勝ったレイデオロは道中で一気に動いて押し切り。
こういうスローの時のルメール騎手は積極的ですね。

2着スワーヴリチャードは今回は最初から先団。
やはり皐月賞後の印象通りに府中が良かったようです。

3着アドミラブルは後方から追い込むも届かず。
こちらも青葉賞の印象通り本番では足りず。

結局、前哨戦の印象通りの結果ではあったんですが、
思った以上に人気サイドだったので買いづらかったです。
まぁガチガチでしたし、これはこれで仕方ないでしょう。

ダイワキャグニーは中団から伸びず。
キンカメなら勢いで一気に通用する馬も多いのですが、
この馬はルーラーシップ的な慣れが必要なタイプですかね。
となると、次はまたガラッと変わるかもしれません。
レースレベル：2
→次走狙い馬:ダイワキャグニー       

'17 2:26.9 = 37.1-38.6-37.4-33.8 4F=49.9 /5F=63.2 前後半差=△4.5
LAP=13.0-11.2-12.9-12.8-13.3-12.5-12.1-12.6-12.7-11.5-10.9-11.4

⑧トラストか⑤クリンチャーの逃げと読んでいましたが、③マイスタイルが逃げてうしろに⑧トラストとスタートの良かった⑦アルアインが付けて1コーナーへ。
向こう正面では平均ラップよりやや早めに進みましたが、結局3F以降から４コーナーまでは11秒台を刻むことなく、ラスト3Fの瞬発力勝負となりました。
弥生賞で逃げたときは前後半差△3.2秒。マイスタイルは超スロー瞬発力勝負タイプの逃げ馬となりそうです。

1着△⑫レイデオロ　12-14-2-2 33.8(8位)
(キングカメハメハ/シンボリクリスエス)
スローで流れたレース中最大の見せ場となった、２コーナー出口から直線にかけてのポジション取り。
正直捲っていった時には馬券内を諦めました。
このレース中最も遅いラップの13.3を刻んだところで捲っていったのは、ルメール騎手の好判断でした。
私自身は馬体や走法はわかりませんが、首の高いピッチ走法であるこの馬より、トビの大きなスワーヴリチャードの方が枠の差もあり、注文がつかないレースになると読んでいましたが、適性の差を馬本来のポテンシャルを引き出すことによって制したといえるでしょう。

2着◎④スワーヴリチャード　7-7-7-5 33.5(3位)
(ハーツクライ/Unbridled's Song)
予想どおりのポジショニングから、直線ではスムーズに外に出して末脚を発揮しました。
残念ながらレイデオロには及びませんでしたが、能力は充分に発揮したといえるでしょう。
四位騎手も枠なりにレースができる騎手ですので、この着順は仕方なかったと思います。
成長力も見込めるので、皐月賞でケチがついた右回りで能力を発揮できるかが問題でしょう。

3着〇⑱アドミラブル　17-17-13-12 33.3(1位)
(ディープインパクト/シンボリクリスエス)
多頭数・外枠での超スローペースは、予想どおりハンデがありすぎたようです。
しかし、この展開で３着にとどいたのは、やはり能力が高い証明でしょう。
レイデオロが捲っていった時に、ついていかなかったことは結果的には残念ですが、デムーロ騎手が道中を大外をまわるリスクを避けたかったということなので、勝機はその分だけ失ったのでしょう。
しかし、馬の能力自身には期待できるので、秋以降の条件替わりで充分期待に応えてくれそうです。

レース結果を受けて、上位３頭は充分に満足がいく走りはできたように思います。
適性と条件の差を、レースでいかに克服するかを見せられたようで、とても楽しめたレースでした。

ただ、スローペースでこそ末脚に期待したカデナやサトノアーサーは、成長力の差や能力の絶対値で３頭には及ばないという結果ですので、秋以降の成長力を見極める必要がありそうです。

もう一つの問題点は、当時レースタイムが超スローの結果で物議をかもした、2010年のエイシンフラッシュが勝ったレースと同タイムということ。

'10 2:26.9 = 36.1-39.0-38.4-33.4 4F=48.8 /5F=61.6 前後半差=△3.3

前後半差で比較すれば、今年の方が断然のスローです。
'10年は2～3ブロックが相当遅いラスト3ハロンの瞬発力勝負。
今年は1～2ブロックが遅く3～4ブロックがやや加速していく持続よりの瞬発力勝負の違いといったところでしょうか？

この後エイシンフラッシュは、スローの瞬発力戦専用から、持続力戦へ適性を広げていった馬。
2着はローズキングダムで3着はヴィクトワールピサでした。

世代間の力差はわかりませんが、能力は牝優位と評価されていた今年のダービーですが、過去レースとの類似を考えるなら、上位3頭の秋以降の成長には期待できそうです。
レースレベル：3
→次走狙い馬:アドミラブル,レイデオロ
→次走危険馬:カデナ  

2017年の日本ダービーを見た感想を。

本当は回顧を書かせてもらうつもりはなかったのですが、某サイトの福永騎手のコラムで「騎手目線」においてもルメール騎手の凄さと自分のふがいなさを隠すことなく事細かに語っていたのを読んで、「2017年のダービー」が終わった今の自分の気持ちを「自分への申し送りとして何か書いておきたい！」という衝動に駆られてしまい、書き始めてしまいました。

