勝ったミッキークイーンは中団から差し切り。
桜花賞を使えなかったのが逆に良かったですね。
走る気を全部ここにぶつけることができました。

2着ルージュバックは好位から。
さすがにこの条件だと崩れるわけにはいきません。
それでも負けてしまうあたりがマンカフェですね。

3着クルミナルは中団から。
色々と危なっかしい面を見せていましたけど、
レースではしぶとかったです。
ちょっと頑張りすぎているので後が心配ですが。

ディアマイダーリンは先行して伸びず。
手応えは良かったですが、大外から押し切る力なく、
まぁこれは仕方ないですね。
レースレベル：4    
→次走危険馬:クルミナル  

ミッキークイーン　浜中　１０
まあ減点材料はないし、外目でうまく流れに乗りきった騎乗。向正面でペルフィカが外から押し上げてスペースは狭くなったけどフラフラしていたクルミナルニアの背後でがっちりポジションは守ったし、要所でも焦らずスペースが空くのを待った。クルミナルがルージュバック相手に仕掛けてスペースが空く計算もあっただろうしイメージ通りの競馬ができたんじゃないかな。こういう馬に対して絶対の自信を持っている浜中はやはりしっかり騎乗してくるし今回は満点。

ルージュバック　戸崎　８
まあこれは一応満点評価で、正攻法としての競馬なら満点なんだよね。スタート後外の先行馬が押し上げる背後を衝いて中緩みでポジションとスペースは確保したし、コーナーで早めに仕掛ける事でエンジンのかかりの悪さも補填している。それで負けたって事は正攻法だとこれまでのパフォーマンスよりは下がってしまうという事でベッラレイアのオークスと似たような感じかな。もう普通なら直線入り口で勝たれた思った競馬だったしファンからしたら案外なのかなという。この先正攻法で模索していくのか、序盤捨てて能力の最大値を引き出すのか・・・正念場にはなったと思う。

クルミナル　池添　８
まあゲートの件はさておき、スタートはやはり出負けした。ただ直後にルージュバックが前目で競馬する事を確認した上でこれの徹底マークに徹した。馬の力に心中する池添とは違うイメージだけどこれは勝負にいったかなと。コーナーで外目に回るロスはあるけどそれを無視してのルージュ徹底マークだったし最後までやり切った印象。馬自体もこういう競馬で最後まで能力を発揮したしこれまでのスロー勝負とは違った面で非凡さは見せつけた形。ただ終始口向きはあまり良くなかったし気性面、コーナリングで成長の余地はあるしルージュバックに比べると希望は大きいかな。

アースライズ　三浦　７
まあ事前に積極策を示唆していて半信半疑だったけどイメージ通りの競馬はしてくれた。欲を言えば３コーナー、それまでミッキークイーンの前にいたのにペースアップに対応できずポジショニングで完全に背後に回ってしまった点かな。前のコンテッサトゥーレの手応えを過信していたのと、直線勝負に賭けすぎた三浦の判断ミスはあると思う。馬自体はしまいの持続力はあっただけに勝ちに行く姿勢がもっとあっても良かったと思う。その点まだ逆転の余地は残っていると思うし、秋も楽しみかな。

アンドリエッテ　川田　５
うーん、難しいけど能力を過信しすぎた騎乗ではあったと思う。スタート後のポジショニングはまあ悪くないし向正面でペルフィカが上がったところで去年のハープスターと同じくスペースがなくなるところを３コーナーでは回避できていた。ただミッキークイーンに比べて明らかに加速準備はできていなかったし、直線はスムーズに伸びてはいるけどミッキークイーンのパフォーマンスを考えれば悠長に脚を溜めている暇はなかったかなと。この馬は脚の持続力が武器なわけだしあそこで勝負には行って欲しかったな。

