2012年　タイム 1’50”7 (重) 1FAve=12.30 3FAve=36.90

ラップ
①12.9-②12.1-③12.5-④12.4-⑤12.2-⑥12.2-⑦12.2-⑧11.8-⑨12.4
1FAveとの誤差
①+0.6 ②-0.2 ③+0.2 ④+0.1 ⑤-0.1 ⑥-0.1 ⑦-0.1 ⑧-0.5 ⑨+0.1
テン37.5-中盤36.8-上がり36.4　『加速』

『加速』・・・逃げ◎　先行○　差し△　追込×

1着グランデッツア・・・アグネスタキオン×Marju=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー　〔9-f〕　４－３
2着ディープブリランテ・・・ディープインパクト×Loup Sauvage=サンデーサイレンス×ネヴァーベンド　〔1-b〕　４－３
3着ロジメジャー・・・ダイワメジャー×Cryptoclearance=サンデーサイレンス×ミスプロ　〔10-c〕　７－６

流れは、テン-上がりのラップ差と中盤の締まった流れから『加速』の流れ。展開的には、逃げが最も恵まれ、次いで先行、差し・追込には厳しい流れ。また重馬場の影響もあり、道悪適性も問われ、またその条件下での上がり勝負の様相と考える。

1着グランデッツアは、前走ラジオＮＩＫＫＥＩ杯2歳Ｓ3着(=阪神芝2000m：0.2秒差)からの好走。中山芝コースは初だが、小回り洋芝コースの札幌芝コースで(2-1-0-0)から力のいる馬場にも対応可能で、また芝1800m戦は(2-1-0-0)と好走は多く、適性は合うと考え、結果1着好走。前走はレース前の調整で筋肉痛で一頓挫あったみたいだが、今回は順調な仕上がりにて能力全開。重馬場もうまくこなして、上がり最速35秒5にて好走。展開的には稍恵まれた位置からの好走ではあるが、同じ位置取りをしていた2着馬ディープブリランテに0.2秒差をつける完勝の内容から、次走の好走にも期待する。比較的前につけて先行し好走できる本馬なら、軸としての信頼性は高いと考え皐月賞の好走に期待する。
　アグネスタキオン産駒は、スピード型サンデーサイレンス系で、前走0.5秒差以内で5着以内だと好走しやすい特性を持ち、サンデーサイレンスの瞬発力を最も活かしやすい。基本的に人気馬や好調馬を素直に評価すべき順張り血統。高速馬場や瞬発力が得意で、スタミナ豊富とは言えないが芝2200mや2500mの重賞成績も悪くなく、華やかで完成の高いクラシック型。母父Marjuはノーザンダンサー系で、距離は1600m～2400mまで幅広くこなし、また活躍馬は2歳から古馬までと年齢層も厚い。特に高齢馬をなめてかかると痛い目に合う(=セニョールグループの特性で、地味にしっかりと力をつけて高齢でも衰えが少ない)。海外ではＧⅠ馬も多数輩出しているが、前哨戦やトライアル的なレースに向いた血統でもある。スピードの持続力があり、時計勝負も得意。
　No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門だが、広いコースは好走が多い。人気よりもやや人気が落ちて伏兵の立場のときの方が好走しやすい特性もある。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。

2着ディープブリランテは、前走共同通信杯2着(=東京芝1800m：0.3秒差)からの好走。中山芝コースは初で、芝1800m戦は(2-1-0-0)。不良馬場でも苦にせず好走できる馬で、極限の瞬発力勝負よりは持続型の末脚を使うタイプのようで、上がりのかかる馬場なら瞬発力勝負にはならず、前々で強気に勝負できる馬。前走は直線の長い東京芝コースで逃げて好走することが至難の業だったが、今回中山芝コースなど小回りコースに変わることでその先行力が活きると条件に好転すること、逃げ馬を行かせその直後につけて好走できる本馬の位置取りが、今回好走の多いポジションであることから好走の可能性は高いと考えて、期待して評価し結果2着好走。1着馬グランデッツアには完敗も、3着馬ロジメジャーには0.6秒差をつける内容で、本馬自身の能力はやはり高く、これまで重賞でも連対を外していない堅実さは評価したい。次走皐月賞でも逃げ・先行できる脚質から、枠と馬場に恵まれるならば1着好走の可能性は十分にあると考えて、好走に期待する。
　ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。母父Loup Sauvageはネヴァーベンド系で、大レース向きの芝血統。1600m～2400mまで幅広い距離に対応し、キレよりも力で相手をねじ伏せる。
　No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。2歳や3歳のこの時期は成長力で他の牝系よりも完成度は高い。分枝記号bは、鮮度と勢いが好走に重要なポイント。重賞初挑戦など鮮度の高い時は好走率高し。決め手には欠けるが自在性があり、格上げ戦に強い。

