2014年　タイム 2’01”1 (良) 1FAve=12.11 3FAve=36.33

ラップ
①12.4-②11.0-③12.9-④11.7-⑤12.6-⑥11.7-⑦12.0-⑧11.9-⑨12.3-⑩12.6
1FAveとの誤差
①+0.3 ②-1.1 ③+0.8 ④-0.4 ⑤+0.5 ⑥-0.4 ⑦-0.1 ⑧-0.2 ⑨+0.2 ⑩+0.5
テン36.3-中盤48.0(3F換算36.00)-上がり36.8　『前傾・一貫』

『前傾』・・・逃げ×　先行△　差し○　追込◎
『一貫』・・・逃げ△　先行○　差し◎　追込△

1着プレイアンドリアル・・・デュランダル×ティンバーカントリー=サンデーサイレンス×ミスプロ　〔7-f〕　９－８
2着キングズオブザサン・・・チチカステナンゴ×サンデーサイレンス=グレイソヴリン×サンデーサイレンス　〔9-c〕　７－６
3着アデイインザライフ・・・ディープインパクト×サクラバクシンオー=サンデーサイレンス×プリンスリーギフト　〔9-e〕　１６－１５

流れは、テン-上がりのラップ差から『前傾』とテン-中盤が締まった流れでもあるため『一貫』の複合ラップ。展開的には、差しが最も恵まれ、次いで追込、逃げ・先行には厳しい流れと考える。

1着プレイアンドリアルは、前走朝日杯ＦＳ7着(=中山芝1600m：0.5秒差)からの好走。中山芝コースは(0-0-0-1)、芝2000m戦は初でした。前走朝日杯ＦＳでは、先行したが最後踏ん張りきれずに0.5秒差の7着という結果だったが、前々走東京スポーツ杯2歳Ｓ2着(=東京芝1800m：0.0秒差)と重賞でも好走していて、能力は高い馬でした。前走でマイルの速い流れを経験したためか、今回は距離延長でも締まった流れに対応し、結果1着好走。マイルよりも芝2000mの方がややペースは遅くなるので、その分追走はしやすくなると思われ、前走の速い流れの経験が活きた結果と考える。この点からも朝日杯ＦＳ上位好走馬(=0.5秒差以内の馬)は侮ってはいけなかったと反省する。上がりも上位での好走で、展開的には恵まれたと思うが、それでも重賞好走していることからも、やはり能力は高い馬ということで、今後の成長と好走にも期待したいと思います。
　デュランダル産駒はサンデーサイレンス系で、走ることに前向きな性格で、2歳戦から走り、芝・ダートを問わず走れるパワーも秘めている。古馬の成長力は、父母父ノーザンテーストということもあり期待でき、成長すると一気に上昇するマイル中距離血統。中でも3歳夏秋に身が入る例が目立つ。短距離の勝利数も多いが、スプリントに優れたタイプではなく、芝1400～2000mで鋭い差し脚を使うタイプが出世する。長い直線の得意なタイプと、短い直線でキレを活かすタイプがいる。外枠変わりとブリンカー着用に注意。母父ティンバーカントリーはミスプロ系で、軽いスピードのウッドマン系だが、パワーとスタミナを備えたステイヤーを多く輩出するタイプ。早めに先頭に立っての押し切りや、3～4コーナーからのマクる競馬を得意としていて、コーナーが4つある中山、阪神、ローカル小回りコースが合う。
　No.〔7〕の牝系は、牡馬と互角に戦う牝馬が多く、京都コースや阪神コースでの好走が多い牝系。また距離変更ショックや位置取りショックなどのショックが良く効く特性があり、間隔を詰めた時にも良く好走する。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。