ローデッド　柴山　４
うーん、人気考えれば大健闘なんだけど、これ川島のままだったら面白かったんだけどなーってとこ。スタートがうまくいったのは最高の形だったしポジショニングは抜群だった。そこまでしかいい騎乗はないかなというのが問題。まああそこまでうまくいってテン乗りだとレースの流れに乗ってしまうわなと。柴山の性格上そうなんだけど、この馬はそれよりは平均ペースで１２秒最後まで刻むくらいのペースがいい。ギアチェンジ戦だと末が甘くなるリスクはあってフラワーＣえは実際そうだったし、今回も直線入り口の出し抜き地点で脚を使ってしまい甘くなった印象。確かに見せ場はあったんだけど、この競馬ではこの馬の能力は活かしきれないのはわかっていたので残念かな。厳しいけどこの評価。

ココロノアイ　横山典　７
序盤は理想通りというか、スローの中インベタで脚を溜めての競馬だったし無駄が一切なかったんだけど、相対的な結果でいうとイン突きが裏目になったかな。岩田や内田とかこういうレースで動かない騎手の背後に回ってしまってロンスパ序盤で位置取りが事前と下がって優位性がなくなってしまったのが痛かった。減速しながらの直線出し抜きだったし、素早く外に出して対処はしてきたけどやはりコーナーでのロスが響いた。力負けには微妙なロスだし見直ししていいと思う。

マキシマムドパリ　武豊　５
レースとしてはココロノアイ同様というか、インで溜めていたら動かず位置取りを下げてしまっての形で失敗した形。ただココロノアイより序盤の戦略的にギャンブルはできたし武豊に求めてるものからしたら普通に競馬してしまったかなというとこ。馬自体はこの競馬でこうだしトライアル組では一番通用するメドは立ったと思う。

クイーンズリング　デムーロ　４
まあスタートの出負けは予測できていたけど思ったよりポジションをとりきれなかった。ミッキークイーンの内から入れるチャンスはあったけど挟まれるリスクを嫌った形かな。３コーナーまでの判断も個人的には良くなかった印象で、デムーロとしたら動く意識が強すぎて中途に外に出してインからフラットに押し上げられるチャンスを失った形。あそこから後半の総合力で掲示板食い込んできたら化け物だし今回は騎乗は不味かったなと。

レッツゴードンキ　岩田　３
まああの様子だし折り合いを気にしてしまうのはわかるんだけど、折り合いだけに意識が向いてレースへの意識がおろそかだったかなと。スタート後スペースを意識しないままインに入り込んでしまったし、シングウィズジョイの背後に回ってしまったのは失敗でこういうレースの内田は信用しない方がいい事をわかっていない。ルージュバック比較でポジショニングで優位性がなくなった時点で終わったし、結局３・４コーナーで位置取りを下げつつ直線だった。要所の脚は光るけど持続力はない馬なんだし相対的にレースを見ればポジショニングで終始失敗してたかなと。折り合いはわかるけど元から折り合いはうまくない騎手なんだし、中途な気持ちのままレースしてしまったかなと。

ディアマイダーリン　福永　７
まあ大外枠の割にはポジショニングはうまくいったし勝負にはいった騎乗。レースの流れには乗っていたしこれで直線入り口で全く脚が使えなかったのは不満かな。序盤無理しない方がいい馬という事なんだと思う。

キャットコイン　柴田善　５
これは致し方ないと思う。クルミナルのゲート不良で奇数枠には辛いスタート待ちになったし実際ゲートで遅れたしね。ミッキークイーンに対してもクイーンカップでポジショニングで勝ちきった内容だしあの出負けは痛いしああいうレースしかできなかったなと。巻き返しは必至だと思う。

ノットフォーマル　黛　６
まあ逃げは逃げとしてどういうペース刻んでくるかと思ったらじわじわロンスパしての出し抜きという選択。フラワーカップではハナを切れてない中での競馬だったし賭けとしては有り。これで甘くなったし結果仕掛けは早かった、もう少し仕掛けまってにギアチェンジ戦がベストかな。でもしっかり競馬はできたと思う。

ペルフィカ　菱田　４
まあこのペースの罠にまともに掛かっちゃったかな。１コーナーまでに出負け等で位置取りが後ろになったのは誤算。緩んでからの押し上げであれでレース自体の仕掛けが遅くなれば嵌る可能性はあったけどコーナーからペースが上がって外を回されたし仕方ないかな。

