◎タイセイプランセス
直線で前が壁になって引っ張った後内を狙って前があかず、カニ走りで大外に回して３３秒の鬼脚で３着。
血統の奥深さから強いと目してはいたけど、そんな脚が使えるとは思わなかった。道中最後方で不安しかなかったが、石橋のコメントからはじめから決め手勝負にかけていたよう。それにしても進路どりは最悪の形だったし、これだけのロスで３着となればもう勝てていたのではないかと思う。不利の分脚がたまったとの見方もできるが、いずれにしろあれだけの不利で伸びるんだから、闘志も相当なもの。権利どりできれば距離延長歓迎なので狙えたけども、（カニ走りの負担はあるだろうけど）これで次走わからなくなった。
未勝利抜けにもたついていたように相手が軽くなれば逆に勝ち切れないところもありそうで、メンツを見ないと何とも言えない。

○ゴーソーファー
欧州血統狙いで行ったのに、母米国血統に手を出してしまった。一貫性がなかった。

△タガノアビーが５着に来るあたり、徹底して狙ってよいレースだった。

勝馬カムニャックはダンスパートナーラインのダンシングキイ牝系でエルコンドルパサー持ち。エルコンといえばサンクルー大賞勝ち、凱旋門２着の欧州活躍馬。母ダンスアミーガはターコイズS２着、関屋記念、中京記念もあわやの４着の実績馬。母母ダンスオールナイトは中山記念３着と、いずれも大穴激走の重賞実績馬。貴重なエルコンの血をつないでいる。なお、母父エルコンは05年に単勝万馬券のアスピリンスノーが当レース３着と激走している。エルコンの血が入っている牝馬は大駆けする。

２着馬ヴァルキリーバースもデニムアンドルビーがいる牝系。フェアリードール牝系はトゥザヴィクトリーがいる。

３着、タイセイプランセスの牝系は仏G13勝のペルシアンキングが出たり、仏ダービー２着でドバイワールドCなど好走多数のガネー賞馬プラントゥール、懐かしいJC出走馬ポリシーメイカーと強力馬がぞろぞろ出てくる良血。
牝系にもう少し注目して狙い馬をまとめればよかった。
そうなると、母父エルコンのマリアライトのロジャリーマインも買うことになるが、全然だった。血統からもう少し走れるはず...と思ったら、ソエを押して出走させたらしい。そりゃ無理だ。回ってくるだけで精一杯。仕上がっていればもっとやれるだろう、ということで狙い馬にする。状態次第だが。

権利をとった２頭のオークスだが、カムニャックはバクシンオーで距離延長が嫌われるとしたら、妙味があるかも。エルコン持ちで延長がダメとは思わない。ヴァルキリーバースは大きな不利がない中で最後脚が上がっているし、完敗的な内容。ちょっと狙いにくいか。

今週は最大の悲劇があった。難しい話だけど、何か具体的に海外遠征の負担軽減の制約とかできていいなと思いました。

04/30 20:21　回顧アクセス：2580