2013年　タイム 2’12”3 (良) 1FAve=12.03 3FAve=36.08

ラップ
①12.2-②10.4-③12.3-④12.0-⑤12.3-⑥12.3-⑦12.6-⑧12.3-⑨12.1-⑩11.8-⑪12.0
1FAveとの誤差
①+0.2 ②-1.6 ③+0.3 ④±0 ⑤+0.3 ⑥+0.3 ⑦+0.6 ⑧+0.3 ⑨+0.1 ⑩-0.2 ⑪±0
テン34.9-中盤61.5(3F換算36.90)-上がり35.9　『前傾・中弛み』

『前傾』・・・逃げ×　先行△　差し○　追込◎
『中弛み』・・・逃げ◎　先行△　差し×　追込○

1着キズナ・・・ディープインパクト×Storm Cat=サンデーサイレンス×ストームバード　〔13-a〕　１５－１３
2着ペプチドアマゾン・・・アグネスタキオン×トニービン=サンデーサイレンス×グレイソヴリン　〔17-b〕　３－３
3着ジャイアントリープ・・・ネオユニヴァース×エルコンドルパサー=サンデーサイレンス×キングマンボ　〔3-e〕　１０－５

流れは、テン-上がりのラップ差から『前傾』と中盤の弛みから『中弛み』の複合ラップ。展開的には、追込が最も恵まれ、次いで逃げ、先行・差しには厳しい流れと考える。

1着キズナは、前走毎日杯1着(=阪神芝1800m)からの好走。京都芝コースは(2-0-0-0)、芝2200m戦は初でした。前走毎日杯1着は、強行軍での出走だったが、2着馬ガイヤーズヴェルトに0.5秒差をつける圧勝。前々走弥生賞5着(=中山芝2000m：0.1秒差)では、上位馬が次走皐月賞でも好走したようにレベルの高いレースでもあり、本馬の能力はこのメンバーでは抜けていると思われる。京都芝コースでの好走も多く、軸として信頼できると考えて評価し、結果1着好走。毎回上がりも上位で好走し、速い上りを繰り出せるのは証明済みにて好走に期待したが、今回も1頭だけ次元の違う上がりで上がり最速34秒5にて好走。展開的に恵まれた流れなのだが、それでも上がり最速で好走したことと完勝といえる内容での好走という点では、次走ダービーでの好走に期待したい。ただ気になるのは皐月賞上位好走馬がレース数で消耗度が少ないのに対して、弥生賞5着→毎日杯1着→京都新聞杯1着と重賞連続好走での余力という点で不安が残ること。能力の証明はしたが、これ以上の状態の上積みの過大な期待は難しいと考えて、ダービーでは連下候補と考えるべきか！？
　ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父Storm Catはストームバード系で、斬れよりも全体のスピードに優れ、ハイペースに強いが、揉まれる競馬は苦手。大一番よりも前哨戦が向くタイプ。またストームバード系の特性として、勝負強さや底力には欠ける点と勢いがなくなるとスランプに陥る点には注意が必要。
　No.〔13〕の牝系は、クラスの壁をキャリアを積みながら超えていくタイプが多い牝系。叩き良化型でもある。分枝記号aは、気性的に素直なタイプが多く、また父親よりもスケールが小さくなる傾向。

