タイム 1'44"6 (良)
1FAve=11.62 3FAve=34.87

ラップ
①12.7-②11.5-③11.6-④11.9-⑤11.6-⑥11.5-⑦10.5-⑧11.3-⑨12.0
1FAveとの誤差
①+1.1 ②-0.1 ③±0 ④+0.3 ⑤±0 ⑥-0.1 ⑦-1.1 ⑧-0.3 ⑨+0.4
テン35.8-中盤35.0-上がり33.8　『加速』

『加速』・・・逃げ◎　先行○　差し△　追込×

1着スーパーホーネット・・・ロドリゴデトリアーノ×エルセニョール=ノーザンダンサー×レイズアネイティヴ　〔8-f〕　５－５
2着ウオッカ・・・タニノギムレット×ルション=ロベルト×ネヴァーベンド　〔3-l〕 1-1
3着アドマイヤフジ・・・アドマイヤベガ×Be My Guest=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー　〔1-l〕　３－３

流れはこのレースの基本形の『加速』。開幕週ということもあり逃げ・先行が非常に有利な展開で、その上『加速』の流れはさらに前有利から、差し・追込が壊滅なのも仕方ないかと思います。

スーパーホーネットは、前走安田記念8着からの休み明けでの好走。侮ってはいけないセニョールグループだったにも関わらずまったくのノーマークにして、予想してしまったことは反省します。安田記念予想で評価しているのだし、本格化したセニョールグループは追いかけて良いのはメイショウドトウで学んだはずなのに...。また毎日王冠は、大系統ノーザンダンサー系の好走が多い重賞だったことも忘れていました(=欧州型向きと書いていましたが、よく考えると大系統ノーザンダンサー系の好走馬が多いです)。マイル実績のある大系統ノーザンダンサー系にも要注意！と反省します。
次走は天皇賞秋なら、人気がおちてなめられたセニョールグループという感じなら怖い存在なのですが、天皇賞秋は圧倒的にサンデーサイレンスのキレが活きる傾向からは割引が必要と思います。

ウオッカは、前走安田記念1着からの休み明けでの2着。タニノギムレット産駒は、府中コースと相性の良い産駒が多く(=ダービー2年連続連対馬をだしているので)、イメージは一昔前のトニービン産駒(=タニノギムレットの母父がトニービンと同じグレイソヴリン系でもあるので)。ロベルト系なので、叩いての良化も望めるし天皇賞秋でも好走必至と考えます。また安田記念も毎日王冠も先行しての好走。本格化モードと思いますし、タニノギムレット産駒は強気に前で勝負が本質ではないか？と考えます。
No.〔3〕の牝系で分子記号lは、スペシャルウィークやメイショウサムソンと同じ牝系。2頭ともダービー馬でもあり、さらに4歳秋の東京コースでは崩れていないため、ウオッカも天皇賞秋→JCともに好走可能と期待する。
それからウオッカが好走するときには、父か母父に大系統に大系統ノーザンダンサーが多いです。ダンチヒ系(アルマダ・エイジアンウインズ)・ノーザンテースト系(ダイワスカーレット)・リファール系(アサクサキングス)など。クラシックでは馬の完成度もあるので一概には言えないと思いますが、古馬になってからダンチヒ系やノーザンダンサー系との好走が多いのは、今後も活かせるのではないか？と考えます。


アドマイヤフジは、前走宝塚記念6着からの休み明けでの3着。アドマイヤベガ産駒は、中山コースや阪神芝2200mでの好走が多く持続型の流れで好走が多い傾向。過去の好走馬は中山コース巧者(=中山芝1800mや2000m実績馬)も多く、適性は高かったと反省する。また久しぶりに中距離(2000m以下)に路線変更したことでの鮮度の高さは、警戒すべきだったと反省する。持続型の流れではまだ好走可能と考えるが天皇賞秋はサンデーサイレンスが強い流れになりやすいので、適性が異なりそうと考えます。

ドリームパスポートは、休み明けで路線変更(距離短縮)しても11着。集中力型のフジキセキ産駒の燃え尽き症候群ではないか？と思います。イメージはナリタトップロードと思うので、復活は難しいかも。

来年へのまとめとして、
①開幕週のため、逃げ・先行馬有利。差し・追込馬なら内枠でないと物理的に無理。
②欧州型血統向き。その中でも大系統ノーザンダンサー系。
③中山コース巧者(=芝1800mや2000m好走馬)は注意。
④芝2400ｍ以上の実績よりも芝1600ｍ実績重視(=2000mよりマイル寄りの性質)。
⑤老馬の法則は活きる。
→次走狙い馬:ウオッカ  
→次走危険馬:アドマイヤフジ,ドリームパスポート

狙い馬は限定です。
ウォッカに限っては「次走東京」で。
スーパーホーネットに限っては
「マイルチャンピオンシップ」で。
それ以外なら切と申しておきましょう。

でも、ホーネットの意地には脱帽です。
レースレベル：3
→次走狙い馬:ウオッカ,スーパーホーネット     

個人的には、馬券は外れましたが、予想は当たらずとも遠からずだったような感じがします。
ほとんど道中にどこにいたかで決まってしまったようなレスではないでしょうか。上位に来た馬はみんな内を回ってきた馬ばかりでしたね。
トーセンキャプテン・ドリームパスポート・エリモハリアーあたりは、その前提になる瞬発力がやはりなかったですが。。

