2012年　タイム 2’03”9 (稍重) 1FAve=12.39 3FAve=37.17

ラップ
①12.5-②11.0-③12.7-④13.5-⑤13.4-⑥13.1-⑦12.3-⑧11.9-⑨11.5-⑩12.0
1FAveとの誤差
①+0.1 ②-1.4 ③+0.3 ④+1.1 ⑤+1.0 ⑥+0.7 ⑦-0.1 ⑧-0.5 ⑨-0.9 ⑩-0.4
テン36.2-中盤52.3(3F換算39.23)-上がり35.4　『加速・中弛み』

『加速』・・・逃げ◎　先行○　差し△　追込×
『中弛み』・・・逃げ◎　先行△　差し×　追込○

1着コスモオオゾラ・・・ロージズインメイ×コマンダーインチーフ=ヘイロー×リファール　〔11-e〕　５－５
2着トリップ・・・クロフネ×サンデーサイレンス=ヴァイスリージェント×サンデーサイレンス　〔9-f〕　４－３
3着アーデント・・・ディープインパクト×Kaldoun=サンデーサイレンス×グレイソヴリン　〔1-p〕　８－８

流れは、テン-上がりのラップ差から『加速』と中盤の弛みから『中弛み』の複合ラップ。それでも今回ラップでみると『加速』より『中弛み』の度合いがより強いと思われ、また稍重の馬場の影響もありタイムは09年に近い2’03”9。展開的には、逃げが最も恵まれ、次いで先行、差し・追込には厳しい流れと考える。

1着コスモオオゾラは、前走共同通信杯5着(=東京芝1800m：0.6秒差)からの好走。中山芝コースは(1-0-0-1)、芝2000m戦は(2-0-0-0)と好走の多い馬でした。小回りコースの中山芝コースで内内を回り先行しての好走で、今回の好走にて中山芝2000mは(2-0-0-0)と得意条件のようで、また不良馬場での好走も経験していて馬場が悪化するようなら、皐月賞でも面白い存在と考えて次走にも期待します。
　ロージズインメイ産駒はヘイロー系で、本質は馬力型の持久力血統。芝・ダート兼用型だが、芝・ダートともに3着・4着が多く、尻を押したくなるようなジリ脚の馬が多く、瞬発力勝負では分が悪い。活躍距離はバラついているが、比較的芝1600～2000mにて穴の好走が多く、コーナー2つのコースよりも、中山芝2000mや小倉芝2000ｍなどコーナー4つのコース方が向いている。母父の特性を引き出しやすいのも特徴の一つ。母父コマンダーインチーフはリファール系で、小回りでコーナー4つの加速しにくいコースに抜群の適性を秘めている。直線の長くコーナー2つのコースは決め手の甘さがでてしまうが、ローカルコースの中距離はこの甘さを出さずに、短い直線をぐいっと出る一瞬の脚が武器となる。道悪も得意。
　No.〔11〕の牝系は、3歳春から秋にかけて成長し、古馬でもう一段階成長する。東京や京都などののびのび加速できるコースに強い牝系。分枝記号eは、気性が荒く、平均ペース以上での雪崩れ込みが得意で、上がりのかかる消耗的な流れに強い特性がある。また重馬場やダートなど時計のかかる馬場に強いが、一旦調子を崩すと復活が難しく、調子のピークが短い。

2着トリップは、前走ラジオＮＩＫＫＥＩ杯2歳Ｓ4着(=阪神芝2000m：0.5秒差)からの好走。中山芝コースは初で、芝2000m戦は(1-0-0-1)でした。本馬も内枠を活かして先行し、そのまま内内を回り好走。このレースは内枠の先行馬の好走も多く、今年もその傾向が当てはまったと反省する。本馬はオープン好走実績もあり、侮ってはいけない馬でした。
　クロフネ産駒はヴァイスリージェント系で、鮮度と勢いが好走に非常に重要なポイントとなる。芝もダートも走れる兼用型だが、同系のフレンチデピュティと比べるとややパワー型で、持久力も豊富。勢いがある時には連勝も多く、上昇馬はクラスの壁を突き抜けて短期間にまとめて稼ぐ特性を持つ。母父サンデーサイレンスは、勢いに乗じて連続好走しやすい特性を持ち、鮮度の高い時によく好走する。重賞挑戦など格上相手にもよく好走し、重賞初挑戦などは特にプラス要因となる。父×母父ともに鮮度と勢い重視の配合より、次走の好走に期待する。
　No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門だが、広いコースは好走が多い。人気よりもやや人気が落ちて伏兵の立場のときの方が好走しやすい特性もある。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。