2着ペプチドアマゾンは、前走500万条件戦あずさ賞1着(=京都芝2400m)からの激走。京都芝コースは(1-0-1-0)、芝2200m戦は(0-0-1-0)でした。京都新聞杯は、前走500万条件戦好走馬でも好走することも多く、特に0.2秒差以上で好走していた馬は期待値が高い。前走あずさ賞では2着馬エーシンマックスに0.4秒差をつけての好走である点と、芝2400mを好走したことから芝2200mへの距離短縮はプラス要因と考えて好走に期待して評価し、結果2着好走。近年京都新聞杯では、前述のとおり、前走0.2秒差以上で500万条件戦を好走していた馬には注目で、今回この条件に合致した馬は本馬のみ。来年以降も注目したいポイントと考える。ダービーに向けては、京都新聞杯好走馬で期待できるのは1着馬のみ。上位好走はあるかもしれないが、掲示板が精一杯ではないか？と考える。
　アグネスタキオン産駒は、スピード型サンデーサイレンス系で、前走0.5秒差以内で5着以内だと好走しやすい特性を持ち、サンデーサイレンスの瞬発力を最も活かしやすい。基本的に人気馬や好調馬を素直に評価すべき順張り血統。高速馬場や瞬発力が得意で、スタミナ豊富とは言えないが芝2200mや2500mの重賞成績も悪くなく、華やかで完成の高いクラシック型。母父トニービンはグレイソヴリン系で、母父としては万能血統。長距離を好走できるスタミナ、競っての底力、成長力などを補完する。強敵相手に好走しやすい特性や連続好走しやすい特性も持っている。一度上昇して連続好走中なら、一定期間は期待出来る。
　No.〔17〕の牝系は、好調期に連続好走しやすい特性を秘めた短距離～マイル向きの牝系。分枝記号bは、鮮度と勢いが好走に重要なポイント。重賞初挑戦など鮮度の高い時は好走率高し。決め手には欠けるが自在性があり、格上げ戦に強い。

3着ジャイアントリープは、前走500万条件戦山桜賞2着(=中山芝2000m：0.3秒差)からの激走。京都芝コースは(1-0-0-1)、芝2200m戦は初でした。毎回上位の上がりを繰り出していた馬で、今回も上がり上位で好走。近走の上がりにも注目して、上位の上がりを繰り出している馬には注意と反省する。
　ネオユニヴァース産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、中山芝コースなど小回りコースでの好走が多く、短い直線をぐいっと抜けてくる器用さが武器。また内枠で我慢できるのも、ネオユニヴァース産駒の強み。上がりの速いキレ味勝負より、平均ペースに乗って短い直線でぐいっと出る競馬に抜群の適性を有す。また鋭い瞬発力を繰り出すタイプには能力の高い馬が多い。また産駒はパワータイプの馬も多く、ダート中距離で好走も多い。芝馬は最初から能力の高さを見せるが、旬は短く、ゆっくりクラスを上がって強くなるのはダート中距離型。母父エルコンドルパサーはキングマンボ系で、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかす。脅威の成長力と高齢まで衰えない息の長さを持つ。総じてスタミナ、パワーに優れ、芝なら小回りに強く、瞬発力勝負よりも、上がりの速くない展開やコースで本領を発揮する。
　No.〔3〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。直線の長いコースでの末脚勝負にも強く、東京や京都芝コースでの好走も多い。分枝記号eは、気性が荒く、平均ペース以上での雪崩れ込みが得意で、上がりのかかる消耗的な流れに強い特性がある。また重馬場やダートなど時計のかかる馬場に強いが、一旦調子を崩すと復活が難しく、調子のピークが短い。

京都新聞杯のポイントは、
①『中弛み』が基本の流れ。4コーナー5番手前後に位置した馬の好走が多い。
②スタミナ型サンデーサイレンス系の好走が多い。ディープインパクト産駒やマンハッタンカフェ産駒、ネオユニヴァース産駒など過去に好走馬を出しているスタミナ型サンデーサイレンス系は要注目。
③菊花賞・天皇賞春好走血統もポイント。
④No.〔1〕〔13〕の牝系は好走が多く特注。
⑤皐月賞からのステップ馬は5着前後の巻き返しが多い。
⑥ムーニーバレーＲＣ賞好走馬やはなみずき賞好走馬相性が良いが、先行して好走した馬が狙い目。
⑦前走0.2秒差以上の着差をつけて好走した500万条件戦好走馬。
⑧近走の上がり上位馬には注目。
→次走狙い馬:キズナ       

