1:10.8　11.9 - 10.6 - 11.7 - 12.4 - 12.1 - 12.1


　最初時計を見た時は見間違えかあほみたいに緩んだかのどっちかだと思ったほど時計が遅かった。ただ、一日の馬場を見ていても日曜日はかなり時計が掛かっていたのも影響したかもしれない。ただ、それを含めても、中山1200ｍでラストが落ち込まない競馬。Ｌ３が12.4と緩んでいるのも事実で、ここで団子になった分、ポジション差が生まれずに差し馬に有利に働いたように感じる。かなり特殊な一戦になった印象。一つ言えることは中谷、木幡はレースメイクが致命的に下手で、中谷が緩め、木幡が逃げ馬をあまりに突かなかったのがこの中だるみに繋がったのかなあと。中山1200で中弛みが起こるとは…。あまり参考にならないレースになったと思う。


　１着シルクフォーチュンはやや出負けするが、気にせずいつも通りに最後方で競馬。３角までにうまく動き出せる位置につける。３角でちょうど緩んだところ、外からじわっと押し上げていくと、４角でしっかり勢いに乗せて大外後方で直線。序盤で一気に鋭く伸び、Ｌ１で完全に突き抜けての完勝だった。もともとポテンシャルはあるタイプでペースが上がっても問題はない馬ではあったが、中山1200だと序盤のスピード不足で終わるケースがほとんどだった。ただ、今回はＬ３が12.4と大きく緩んでいて、団子状態になり直線までに射程圏内に押し上げながら向かえたという点ではかなり大きかったと思う。Ｌ１大きく落ち込む傾向の中山1200でレースラップとはいえ落としていないところからも、かなり無駄の有ったラップだったし、これに付き合わされた先行馬はスピードを殺す形になった。この馬は自分の競馬をして、前が勝手に自滅した形というのが一番正しいかもしれない。まあ、それにプラスしてやはり時計が掛かっていた馬場状態も多少は影響したかな。でもやっぱＬ３の緩みで外からじわっと押し上げられたのが中山1200では良い方向に作用したのが大きな勝因だと思うなあ。


　２着エーシンウェズンは出負けして後方から競馬。積極的にある程度押し上げていくが馬群の中で３角。３角でも内目、緩んでいる中で前が壁になり押し上げられず。４角でも内目、馬群の真っただ中、コーナーワークで中団に押し上げて直線。序盤で馬群の中で進路ができないうちに外から一気にトップスピードに入ったシルクフォーチュンに出し抜かれる。Ｌ１では馬群を捌いてしぶとく伸びてきてはいるが、シルクにはじわっと離されての２着完敗。ん～とりあえずスムーズではなかったが、中弛みがあったせいでポジションが致命的にはならなかったともいえる。緩んだ３角で押し上げられなかった分、ポジションを押し上げながら直線でいつでも弾ける準備をしていたシルクに対して動き出しで負けたというのが大きいかな。シルクに対しては力負けとは思わない。ただ、それでも中山1200らしい競馬にはならなかったし、序盤のポジショニングの悪さ、序盤のスピードという点では不安があるわけで、適性的にはやっぱり東京1400向きの気がするなあ。中弛みはこの２つをかき消すことができたわけで。


　３着シセイオウジは五分のスタートだったが最後方から進める。道中も動かずに最後方で３角。３角で仕掛けてシルクフォーチュンの直後から外目を動き出して行く。４角でしっかり追走して加速してほぼ最後方で直線。序盤で伸びてくるがシルクのトップスピードには及ばず、これには離される。Ｌ１でもジリジリとは伸びてきていたが、離れた３番手争いを何とか制した程度で完敗の３着。この展開ならシルクには完全に力負け。トップスピードで見劣ったし、最後も詰められなかった。今回は中弛みで押し上げるのが楽だったし、あまり評価はできないかな。まだ重賞でまともなペースではちょっと足りないかも。


　４着マルカバッケンはまずまずのスタートから無理せずじわっと好位で競馬。途中で少しブレーキをかけているような形で３角。３～４角で内目の２列目を立ち回るが手応えが良くとも進路がなく、進路探しで直線。序盤で進路を外に切ってからゴーサインを出すとしっかり反応。ただＬ１では差しの勢いに屈し、ばててはいないが圏内を確保しきれずの４着となった。上位では一番評価できる内容と言える。序盤も余裕が有りながら好位を確保。３角までスピードを抑える形で進め前にスペースを作るも３角でまさかの緩みが起こって、外から押し上げられて進路確保が出来ずにポジションも上げられないまま差を詰められて直線を向いたし、進路が開いてからは反応をしていたけど、３角で後続との差を詰められたうえに、前中盤を楽に運んだ後方の馬にトップスピードに乗られてしまっては苦しかった。かなり強い競馬をしています。重賞でも通用するし相手次第で勝ち負けできると思うんだが。今回は展開があまりに紛れすぎた。