3着アーデントは、前走京成杯4着(=中山芝2000m：0.3秒差)からの好走。中山芝コースは(1-0-0-1)、芝2000m戦は(0-0-0-1)でした。本馬も内枠をうまく活かしての好走。
　ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。母父kaldounはグレイソヴリン系で、距離適性は産駒によって違ってくるが、大駆けもないけれど大敗もなく、カロ系の詰めの甘さがあり、惜敗は多い。3歳よりも古馬になってからの血統。
　No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。2歳や3歳のこの時期は成長力で他の牝系よりも完成度は高い。分枝記号pは、時計のかかる馬場に強く、急坂も苦にせず安定性はある。ただしここ一番の大舞台に弱いところがあり、伏兵の立場だと好走しやすく狙いたい。断然人気では過信禁物。またスローの上がり勝負には強いが、時計の速い決着は苦手な傾向。

今回人気のアダムスピーク(=8着：0.5秒差)やフェノーメノ(=6着：0.4秒差)については、ともに外々を回してと位置取りが敗因。特にフェノーメノについては、最後しっかり末脚を繰り出し伸びてきていたため、反撃は可能と思います。

弥生賞のポイントは、
①『中弛み』が基本の流れ。
②内枠の先行馬の好走が多い。
③サンデーサイレンス系が中心。欧州型スタミナ血統の要素があると好走しやすい。
④オープンや重賞好走実績のある馬か、近走好調な馬。
⑤朝日杯ＦＳ好走馬、京成杯上位好走馬、ラジオＮＩＫＫＥＩ杯2歳Ｓ好走馬は好走が多い。
→次走狙い馬:フェノーメノ,コスモオオゾラ     

勝ったコスモオオゾラは好位から抜け出し完勝。
内枠で母父欧州系、実績もあって人気が無さ過ぎましたね。
2年前に注目したアースステップと似てたので軽視してしまい。

2着トリップはインで脚をためて完璧な競馬。
これで負けるんですからどうしようもありません。

しかし人気馬崩れたのに配当がまたまた安いですねぇ。
たぶん内枠BOXで買ってる人が多いんでしょうね。
分かりやすいのは良いですが、ちょっと広まりすぎ。

クラレントは大外から捲るも伸びず。
激流どころか超スローでしたし、少々強引な予想でした。

アダムスピークは道中から全く走る気がなく。
やはりディープ産駒は一気の相手強化に対応できる一方、
激走した後に抜け殻になるのも異常に早いですね。

アーデントが3着に来れたところを見ると、
抜け殻になるのは勝ち負け級の走りをした後のようですが、
とにかく今後も人気を背負う種牡馬だけに注目したい性質です。
レースレベル：2    
→次走危険馬:アダムスピーク  

馬場が重く、内側が残る、かなり特殊な差しにくい状態だったので、内を回って粘った競馬の馬たちに関してはあまり評価しなくてよいと思う。

単純に一番外を回るロスのある競馬ながら34.8と非常に速い上がりで、最後の脚も目についたフェノーメノの競馬が一番評価できる。逃げてもよしだが、差してもよしであることがわかった。もともとが、差してもよさそうな伸びのあるフットワーク。これはすぐに重賞のチャンスがあるだろう。ダービーでももちろん楽しみ。
→次走狙い馬:フェノーメノ       

予想にも書いたようにやはりメイショウカドマツに藤岡佑というのがやはりキモだったようだ。彼はこの馬が好走したレースを見ないでここに臨んでいるのだろうか。意味がわからないですよね。後ろに脚を使わせる展開にしないと生き残れないのに引きつけて逃げているようではＧ１勝てない勝てない言われても仕方ないですよね。
お父さんはちゃんと指示できないんですかね。土曜日に重賞を勝って調子に乗った？メイショウさんの馬と社台の馬を同じく思って乗ったらダメですよね。メイショウさんは預ける厩舎考え直してね。


１着　コスモオオゾラ
まさか勝つまでとは思いませんでしたが。スローに落ちた時点で苦しいなとは思いましたし・・・思った以上に重めの馬場だったこと、思った以上に内がよかったことに助けられたのでしょう。
同じ馬場で本番を迎えられればいいですが・・・苦しくなりますね。どちらにしろ中山と東京では明らかに前者ですから買うなら次なわけですけど、きさらぎ賞のように切れ味勝負になったレースと今回のように重苦しい感じになったレースとちょっとハッキリしすぎてしまって、皐月賞は中山だから前に、という意識が高まりすぎるような気がする。今のところマイネルロブストのつもりだけどあっさり外からズドンされることも頭をよぎってくる。


