてどの馬も危険馬にしかできない。よってナカヤマナイトを代表馬として全馬危険馬に！

※何がしたかったの分からない横山典の騎乗…
無理なく先手に位置取りこれ以上ないスムーズな競馬をしていたはずのルルーシュ。だが、３～４コーナーにかけて他の後続馬が徐々に押し上げて行った時にもまったく動く気配がなく、挙句は外からナカヤマナイトらに並びかけられるとそのままスンナリと出切られてしまった。
私が不思議に思ったのは、並びかけられた時の横山典がまったく手綱を動かそうとしなかったこと。
モンキー乗りしているのだから、追い出しを掛ければ騎手の身体ごと動くのは当然の動きなのだが、今回の横山典にはその普通の動きがまったく見られなかった。番手でレースを進めているのだから、４コーナーで後続馬が並びかけてきたなら身体を使って手綱をしごくところ。なのに一向に追い出そうとしなかった。
結局、本気で追い出しを掛けたのは勝ち馬に抜き去られた後。おかげでダイワファルコンにも置かれてしまい、挙句の果てにピンナにまで交わされてしまった。

今回の横山典の騎乗は本当に最低の一語で、主催者の思惑とか、厩舎のヤラズだとかを抜きにしても最低の騎乗をしたとしか見えない。
人気馬が負けるのは競走ごとなので仕方ないが、今回の横山典の騎乗は「敢闘精神欠如」と言われてもおかしくないフヌケたものとしか思えない。
コディーノで札幌２才Ｓを勝っているからヤラなかったのかもしれないが、それにしてはあまりに酷すぎる騎乗だったのには唖然とさせられた。
…今日ばかりは競馬場にいなくて良かった。いたら間違いなく待機所に行って、「あんまりファンを舐めるなよノリ！」と叫んでいただろうから！(激怒)
レースレベル：1
→次走狙い馬:ルルーシュ  
→次走危険馬:ナカヤマナイト