長文になってしまい恐縮です・・　m(__)m


レースは最初の1000ｍが63.2という超スローペースとなった今年のダービー。道中まくっていっての先頭集団へのとりつき、さらに直線も伸びるというまるで平場の未勝利戦を見ているかのようなルメールらしからぬ騎乗が見事にはまってダービー制覇を果たした。みんなが固まってしまったこの大舞台で思い切った騎乗で結果を出したルメールは去年の２着の雪辱を、藤沢調教師も悲願のダービー制覇を果たし、競馬を長く見てきたものとしては素直におめでとうという気持ち。全体的に馬の力を出し切れなかったというコメントが目立ったレースで、後味としてはあまりいいレースではなかったのかもしれないが、それも競馬。自分が応援していたスワーヴリチャードが２着に負けてしまったのも残念だが、「デビューからずっと同じ騎手が乗っている馬が勝つ」とういあたり「やはりダービーはこうでなくては」という結果に落ち着いてくれた。


▲レイデオロに関しては、この馬の完成度を認めてはいたが皐月賞をぶっつけで臨んできたことと、予想の段階でも書いたようにレースに参加せずに直線内を回って伸びてきただけの５着という走りから評価を落としてしまった。皐月賞で勢いよく追い込んできた馬がダービーで巻き返すパターン（ワンアンドオンリー・ジャングルポケット・タニノギムレット・スペシャルウィークなど）はよくあるが、惨敗してしまうパターン（フサイチホウオー）もあり自分としては中山の適性の高さからダービーでは軽視してしまった。今の時点ではいい馬であることには間違いないが、今年のダービーが10、20年に一度あるかないかという特殊な展開だったこともあり、個人的には完成度の高さで勝ち切ることができたとみているので、脚質的にも後方になりがちなこの馬が今後大成していけるかどうかは正直微妙な気がしている。

勝ちタイムも2.26.9というかなり遅い決着でもあり、展開が違うとはいえ同舞台のオークスで2.24.1で勝ったソウルスターリングと比べてレベルが低いとみられてしまうだろうが、奇しくもダービーで遅い決着だった2010年と同タイム。そのダービーの中には「エイシンフラッシュ・ローズキングダム・ヴィクトワールピサ・ルーラーシップ・ヒルノダムール」といったその後G1でも活躍した馬たちが出ていることは興味深い。レイデオロの秋の走りを楽しみしつつ、ソウルスターリングと共にぜひ中距離路線（天皇賞・秋）に進んで対決を見てみたい。


２着の◎スワーヴリチャードは懸念していたスタートも決めてダービーを勝つためのポジションである７、８番手という絶好の位置取りを確保して直線を迎えたが、一度並びかけたところでレイデオロに突き放された感じだったので、現時点では完敗という感じ。爆発的な末脚というタイプではなくじわ～っと伸びるタイプのようで、パトロール映像でみる限り右に左にフラフラしている感じもありしっかりと走れていない様子だったことも捉えられなかった一因かなと思う。今後まだまだ伸びしろがあることを期待させられる走りぶりであり、左回りの方が得意だということを証明してしまったことで、菊花賞をやめてしまわないことを願う。



３着の△アドミラブルは、自分としても３着くらいかなと思っていた通りの結果ではあったが、十分に勝てる能力を持っていることを示した強いレースぶりで、この日は展開に負けたといった感じ。個人的には上位馬の中では今後一番強くなっていきそうな予感をさせる走りで、秋への飛躍を期待したい。音無調教師が「なぜレイデオロと一緒に動いていかなかったのか！」とデムーロに対してすごく怒っていたのが印象的だった。青葉賞馬が勝てないという歴史はまだ続いていくようだ。


４着のマイスタイルは忘れたころの典マジック（笑）。ああいう馬が３着あたりに残るのがダービーなんだけどなあ・・。あそこまでいったのなら３着に残ってほしかった・・。（スワーヴリチャードからの１頭軸３連複の相手に入れていたので、ゴールでは天を仰いでしまった・・）


個人的な馬券は3連単のBOXが抑えで的中だけとなってしまったが、当日のレース（8R・9R）を見てこの日の馬場は向くと判断してレイデオロの評価を上げてカデナを下げる選択ができたのには満足。やはりG１の日は当日の馬場情報は大切だと再確認したレースだった。


2018年の日本ダービーへ向けて来週から新馬戦が始まる。

都合がつかず今年は現地へは行けなったが来年はぜひ現地で、自分の応援する馬の単勝を握りしめてレースを迎えたい。
→次走狙い馬:アドミラブル       

予想


◎2枠4番スワーヴリチャード
○7枠13番カデナ
▲6枠11番ペルシアンナイト
△6枠12番レイデオロ


結果


1着△レイデオロ
2着◎スワーヴリチャード
3着無アドミラブル
4着無マイスタイル
5着無アルアイン

7着▲ペルシアンナイト
11着○カデナ


いやー
ルメールにやられた
エイシンフラッシュが勝った2010年のダービー以来ずっと予想しているけどダービーで本命馬が勝ったことがない
今年も本命馬が2着でお預けを食らった






