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馬場は土曜の段階で重馬場、明日も天気は怪しく降る可能性が高い。道悪の回復はまずないだろうし、不良まで行く可能性も考えておく必要があるだろうと。
展開はアキトクレッセントが内枠を引いたのでまずなかなか競られないように出してハナを主張しきる。これを突く馬が何になるかだが、アルタイル辺りはちょうどアキトを見られる位置になるのでこれがまずは出していく、その外からミッキーシーガル川田がスピードを活かして競っていく形で、これがアルタイルの前に出るか出ないかでも結構変わってくるかなというところ。ノボバカラが外から内に切り込みつつどの程度前目に来るかで、ミッキー、アルタイル、ノボバカラの2列目外の隊列次第では2列目雁行状態もあり得ると。内のピンストライプはアキトの直後を狙いそうで、後は道悪がどういう影響を及ぼすのか。テンの速さで早い段階でリードをかなり作って2列目勢に入り込むスペースを与える競馬をアキトがとるのか。色々読みにくいので基本的には展開を決めつけないで進めたい。
◎はアキトクレッセントにしたが正直かなり悩んだ。枠の並びと馬場想定からゴールデンバローズを信じ切るかどうか、というところで最終的にはアキトクレッセントの力に期待したいなという方が強かったという感じ。この馬の良いところは非常に高いレベルで基礎スピードを持っていながら、コントロールして出し抜けるという総合力も見せているというところ。距離をこなせるのは前走で証明したわけだが、前走は距離で差されたのではなく48.9-47.5と明らかにスローのバランスを作ったことで後続が序盤に楽をできたこと、そして12.1-11.5-11.7-12.2とL3最速戦で直線入りで一気に離したが仕掛けが早かったことが大きい。いわゆるスロー気味からのTS特化の競馬になったと言って良い。ノンコノユメなんかでもL3の段階ではこちらが出し抜いてリードを広げようとしていたわけで、このポイントをできるだけ遅らせたい。そのためには序盤ある程度ペースを作るべき、という考え方。基礎スピードが高くてコントロールできるのは3走前で明らか。軽い京都の1400m戦、ハイペースを作ってコントロール、12.3-12.1-11.8-12.5と再加速して千切るという内容。昇竜S、青竜Sは時計、ラップ的に非常にレベルが高い一戦だったし、この馬の持ち味である前半の総合力を上手く活かして戦えればというところ。番手でも問題ない馬なので、仮に何かが猛烈にペースを作ったとしても無視して番手で良い。幅はある程度あるのでとにかくレース全体をある程度厳しい流れに支配することで要所の仕掛けを上手く遅らせることができれば、ハイペースからの一足が武器のこの馬の良さが出るだろうと。道悪になったことも高速ダート適性を見せているこの馬を後押しする材料になった。後は浜中が怖がらずにこの馬のペースを作ってくれれば。今回は展開も読みにくいので自分の中の期待馬を信じるという形を取った。
〇ゴールデンバローズはドバイ遠征明けを除けばこの枠、この馬場で展開が読みにくい中で連軸としては最適。1.5倍ほど上位勢と差があるかはともかく(この馬自身かなり強いが上位陣も骨っぽいという意味で)これまで見せてきた絶対的な能力と適性に関してはやはり最上位は疑う余地もない。今回は道悪になるので高速ダート適性が問われるが、この馬自身本来非常に高い基礎スピードを持っていて、それをコントロールしながらもう一足を使えるという点ではマイル路線とはいえアキトクレッセントに近いところはある。2走前が東京マイルの不良馬場、47.2-49.5とハイペース、12.6-12.3-11.6-12.7と再加速する流れで中団から徐々に押し上げながらコーナーの緩みで前を向きつつの競馬。最速地点ではジリっぽかったがL1で突き抜けたのは流石。またヒヤシンスSでも47.7-49.4とハイペースの中で中団で脚を溜める形をとって12.2 - 12.6 - 12.3 - 12.2 - 12.3と12秒台連続のポテンシャル勝負でぶっちぎった。未勝利もすごかったが基本的に素材型。その中でトップスピード面、ギアチェンジ面は一定レベルは持っているというタイプ。なので内枠だと信頼しきれなかったが馬場も良いし外枠だしでどんな展開にも対応できる。これならまずは適性的な面では崩れないだろうと。後は相手関係とドバイ遠征明けがどうかだけ。それでも相対的に見ても道悪の時計勝負という観点で考えればこの馬だろうなと。
▲ノボバカラ
自分の中では基本的には4強の一戦だとは思っているんだけど、それ以外で一角を崩せそうなところで条件的に面白い馬と考えるとこれになったかなというところ。この馬は4走前を評価していて、このレースは中弛みがあった。ハイペースで47.2-49.5という競馬の中で12.6-12.3-11.6-12.7というラップ推移。ハイペースを2列目外で競馬して3~4角で緩みに合わせて後続の押上げを喰らう。直線でL2までは押し上げてきた勝ち馬の抵抗していたように再加速はできていたが、流石に前半がきつかったという感じで甘くなった。この一戦は勝ち馬に唯一勝負できたと言って良いし、この内容はヒヤシンスSの2着以下の馬よりも評価したい一戦だった。前走は新星に屈したのだが、48.9-47.5とスローだったし12.1-11.5-11.7-12.2と高いレベルでのTS持続力を要求され甘くなったという感じ。良馬場だったこと、また4走前から基礎スピードそのものは高いレベルにあること、3走前は強敵相手に完敗も加速戦で内で包まれて動けなかった面もあるという点で力を出し切れなかったレースが多かった。使える脚は短いがその分を基礎スピードの高さで補うという意味ではアキトクレッセントとタイプは似ているといえるが、この馬の場合はやはりマイルの道悪戦で高いパフォーマンスを見せてきたというのは一定の評価は必要だし、ゴールデンバローズとの比較で見てもリードをある程度取って4走前よりもしっかりと仕掛けを待てるだけの競馬ができれば逆転はあり得る。そういう意味で怖い存在といえる。枠も様子を見ながら進められる丁度いいところだし、かなり人気薄だが4走前の内容は明らかにハイレベル。二桁人気は過小評価が過ぎると思う。厳しい流れに敢えて飛び込んで持ち味の基礎スピードとそこからの一足でアキトと共に出し抜くイメージで。アキトもそうだがユニコーンSはL2最速戦になりやすいという傾向的にも歓迎できる一頭。
完全予想はこちら↓ 06/21 13:49
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