キズナが期待通りというか、期待以上のレースでしたね。武豊騎手もダービーを目指すからには負けられないというか、それだけの勝ち方をしたいみたいな強気なコメントをどっかで見ました。その通りでしたね。唯一の不安は雨くらいか。ミルコが乗るロゴタイプならともかく、クリスチャンのロゴタイプならキズナで差し切れますね。ラジオNIKKEI杯で先行して叩き合いに破れたときから武豊の中では叩き合いに持ち込まれてはいけないというイメージができていたのでしょう。弥生賞で権利取りに行かずに、将来を見据えた騎乗が見を結びつつあります。東京の広い直線で突き抜けるイメージが広がりました。

あと、ペプチドアマゾン。次は、自己条件か、オープン特別あたりでしょう。バテなタイプのようで、今回もキズナが外から来たら、もう一伸びした感じでした。上手く行けば、菊花賞戦線には流れ込めるんじゃないかという印象です。
レースレベル：4
→次走狙い馬:キズナ,ペプチドアマゾン     

キズナ１強状態でその他は駄馬のためレースレベルは「１」

■キズナ
１強状態を示す追い出しだけの競馬で「格の違い」を見せつけた。
問題は３番人気に推されるであろう日本ダービーでこの末脚勝負がハマるか否かだけ。

□アクションスター
池添でスプリングＳを叩き、Ｃデムーロ起用のここで上位に入れないようではもう狙い目なし。
引いてはフェイムゲーム以下の京成杯出走馬たちとスプリングＳ３着以下の馬たちは今後好走など一切期待しないで良いだろう。

※２・３着馬が藤岡康騎乗馬だったのが一番の驚き！
２着ペプチドアマゾンが関東遠征の浜中の代役として起用された藤岡康騎乗。３着ジャイアントリープが前走山桜賞で藤岡康騎乗で２着した馬であり、この２頭の２・３着には驚かされた。成績ではなく藤岡康が乗った馬ということで一方を見れば一方は消してしまう馬同士の好走だったから。
藤岡康くんおめでとうございます！さすがは兄より先にＧ１ジョッキーになっただけのことはあると大いに感心させられました！(笑)

ちなみに、リグヴェーダ(岩田康)とサトノキングリー(Ｍデムーロ)は予想通り走らなかったのには安心させられた。
昨年ダービージョッキーとなった岩田康は今年の春クラシックは用なしなので凡走も仕方ないし、Ｍデムーロは日曜日のＮＨＫマイルＣで技量を見せてくれれば十分なのだから！(頼むよ兄デム！)

また、今回凡走した中で騎手の位置取りミスが響いたマズルファイヤー(和田)はまだ今後の見込みがあるかもしれないので注意しておきたい。何しろ馬の特徴を知らずにただ先行番手に位置取っただけと見えたので！

なお、伏兵視されたハッピーモーメントの７着はまずまずの内容だったと思われるので、次走きちんと四位を降ろしてまともな騎手を使ってくれば今度は現級戦なので馬券対象に入れると思われる……現級戦なら百歩譲って四位のままでも好走できるとは思われるが、如何せん中央騎手史上初の油断騎乗者なので降ろすに越したことはないはず！(苦笑)
レースレベル：1
→次走狙い馬:キズナ  
→次走危険馬:アクションスター  

キズナ勝利で堂々ダービーへ向けての挑戦状を得た。最後方からあっという間の捲り。テレビではよくわからなかったけど持ったままの楽な手ごたえに見えた。
20歳の外人騎手のダービー制覇をどうにか食い止めてほしいと思う。
ダービーの予想はこれで決めた。馬単でキズナとロゴタイプの組合わせを厚くだ。配当はどうでもいいな。あとは本番まで疲れもなく順調に行ってほしい。
馬券は狙った高配のところは同着の4着か？｜￣ω￣、｜ｸﾞｽﾝ
ワイドでいっていたのだがこれは良くなかった。やはり見るレースで正解であった。
→次走狙い馬:キズナ