マイネルエデンは大外からうまくマイペースに持ち込めだこともあるが、ラスト２Ｆ目で10秒台のラップを叩き出す辺りはなかなか鋭い決め手の持ち主、昇級でも能力的には通用して不思議ではないが、まだ全体的に粗削りな印象が強く、例えば控える競馬を覚えるなど、昇級への課題もそれなりにはありそうだ。

　本命としていたエーシンラクーリエは、前々へ楽にこそ行けなかったが、速い上がりの競馬と距離延長に対応できた面はかなり収穫。想像以上に追ってから味があるので、次走以降も1200よりは1400～1800辺りに出走するほうが良いのではと思う。

　１Ｆ長いと見ていたラベは、コースロスをうまく避けながら脚をためて、直線ではやや内目を強襲して上がり３Ｆが33.3、騎乗だけを評価するなら、今回で最も光っていたと言っていい。それでも、最後は１、２着馬との脚色の差は決定的。やはりマイルは本質的に長く、前が崩れる場合でもないと活躍は厳しそう。次走小倉だと適距離へ出走しても高速馬場にも一抹の不安が。

　ケンセイフライトは阪神マイルがやはり合うらしく前走以上に見せ場を作ったが、速い時計と上がり勝負がネックで４着。この２要素をカバーできる条件があれば、現級は何とかなるのだが。

　５着ナリタスレンダーは陣営が控える競馬を覚えさせたいのだろうが、気性が難しくそれほど小脚を使えるタイプでもないこともあってか、思ったほど結果が上がってこない。本来は広いコース向きなのだろうが、若干その不安定な気性面を考えると、むしろ適度にペースの上がる小回りを使ったほうが、うまく流れに乗って控える競馬を覚えられるような気がする。もっとも、直線の長い新潟への転戦という手段に出るのも一つの手か。

07/14 11:04　回顧アクセス：3917