２着　トリップ
キレだけで何とかするタイプではないと思うのでレース選択は良かったのかもしれない。クロフネ産駒。いかにも後で考えるとこんな馬場は合っていそうだった。
内枠ということにも助けられたけどしぶとい面は見せられた。大きいところを、とは思わせないけどしぶとさが生きる展開になればあるいは・・・


３着　アーデント
前走は前前の競馬になったけどやはり今回のように前に馬を置いて溜めていく形がいいのでしょう。スローペースになってしまって、と藤田騎手は言っているようだけど３着で権利を獲れたのだから仕事としてはしていると思う。
次でダービーの出走権を獲れなかったらＮＨＫマイルＣに行ってくれるかな。マイルの流れで溜める形の方が楽しめそうな気もする。


他

６着　フェノーメノ
パドックでも馬の作りは惚れ惚れするほど良かったので、この結果にはかなりもったいないなと思わざるを得ません。
戦前から言われていた東京向きなのでは？という話は多少はあったかもしれないけど内目を通った馬が粘る展開で唯一外から猛然と追い込んでいるからやはり力はあるということでしょう。
どうしてあんなに控える競馬をしてしまったのかは謎だがよくあんなにゴチャコチャした間を割って追い込んだもんだ。
心おきなくダービートライアルへ。状態キープで向かえば当然勝ち負けでしょう。あとは距離か。まぁ大丈夫だろう。


８着　アダムスピーク
スローに苦しくなったか。直線入り口でブリスアウトがフラついてすぐには追い出せず。それにしても伸びませんでしたね。
休み明け、初の遠征競馬、乗り替わり。課題はたくさんあったけど内枠だったらもう少しやれていたのかな。やはり前走の好走は内枠に助けられた部分もあると思うし、本番で内枠だったら多少は。


スプリングＳも若葉Ｓも毎日杯も楽しみになってきましたね。一応皐月賞はマイネルロブストと決めているけど他のトライアルがどういう競馬になるかでいろいろまた考えてみないと。
レースレベル：3
→次走狙い馬:フェノーメノ  
→次走危険馬:メイショウカドマツ  

レースレベル２…人気馬の鞍上全て手変わりの変則レースで結果も変則ではクラシックにつながらない可能性大のため

■＝トリップ
人気馬の中で唯一結果を出した馬。このまま田辺で走ってくれることを願いつつ次走狙い馬に！

□＝エキストラエンド
Ｃデムーロだったから大外でも少差５着になったため、次走人気でも不安が高く危険馬に！

★トライアルとしての価値のない結果
勝ったのが柴田大だからとか、厩舎がとてもクラシック勝てるところじゃないからとかではなく、超のつくスローペースの上に弱小馬が後ろの馬の壁になるという「差し馬が能力を発揮してないレース」になったため。
したがって、Ｇ２トライアル戦と評せない内容と判断でき、何よりここからダービー馬が誕生することだけはない！

それでも「柴田大くん弥生賞優勝おめでとう」なのは、彼の苦労を考えれば素直に喜んであげられる！
中央初の双子ジョッキーとしてデビューしたものの、同じ顔をした騎手が二人いるだけでも胡散臭いと思われたのか、柴田大くんは一時期ラジオNIKKEI賞(福島)などを勝ちはしたもののその後パッとせず、松岡がケガ不在でチャンスが回ってくるついこの間までたまにしか勝てない障害騎手だったし、柴田未くんに至っては全く不遇のまま騎手を引退してしまった。
今後はどうあれ、ここだけでも勝てたことは２流厩舎はさておき、柴田大くんにとっても、また柴田未くんにとっても喜ばしいことである。

ただし、今年の弥生賞の価値はこれだけ！…史上最低の弥生賞と言えるのは間違いないだろう。
レースレベル：2
→次走狙い馬:トリップ  
→次走危険馬:エキストラエンド  

12.5-11.0-12.7-13.5-13.4-13.1-12.3-11.9-11.5-12.0

フェノーメノはスローなのに前に行かず後方から、4角では進路なく大外に出す今の中山では最悪の進路。
それでも6着まで来るのだから力はある。
器用さが無さそうなので、スタートからゆったり競馬できる、広い競馬場がの方がいいか。

1着－コスモオオゾラ
2着－トリップ
3着○アーデント
6着◎フェノーメノ
7着△メイショウカドマツ
8着▲アダムスピーク

今週も内枠有利の結果でした。
レースレベル：2
→次走狙い馬:フェノーメノ  
→次走危険馬:トリップ