勝ったレッツゴードンキは逃げて圧勝。
確かに実力は上位でしたが、今さら突き抜けるとは思わず。
他の人気馬があまりにも走れなかったですし、流れも楽で。

2着クルミナル、3着コンテッサトゥーレは中団から。
ともにチューリップ賞で人気を裏切ったディープ産駒。
というか、上位3頭全部チューリップ賞の負け組でした。

よく見るとコンテッサはレッドオーヴァルっぽい臨戦でしたね。
だからと言うわけではないですけど、オークスは怪しいです。
思いっきり脚ためてのイン突きでしたから。

キャットコインは後方から大外で伸びるも無理な流れで。
とは言っても、それは十分想像できたことなので、
予想が強引だったと言わざるを得ません。

最初から有力馬数頭にしか目が行っておらず、
全馬の可能性を考える手間を省いてしまいました。
変に色々と考えたレースはガチガチだったり、何とも間が悪い。

ルージュバックは揉まれて惨敗。
ここで負けるのは仕方ないのでオークスは怖いですが、
下手すると次も1番人気になるかもしれません。

血統的には2400は若干長いような気もしますし、
あまり信頼したくないです。ローテが良いので買うのは買うでしょうけど。
レースレベル：2    
→次走危険馬:コンテッサトゥーレ  

【LV3=平均レベル】

・戦前の評価は3頭の3戦無敗馬VS2歳G1実績馬と言ったところ。3戦3勝が3頭いたたものの、それぞれが王道路線を歩んできたわけではないことが、評価を難しくし、予想を面白くした。
・勝ったのはレッツゴードンキ。前走で抑えきれずに行ってしまった反省を活かそうとしたこのレースでも、やはり行きたがってしまった。ただ今日も無理に我慢せずにハナへ。異常なほどのスローペースに落とし込み、これをまんまと逃げ切った。2着は差し込んできたクルミナル。内枠を最大限活かしたコンテッサトゥーレが3着。今年も結局チューリップ賞組が上位独占。今まで結果の出なかった逃げ馬、内枠の馬が結果を残すというデータ派には厳しい？結果に。

◆1着はレッツゴードンキ。
　好発。出たなりに外の4番手。ただ行きたがっていた。抑えきれないという感じで、早めに行かせる競馬を選択。道中は1馬身程度のリードをキープ。ハナに立った後はしっかりと折り合う。4Cでも手応えは十分。直線に入った後も手応え十分。直線は押し寄せる各馬を逆に突き放した。ドスローに落として、終いは上がり4位タイの33.5秒でまとめれば後続は何も出来ない。完全に騎手のファインプレー。力は元々あったが、展開をも味方に付けた。この着差が実力差ではない。
　この大舞台でこの騎乗が出来るのが岩田である、と再認識させられたレース。控える競馬を至上命題にして中間調整したにも関わらず、本人曰く5%しか考えの無かった逃げの手に出られるのだから大したもの。これがG1を沢山勝てる騎手なのであろう。福永・浜中・戸崎・柴山らがいくら上手かろうともG1を勝とうとも、往時の武豊やアンカツ、デットーリ、ルメール、デムーロまでの評価を得られないのはこの辺りなのではないか。創業家社長とサラリーマン社長的な違いを感じた。後者の騎手はオーナーの命令が絶対であり、それに従ったが故に今の地位を手に入れてたので、自分が正しいと思ってもそこまでのバクチは打てない騎手たちに思える。
　もっとも今回はそこまで大きな馬主や生産者、調教師でなかったこともあり、その分リスクを取れたのは正直ある。社台系の馬だったならばこの競馬が出来たのかは分からない。それに彼も散々、ゴールドシップで失敗してきて正しいリスクの取り方を学んだようにも思える。ただ世間の競馬ファンに「さすが岩田」と思わせるような競馬を見せられたのは今後の彼に取っても大きな財産になる。

