2014年　タイム 1’34”3 (良) 1FAve=11.79 3FAve=35.36

ラップ
①12.4-②11.0-③11.9-④12.0-⑤12.1-⑥11.5-⑦11.4-⑧12.0
1FAveとの誤差
①+0.6 ②-0.8 ③+0.1 ④+0.2 ⑤+0.3 ⑥-0.3 ⑦-0.4 ⑧+0.2
テン35.3-中盤24.1(3F換算36.15)-上がり34.9　『一貫・中弛み』

『一貫』・・・逃げ△　先行○　差し◎　追込△
『中弛み』・・・逃げ◎　先行△　差し×　追込○

1着ハープスター・・・ディープインパクト×ファルブラヴ=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー　〔9-f〕　１２－１２
2着ヌーヴォレコルト・・・ハーツクライ×スピニングワールド=サンデーサイレンス×ヌレイエフ　〔3-d〕　６－６
3着リラヴァティ・・・ゼンノロブロイ×Singspiel=サンデーサイレンス×サドラーズウェルズ　〔6-e〕　１－１

流れは、テン-上がりのラップ差は少なく『一貫』と中盤が弛んだ『中弛み』の複合ラップ。展開的には、逃げが最も恵まれ、先行・差し・追込はほぼ有利・不利はないと考えるが、そのためより前につけていた馬が有利な展開だったと考える。

1着ハープスターは、前走阪神ＪＦ2着(=阪神芝1600m：0.0秒差)からの約3ヶ月の休み明けでの好走。阪神芝コースは(0-1-0-0)、芝1600m戦は(1-1-0-0)でした。今回約3ヶ月の休み明けとなるが、休み明けは(0-1-0-0)と好走実績もあり、それほど苦にならない馬と考え、また阪神ＪＦ好走馬でもあり、例年阪神ＪＦ好走馬が好走しやすい傾向通りに、今年も本馬が好走。これまで13年新潟2歳Ｓ1着と重賞好走実績もある馬でもあったし、13年新潟2歳Ｓ2着イスラボニータが13年東京スポーツ杯2歳Ｓ1着・14年共同通信杯1着と重賞でも好走していたことからも、本馬の能力は世代では抜けていると考えて、堅軸と考えて好走に期待し、結果1着好走。前走は、上がり最速33秒6で追込んだがハナ差届かずの内容で、その前走の敗戦が良い教訓になると考えて好走必至と考えて評価したが、今回は直線ムチを使わずに上がり最速33秒7を繰り出して、2着馬。ヌーヴォレコルトに0.4秒差をつける完勝。本番に向けて視界良好といった感じで好走。やはり世代トップクラスの馬と再確認し、またこのコースで2戦して仕掛け方も十分リハーサルしたと思うので、次走桜花賞に向けては非常に良いトライアルだったと考え、次走に好走に期待したいと思います。
　ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父ファルブラヴはノーザンダンサー系で、同系のエリシオなどと同じく2歳や3歳春に好走する早熟の快速牝馬がでやすい特性がある。牝馬のスピード馬は多数いるのだが、現状は芝1200mや芝1400m、芝1800mが主戦場で稼ぎ所。根幹距離よりも非根幹距離を得意とする産駒が多く、平坦コースならなお良く、わずかな距離の違いや坂の有無で成績が上下する。夏を境に上昇する産駒も多く、上昇軌道に乗った馬はしばらく追いかけても損はない。トップスピードに乗るのは早くないが、速い上がりの瞬発力勝負にも対応できる。
　No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門で、広いコース変わりはプラス要因。3歳秋以降は本格化が始まり、堅実に走るタイプとなるが、人気よりもやや人気が落ちて伏兵の立場のときの方が好走しやすい特性もある。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。