2着キングズオブザサンは、前走500万条件戦葉牡丹賞1着(=中山芝2000m)からの好走。中山芝コースは(1-0-0-0)、芝2000m戦は(2-0-0-0)でした。前走葉牡丹賞では、先行しつつ上がりも2位で好走していた馬で、好走タイムも優秀でした。今回大外枠だがその先行力には期待できると考え、好走に期待して評価し、結果2着好走。母スティンガーは98年阪神3歳牝馬Ｓ1着馬という点からも、この時期の完成度が高い一族。今回の好走からも能力はある馬と思うが、これまで上がりが全て35秒台以降にて、速い上りに対応できるかが今後の課題になると思います。上がりのかかる展開で、中山芝コース向きのタイプと思います。
　チチカステナンゴ産駒はグレイソヴリン系で、いつ大物を出しても不思議はないが、ムチを入れたくなるようなズブい馬が目につく、ステイヤー血統。軽さのないジャングルポケット産駒といったイメージ。このようなステイヤー血統は、軌道に乗ればポンポンと行くが、それを待ちながら、本格化前はタフな持久戦や距離延長の時に好走が多い。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。瞬発力を武器に上がり特化のレースで強く、勢いのあるときには重賞挑戦はプラス要因。
　No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門で、広いコース変わりはプラス要因。3歳秋以降は本格化が始まり、堅実に走るタイプとなるが、人気よりもやや人気が落ちて伏兵の立場のときの方が好走しやすい特性もある。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。

3着アデイインザライフは、前走新馬戦1着(=中山芝2000m)からの好走。中山芝コースは(1-0-0-0)、芝2000m戦は(1-0-0-0)でした。前走は新馬戦で上がり1位で好走していたが、良馬場ながら超スローペースの流れで、持ち時計という点では不安があった馬なのだが、今回は時計を詰めて僅差の3着好走。本馬も展開的には恵まれた馬だったが、上がり最速で好走したことは評価したい。ディープインパクト産駒なので、中山芝コースよりも東京や京都など広いコースでも末脚勝負に対応できそうな馬にて、今後のコース変わりなどはプラスになる馬ではないか？と期待する。母父サクラバクシンオーにて距離の限界はあると思うが、芝2000mまでは今のところ好走しているので問題ないと考えたい。
　ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父サクラバクシンオーはプリンスリーギフト系で、テンのダッシュ力に優れ、スピードという意味合いではピカイチの種牡馬。休み明けから好走可能で、使い詰めるとパフォーマンスが低下する鮮度重視の特性がある。持ち時計には限界があり、各馬の能力を示す指標にもなる。中4週～8週のローテーションが良く、それより短くても長くても成績が落ちる。レース間隔1～2ヶ月がホットスポット。
No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門で、広いコース変わりはプラス要因。3歳秋以降は本格化が始まり、堅実に走るタイプとなるが、人気よりもやや人気が落ちて伏兵の立場のときの方が好走しやすい特性もある。分枝記号eは、気性が荒く、平均ペース以上での雪崩れ込みが得意で、上がりのかかる消耗的な流れに強い特性がある。また重馬場やダートなど時計のかかる馬場に強いが、一旦調子を崩すと復活が難しく、調子のピークが短い。

京成杯のポイントは、
①小回りコースの中山芝コースのため、基本は内枠の先行馬。
②スタミナ型サンデーサイレンスの好走が多い。血統的にはやや欧州型の要素が必要。
③朝日杯ＦＳ好走馬(=0.5秒差以内の馬)は好走しやすい。距離延長が嫌われて人気がなくとも、現時点の完成度で好走しやすい。
④ホープフルＳ好走馬も好走しやすく、軸に向く。
⑤前走芝2000mで、上がり2位以内の末脚を繰り出している馬は好走が多い。
→次走狙い馬:プレイアンドリアル,アデイインザライフ     

勝ったプレイアンドリアルは中団から外一気。
朝日杯は苦しい競馬だったので評価もできたんですが、
あの競馬の後に2000は苦しいかと思ってしまいました。

表に出るか裏に出るかという賭けでしたけど、
こういうのは8割以上逆を選んでしまうのが私。

2着キングズオブザサンも中団から。
この馬も圧勝後で特に消すほどの理由はなかったんですが、
チチカステナンゴが重賞で結果を出していなかったのも事実で、
なんとなく消したらこれも逆。