◆2着はクルミナル。
　出遅れ。テンに促すも行き脚つかずに後方から。内からスルスルと上がっていき10番手の辺りまで押し上げる。馬群の中で折り合っていた。4Cでペースが上がる辺りは他馬よりも勢いは見劣る。直線入口では後方6番手。直線は徐々に外に出して進路を確保。外からいい脚を使って、勝ち馬以外は全部ぶっこ抜いたが…。不利な流れの中、実力を発揮。
　元々オークス向きと言われていた馬。今日の結果からはオークスのオークスの最有力候補の一角。エルフィンSは相手が弱すぎたこともあり、この馬の実力を図り損ねるところはあったが。チューリップ賞での敗戦は本当に馬場に泣いた模様。

◆3着はコンテッサトゥーレ。
　好発。出たなりに進めて好位のインを確保。4番手のイン。インでリラックスして追走。コースロスなく直線に入り、直線では進路を最内に見出す。内からジワジワと伸びて3着を守り切った。今日の競馬では2番めに力を出し切った。最内枠を活かしきった鞍上のファインプレー。ただこれが精一杯のレース。実力では他馬よりも下だろう。距離もマイルもギリギリだし、今後は姉のアルティマトゥーレみたいな進路になるのか。

◆クイーンズリング
　出遅れ。テンに行く気無く控える。掛かり気味に上がっていくが中団後方まで。4Cでは10番手の辺り。馬群の中に入り、直線へ向く。直線はアースライズの後ろに入り、強引に馬群を捌いてくる。馬群にも怯まずによく伸びたが4着まで。いい根性をしている。
　とにかく競馬ぶりにセンスの良さを感じさせる馬。根性もある。前走の体重減など厳しい調整の中、よく走っている。母父のアナバーはあのトレヴの母父でもある。オークスでも距離不安はない。じっくりと調整が可能なオークスならばチャンスあっても。

◆アンドリエッテ
　五分のスタート。テンに行く気無く控える。内から上がっていくが各馬が手綱を抑えることにより馬群が密集。結局は後方2番手。いい手応えで4Cを迎える。ただここで位置を上げきれず、直線は後方4番手で入ってくる。直線は馬群に突っ込む形になり、クルミナルが切り開いた進路を追って伸びてくる。上がり最速で伸びてきたが6着まで。
　今回も酷い乗られ方ながら、良い末脚を見せた。この末脚が毎回確実に使えるのは強みである。鞍上の競馬ぶりがいかにも中途半端で何がしたいのか、どこに付けたいのが分からなかった。レース後のコメントでは「ルージュバックをマークして、マークする馬を間違えた」とのこと。これだけの馬なのだから自分の競馬をして欲しかった。馬は強い。

◆ルージュバック
　五分のスタート。スピードに乗っていたが手綱を引いて控えて行く。中団に位置していたが、徐々に位置取りが下がっていく。馬群の中で人馬の呼吸が今ひとつ。結局、4Cでは後方4番手。外から来たキャットコインにも脚色が見劣る。直線は馬群んい突っ込んで伸びてきたが、切れ味は見られず。鞍上の乗りミス。
　いかにもマイル使わなかったことが裏目に出た敗因。無敗馬故に己の弱点が正確に把握出来ない怖さが出た。普段通りの前付けをしなかった騎手も酷いが、このローテ選択した陣営が一番悪い。この辺りがG1実績のない厩舎の怖さ。

◆キャットコイン
　五分のスタート。テンに行く気無く控える。控えて後方3番手。4Cでしごいてしごいて上がっていくが前に取り付けない。直線はココロノアイの更に外に出したが、伸び切れず。この上がりではどうしようもない。今日は発馬を決めたのに勿体なかった。

◆ココロノアイ
　出遅れ。テンに行く気無く後方から。行きたがるのを宥めていたが持っていかれるような感じで後方6番手辺り。4Cでは大外。直線入口では後方4番手。直線は大外に出したが伸び切れず。この競馬ではステイゴールド産駒はディープ産駒と比べて幾分分が悪い。今日は乗りミス。ヤネは頑張っていない。

◆その他
　アースライズは前々で競馬して7着。今回もいい根性を見せたし、手前を替えなかった割に奮闘。G1では厳しいが今後も牝馬戦線で良いバイプレイヤーになってくれそう。自分好みの馬である。後は手前を替えるのが下手な幸騎手から乗り替わってさえくれれば。
レースレベル：3
→次走狙い馬:アンドリエッテ,クイーンズリング
→次走危険馬:コンテッサトゥーレ  