レイデオロ
“ 休み明けの前走のパフォーマンスだけ見たら本命クラス あとは活性化の問題だけ、乗り方に工夫が欲しい ” と予想に書いていたが『 やられた 』 と動いた瞬間に思いました
皐月賞の回顧で予言した通りになってしまった、連対さえできなかったアドミラブルとは対照的な結果

スワーヴリチャード
4角で多少強引なところはあったが完璧な乗り方をしてくれた、レイデオロルメール・ペルシアンナイト戸崎が動いた時に馬群の内にいて対処に遅れたがそれは結果論だし仕方ない

アドミラブル
外枠のせいで差すには苦しい位置取りにはなったがこの馬向きのレースになったものの3着まで
人気所から入っていたし期待値が低く印を回せなかったが抑えなかったことには後悔はしていません

マイスタイル
有力馬分析のスワーヴリチャードの項に書いたように2走前に皐月賞トライアル重賞で結果を残した馬が皐月賞で惨敗後に極端な位置取りショックを使って巻き返してくる形、当日のペースも遅くハマったが4着まで

アルアイン
なんとも言えない結果、敗因をS質が強過ぎることとするには善戦し過ぎている…

ダンビュライト
上がり勝負では分が悪い、もっと積極的に乗れれば

ペルシアンナイト
アルアインに先着できなかったことから考えれば距離延長に対応できなかったということだろう

ベストアプローチ
力はある

サトノアーサー
検討する余地もなく

カデナ
ハマらなかったから仕方ないといえば仕方ないが
ルメールの神騎乗とは対照的な福永

予想：http://ameblo.jp/gunxsword2015/entry-12278423660.html
有力馬分析：http://ameblo.jp/gunxsword2015/entry-12277850552.html
穴馬分析：http://ameblo.jp/gunxsword2015/entry-12278094067.html

http://ameblo.jp/gunxsword2015/
→次走狙い馬:ペルシアンナイト       

ダービーを終えたばかりだと能力は

アドミラブル＞＞レイデオロ、スワーヴリチャード

となる。

ペースは超スローでアドミラブルより前を走っていたとはいえ同じ外の位置にいたレイデオロが、ポジションを上げていったのはルメール騎手の好騎乗。ペースが遅いとああやって道中のポジションを上げていく騎手はちらほらといるが、ＧⅠの人気馬でそういった騎乗ができるのはルメール騎手とデムーロ騎手ぐらいじゃないのか（笑）

アドミラブルは先週のアドマイヤミヤビと似たような負け方で、『枠順と馬場と展開といった三点で負けた』能力はかなり高く、秋を越えたらレイデオロとスワーヴリチャードじゃ相手にならないぐらい強くなるかも。

狙い馬アドミラブル

競馬ブログ　朝霧博人の自問自答 http://blog.livedoor.jp/gamble_hiroto-keiba/
→次走狙い馬:アドミラブル       

レースレベル４＝普通なら堅い決着のダービーだけに最上位５を付けるのだが、今年のメンバーは現時点では牝馬に劣っているため一つ割引き。

狙い＝レイデオロ
皐月賞がぶっつけになった事もダービーを勝てば全て幸い。
前半1000mが遅いと悟ったルメールの判断はさすがの一語。
牝馬上位の壁を破れる牡馬世代トップである事を示した。

狙い＝アドミラブル
上がり馬らしく唯一差し・追い込み競馬で伸びてきた。
今回は展開不利で３着までだったが、今後レースを覚えて自在性が増せば牡馬世代トップにも成れると判断。

危険＝サトノアーサー
長く脚を使ってはいたもののとにかくズブ過ぎて競馬を覚えていない。
おまけにペースも読めない上に位置取りも下げ、結果カデナと良い勝負したのでは鞍上が如何に馬に競馬を覚えさせていないかまで示していたのが最悪。
今後はミルコでも起用して一から競馬を教えなければ川田では大成できない。

危険＝アルアイン
絶好の位置取りだったのが、ルメールが仕掛けた時に易々と位置取りを下げて後続に前に出られたのが惜しまれる。
直線もう一度伸びて皐月賞馬の地力は見せたものの、今回の遅いペースで控えてしまうのは距離の不安ありと判断。
それでも、同厩舎のサトノアーサーより馬が賢いのでその点で今後もある程度の好走が見込めると思う。

その他･･･
レイデオロをマークして距離不適正を上手くこなしたペルシアンナイトと戸崎はお見事。

ペースを落として逃げ手に出た横山典弘はお見事。

残りの馬は根本的に地力不足。

それにしても、混戦と言われる時ほど堅く収まった事で、安い配当に半ば落胆し、半ば安堵した。

レイデオロが勝って良かった。
１８頭立てのダービーで青葉賞組が勝つようではクラシックの価値が下がっていただろうから！
レースレベル：4
→次走狙い馬:レイデオロ,アドミラブル
→次走危険馬:サトノアーサー,アルアイン