2015年　タイム 1’50”3 (稍重) 1FAve=12.26 3FAve=36.77

ラップ
①13.1-②12.2-③12.2-④12.3-⑤12.1-⑥12.3-⑦12.2-⑧11.7-⑨12.2
1FAveとの誤差
①+0.8 ②-0.1 ③-0.1 ④±0 ⑤-0.1 ⑥±0 ⑦-0.1 ⑧+0.6 ⑨-0.1
テン37.5-中盤36.7-上がり36.1　『加速』

『加速』・・・逃げ◎　先行○　差し△　追込×

1着ヌーヴォレコルト・・・ハーツクライ×スピニングワールド=サンデーサイレンス×ヌレイエフ　〔3-d〕　３－４
2着ロゴタイプ・・・ローエングリン×サンデーサイレンス=サドラーズウェルズ×サンデーサイレンス　〔8-k〕　２－１
3着ステファノス・・・ディープインパクト×クロフネ=サンデーサイレンス×ヴァイスリージェント　〔10-a〕　７－７

流れは、テン-上がりのラップ差と中盤も弛まずの流れから『加速』の流れ。展開的には、逃げが最も恵まれ、次いで先行、差し・追込には厳しい流れと考える。

1着ヌーヴォレコルトは、前走エリザベス女王杯2着(=京都芝2200m：0.0秒差)からの約3か月半の休み明けでの好走。中山芝コースは初で、芝1800m戦は(1-0-0-0)でした。今回約3か月半の休み明けでしたが、休み明けは(1-1-0-0)と崩れずに好走していて、それほど割引の必要はないと考えて好走に期待し、結果1着好走。斤量54kgと恵まれていたことも好走要因だと思うが、それ以上に牡馬混合戦は初にて鮮度は高く、血統的にも強敵相手に真価を発揮するハーツクライ産駒ということを侮ってしまった点は反省したい。それでも小回り適性が未知数な点を割り引いて評価しましたが、14年1着ジャスタウェイもハーツクライ産駒だし、小回り適性がなくても少頭数になりやすい重賞でもあり、能力を発揮できるか？を重視すべきと反省する。本質的には不器用な馬だと思うので、直線の長いコースの方が信頼性は高いと考えるが、牡馬相手にも十分好走できる馬と考えて、今後の好走に期待したい。特にヴィクトリアＭでは、堅軸とみて期待しても良いのでは？と考える。
　ハーツクライ産駒はサンデーサイレンス系で、ハーツクライ自身はサンデーサイレンス×トニービン配合。母父トニービンの不器用さをやや受け継ぐタイプが多く、一瞬でエンジンがかかり加速できる器用さはないが、助走をつけて末脚が全開になりギアが入れば長く良い脚を繰り出す。馬群の外をのびのび走れるコース向き。サンデーサイレンス系としては、ダンスインザダーク産駒に近く、点火しづらい弱点を持ちつつ、嵌れば大仕事という“難儀なステイヤー血統”。ペースが締まるＧⅠほど、大駆けが期待できる。また距離が延びて成績が良くなる馬も多く、本質は中距離～クラシックが能力を活かしやすい。牡馬は芝1800m～2600m、牝馬は芝1400m～2000mを中心に走る。後方一気型は展開に左右され、直線だけの勝負や、内しか伸びない馬場は不発多数。スローが苦手なわけではなく、前半じっくり追走して、助走付きのロングスパートが出来れば好走可能。長い直線+剛腕騎手はプラス条件になる。母父スピニングワールドはヌレイエフ系で、時計のかかる馬場でハイペース必至なら狙って損のない大穴血統。近走の着順より馬場と展開を重視したい。適距離は、短距離～マイルで、芝・ダートとも道悪巧者。
　No.〔3〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。直線の長いコースでの末脚勝負にも強く、東京や京都芝コースでの好走も多い。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持つ。

