勝ったサークルオブライフは中団から差し。アルテミスSで差し切った疲れがどうかと思いましたが、前走以上に仕掛けを我慢して伸びてきました。

2着ラブリイユアアイズは好位からしぶとく。最初は本命にしてたんですけどねえ…確かに勝ち切れなかったですし、勝ち馬を買う気はなかったんですけども。

3着ウォーターナビレラは先行して粘り。これも最初は対抗にしていたんですが…やはり今が旬なので今回までは来ましたけど、来年はガクッと落ちてきそうなタイプです。

ベルクレスタは後方から捲り伸びきれず。一気に動きすぎましたね。勝ち馬のように我慢すれば伸びてこれたはずですが。
レースレベル：3    
→次走危険馬:ウォーターナビレラ  

まずは、阪神ジュベナイルフィリーズを勝ったサークルオブライフの鞍上ミルコ・デムーロ騎手、管理する國枝栄調教師、馬主の飯田正剛さん、生産牧場の千代田牧場の皆様おめでとうございます!!

鞍上のミルコ・デムーロ騎手は阪神ジュベナイルフィリーズ初制覇、國枝栄調教師は2009年のアパパネ以来12年振りの制覇となる。

2歳新馬（新潟芝1800m）でイクイノックス（後の東京スポーツ杯2歳ステークス勝ち馬）の1.2秒差3着に敗れ、2歳未勝利（中山芝1600m）でスタート出遅れるも2着のニシノラブウインクを0.4秒をつけて勝った。
ソダシに続くアルテミスステークス1着からの阪神ジュベナイルフィリーズ1着となった。
レースレベル：5
→次走狙い馬:サークルオブライフ,ナミュール
→次走危険馬:ウォーターナビレラ,ナムラクレア

２歳牝馬の総決算なので、たまにはレースを振り返ってみたい。

まず、１番人気で４着に敗れたのナミュールについて。
スタートで行き脚がつかなかったのは、10kgの馬体減が原因。
更にその大幅馬体減の原因は、中２週という詰まったレース間隔。
レース間隔をたっぷりと開けないと疲労が抜けない「今時の馬」なのかなぁ…といった感じだ。
そんな状態での４着なのでやはり力はある、まだまだ見限らない方が良い。
次走はたっぷりレース間隔を開けて馬体を戻して欲しい。
クラッシック権利が取れていないので、クイーンＣを使って桜花賞を目指すのが理想だろう。
スピードがかなりありそうなので、桜花賞は十分に狙える馬。

勝馬サークルオブライフは、体力があり精神的にどっしりした感じの馬。
デアリングタクトに極めて近いイメージだ。
今のところ、オークスの最有力候補で良いだろう。
桜花賞は前残りの馬場だと辛い、時計が掛かり外伸びの馬場だったら…といった感じになるだろう。
位置取りショックを利しての差し接戦後だけにストレスが心配だったが、輸送があったにも関わらずしっかり馬体調整がなされていた。
体質がしっかりしたタイプなのだろう。
しばらくは、この馬中心に牝馬クラッシック路線は回っていきそうだ。

２着馬ラブリイユアアイズ。
馬体重を見た時は正直「終わった」と思ったが、思っていた以上にこの馬の集中力は高かった。
そして、団野ジョッキーの判断も素晴らしい。
無理に前に行くのではなく、前走よりも更に位置取りをさげ、中段で流れに乗せていた。
前目で競馬をさせていたら、間違いなく体力切れを起こしていたであろう。
ナミュール以上の馬体減を見せながら、体力的不利を精神面で補った形だ。
最後、馬体を併せたウォーターナビレラをしっかり競り落としている。
８日の時点の馬体重は447kg。
かなり神経質なのだろう、輸送で約20kg近く馬体を減らした事になる。
オープン勝ちと今回の２着賞金で、クラッシックは余裕で出走出来る。
今後はじっくり馬体回復に専念して欲しい。
輸送がかなりヤバそうなので桜花賞をパスした方が良い。
ただ精神依存型なので、ひと叩きはあった方が良い。
フラワーＣからオークスに進むのがベスト。
意表を突いて、皐月賞を目指すというのもありだろう。
「厳しい状況を頑張ろう」とする気力が、この馬の走る原動力となっている。
今回のように対戦相手が強く見くびられているタイミングが最も狙えるチャンス、逆に相手が弱くなるタイミングではこの原動力が発揮され難いので注意が必要だ。

３着馬ウォーターナビレラは実力通り。
Ｇ１では足りないが、トライアル質のレースならまだ活躍出来るはず。
２番人気ステルティアーナは厳しい競馬の経験が無かった事が響いている。
ベルクレスタは完全に底が見えた感じ、極限ではあっさりレースを投げるタイプ。
→次走狙い馬:ナミュール