勝ったグレナディアガーズは3番手から抜け出して押し切り。若くて勢いがある時のフランケル産駒は多少気になりましたが、未勝利1400から勝つとは参りました。しかも結構売れてるから怖いですね。

2着ステラヴェローチェは中団から差し。やはりこの馬も上がり勝負に対応するタイプのバゴ産駒のようです。クロノジェネシスといい、なぜか血統のわりに過小評価にもならないので非常に厄介。

3着レッドベルオーブも中団から差し。今年はメンバーが弱かったので兄のような惨敗にはなりませんでしたが、基本的に底は浅いタイプと思われます。来年からは尻すぼみでしょう。

バスラットレオンは好位から伸びてくるも前を差せず後ろに差され。まぁ仕方ないですね。

もっと荒れても良いレースでしたが、結局1番人気と2番人気が圏内に。広くて走りやすいコースが多いので、そんなに強くない馬でもメンバーが弱いと大きくは崩れないんですよね。本当に波乱を狙うのが難しい時代になりました。
レースレベル：2    
→次走危険馬:レッドベルオーブ  

多分これが今年のG1の中で一番のワーストレースになるのではないだろうか。
先週の名レースとは違った内枠先行有利の高速糞馬場レースである。

そもそも不可解なのはあのルメール騎手の逃げである。しかし土日の競馬でルメールがこの異常に速い馬場状態を察知していればこの逃げも理解できなくはない。元々モントライゼが外枠で今一歩実力が足りてない馬だと感じていたのだろう。それならば一か八か逃げの手を打って馬場の速さに任せて逃げ切ってしまおうと考えたのではないだろうか。しかし直線入ったぐらいでガス欠してしまったと考えられる。

それによって得した馬達と言えば2番手グループの先行馬である。そして勝ち馬は高速馬場適正があり、内枠で脚を温存できた勝ち馬グレナディアガーズ。ということだ。

後はレース結果を見てばわかるように先行馬か内枠の馬が大体上の順位に来ているということ。先週と比べてあまりにも馬場状態が変化し過ぎなのでとても胡散臭いレースになってしまった。

危険馬グレナディアガーズ
年明け初戦で馬場状態か枠がダメになったらコロッと馬券外に飛びそう。最大でもNHKマイルくらいまでしか活躍しないと思う。
後はこの厩舎のお決まりパターンで初戦大勝からのG1惨敗パターン

狙い馬ステラヴェローチェ
展開的にこの馬が逆境に立たされたが、驚異的な差し脚で連対確保。どんな馬場状態でもある程度力を発揮できるというのは馬券購入者からすればありがたい存在。高速良馬場でも好走できたというのは母父ディープが効いたのだろう。来年どの路線を進むのかはわからないが、どの距離でもそれなりにやれそうな感じはある。

狙い馬ロードマックス
15番枠でそれなりの差し脚を発揮して6着なら悪くない、というかレッドベルオープと枠が逆ならそのまま入れ替わっていそうなくらいの力を感じた。引き続きマイル路線である程度活躍はできそう。

レッドベルオープ
何とも言えない
ルメール騎手の逃げに対して後手後手に回って馬の力で3着確保、という福永騎手あるあるみたいな競馬だった。8番枠というどうとでもできそうな枠なだけにもうちょっと何とか出来なかったのか、それとも馬の実力がこんなものなのか何とも判断しづらい
レースレベル：2
→次走狙い馬:ステラヴェローチェ,ロードマックス
→次走危険馬:グレナディアガーズ  

未勝利から、朝日杯フューチュリティステークスを制覇したのはメジロベイリー（10番人気）以来20年ぶりの勝利となる。メジロベイリーはこの後、脚部不安を発症し2002年の白富士ステークスで3番人気で13着、大阪城ステークスで2番人気で4着と敗れた後、屈腱炎を発症し引退を余儀なくされた。流石に、グレナディアガーズは、無いと思う。
それ以前にも、未勝利（当時の2戦目の新馬勝ちも含む）を勝って朝日杯フューチュリティステークスを勝った馬がいるので紹介します。エイシンプレストン（後の香港マイル勝ち馬）、アイネスフウジン（後の日本ダービー〈東京優駿〉勝ち馬）、ニシノスキー（特になし）がいる。ニシノスキーまで遡るとしたら、今から38年前になる。
僕の希望は長生きをしているアイネスフウジン。

ステラヴェローチェは、初めての良馬場で2着と好走した。叔父に朝日杯フューチュリティステークスの勝ち馬ゴスホークケン（函館スプリングステークス以外は凡走）、叔母にフローラステークスで13番人気で3着に好走したアウェイク（条件戦で3着3回好走）がいる。
レースレベル：5
→次走狙い馬:グレナディアガーズ,ステラヴェローチェ
→次走危険馬:テーオーダヴィンチ,アスコルターレ