勝ったジューヌエコールは中団から鋭く伸び。
去年に続いて3歳牝馬の距離短縮組が来ました。
ソルヴェイグほど短距離向きとは思えなかったんですが、
普通に差してきましたね。

2着キングハートも中団から差し。
とにかく今は絶好調という感じです。
血統的にも混戦の内枠は向いています。
ただ、さすがにそろそろ疲れがきつそうですね。

イッテツは全く行けず。
それでも直線は差してきてオッと思ったんですが、
馬券内に食い込むほど伸びる脚はなく。
レースレベル：3    
→次走危険馬:キングハート  

ジューヌエコール（１着）
序盤の追走位置が想定より前だったのでこれが大きかったかな。それとレヴァンテライオンが前に行った時に息を入れ気味に下げていてこれが後半の余力につながった感じ。流れに沿ってではあるけど完璧な騎乗だったと思う。あくまで５０キロでの勝利だけど、スプリンターズＳに向けてはいいレースができたんじゃないかなと。

キングハート（２着）
いい騎乗だったと思う。脚を出し切る意図で外目を３コーナーまでに確保しきったし、そこでペースが速いという感じで仕掛けを我慢した。動いていれば早仕掛けで差し込まれていたと思うし中谷にしては勝負かけたいところをよく耐えたかなというとこ。ジューヌエコールとはあの立ち回りで如何とも出来なかったしその中ではこちらも完璧に乗れた。

エポワス（３着）
ポジショニングとしては１・２着馬に対して後手は踏んだんだけど、あそこでうまくいくと逆にオーバーペースかなという感じだったし結果オーライではないのかな。外目で脚を出し切れたのも今回は大きかった。

セイウンコウセイ（４着）
早め勝負に行くのは致し方ないかな。他の先行勢力が行けなくてシュウジ単騎になったし、ペースが速くても今週の函館の芝では残られるリスクはあったしね。承知のオーバーペースで強気の競馬していいレースだと思うし悪くはない内容だと思う。騎乗も含めて。

イッテツ（５着）
行けなかったけど結果待機策でインベタからうまく馬群を捌いてきたし、展開が結果嵌った内容。

他
エイシンブルズアイ（６着）
○馬。伸びてはきているけどダートスタートを経験した分出が甘かったし、ペースもあの位置でも速かったかなと。目途は立てたと思う。

ブランボヌール（９着）
◎馬。クリスマスやレヴァンテライオンが邪魔にはなったかな。想定よりやや前の位置でこのペースだしその中で寄せても外目を回す形になったしね。ただその分考えると内容は悪くないかなと。

シュウジ（１０着）
×馬。危惧していたここ２走で前に行かせすぎた面が悪い方向に出たかなと。エリシェヴァで時計出るのは武豊もわかってての激流なんだけど、１脚使うにはさすがに速すぎてワンギアでなだれ込むだけの競馬になったかなと。こうなるとしんどい。この馬に関してはスタート急がない舞台・・・京都や新潟の方がスプリントではマシかな。


シュウジ消すところは正解だったけど評価馬のポジショニングをちょっと読み誤ったかなと。そこは反省。
レースレベル：4
→次走狙い馬:エイシンブルズアイ  
→次走危険馬:ジューヌエコール  

　やはり勝ったのは、阪神1400m好走→桜花賞爆死という黄金ローテを歩んだジューヌエコールでした。

　よくよく思えば安田隆行厩舎ですね。やっぱり短距離向きか。

　2着には初北海道ながら、近2走で直結のOP特別を好走してきたキングハート。

　3着には本命にした、北海道＆阪神1400m巧者のエポワス。

　函館SSに関しては毎年こういう狙い方で良いと思います。阪神1400m好走馬と近走合わないマイルで爆死した馬という。

　まぁこんな決着になった一因にはきっとラップもあるわけで。

　11.7-10.1-10.4というラップ。いくら1200mとはいえ、2F目が10.1はかなり速いはず。

　その流れの中逃げていたのは、シュウジと武豊。

　目下、キタサンブラックを相棒に重賞を逃げ勝ちまくっている武豊ですが、その逃げは以前とは違って、前に行ってラップを刻むようなハイペース気味の逃げ。
　これはダートでも見られてる気がします。ちょっと聞いた記憶もありますが、そういう馬を御せなくなって、ぶっ放し気味になっているところもあるみたいですね。

　今日もそんな流れの中で、期待していたクリスマスは3番手を沈んでビリ。
　そう考えると外目の2番手を進んで最後まで粘っていたセイウンコウセイはやっぱり強かったということなんだと思います。

　個人的にはあまり展開を読んで差し馬を狙う、みたいなことはしないのですが、武豊が逃げそうなときは少し気を付けてみると思いもよらないズブズブに出会えるのかもしれません。
→次走狙い馬:セイウンコウセイ       

レースレベル２･･･
牡馬より強い今年の３才牝馬のレコード優勝である点が人気馬を潰した騎手の補填になっている事を加味して一つアップと評価。

狙い＝キングハート
今回は一発好走であるのは確かだが、56㎏の斤量で連対を果たした能力を評価。
鞍上が中谷でこの好走が出来るのなら、鞍上が強化されればもっと走れて当然。

危険＝エイシンブルズアイ
リエノテソーロを降ろされてこんな馬に配された吉田隼人に先ず同情するが、これが騎手の格付けである事を主催者が証明したと言えるだけに遠からず吉田隼人にはそれ相応の見返りが施されるハズ。
それでも今回騎乗させられた同馬はもう好走できるだけの力はないと評価できるので危険馬と断定。

レコードは信頼するに当たらないものの･･･
いくら軽量とは言えども、当世代３才牝馬の強さを見せたジューヌエコールと北村友一は本当によく頑張った。
これに対して、絵に描いた武豊の飛ばし逃げを追走して共に潰れた高松宮記念馬と鞍上幸は苦笑モノの判断力丸出しと言える。
次週にキタサンブラックが控えている武豊が暴走逃げ潰れするのは(後輩の金魚の糞である)幸の好走をアシストする意図もあるため凡走してもおかしくないが、それだけに上原厩舎の幸のブザマさは一層目立ってしまったのには苦笑しか湧かない。
普段から妙な縁故競馬ばかりしてるからこんなザマになると言う良い証拠で、中央騎手が世界で通用するにはこのような縁故騎手が全て淘汰されないといけないと強く感じたレースになった。
レースレベル：2
→次走狙い馬:キングハート  
→次走危険馬:エイシンブルズアイ