狙い…これが同馬の実力でないのは周知の事。
たしかに戸崎もミスはした。道中でムリしたくない気持ちが出て馬を下げてしまったのはあきらかなミス。
だが、人気の立場で上がって行く所じゃない場所で動く事は戸崎でなくてもできなかっただろう。実際に同馬をマークした横山典も柴田善も共に潰れてしまったのだから。
やはり今回の敗戦は、牡馬ローテを使っていながら桜花賞を選んだ関係者(特に馬主関係の)判断の誤りである。
したがって、いくらミスがあっても今回ばかりは騎手たちを責める事はできない。おそらく控えるように指示された松山も同様である。
怖れていた事が最悪の形で出てしまったが、それでも馬の能力をこの一戦で見限る事はできないからには、今度こそキチンと同馬の能力を見せてくれると期待して次走狙い馬に指名する。

危険…史上最高メンバーによる桜花賞が史上最低のレースとなってしまった事は否めないからには、いくら岩田がその実力を見せたとしてもレースそのものはどこも高評価できない。
そんな馬が次のオークスで好走できるとは到底考えられないからには、人気になって敗れるのは必至として次走危険馬とする。

※冷静に判断すれば！
評価するのもおこがましいほど特殊な桜花賞。
逃げなかった黛が５着に残れる競馬では、好走した２～４着馬たちも勝ち馬同様に高評価する事はできない。
この波乱の最大原因は「岩田の逃げを何とも思わずただ追走した黛や松山たち」であり、次いで「戸崎をマークして後方待機に甘んじた柴田善と横山典の判断力」である。
それでも１・３・４着が岩田・ルメール・ミルコだったのが唯一の救いで、これで２着が戸崎だったら「純粋な騎手力上位で決まった」と私的には大いに納得できたのだが、池添が食い込んでくる所に競馬の難しさがあると言えるだろう。
しかしながら、これはことオークスの予想には大いに役立つ結果と思われる。
何しろ、２着馬はともかく、岩田・ミルコ・ルメールは騎手としての実力をキチンと発揮しているからには、同騎手たちは次走も信頼でき、これに今回人気を裏切った馬をどう絡めるかでオークスは決まる可能性が高いと予想できるから。
ただし、ルージュバックだけは是非ともダービーに進んでもらいたい。まだ見限れないとすれば、同馬の能力は十分に牡馬を蹴散らせるモノであり、それに戸崎は川田ではないからには同じミスは２度はしないはずで、勝てるか否かは別としても、敗戦を踏まえて臨むのであればまだ期待はできるはずだから。
でも、もうそんな気概は残っていないかもしれない。
マイル戦を経験しないのに皐月でなく桜花を選んだのが馬主の判断だとすれば、責任を(厩舎や騎手に)転嫁したくなるのが人間の傾きやすい心理であり、反動から予定を変更して「今度はもっと好走できるレースに…」と考えるのが普通だから。

「どんなに能力が高い馬でもレース条件を無視して臨戦する馬は信用してはならない」･･･これを今回ほど痛感させられたレースはなかったのがとても残念でならない。
同馬の敗戦を見て、私はナリタブライアンの高松宮記念を思い出さずにいられなかった。
【凡走続きの苦肉の策と馬主事情の違いはあるが…(残念)】
レースレベル：1
→次走狙い馬:ルージュバック  
→次走危険馬:レッツゴードンキ  

今年の桜花賞は逃げたレッツゴードンキが優勝。
どの馬がどういう強いレースをしたか？という事よりも、とにかく『騎乗レベルの酷さ』のみが目立ったレースだった。
そして、ルージュバック、ココロノアイ、キャットコイン...といった世代を代表するスターホースをクズ馬の如く扱われた事に対し非常に遺憾に感じている。

良馬場で行われたＧ１の勝ちタイムが、1.36.0。
ちなみに前日"重馬場"で行われた３歳500万下平場の勝ちタイムが、1.35.8。
馬場差を考慮すると、条件馬に少なくとも１秒以上はぶっちぎられた事になるのだ(笑)。