2着ロゴタイプは、前走根岸Ｓ8着(=東京Ｄ1400m：0.5秒差)からの好走。中山芝コースは(3-1-1-0)、芝1800m戦は(1-0-1-2)でした。14年中山記念3着馬でもあり、中山芝コースでは崩れずに好走する馬でもあり、コース巧者としてリピーターとしての好走に期待して、結果2着好走。やはり適性重視のレースと思います。本馬も先行して好走する馬でもあり、前走ダート戦だが短距離よりの1400m戦を使用したことも今回プラスに働くはずだし(=短距離→中距離で、流れが緩く感じることでより先行しやすいはず)、中山芝コースではプラスαの能力を発揮する馬と考えて評価したが、この点はやはりうまく嵌ったと考える。中山芝コースのスペシャリストの分、他の競馬上では割引が必要で、中山芝コースほどの信頼性がなくなる点には注意したいが、能力的にはまだまだ好走には期待したい。
　ローエングリン産駒はサドラーズウェルズ系で、ゆるみない流れで潜在能力が引き出され、ひとつ勝つのに時間を要した馬でも、格上げですぐ通用する怖さのある底力のある血統。叩き良化型でもあり、2・3戦目で変わり身での穴も多い。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。瞬発力を武器に上がり特化のレースで強く、勢いのあるときには重賞挑戦はプラス要因。
　No.〔8〕の牝系は、2歳～3歳春シーズンも好走は可能だが人気の時には詰めが甘い特性があり、本領発揮は3歳秋以降で古馬で真価を発揮するタイプが多い。叩き良化型で、高速時計にも強い。分枝記号kは、かなり時計の掛かる馬場でのみ力を発揮する。冬場のダートや最終週の重馬場等が合う。気性が激しく、時計のかかる消耗戦に活路がある。

3着ステファノスは、前走富士Ｓ1着(=東京芝1600m)からの約4ヶ月の休み明けでの好走。中山芝コースは(0-0-0-1)、芝1800m戦は(2-0-1-0)でした。今回約4ヶ月の休み明けでしたが、休み明けは(0-1-0-1)と好走はしていた馬でした。叩き2戦目は(2-0-0-0)と崩れず好走しているので、次走はさらに調子は上向きになると思われ、好走に期待出来ると考えます。また今回、不利な差し位置からの好走という点は評価したく、本格化の期待も込めて次走の好走に期待したいと思います。
　ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父クロフネはヴァイスリージェント系で、鮮度と勢いが好走に非常に重要なポイントとなる。芝もダートも走れる兼用型だが、同系のフレンチデピュティと比べるとややパワー型で、持久力も豊富。勢いがある時には連勝も多く、上昇馬はクラスの壁を突き抜けて短期間にまとめて稼ぐ特性を持つ。“ダートから芝に転じて急上昇”や“詰めの甘かったマイラーが地力先行勝負で本格化”という成長パターンを示す。充実期は連勝が多く、積極的に狙える。重不良の成績も抜群で、“雨のダートのクロフネ”には要注意。
　No.〔10〕の牝系は、スピードの持続性能に優れた牝系。短距離だとペースの弛まない淡々としたペースに向く。または長距離と距離適性は幅広いが極端。分枝記号aは、気性的に素直なタイプが多く、また父親よりもスケールが小さくなる傾向。

中山記念のポイントは、
①中盤の弛まないレース。持続型の流れに強い馬が好走しやすい。
②小回り中山コース、開幕週ということもあり、内枠の逃げ・先行馬が強いレース。馬場が悪化すればなおその傾向は顕著になる(=不良馬場の場合は個々の不良馬場適性が問われるため例外で差しも決まる)。大逃げする馬も逃げ粘れる。
③スタミナ型サンデーサイレンス系の好走もあるが、欧州スタミナ型血統向き。大系統ノーザンダンサー系が強い。
④トニービン系を内包している馬にも注目。強敵相手に真価を発揮しやすい特性が活きる。
⑤非根幹距離実績が重要。
⑥中山芝コース好走実績も重視。非根幹距離重賞好走実績もあるなら、要注意となる。
⑦リピーターの好走が多く、何度も着順を下げずに好走する馬がいる、「老馬の法則」が当てはまらない適性重視のレース。
⑧前年の関屋記念と毎日王冠好走馬には注目。コースは異なるのだが、何故か適性は嵌る。
→次走狙い馬:ヌーヴォレコルト,ステファノス     

ヒシアマゾンと接戦を演じたチョウカイキャロルは強いと思ったんですよ。しかし、古馬になって全然でしたよね。

時代の名牝のライバルが以外とダメダメになるパターンは少なくないのが、古馬になって牡馬との対戦が始まるときに現れます。単にそれだけの理由でヌーヴォレコルトを無印にしました。ハープスターに勝った馬といっても古馬牡馬を簡単に一蹴できるものではないと。

一蹴しちゃいました。

この馬ももう牡馬と互角に戦える馬ということを証明しました。本調子でないイスラボニータと今はGIでは足りないと感じているロゴタイプとまだGI実績はないステファノスを破っただけなので、即、安田記念だ、即宝塚記念だというのは早計ですが、単に牝馬だからという理由では切れない馬だと。