トーセンラーク　江田照　５
この馬もクルミナルのゲート不良が響いたかな。スタートさえ決まれば別のプランはあったんだけどそれを選べないままの流れだったし、致し方ない。

コンテッサトゥーレ　ルメール　７
騎乗とすればドスローを想定にした積極策だったしこれは賭けとしては有り。この流れで全く伸びないんだし単純に距離と言うしかないかな。

シングウィズジョイ　内田　２
ノットフォーマルに行かせるのはわかるけどこの馬の場合馬群に入れるともとから反応の悪い馬だしインベタでスッと動ける計算はあったのかなと。騎手自体反応良いタイプではないんだし、スペースを意識しないまま揉まれて終わっただけかな。残念な騎乗だと思う。
レースレベル：3
→次走狙い馬:ローデッド,マキシマムドパリ
→次走危険馬:シングウィズジョイ,ディアマイダーリン

１，３着がディープインパクト産駒でした。土曜のモンゴル大統領賞でサトノアラジンが勝った時にミッキークインがふと脳裏をよぎりましたが、ハープスターの雪辱を晴らす方に気を取られました。キャロットファームとしては２，３着して御の字なんでしょうが。

最近、血統を見るようになって、なるほどそのレースにはそのレースなりのふさわしい血統がくるのだと感じるようになりました。

桜花賞、皐月賞はキングカメハメハ産駒が来て、オークスはディープインパクト産駒が来ました。やはり、群雄割拠で三冠が許される状況ではないようです。
→次走狙い馬:ミッキークイーン       

狙い…ルージュバック
桜花と違って自ら勝ちに行った競馬に徹したのが何より。
やはり同馬の能力は今世代牝馬のトップクラス。
返す返すも生産者の意向で桜花を使った事は惜しまれるが、勝ち馬よりも内容的に強さを見せたと思われる事から次走狙い馬に指名する。
ただし、鞍上は戸崎以下は使えないだけに、相手次第はもとより鞍上次第ではまさかの２着がある事に注意すべし。

危険…ココロノアイ
ここで掲示板を確保していれば良かったが、チューリップを勝った時までが同馬の華になると思われる。
春の成績から秋も相応に人気に推されると思うが、同馬は元々戸崎から横山典に変わって好走してきた馬であり、何も戸崎が横山典より上手いとは言わないが、そもそも馬泥棒で好走した分のツケは今後必ず払わされる立場になるので次走危険馬に指名する。

※久々に各所でプロの騎乗を見せてもらえたのが良かった！

まず、出遅れ気味の池添が直線までにルージュを射程圏内に置いて外から被せるように追い上げた事に感心させられた。
出遅れた時に馬券対象確保を考えたら、横山典・武豊・福永のように普通は後方に控えて脚を矯めようと努めたはず。事実、柴田善は2400ｍ戦なのに出遅れたからと最初から直線一気を考えて見せ場もなく散ってしまっており、あきらかに自力で好走しようという気概に溢れていた。
あくまでルージュの後ろについて行く判断をした池添の決断があったから直線でルージュに並び掛けて外を塞いで脚を使わせた事で浜中の末脚が活きたのである。
たしかに馬に能力があったから出来た芸当だが、それでもこの池添の判断は枠順を考えればお見事の一語だろう。

また、これと同じ「外を塞いで有力馬を伸び伸び走らせない競馬」を後方でしたのが川田と柴山で、対象馬はミルコだった。
彼らもお見事だったのは、たとえ結果は５・６着でも共に後方で一仕事していたのにキチンと着順を伸ばしてきた事にある。
「外を塞いで有力馬を伸び伸び走らせない競馬」は高等な技であり、それを２ヶ所で見れるとは全く思ってもいなかったので予想は負けても「大変好いレースを見せてもらった」と大いに満足できた。