酷い事に、先頭の前半1000㍍の通過タイムが1.02.5で、最後尾が1.03.7。
良馬場どころか、不良馬場でもあり得ないような通過ラップ。
『あと何メートル走るんだい？』...とか、ツッコミを入れたくなります。

ちなみに、今年行われたダイヤモンドＳ(距離3400㍍)の1000㍍通過タイムは1.03.8。
ダイヤモンドＳでは更に2400㍍の距離を走るので、このラップも理解出来るが、残り600㍍のレースをするのにこのペースで走る必要があるのかどうか、素人でも解るはず。

展開云々という言い訳の余地はあるが、馬の能力の半分も引き出せない騎乗をして、サラブレッド競走究極のレースであるＧ１を語られても困る。

内国産馬の力は世界と肩を並べましたが、ジョッキーの騎乗レベルの酷さは昨年の凱旋門賞で露呈している。

高松宮記念の回顧でも、ちょっと言ったが、今の日本人ジョッキーは『感じない』、『考えない』、『行動に移せない』なのだ。

だから、いつまで経っても外国人ジョッキーに勝てないし、凱旋門賞の日本人制覇も『夢のまた夢』状態なのである。

今後のＪＲＡの戦略に『ジョッキーの技量向上』を大いに掲げて欲しいと願う。
レースレベル：1
→次走狙い馬:ルージュバック,レッツゴードンキ
→次走危険馬:クイーンズリング  

実馬券は単勝と馬単を取りました。
ルージュバックは大騒ぎされながら９着。三連単当て込んだことだけが悔やまれます。

しかし、これで今年のＧ１は未だ負け知らず。特に嬉しいのはどのレースも単勝馬券を当てられていること。やはり競馬の醍醐味はなんといっても勝つ馬を当てられることです。

今日は珍しくウインズに繰り出して、モニター画面を見ながら
一人「岩田ぁっ!!」と絶叫しておりました。

「あ～あ、逃げ切りやがった。こんなの八百長だよ」という負け惜しみを聞きながら当たり馬券を換金に行くことほど愉快なことありません。

さて、当たったのでレッツゴードンキだけが持つ唯一の特徴をお伝えします。
それは１勝馬でありながら新馬戦以外はすべて重賞を戦ってきたこと。

自信がなければ、あんな投稿はできませんでした。
あとは土日メインの出馬表を穴が開くほど眺めてください。

こちらからは以上です。
→次走狙い馬:ルージュバック       

各所で悲鳴、ぼやきが聞こえる桜花賞と相成ってしまいました。

飛ばす馬は戦前から不在というのはわかってましたが、ここまでのドスローは思ってもみずでアレッという…
発馬が決まり先手を取れそうだったムーンエクスプレスの手綱を引いてなぜ無理やりに抑えたのかと、なぜドンキを突っつきに行かなかったのかと某所で松山を槍玉にあげる向きもあるみたいですが…
確かに口を割って長いこと喧嘩していた時点で、◎ムーンエクスプレスのハズレをほぼ確信はしてしまいました。
調教師の指示では前に壁を作って云々ということで、脚を溜めたい思惑を吐露していたのですが○レッツゴードンキを行かせて楽勝してしまった岩田の臨機応変な手腕とは対照的な結果になってしまっただけに、松山ディスの論調に安易に乗りたくなってしまいます。
ただそこも含めてが予想なので…仮にムーンを行かせたとして、残ってくれたか疑問です。ペースアップさせて結果を変えたかもしれませんが…ただノットフォーマルが5着に残っただけに、タラレバを言いたくなってしまいます…

個人的にノットフォーマルも追いかけていた馬ですが、（×にしたのは印の意味の勘違いでした…）東京は合わない。今回の展開も含めて、仮に出走が適えばオークスでは狙いにくいですが引き続き注目はしていきたいです。

コンテッサトゥーレとクルミナルは良馬場ではきっちり末を伸ばしてきますね。コンテッサトゥーレはみるからにオークスは距離長そうですが人気もしなさそうでちょっと狙ってみたいです。不利な枠でよく絡んできた。呼びにくい馬名で実況も噛み噛みでしたね…カッコイイ名前だと思うんですが。知り合いも常に噛んでます。
アースライズも思ったよりやる印象。間を割って見せ場を作りました。