それにしても、最近の牝馬はなぜ強いんだ。ウォッカ以降、牝馬の確変がずっと続いている感じ。ジェンティルドンナが引退して、ヌーヴォレコルトですからね。ハープスターと共に牡馬を一蹴し続けて欲しいだけの勝負根性あるレースにお手上げです！
レースレベル：4
→次走狙い馬:ヌーヴォレコルト       

今、このブログを見たら堺和樹さんの単複一点予想というのが目に飛び込んできた。

最近は、昨年みたいに本命馬がとんでもない穴馬を連れてくることが少ないので、単複を一点で買ったほうが収益は多い。
このレースも単勝と馬単を当てた。

さて、今回の予想の根拠を。

１．まずは、ＪＲＡカレンダーを毎年買っているのだが、今月は昨年の桜花賞勝ち馬のハープスターがフィチャリングされている。
先月の２月はフェブラリーＳのコパノリッキーで、さもありなんだったが、３月に桜花賞？ハープスター？
と思っていたら、そうそう中山記念にヌーヴォレコルトが出てきた。

２．とは言え勝つのは厳しいだろと思っていたら、中山土曜メインの総武Ｓで勝ったフィールドスマート。
この馬は前前走、前走と共に３着というちょい足りずの、しかし複勝圏内には飛び込む堅実な走りを見せていた。

３．で、中山記念の出馬表を眺めていたら、同様の戦績をヌーヴォレコルトがもっていた。秋華賞、エリザベス女王杯を共に２着。勝ちきれなくとも続けてＧ１を連対できるのは実力の証でもある。

４．で、またハープスターの戦績を思い出した。ヌーヴォレコルトに負けたオークス２着からいきなり古馬牡馬と対戦した札幌記念を勝ってしまった。

５．ならば、ヌーヴォレコルトも古馬牡馬への初挑戦を勝ってもおかしくないし、１番人気になっているのはイスラボニータで、この馬はハープスターにジャパンカップでも先着を許している。ヌーヴォはオークスでそのハープに勝っている。

６．２番人気のロゴタイプは中山金杯を好走したが、前走でダート戦に出走し迷走を見せた。

７．イスラボニータは安田記念に向けてお釣りを残した調教をしたが、ヌーヴォは次走ヴィクトリアマイルＣ狙いで、間隔があくので必勝態勢で完全に仕上げた調教をしたとのこと。

ゆえに勝ち馬証明、ヌーヴォレコルト。
レースレベル：5
→次走狙い馬:ヌーヴォレコルト       

◎…何とか重賞戦線の生き残りを果たしたのは幸い。しかも、この後はおそらく兄のミルコが主戦となると思われる【もしも素人に任せたら終わってしまう】ため、次走ミルコなら勝ち負け必至と判断。

Ｘ…今回の結果で完全に同馬のクラシックにおける好走は、何らかの手助けによって作られたものであることがはっきりしたと言えるだろう。また、仮に菱田を降ろして鞍上強化したとしても、ミルコや岩田クラスでなければ大した鞍上強化にならないと思われるからには、傾向的にも今後好走期待はできないだろう。なぜなら、同馬が好走するのなら今回負けたイスラの方が先に好走しなければ筋が通らなくなるはずだから。(ついでにハープも！)
この状況を思うと、同馬はラブイズＢの古川と一緒で生涯菱田に乗られる可能性が高いと推測されるため、今後は出て来てももう期待する必要はないだろう。
【騎手の立場にズバリ適した６着…これではもう見切った方が正解である。何かの援護でもあれば別だが…苦笑】