3着ロジメジャーは、前走セントポーリア賞2着(=東京芝1800m：0.0秒差)からの好走。前走の1着馬メイショウスザンナは前日のフラワーＣ2着馬(=中山芝1800m：0.3秒差)でもあり、本馬の能力を侮ってしまった点は反省です。中山芝コースは(1-0-0-1)、芝1800m戦は(0-1-0-0)でした。
　ダイワメジャー産駒はサンデーサイレンス系で、力強いスピードを持ち、芝1600～2000mを得意とするマイラーや中距離型。フジキセキに近いイメージで、自身がダートを圧勝した実績もあるのでダートの得意な馬力型のタイプと、芝で鋭く斬れる脚を使うタイプと存在するはず。ダイワメジャー自身が中山芝コースで好走が多かったように、また古馬で本格化するまでは直線の長い東京芝コースや京都芝コースなどで最後につかまるレースが多かったことからも、キレよりもスピードの持続性能を活かしたレースに向くと考えますが、現時点での完成度は高い。おそらく古馬になり本格化すると鋭く斬れる脚も使えるようになると思います(=父母父ノーザンテーストの成長能力で引き出される感じと思います)。母父Cryptclearanceはミスプロ系で、ダートを得意としながらも芝もこなせる中距離血統。2歳時は短距離でも勝負になるが、同じミスプロ系のエンドスウィープのようなスプリント能力には欠ける。ダート中距離なら信頼性は高く、古馬になり成長し重賞好走も可能。芝は1400mや1800mなどの半端な非根幹距離に向く。
　No.〔10〕の牝系は、スピードの持続性能に優れた牝系。短距離だとペースの弛まない淡々としたペースに向く。または長距離と距離適性は幅広いが極端。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。

スプリングＳのポイントは、
①中盤の弛みにくい流れで、締まったペースになりやすい。逃げ馬には厳しいが、その直後2・3番手に位置する馬の好走が多い。
②スタミナ型サンデーサイレンス系の好走が多い。
③欧州スタミナ型血統(=大系統ノーザンダンサー系：ニジンスキー系やサドラーズウェルズ系など、大系統ナスルーラ系：グレイソヴリン系やレッドゴッド系など、ロベルト系なども)に向く。
④きさらぎ賞好走馬の好走が多く、信頼性は高い。
⑤共同通信杯好走馬も好走が多く、中山芝コース実績があればなお良い。
⑥1着にはオープン・重賞好走実績のある馬が好走しやすく、2・3着なら条件戦好走馬も好走は可能。どちらかというと実績重視の方が良い。
→次走狙い馬:グランデッツァ,ディープブリランテ     

勝ったグランデッツァは好位から豪快に差して圧勝。
まぁ特に問題がなかったですし、地力上位で。
結局札幌2歳Sからほとんど勢力図変わってないですね。

２着ディープブリランテは早め先頭も完敗。
決め手に欠けますし、強い相手には我慢できない感じ。
本番は苦しいと思います。

３着ロジメジャーは差してどうにか権利ゲット。
前回の重賞の時は経験不足でしたが、そこそこの馬ではあります。
ただ、本番では厳しいでしょうね。人気になりっこないでしょうけど。

サトノプライマシーは好位から早々に脱落。
やはり休み明けでこの相手はきつかったでしょうか。
ちょっと本命は無理がありましたかね。
レースレベル：3    
→次走危険馬:ディープブリランテ  