断然人気のルージュバックはやはり馬込みが堪えたみたいで、全く奮わず。スッパリ切った方はさすがです。
穴党として反省すべき点が多い結果でした。次走危険馬は現段階では判断つきませんが、検討を重ねたいです。
レースレベル：2
→次走狙い馬:コンテッサトゥーレ,アースライズ     

　桜花賞は本命に推したレッツゴードンキが勝利したものの、２着にクリミナル、３着にコンテッサトゥーレが入ったことから予想としては残念サイドだったと思います。しかし、予想できない展開とレッツゴードンキの勝利が濃厚に見えた直線は見ごたえがありましたね！　そして、結果的に何が起きたのかが理解できると、競馬はより愉しくなります。

　結果だけ見て、馬券が外れて、では愉しくないと思います（特に、初心者の方は）。しっかり回顧していきますので、馬券を外した方は是非、学びを得て次に活かしましょう。

　今回の桜花賞は、逃げ馬不在と言われていて、それでもノットフォーマルが逃げるのかなと思っていたのですが、フタを開けて見ればレッツゴードンキが逃げる展開に。私もですが、多くの方が想像していなかった展開だったと思います。しかし、それで終わったと見るのは早計で…。

　スタート後10秒くらいの出来事ですが、ノットフォーマルが折り合ってしまい、ムーンエクスプレスの松山騎手が抑えているところ、スタートの良かったレッツゴードンキに行く気があると見るや、岩田騎手は迷わずに行きました。チューリップ賞では外枠でスタートも良かったわけではなかったので、馬が我慢できず、騎手の制止を振り切っていく感じで、実際先頭に立つまで25秒くらいかかっていましたが、今回はスムーズに逃げの形に入れました。

　岩田騎手は３Ｆ目で早くもペースを落として、後続を封じていきます。ここでスローペースでは勝ち目のない馬の騎手が前に行けばよかったのですが、行ける位置にいたノットフォーマルの黛騎手、アースライズの幸騎手、ローデッドの川島騎手（レオパルディナの武騎手は距離不安があるので抑えたのかも）は行かなかったですね。そもそもムーンエクスプレスの松山騎手もスロー勝負ではダメなのでハナを主張したほうが良かったと思います。デムーロ騎手は進路があれば行ったと思いますが、フタをされてしまっていました。

　それで超スローペースが生まれたのですが、スローでも単騎で逃げているレッツゴードンキにとっては気分良く走れますからラストも止まりません。刻んだラップは以下のとおり。
12.7 - 11.7 - 12.7 - 12.9 - 12.5 - 11.3 - 10.7 - 11.5

　テン３Ｆは過去８年よりも遅い37.1秒、上がりは33.5秒です。その差3.6秒となる超スローの上がり勝負になりました。１頭抜けたレッツゴードンキを見ながら、横一線で追い比べをする各馬という、残り200mからの映像が全てを物語っています。

　２着から12着までが0.4秒差ですから、２，３着はたまたま、良馬場の加速勝負なら脚を使えたクルミナルと、内の良い条件で末脚も速いコンテッサトゥーレが来たという感じ。展開と条件に大きく影響を受けた１戦でした。

　予想の印では本命しか当てられなかったのですが、データアートの評価は１番手のレッツゴードンキが勝ち、２番手のクルミナルが２着に入るという、去年に続いてアナログ重視がデータアートに敗れる結果に＾＾；（「天」の評価を加えると、レッツゴードンキが４点、クルミナルとローデッドが２点、ルージュバック、キャットコイン、テンダリーヴォイスが１点、ココロノアイ、アースライズ、コンテッサトゥーレ、トーセンラークが０点の順でした）

　予想の過程においては、内枠不利の常識について、少なくとも３枠は悪くないことを明らかにできました。結果的には１枠の馬も今回来ましたし、こういったジンクスは崩れる時に一気に来るものです。バイアス判定について、今回は詳細のデータを公表しませんでしたが、昨日の阪神牝馬Ｓでは極端な内先行有利な馬場（追込みも来ているので、横は極端な内有利＆縦はフラットという感じです）でした。

