勝ったアフリカンゴールドは逃げ切り。見え見えの単騎逃げで血統的にも条件ピッタリ、なぜこっちを本命にしなかったのか。本当に情けないです。

2着タガノディアマンテは先行してしぶとく。距離延長の内枠を見事に生かしました。

ディアマンミノルは中団からペースが上がった時に一気に置かれ。3000からのローテが思い切り裏目に出ました。薄々気づていたのに、なぜ危なっかしいほうを本命にしたのか本当に分かりません。

マリアエレーナは距離もありますが下降線。こうなってくるとクロフネ産駒は相手が弱くなっても走らないので、牝馬路線で人気になっても怪しいです。
レースレベル：2    
→次走危険馬:マリアエレーナ  

今年の京都記念は、12番人気のアフリカンゴールドがスタートからハナに立ち、国分ジョッキーの絶妙なペース配分もあって逃げ切り勝ち。
２着には好位を追走していたタガノディアマンテが入り大波乱となった。

まずは、１番人気を裏切ったオークス馬ユーバーレーベンについて…

ジェンティルドンナやダイワスカーレットのような明らかに男勝りの体力を持つ馬でない限り、基本的に牝馬は牡馬に対し体力的に不利な立場にある。
大阪杯まで連勝していたレイパパレも、宝塚記念でユニコーンライオン程度の馬に叩き合いで敗れてしまっている。
今回は、マイナス６kgの馬体減で体力が落ちている状態でもあった。
特にデムーロジョッキーは、体力を生かす競馬が得意で、おそらく今回もそんな競馬をしてくるだろうという読みもあったので予想の評価を落とした。
結果は５着。
サンレイポケットのように体力温存策を取っていれば、もっと上位もあった。
牝馬同士なら体力的なアドバンテージがあるが、牡馬相手ではこの程度。
こういう体力勝負向けのレースで牝馬を狙う時は、無理に体力勝負に付き合わない馬を狙うのがセオリー。
結局牝馬で最先着を果たしたのは、先行したマリアエレーナやユーバーレーベンではなく、道中後方に位置していたジェラルディーナだった。

２番人気を裏切ったレッドジェネシスについて。
予想の段階で真っ先に "切り馬" として挙げた通り、精神的に「前に出ようとする気力が皆無」の状態。
3000㍍の流れでポジションを上げられないのであれば、当然それよりペースが速くなる2200㍍の流れには乗れない。
結果、殿でゴールする形となった。

レースは、前半61.7ー後半57.5の明らかな後傾ラップ。
後半1000㍍が、11.6−11.4−11.4−11.0−12.1とひたすら11秒台のラップが続いており、予想で述べた通りの後傾ラップ持続力比べ(力比べ)となった。
予想の段階で、後傾ラップの持続力戦はアフリカンゴールドの得意分野である事は述べたし、「生涯初の逃げ」戦法ならフレッシュさが加わり劇的にパフォーマンスが上がる事も述べた通りだ。

２着はタガノディアマンテ。
父オルフェーヴルは凱旋門賞２度連対した馬、そして母母は凱旋門賞馬トニービンの産駒。
フランス色の強い血統背景がプラスに働いた。

３着はサンレイポケット。
＋12kgと位置取りが後ろになったのは蓄積疲労によるものだろう。
疲労は深刻だが、今回は大きな体力補完によりカバーされた形。
次走の激走は有り得ないので、休養に入って欲しい。

次走の狙い馬…

○マリアエレーナ

馬体の小さな牝馬だけに、体力勝負は厳しかった。
前走のストレスもあり、今回の凡走は必然的なもの。
しかし、この凡走でストレス疲労が抜けるはず。
もっとスピードが生かせる競馬で。

○ジェラルディーナ

物理的な不利はあったが、良く走っている。
直線の長いマイルか2000㍍のレースのレースで末脚のトップスピードを生かす競馬で。

次走の切り馬…

✕アフリカンゴールド

「生涯初の逃げ」位置取りショックの反動必至。

✕サンレイポケット

蓄積疲労が深刻な状態。
レースレベル：2
→次走狙い馬:マリアエレーナ,ジェラルディーナ
→次走危険馬:アフリカンゴールド,サンレイポケット