　５着ティアップワイルドはまずまずのスタートから積極的に前につけていって好位の外を確保する。底から終始押され気味だが反応で少し見劣って３角。３角の緩みで外からようやくじわっと押し上げてくると、４角で２列目に押し上げ１馬身ほどの差で直線。序盤で中目から伸びては来るものの、後方から脚を溜めて勢いに乗ってきた馬に差され、最後はマルカバッケンにも交わされての完敗５着。ん～これはちょっと意外なほどの完敗。有力馬の中でも一番スムーズに運べたと思うし、序盤速い地点で追走に苦労していたところからもまだ本調子じゃなかったんじゃないかなあ。それかもしくは重い馬場が合わなかったか。正直外枠だったけど、ほぼ理想的な競馬ができたと思ったし、これなら３着は外さないでほしかったのだが。まあ、後続がトップスピードを引き出せる展開ではあったから、直線までに差をつけられなかったのが敗因だけど、それでも積極的には競馬できていたしなあ。５着だけど、正直この馬としては期待外れの内容。馬場も少し影響したのかなあ。


　９着セイクリムズンはやや出負けするが、最内のスペースをうまく使ってじわっと押し上げていく。３角までにペースを上げて押し上げて３列目の内ポケットで３角。３角で緩んで前のスペースを活かしてじわっとポジションを上げ、４角では２列目に並びかけて直線。序盤で追われるが反応鈍く、最後は進路もなかったが伸びずの完敗。まあ、言うならペースが早かった最序盤で脚を使って押し上げて、弛んだ３角でペースを落としたのが大きかったのかなとも思う。下り坂で勢いに乗せて12.4のラップで最内、そこから再度加速という競馬だとちょっと辛かった印象。まあ、かといって序盤でポジションを上げないと苦しくなるのも事実。今回は馬場も重かった上に58kgで一番速い地点で脚を使った上に、弛んじゃってペースを落としたのが大きいと思う。見た目以上には悪くはないと思う。この馬だけじゃなく、今回は内枠の先行馬受難の展開だったような。


　13着スリーボストンは五分のスタートから二の脚よくしっかりと３番手を確保する。その後もスムーズに外目の３番手で３角。３角で中目じわっと追走、４角で少し仕掛けられるが反応微妙で２列目１馬身半差ほどで直線。序盤で全く伸びがなく、後半は下がって惨敗の13着。競馬はほぼ理想的でここまで崩れる原因に騎乗は一切なかったと思う。となると状態面か、馬場か。タフな馬場でも実績はある馬だし、う～ん。ちょっとよくわからん大惨敗です。京都1200と中山1200は確かに全く違う条件で、ここ２走を鵜呑みにするわけにはいかないにせよ、今回は２番手は離れていたし、完全な前傾ラップとまでは言えない流れ、無理もしていないし一切良さが出なかったというのも気がかり。しばらく様子を見た方が良いかもしれない。



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→次走狙い馬:マルカバッケン  
→次走危険馬:シセイオウジ,スリーボストン

勝ったシルクフォーチュンは後方から直線一気。
距離短縮でタフなレースというのは一番苦手だったんですが、
なぜ今回に限って来れたのかは正直分からないです。
この馬に対する認識を大幅に変更しないといけませんね。

2着エーシンウェズンも後方から。
やはり精神的に強いので馬群をグイグイ伸びてくるんですよね。
ただ、これでかなり疲れは残ったでしょうし、
距離延長は全然駄目なので、次は怪しいです。

3着シセイオウジは最後方から。
厳しい流れになるほど良いので条件替わり魅力でしたが、
この馬が届くほど前が崩れるとは予想外でした。

結局今年も距離短縮組だけ買っておけば良かったんですが、
なかなかそこまで単純思考にはなり切れないんですよね。
レースレベル：3    
→次走危険馬:エーシンウェズン  

１・２番人気馬揃って敗れるも次順人気の１・２着のため平均的ダートオープンレースと見てレベル３。

■…マルカバッケン
騎手が大庭にも関わらず少差４着であるからには次走は誰が乗っても鞍上強化となることもあり次走狙い馬に！

※今日の石橋脩は最悪…
新馬戦で人気馬をコケさせたことに始まり、特別レース全てで人気上位馬に乗りながら全て馬券外になってしまった。

開幕週に田中勝が活躍したので、騎乗馬内容から今週はてっきり石橋脩が２勝以上するだろうと推測したのだが、まさか１頭も３着以内に入れないとは思ってもいなかった。

確かに私の騎手格の中では「石橋脩は吉田隼人より下」に位置しているのでこうした人気裏切りがあっても何ら不思議じゃないのだが、それにしても、新馬戦では自分から動こうとしないで綺麗に前残りにやられ、逆にカペラＳでは先行馬の動きに振り回されて後続の良いマトにされた騎乗ぶりには見ていて情けなさしか湧かなかった。

体内時計がしっかりしてない騎手、自分から勝ちに行く競馬をろくにしたことのない騎手の欠点がモロに出たのが残念でならない！
レースレベル：3
→次走狙い馬:マルカバッケン