　また、展開はミドルのスロー寄りと想定していました。展開指数計算時にレッツゴードンキのＢＰＲを、阪神ＪＦ時のものを採用していれば６ポイント下がって２３ポイントとなり、スローへの注意を高められたと思いますが、その上で、ＢＰＲ逃げ馬が１頭以下の時には極端なスローになる可能性も留意すべきということかと。

　インバイアスと超スローが組み合わさって、予想だにしなかった結果となりましたが、今回の予想ツールは来年も継続して使えそうなこと、本命馬がぶっちぎって勝ってくれた（評価を下げたルージュバックが負けた）こと等、一応の収穫があったレースでした。

　狙い馬は今回脚を余したアンドリエッテと、外差し不利の条件で消えたココロノアイ、危険馬はインバイアスに助けられたコンテッサトゥーレと、混戦の２着で字面上妙味の落ちるクルミナル。
レースレベル：4
→次走狙い馬:アンドリエッテ,ココロノアイ
→次走危険馬:コンテッサトゥーレ,クルミナル

まあ後世に名を残す最悪なレースになったわけですけど、とりあえず冷静に評価。


レッツゴードンキ　岩田　７


個人的にはハナに経って緩めた時点で失敗かなって思ってた。ここで外から捲られてペースを引き上げられると一気に苦しくなるので。ただ内枠に先行勢が固まっていたので、これで外からは動いてこないだろうと岩田はヤマ張ってた部分もあったと思う。その真実はわからないので評価は濁した感じ。落としきった事で３Ｆの決め手勝負になって結果馬の良さが予想以上には出た。これをオークスで待機策で引き出してこれるかは鍵で、それができれば岩田はもっと成長すると思うんだけどね。

クルミナル　池添　７

スタートは失敗したけど今度は流石に焦らず詰めていった感じかな。鬼門の３コーナーでインから無理せずルージュバックの前に出て、終始ロス無くスペースを確保できたのも大きかった。超スローなので完全にはアテにならないけど、この結果が正当な能力でやはり牝馬では上位だと思う。オークスでも期待できるかな。

コンテッサトゥーレ　ルメール　８

まあうまく立ち回ったかな。スタートを決めてインの好位に潜り込んだし、外が動かなかったのもあるけど前にある程度加速スペースを作って仕掛けをいつでも出来る準備はしていた。この馬が３着に来れるというのが今回の桜花賞のイメージかな。前走でもしまい甘くなったしマイルではスローの流れで無理をせずしまい勝負しかない感じ。これを例えばマイルＣなんかで好位で進めると甘い印象かな。

クイーンズリング　デムーロ　６

出負けもあったけどデムーロからしたら前にいるのがレオパルディナ（武豊）だったしペースが遅くても外から動いてくれるという意識があったんじゃないかな。まさか武豊でも動かない異常な展開だったしデムーロも驚愕したと思う。このスローでは動き出しと瞬間加速の良さは全く活かされないし、逆によくここまで来たなという内容。オークスでももちろん狙います。

ノットフォーマル　黛　４

うーん、馬自体はきんもくせい特別で超スローに対応しているからこれくらいは走れる展開だったと思う。それよりも序盤かな。黛自体この馬の出だしとムーンエクスプレスのスピードをうまく把握してなかったと思う。スタートは甘かったけど、なんならまだあっさり控えた方が良かったかなと。中途半端な騎乗を馬の適性が救ってくれた感じ。

アンドリエッテ　川田　２

まあそうなるわなって騎乗。今の川田は追い込みでも加速準備が全く出来てないしそれがわかりやすく出た印象かな。まだ３・４コーナーで腹括ってイン突きならわかるけど中途半端に外出して各馬動いた直線序盤で待ってしまった。あの形で掲示板近くまで来るんだし馬は強いですよ。オークスではもちろん本命候補だけど、もう少し追い込みの巧い騎手に替わってくれへんかなと。

キャットコイン　柴田善　６

うーん、この展開なら結果捲っても良かったけど、さすがにタイミングからしたらインからペース上げられて飛ばされるリスクはあるしこれは仕方ない。直線手前で動かして加速できる準備はできているし、超スローで高速の上がりを求められるとやはり厳しいかな。これもオークスで巻き返せる。まだマシな騎乗ですよ。