2着ヌーヴォレコルトは、前走500万条件戦こうやまき賞1着(=中京芝1600m)からの約3ヶ月の休み明けでの好走。阪神芝コースは初で、芝1600m戦は(2-0-0-1)でした。今回は約3ヶ月の休み明けで、上がり34秒7の3位で2着好走したことは評価したいが、1着馬ハープスターには完敗。次走桜花賞での逆転は難しい感じに思いますが、それでも叩いた効果にも期待できる分、次走の好走に期待したいと思います。
　ハーツクライ産駒はサンデーサイレンス系で、ハーツクライ自身はサンデーサイレンス×トニービン配合。母父トニービンの不器用さをやや受け継ぐタイプが多く、一瞬でエンジンがかかり加速できる器用さはないが、助走をつけて末脚が全開になりギアが入れば長く良い脚を繰り出す。馬群の外をのびのび走れるコース向き。サンデーサイレンス系としては、ダンスインザダーク産駒に近く、点火しづらい弱点を持ちつつ、嵌れば大仕事という“難儀なステイヤー血統”。ペースが締まるＧⅠほど、大駆けが期待できる。また距離が延びて成績が良くなる馬も多く、本質は中距離～クラシックが能力を活かしやすい。牡馬は芝1800m～2600m、牝馬は芝1400m～2000mを中心に走る。後方一気型は展開に左右され、直線だけの勝負や、内しか伸びない馬場は不発多数。スローが苦手なわけではなく、前半じっくり追走して、助走付きのロングスパートが出来れば好走可能。長い直線+剛腕騎手はプラス条件になる。母父スピニングワールドはヌレイエフ系で、時計のかかる馬場でハイペース必至なら狙って損のない大穴血統。近走の着順より馬場と展開を重視したい。適距離は、短距離～マイルで、芝・ダートとも道悪巧者。
　No.〔3〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。直線の長いコースでの末脚勝負にも強く、東京や京都芝コースでの好走も多い。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持ち、特にトライアルレースなど前哨戦快勝→ＧⅠは必殺のローテーションとなる。

3着リラヴァティは、前走フェアリーＳ3着(=中山芝1600m：0.1秒差)からの好走。阪神芝コースは(1-0-0-0)、芝1600m戦は(1-1-1-1)でした。前走は差しての好走が多い中、先行して踏ん張り好走。上がり33秒台こそないが、34秒台前半の上がりは使えるし、先行して好走できる器用さを評価して好走に期待し、結果3着好走。相手強化もあまり苦にしないのだが、詰め甘な戦績から連下候補と考えたが、今回も3着という結果からは、桜花賞以降で距離が延びたりしないと突きぬけることは難しいのではと考えて、連下候補として扱うのが正解な馬ではないかと考えます。
　ゼンノロブロイ産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、脚を溜めて鋭くキレるタイプが多いサンデーサイレンス系の中で、速いペースを追いかけて前で展開し踏ん張る競馬もこなせる適性の広さが持ち味。フジキセキ+マンハッタンカフェ的な特徴を有し、万能型のイメージ。人気馬がしっかり好走する比較的堅実なタイプが多い。産駒は中山芝コースでの好走が多く、東京芝コースでは3着になることが多いのが特徴で、コーナーワークが上手いということで小回りのローカルコースにも向くと考える。また産駒は道悪で馬場が悪くなっても好走可能なタイプが多く、10年オークス(=やや重)などからも馬場が渋って距離延長なら好走しやすい特徴を有している。体力は豊富で、リフレッシュ効果が大きく、鮮度の活かせる休み明けで立ち直る馬が多い傾向もある。母父Singspielはサドラーズウェルズ系で、芝1600mを中心に好走が多く、1400～1800mで重賞も好走しているが、中距離以上でも侮れない。淀みなく流れ、底力の問われる展開でこそ真価を発揮し、成長力も豊富で、条件戦よりも重賞で勝負してこその血統。もたもたしていた馬に安定感が出てきたら本格化の兆しで、いきなり重賞挑戦でも勝負になる。
　No.〔6〕の牝系は、直線の長いコース向きで、ハイペースの消耗戦に強い牝系。厳冬期や真夏などシーズンオフに強い特性をもつ。成長能力は早い時期から走るのだが、詰め甘にて人気を背負うと脆い傾向がある。3歳クラシックでは脇役の方が良い仕事をし、古馬になり本格化する。分枝記号eは、気性が荒く、平均ペース以上での雪崩れ込みが得意で、上がりのかかる消耗的な流れに強い特性がある。また重馬場やダートなど時計のかかる馬場に強いが、一旦調子を崩すと復活が難しく、調子のピークが短い。

また今回の上位3頭は、サンデーサイレンス系×大系統ノーザンダンサー系配合。サンデーサイレンス系の瞬発力を活かし、また欧州スタミナ型血統の要素という点では好走しやすい配合なのかもしれません。近年でもこの配合馬は好走が多く、来年はこの配合馬にも注目したい。

チューリップ賞のポイントは、
①流れは『中弛み』が基本。『加速』の流れにもなりやすく、4コーナー7番手以内につけられる馬が好走多い。
②サンデーサイレンス系有利な傾向。瞬発力を活かせるタイプが好走する。特にサンデーサイレンス系×大系統ノーザンダンサー系配合馬に注目。
③欧州型の要素も問われやすく、グレイソヴリン系やロベルト系も相性は良い。
④ヴァイスリージェント系も相性が良い。
⑤阪神ＪＦ好走馬の信頼性は高く、軸には最適。阪神ＪＦの内容をよく精査して軸を決めるべし。
→次走狙い馬:ハープスター,ヌーヴォレコルト     