あんな馬場だけど逃げたい馬が逃げて、掛かる馬が掛って、強い馬が強い勝ち方をして・・・それにしてもだいぶ着差が出てしまった印象。逆転は難しそうに見えるけど、どうですかね？


１着　×グランデッツァ
上手いことレースが流れてくれたように思えたので外枠でも折り合いがつきましたね。ディープブリランテが持って行かれて前を掃除するように抜け出してくれたから楽でした。
こんなに差をつけて勝っちゃって一躍主役だな！とみるか、ずっと外回って楽をしすぎで実力拮抗の馬が揃うだろう皐月賞フルゲートで同じパフォーマンスができるの？とみるか。
個人的には断然後者です。誰が見ても抜けて強いならまだしも、皐月賞でずっと外を通って・・・なんて普通に考えたら負けパターンでしょ。ずっと外枠を引いて馬群に入れたことがない。内枠を引こうものなら思い切って後方に下げておおまくりするか？いやいや・・・


２着　△ディープブリランテ
折り合いをつけたいはずなのに強い調教で負荷をかけていますよね。普通は逆だと思うんですよね。テンションを挙げないようにするには緩い調教がベターなはず。
上手く絞れてはきたけどやはりレースはかかり気味。もう折り合いをつけるのは諦めて行っちゃえばいいよ。とりあえず言えることはトライアルで奇襲に出なくてよかったよねってこと。本番では逃げという奇襲を期待してる。行きたがるならば行かせてあげればいいじゃない。


３着　◎ロジメジャー
よく頑張ってくれましたね。過去３戦ともじわじわ伸びていたからしぶといとは思っていたけど、あれだけ２頭に離されても最後まであきらめずに走っていて良い馬ですね。
本番は厳しい戦いになるけどダービーよりは皐月賞向きだとは思うので健闘を期待しましょう。


４着　サトノギャラント
ちょっとノーマークでした。もうちょっと紛れてほしかったはずですが。
わからないのはどうしてここまで出走してこなかったか。ホントに皐月賞に出たくないんでしょうねこの厩舎は。青葉賞でしょうね。


５着　ビービージャパン
行けばしぶといですね。一昨年から小倉開催が多くて小倉中距離勝ち上がりの馬が渋い活躍をするんですよね。小倉を開催しているときはどうしても「所詮ローカル」という目で見てしまうから反省しなくてはなりませんね。前走はラスト１Ｆで１１．１ですもんね。よく見ておかないと。
土曜日のトライアルでもメイショウカドマツを逃げさせて２着の幸四郎騎手。去年はいろいろあったけど新たな活躍の場を見つけたかもしれませんね。


他


７着　○マイネルロブスト
思ったよりも後ろにいた気がします。折り合いはついていたし京成杯の時にもいろいろ言われた距離面は次走も大丈夫だと思いたい。
ただノメっていたということで本番への期待は薄くなりつつも若干は残っていると思う。馬群を割ることができる馬ですし、本番ではジョッキーも何か策を持って臨んでくれるはずですし。再度内枠ならばの狙い。でも騎手は去年のＧ１で外枠を引きまくっていたからなぁ・・・


１０着　ゼロス
出遅れましたよね。行けないとダメということなのでしょうかね。いやしかしこんなに人気があったことにビックリ。前が止まらなすぎる馬場を後ろが勝手に構えてくれて残っちゃった若駒Ｓの勝利はラッキーだと、個人的に評価が低かったので。
レースレベル：3
→次走狙い馬:マイネルロブスト,ディープブリランテ
→次走危険馬:グランデッツァ  

ビービージャパンは１２番人気それでも掲示板を確保は凄い！
飛びが綺麗で最終コーナー先頭だったが重馬場に足を掬われた。
我慢は次回に繋がる競馬ができたと言っても過言ではない。
良馬場を走らせたかった。
距離に関しては問題ないように感じる。
秋の菊花賞か天皇賞か出てくる事になるだろう。
→次走狙い馬:ビービージャパン