アースライズ　幸　６

無難な乗り方かな。この馬があの位置で正攻法の競馬できるペースというのが今回のレースの異常さだと思う。さすがに１１秒フラットの切れ味はないからそこで踏ん張った分最後甘くなったけど、オークスに向けては悪くない。美味しい負け方かな。

ルージュバック　戸崎　１

まあそうなりますよ。まずきさらぎ賞で先行競馬した意味は何だったの？と。正直序盤の流れでチャンスはあったのにアースライズ・テンダリーヴォイス等前に本来行けない馬に先手を許した。結果まともに阪神マイル外回りの中緩みを喰らったし、更にインのクルミナルにポジション奪われているしね。先週である程度確信したけど戸崎は何もしたくないんだよね。モーリスも、サンプルエミューズも出た也で好位・あるいは大外から流れに乗じて勝つ。ジェンティルドンナの有馬もそうだったし動く意識はないんですよ。それがこういう展開では致命傷になる。ローテーション等々敗因は挙げられそうですけどはっきり騎手の責任です。正直信頼度は高くない騎手だよねと。

ココロノアイ　横山典　３
出は甘かったしそこでローデッドが捲ってきたから動けるスペースはなかったけど、まだ序盤だったしノリなら下げてでも動く意識は欲しかったかな。らしくなく普通に乗って負けた印象。これでオークスでヤマ張って先行してのノリなんだけど。笑

レオパルディナ　武豊　２

ここも厳しく行く。これも武豊らしくないというか、外から序盤動ける大チャンスで動かなかった。後方を潰す意識はあったかもだけどそれだけで勝つ乗り方では到底なかったし、馬自体も切れる馬ではない。ちょっと理解に苦しむ騎乗だったね。

テンダリーヴォイス　福永　２

まあこのスローでレースメイクできないのは当たり前の福永なので予想通り。序盤もっと前に行けるのにこちらも腹括れずまともに馬群に入ってしまった。スローの流れをなんでああやって我慢するのって事。

ペルフィカ　菱田　６

まだマシな騎乗かな。インベタを徹底する賭けの意識は感じたしルメールマークから外へスペースを作るところはしっかりしていた。ただいかんせん消耗戦タイプのこの馬ではあの展開ではというとこ。

ムーンエクスプレス　松山　４

うーん、スローからインでペースを上げて外を消耗させる戦略は感じた。だけど序盤はさすがにハナを奪っても良かったんじゃないかな。逃げ馬ではないんだけどスピードはかなりある馬だし、行ってレースメイクする賭けは出来た。でもやっぱり内枠はいい材料じゃなかったかな。外枠ならコーナーでハナ奪ってセーフティリード作れるメンツだったし一概に騎手のせいともいえない。

ローデッド　川島　８

地味にギャンブルはしてる騎乗だと思う。パトロール見ればわかるけどスタート後大外に寄せてスペース確保してポジション押し上げてる。かつコーナーでは無理をしてないしレースの流れに合わせて位置取りは確保できた騎乗。ただこれでタフな馬場ならいいけどこの馬とは無縁の切れ味競馬では・・・オークスに向けてはいい負け方。

メイショウメイゲツ　吉田豊　３

コーナーでの捲り方は中途半端。あれで大外回るだけだし単なるロスになった形。決め打ちすぎる乗り方が仇になったかな。

トーセンラーク　吉田隼　６

これは単純に体調面が問題あったと思う。ポジショニングは阪神ＪＦの四位とは比べにならないくらいうまくいってたしもう少し見せ場は欲しかった。

クールホタルビ　小牧　０

ネタじゃなくて（笑）今回最大の主犯ですよ。なんでこの馬で、そしてこの展開で最後方決め打ちをするのか意味不明。タフな馬場でもいける馬だし、阪神ＪＦはインでまともに捲り喰らってポジション下げたのが全て。レースに参加する気あるの？っていう乗り方で岩田をアシストする密約でもしてるのってレベル。もう狙いでも買いたい騎手じゃないね。
レースレベル：1
→次走狙い馬:アンドリエッテ,アースライズ
→次走危険馬:コンテッサトゥーレ,ルージュバック