≪やはり真の騎手は腕が違う！≫

前予想↓↓↓
中山11Ｒ　第89回 中山記念(Ｇ２) 芝1800ｍ
(前走騎手)　◎○▲△　伏＝伏兵　穴＝穴馬　未＝未定　外＝論外
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◎…イスラボニータ　　【 57.0・栗田博・(蛯　名) 】ジャパン９着⑤／天皇賞秋３着①…白老Ｆ
○…ロゴタイプ　　　　【 57.0・田中剛・(Cﾃﾞﾑｰﾛ) 】根岸ステ８着③／中山金杯２着①…社台Ｆ
▲…ヌーヴォレコルト　【 54.0・斉　藤・(岩　田) 】エ女王杯２着①／秋華賞　２着①…社台Ｆ
△…ステファノス　　　【 55.0・藤原英・(戸　崎) 】富士ステ１着②／ｾﾝﾄﾗｲﾄＳ４着⑤…ﾉｰｻﾞﾝﾌｧｰﾑ
伏…タガノグランパ　　【 55.0・松田博・(菱　田) 】東京新聞10着⑥／マイルCS10着⑪…新冠タガノＦ
穴…マイネルフロスト　【 55.0・高　木・(松　岡) 】ＡＪＣ杯４着⑩／中山金杯６着⑧…競優牧場
未…ナカヤマナイト　　【 56.0・二ノ宮・(柴田善) 】中山金杯９着⑦／福島記念９着⑦…沖田牧場
未…セイルラージ　　　【 56.0・藤原英・(岩　田) 】ｱﾝﾄﾞﾛﾒﾀﾞ５着④／ｶｼｵﾍﾟｱＳ６着⑤…白老Ｆ
未…ゼンノルジェロ　　【 56.0・飯　田・(熊　沢) 】日経新春10着⑭／ｶｳﾝﾄﾀﾞｳﾝ１着⑬…ﾉｰｻﾞﾝﾌｧｰﾑ
未…ヒラボクディープ　【 56.0・国　枝・(国分優) 】京都記念９着⑧／ﾃﾞｨｾﾝﾊﾞｰ４着⑨…下河辺牧場
未…ルルーシュ　　　　【 56.0・藤沢和・(福　永) 】札幌記念13着⑩／有馬記念16着⑪…社台Ｆ
未…トラストワン　　　【 56.0・庄　野・(松　岡) 】オールカ17着⑮／日本海Ｓ１着①…村下農場
未…タイキパーシヴァル【 56.0・高橋亮・(石　橋) 】ﾊﾟﾗﾀﾞｲｽS12着⑩／六甲ステ18着⑦…ﾋﾞｸﾄﾘｰﾎｰｽﾗﾝﾁ
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最終決断↓↓↓
中山11Ｒ　第89回 中山記念(Ｇ２) 芝1800ｍ
(前走騎手)　◎○▲△　消＝消し馬　Ｘ＝想定外　外＝論外
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◎…７番ロゴタイプ　　　　【 57.0・田中剛・(Cﾃﾞﾑｰﾛ)・Cﾃﾞﾑｰﾛ 】…社台Ｆ
○…10番イスラボニータ　　【 57.0・栗田博・(蛯　名)・蛯　名 】…白老Ｆ
▲…５番マイネルフロスト　【 55.0・高　木・(松　岡)・松　岡 】…競優牧場
△…３番タガノグランパ　　【 55.0・松田博・(菱　田)・菱　田 】…新冠タガノＦ
消…４番ヌーヴォレコルト　【 54.0・斉　藤・(岩　田)・岩　田 】…社台Ｆ
消…11番ステファノス　　　【 55.0・藤原英・(戸　崎)・Aｼｭﾀﾙｹ 】…ﾉｰｻﾞﾝﾌｧｰﾑ
Ｘ…１番ヒラボクディープ　【 56.0・国　枝・(国分優)・大　野 】…下河辺牧場
Ｘ…２番ゼンノルジェロ　　【 56.0・飯　田・(熊　沢)・熊　沢 】…ﾉｰｻﾞﾝﾌｧｰﾑ
Ｘ…６番タイキパーシヴァル【 56.0・高橋亮・(石　橋)・石　橋 】…ﾋﾞｸﾄﾘｰﾎｰｽﾗﾝﾁ
Ｘ…８番ナカヤマナイト　　【 56.0・二ノ宮・(柴田善)・柴田善 】…沖田牧場
Ｘ…９番トラストワン　　　【 56.0・庄　野・(松　岡)・和　田 】…村下農場
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レース結果↓↓↓
(前走騎手)　◎○▲△　消＝消し馬　Ｘ＝想定外　外＝論外
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１着…消…４番ヌーヴォレコルト　【 54.0・斉　藤・(岩　田)・岩　田 】…社台Ｆ
２着…◎…７番ロゴタイプ　　　　【 57.0・田中剛・(Cﾃﾞﾑｰﾛ)・Cﾃﾞﾑｰﾛ 】…社台Ｆ
３着…消…11番ステファノス　　　【 55.0・藤原英・(戸　崎)・Aｼｭﾀﾙｹ 】…ﾉｰｻﾞﾝﾌｧｰﾑ
４着…▲…５番マイネルフロスト　【 55.0・高　木・(松　岡)・松　岡 】…競優牧場
５着…○…10番イスラボニータ　　【 57.0・栗田博・(蛯　名)・蛯　名 】…白老Ｆ
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･･･以下省略