ハープスターが快勝し、

3着に対抗馬が入線も馬券は外れ。

出来れば　リラヴァティ　牝3　は2着で優駿牝馬の出走まで決めて欲しかったのですが残念。

そして勝った　ハープスター　牝3　はこれでおそらく桜花賞1番人気になると思います。

血統面ではまだまだ距離が伸びて大丈夫な配合なので、楽しみは増しました。

ディープインパクト最高の配合馬なので

今後、日本を代表する名牝になってほしいと思います。
レースレベル：3
→次走狙い馬:ハープスター       

ハープスター強かった
届かないのか と思う 一瞬で楽に外から指して来ました
相手が弱いのか ハープスターが強すぎるのか

結果としては しっかり三連単的中であり
シャイニーガールも飛んだし
予想的中ではありますが
配当が安すぎる。。。

プリモンディアルは次頑張って欲しい
→次走狙い馬:ハープスター       

◎ハープスター　1番人気1着
楽勝。ペースも楽で追走も楽。これだけ外を回って楽勝されると調教師が言うように阪神JFではやはり外を回した方が・・・という気持ちも改めて分かったような気がした。
とにかく展開的に楽だったので本番で前が流れたときにうまくついて行けるかどうかがポイントとなるだろう。距離が伸びた方がもっと楽になるだろうが桜花賞ではどうか。

○レッドオーラム　10番人気7着
割と積極的な競馬をしていた。2，3着が8枠の先行馬だっただけに内からの先行では厳しかったか。直線で前が開いていたのに伸びなかったのは単純に力不足だろう。着を拾うならばもっと構えて末脚を生かしてもよかったとは思うが。

▲シャイニーガール　3番人気10着
幸騎手のコメントが「今後を考えると差す競馬もしなければいけないと思っていたが最内枠だったので結果的には先行した方がよかったかもしれませんね」ということで本番では先行策をとることを示唆しましたね。
ただ前走での好走は前に行く形ながらペースが落ち着いたので自身も切れる脚を使えただけであって激しいペースを前で乗り切れるかと問われると疑問。


他

2着　ヌーヴォレコルト
同厩舎のガイヤースヴェルトとともに関西遠征の形になって大きく体を減らさずに出走できた。どちらも結果を出すことができたのは厩舎の努力の結晶。ペースが楽だったことに尽きると思うので本番ではどうか。


3着　リラヴァティ
楽な展開に助けられたのは事実としても重賞で連続で馬券に絡めたのは力の証明かと。本番ではともかくとして展開面でカギを握ってくる馬になることに違いはないのでこの馬の出方には注目。


8着　ミュゼリトルガール
ハープスター以外にメンバーが揃わないと踏んでここに出走してきたことに好感を持ったが輸送失敗で大幅馬体減。作戦が良くても腕と馬の精神力が伴わず。もともとリトルガールと名付けられるほど小さい馬なのだから無謀な遠征だったか。


9着　プリモンディアル
先行力でハープスターを出し抜けばあるいは？と思われて期待された未知の魅力は見せ場すらなく。キャリア1戦なのでいずれは出てきても驚かないが人気になりすぎた。
レースレベル：2    
→次走危険馬:シャイニーガール  

レースレベル４･･･
勝って当然のハープスターが順当に勝っただけでその他の馬があまりに弱かったので一つ割り引いて「４」とする。

○･･･ハープスター
脚を図った最後方競馬は能力の違いの一語。
桜花賞などより牡馬クラシック戦線に挑戦して欲しい。
現状では狙い馬のレベルを超えた存在。

Ｘ･･･ヌーヴォレコルト
Ｘ･･･リラヴァティ
両馬ともに他のメンバーが弱かったので２・３着になっただけ。

※練習台と言うよりも･･･
「安全策」と言えるのが今回の川田くんの位置取りで、それだけ馬の力に差があると分かっていた証拠。
阪神ＪＦの騎手ポカを怖れていた裏返しでもある訳だが、それにしても同馬の強さは今後の活躍を大いに期待させるものだけに是非とも皐月賞→日本ダービーの路線を進んで欲しいと思う。

それよりスッキリしたのは、幸と武豊が予想した通りにトンでくれたことと岩田がキチンと２着して繰上げ○予想を果たしてくれたこと。
配当は安くても馬単１点で勝負できたのは久々の快心事でした！(ありがとう岩田ジョッキー！やっぱり貴方が中央一馬を好走させられる騎手！)
レースレベル：4
→次走狙い馬:ハープスター  
→次走危険馬:ヌーヴォレコルト,リラヴァティ