ことルージュには不運だったが、そもそも大竹厩舎が厩務員の経験値で遥かに優っている池江や須貝と際どいレースをしたと考えれば、今回の樫ほど１～６着まで道理に適った結果もないだろう。
いずれにしても、大変好いレースを見せてもらったのが何より良かった！(満足)
レースレベル：3
→次走狙い馬:ルージュバック  
→次走危険馬:ココロノアイ  

　予想に書いた通りで、自分はあいまいに2択の中間を行って死亡しました。

　予想では、
　　 「前半の方が速いラップ→地力
　　 後半の方が速いラップ→極軽」

　と書きました。ヴィクトリアマイルでもファミリーナンバーとラップの関係性から回顧を書きましたが、ここでも当てはまってしまったので書いていきます。


　近5年のオークスで極軽系の馬が来たのは、去年の2014年だけ。

　1着：ヌーヴォレコルト　極軽系2号族
　2着：ハープスター　　　バランス系9号族
　3着：バウンスシャッセ　極軽系3号族

　この年以外は、すべて地力系とバランス系で独占。
　特に、地力系の1号族と16号族が強かった。


　では、去年とそれ以外の4年間の違いは何か。

　近5年の前半6Fと後半6Fのラップを見てみると、

　2010年　73.7→76.2
　2011年　72.9→72.8
　2012年　71.0→72.6
　2013年　71.4→73.8
　2014年　73.4→72.4

　そう、去年だけ前半の方が遅いんです。(2011年はほぼイーブンと見ます)


　それで、今年はどうなったかというと、

　2015年　73.9→71.1

　今年も前半の方がだいぶ遅いですね。

　そして結果は、

　1着：ミッキークイーン　極軽系2号族
　2着：ルージュバック　　地力系16号族
　3着：クルミナル　　　　極軽系8号族
　4着：アースライズ　　　極軽系20号族
　5着：アンドリエッテ　　極軽系6号族
　6着：ローデッド　　　　極軽系3号族


　うん、地力系らしく前に進出して粘ったルージュバック以外は、極軽系が独占しましたね。


　と、今回もファミリーナンバーとラップから回顧してみました。

　この辺を予想に上手く落とし込めれば良いのですが、なにせラップを予想するというのは「出たとこ勝負感」がある程度否めませんから難しいですね。


　ちなみに、ミッキークイーンは今年のJCに出て欲しい一頭ですね。
→次走狙い馬:ミッキークイーン,クルミナル     

予想は外して馬券は当たったと。自分はレッツゴードンキ、ココロノアイだったが、ミッキークイーン、ルージュバックもフォーメーションに入れたらウマイこと入った。
やはり桜花賞とは違う形になった。そら3歳やし、牝馬やし、距離も違うし、違うわな。
ルージュバックは能力発揮すれば、勝ち負けにはなると。そしてクリミナルも次回は本名馬に推されることでしょう。アースライズは人気するのかしないのか。
レースレベル：3
→次走狙い馬:ルージュバック,クルミナル     

直線の攻防は、なかなか見応えがありました。ミッキークイーンに関しては、馬体重が増えたのとスタートが上手く切れたのが最大の勝因でしたね。クイーンＣで馬体重が減少したのは、輸送で減ったのではなく、中間、飼葉を食べていなかったのが原因だそうで、今回は、中間も飼い食いが落ちる事がなかったそうです。最終追切もゴール板過ぎてからも追えるという事はそれだけ体調が良いという事です。ルージュバックは、桜花賞も今日のような積極的な競馬をすれば結果は違っていたのかもしれません。今日は勝ち馬に目標にされた分の負けです。力負けではありません。秋は凱旋門賞に行くかどうか分かりませんが、秋華賞に出ればまず勝ち負けでしょう。予想に挙げたキャットコインは、馬体重が減っていたので、その時点で勝負ありでした。もっと、成長しないと秋もだめでしょう。レッツゴードンキは、前走、馬が楽をしたので今回も自分から行こうとしましたが、もっと我慢がきかないと駄目です。このまま気性が成長しなければ、マイルでも引っ掛かるでしょう。
レースレベル：4
→次走狙い馬:ルージュバック  
→次走危険馬:ミッキークイーン