１着…軽量を利した岩田の本気騎乗！
どうやら先週のブザマな騎乗は、ここで本気を見せるためのデモンストレーションだったらしい。
勝たれれば当然の実績馬だけに、騎手予想が逆目に出たのは己の不甲斐なさを反省するしかない。
やはり岩田の徹底した最短距離狙い(イン強襲)は並みじゃないと、改めて真の騎手力とは何かを見せられた気がした。さすがは、マイルＧ１馬を降ろされても本物の騎手はキチンと腕を見せてくれる！

２着…不運の元凶は過去の騎手起用かと！
もしも勝ち馬の騎手が岩田じゃなかったら、もしも逃げ馬がもう少し内で粘ってくれたら…この「もしも」を悔み切れないのが今回の同馬の２着だろう。だが、またも２着だったこの「もしも…」の元凶は、今回の僅かな流れの差にあるのではない。全ては、同馬にロクな躾ができなかった過去の騎乗者に責任がある。
しかしながら、今回の２着で今後の重賞における(通用する)目途は立ったので、今後はキチンとミルコ・デムーロを起用してエピファネイアを負かした能力を全開して欲しい。

３着…やはり外人騎手はちゃんとした騎手だった…
伊達に富士ステークスで後のマイルＣＳ勝ち馬を負かしてはいなかった。同馬に好走されたのは予想としては悔まれたものの、こと真の騎手力と言う意味では至極真っ当な結果であると思った。
これが２走前の騎手が起用されていたら４着が関の山だったろう。

４着…松岡はよく頑張った！
際どい３着争いで差されたのは痛かったが、この接戦まで頑張った事は、馬はまだしも松岡にとっては大変良かった事だろう。ただし、今回の４着は別定戦レベルで馬券になるのはかなり厳しい事の裏返しと言えるだけに、次走は余程の利点でもない限り過度な期待は禁物だろう。

５着…「イスラよ、お前もか！」
どうやら今春は、格上と思われる馬が馬券対象から外れる流れにあるらしい。
たしかに、馬券にならねばいけないはずのゴールドシップやハープスターが３着にも入れなかっただけに、鞍上が追えない蛯名でハープスターに千切られていたイスラボニータがこの着順になるのも当然なのかもしれない。だが、何らかの手違いが起こったために負けた岩田はまだしも、川田や蛯名にはもう少し騎手力があったら、もっと騎乗馬は好走していたのではないだろうか。
いずれにしても、馬群を上手く捌けない、もしくは馬群に突っ込む気概の薄い競馬学校上がりの騎乗レベルでは、いくら馬の能力が高くても「豚に真珠」・「猫に小判」でしかないだろう。
別にムチャをしろとは言わないが、『もしも勝星が自己の技量だと言うのなら今回の岩田のような騎乗をもっと見せても良いのでは？』と思わずにいられない。

※ちなみに…
今週、最も「ふざけるな！」と言えるのがルメールである。
「フランスでは外部と連絡を取り合っても許されるのか？」…八百長疑惑になるだけにこの30日間騎乗停止はやむを得ないだろう。それだけに、せっかく一発で通年騎乗に合格させてもらったのに、これでは『お前は御神本より上手だな』としか言えない。今はただ、単なるうっかりである事を願ってやまない。何しろ、いくら名手でも八百長やったら追放しなければならないのだから。
【阪急杯などルメールの代役が太宰では「サギ」と言われても仕方ない。騎手が名手だから重いシルシを打ったのに、代役が彼では、たとえ馬がマルゼンスキーであっても好走できる訳がないのだから！(怒)】

※何も言えないよ。後藤…
人間であるからには当然のように悩みはあっただろう。だが、後藤が死ぬほど悩んだものが一体何なのかを知っている者などおそらく誰もいないだろう。
考えるほどに「なぜ」としか言えない今回の訃報には何も言えない。ただただ冥福を祈るのみである。
【何のためにケガを克服したのか…全てを無にする出来事に私は悔しさしか湧いてこない…家族に事を考えると本当に何も言えない…無念】

読切感謝！
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レースレベル：4
→次走狙い馬:ロゴタイプ  
→次走危険馬:タガノグランパ  

スタートは一番良かったですね。内一頭分空いていれば、そこに潜り込んできっちり差し切る。重賞(内枠ならその信頼性は増す)での岩田騎手は、やはり頼りになる。あと、挑戦者の立場のハーツクライ産駒は強い。
レースレベル：3
→次走狙い馬:ヌーヴォレコルト