3着アデイインザライフは最後方から直線勝負。
これまたディープ産駒の格上挑戦で怖かったんですが、
初戦が超スローで信用できないところがありました。

今回に限っては思い切った競馬で対応できましたけど、
反動が不安ですし、次走以降はどうかなと思います。

アルバートは好位につけてスムーズに走るも伸びず。
重賞だと底力不足なんでしょうかねぇ。
それぐらいしか敗因を思いつけない内容でした。
レースレベル：3    
→次走危険馬:アデイインザライフ  

[エクイターフとアルゼンチン流調教]
しばらく回顧をサボっていましたが、今年は書こうと思います。

週中の報知にプレイアンドリアルが「アルゼンチン流調教」を取り入れているという記事が掲載せれていましたが、つい軽視してしまいました。反省点ですね。「アルゼンチン流調教」というのは２００～３００ｍ走ってから止める、これを２～３回繰り返すという方法のようですが、「止め際を見てもだいぶ効果が出てきた。ハミの抜け方から違う」とは河津師。スタートしても全速で走らなくてもいいということを教える方法ということでしょう。まぁ、短期間で身に付けたプレイアンドリアルの学習能力の高さも評価すべきでしょう。

キングズオブザサンは、中山競馬場のエクイターフ化がこの馬にプラスしたということでしょう。チチカステナンゴの中山での成績が急上昇しているというデータはありましたが、データどおりの結果です。この２頭は皐月賞でも面白いでしょうね。
枠順を見て◎→▲へ印を変更したのは大失敗。今年に入って予想レース数自体が少ないので、直前の変更で取り逃したレースがこれで２レース目。変えて成功することもあるので、痛し痒しといったところですが、何とかしたいですね。

ラングレーは中山は合いませんね。馬体重も－１０Ｋｇと減少していましたし、本調子でもないのでしょう。今後のローテが心配です。皐月賞はパスして、青葉賞→ダービー１本で行った方がよさそうです。

鋭く最後方から伸びてきたアデイインザライフが３着。この馬も東京向きでしょう。
→次走狙い馬:プレイアンドリアル,キングズオブザサン     

地方馬に負けたメンバーなど本来レベル１なのだが、馬主が岡田氏なのでもしかしたらクラシックで掲示板位には載るかもしれないので大目に見てレベル２に。

○･･･鞍上が大野くんで大外枠なのに２着になったのは馬が能力ある証拠。
それでもクラシックでは通用しないのは大野くんが乗ってる時点であきらかなことであるからには、あくまでも京成杯組の中で次走走るかもしれない馬ということで狙い馬に指名しておく。

Ｘ･･･同馬が勝てたのはマグレじゃないかもしれないが、ここを勝ったことで今後はＧ２戦トライアルを闘うことになる訳で、そうなればこんな地方馬が下手に勝ち負けするようだと中央競馬の沽券に関わる事態になるため次走以降は全て消し馬になるハズ！

予想としては◎とＸを間違えた格好だが、予想時に断っていたようにＪＲＡが今回どの馬を勝たせるかによって京成杯自体の価値が変わるので、今回は駄馬の集まりだったと思っていればほぼ間違いないだろう。
それにしても、１着柴田大－２着大野の重賞組合せなのに万馬券じゃないことの方が遥かに不思議なこと！
大野くんにもチャンスが巡ってきたかと思いたいが、負けた馬が地方所属馬ではまるで1000万条件戦のようなレースであると思わざるを得ない。
いずれにしても今年の京成杯から牡馬クラシックで掲示板に載る馬が出てくるようだと情けない限りだと思う次第。
ただでさえ、騎手界が下手クソにいい馬が回される最低時代になっているのにだ！
レースレベル：2
→次走狙い馬:キングズオブザサン  
→次走危険馬:プレイアンドリアル