アドマイヤフジは、いた位置が良かっただけだと思うので危険馬に。

ウオッカは、僕は気性的にムラのある馬と捉えて、ずっと批判的に見てきましたが。
今日のように、スローなら思い切っていってしまような、柔軟な対応ができているなら、全く実力を出し切れないといった可能性はだいぶ減るのではないでしょうか。
武豊流の乗り方といっていいのかもしれません。
狂気の馬で、勝つときは鮮やか、負けるときは惨敗、というキャラクターが面白い馬だと思っていたのですが、そういうイメージは薄れてしまうのかもしれません。
安定して上位にはこれる馬になるんじゃないでしょうか。


といってもどうせすごい人気が続くだろうから、買うところないんだろうけどなあ、僕としては。。
レースレベル：3
→次走狙い馬:ウオッカ  
→次走危険馬:アドマイヤフジ  

毎日王冠　回顧

前売り段階でのドリームパスポートの2番人気には驚きましたが、最終的にスーパーホーネットが2番人気だったことも予想外でした。それだけ人気が読めていなかったということですが、それは同時にレース自体を読めていなかったということですね。

レースは、ウォッカの逃げで始まりました。
こういうレースを、ダイワスカーレットとの対戦ですべきと以前主張したことがありますが、このレースでこの戦法が最善だったかといえば…。
が、最悪ともいえない（5段階評価の２か３）。
まぁ、逃げたわけです。強い馬が快調なペースで逃げれば、後方待機馬の出番はなくなります。ウォッカと先行勢数等が勝馬となる権利を確保し、目標を捕らえる脚があったスーパーホーネットが差し切ったということでしょう。

結果自体が想定外でしたが、この結果により、今後が読みづらくなりました。

ウォッカは天皇賞でどのようなレースをするのでしょう。この馬はある程度先行する方がいいとは思いますが、それでは今回の逃げはなんだったのかということにもなりそうです。

天皇賞も逃げるとすれば、展開いらずの府中１８００ｍから、決して逃げ馬に有利とはいえない府中２０００ｍですから、自身の上昇度と差し引いても、磐石とはいえません。

メイショウサムソンが天皇賞を視野に入れていると新聞報道にありましたが、その場合の騎乗はどうなるのか。

今シーズンは、ウォッカ＝武豊でいくと、これも新聞報道にありましたが、これは「契約」といえるしろものなのか。メイショウサムソンとの契約はどうなっているのか。武騎手がこちらに乗りたいといえば、調教師は諦める、という関係性が存在するのか…。

分からないことだらけです。

角居調教師には、一言、「成功体験は大切にした方がいい」とだけ申し上げておきたい。

スーパーホーネットは、マイルＣＳで狙おうと思っていただけに、ここでの勝利も想定外でした。

天皇賞に行くんでしょうね。天皇賞でも好走必至だとは思いますが。
→次走狙い馬:スーパーホーネット       

12.7-11.5-11.6-11.9-11.6-11.5-10.5-11.3-12.0

確かにウオッカは敗れたが、負けて強しの内容だったと思う。初めて逃げる展開。しかも圧倒的１番人気なのだから確実に目標にされてしまう。それでも道中は１２秒台に落とさない絶妙な逃げで、ラスト３ハロン～２ハロンにかけては10.5秒逃げてなお驚異的なラップで加速しているのが分かる。ラップだけ見れば全く文句のない内容。これで敗れたのだから勝ち馬を褒めるべき。もちろん、スーパーホーネットの強さは認めるが今回に限ってはウオッカの方が「強い競馬をした」と言っていいだろう。

今回は典型的な逃げ馬がいなかったのでこのような展開になってしまったが、次走以降でこのような展開になることはまずないだろう。この馬の真価が問われるのは次。天皇賞秋に出てきたら当然注目。

某掲示板では武豊騎手の騎乗方法が非難されていたりするが、前述の通り今回ばかりは仕方がないだろう。むしろ絶妙なペース配分で面白い競馬を見せてくれており、まだまだ「武豊ここにあり」を見せてくれたのではないだろうか。

スーパーホーネットは非根幹距離で強いのか？相変わらずのトライアルホースになりそうな予感。マイルＣＳはまた２着かなぁ。

次走面白そうなのはカンパニー。今回は後ろから行き過ぎた感があるだけに、もう少し前で競馬できれば面白い。ただ、馬体の回復が先決。あとは上がりが掛かる展開ならトーセンキャプテンは常に警戒しておきたい。
レースレベル：4
→次走狙い馬:ウオッカ,カンパニー     

いろいろ言われてるウオッカの逃げですが私は否定派ですね。昔の豊だったら逃げたでしょうか？と言われたら逃げてないと思うのですね。それどころかわざと内目にさげつつ好スタートを切ったスーパーホーネットの後ろに馬体を入れてほーネットに行かさせたと思うしそれぐらいの技術をもった騎手だと思うのですよ。まして５７。トライアル。いままでしたことない競馬をさせて精神的な疲れを残らせるようなことはなかったと思うのですよ。豊も人間。中央でＧ勝てないあせりなんでしょう。正直次豊が乗るか岩田が乗るかわかりませんが乗りにくくなったのも事実です。危険でしょ。

勝ったスーパーはすっとうまく下げて内内をうまく立ち回れたことが勝因でしょう。ただ劇走したあとに２番が効かないタイプですのでマイルＣＳ直行なら狙いにしてもいいですが血迷って中２で天皇賞へと言われると手を出しにくくなりますので…

アドマイヤフジはレース内容は悪くなかったと思う。ただ次もなんかこの程度かなとも思えたり

カンパニーは体重減っていたみたいだがいかにも無理せずうまくレースを流した印象。この体重で敢えて輸送して出してきたのはこの体重でも走れるかチェックしたんではないかな。リプレイ見る限り巻き上がった感じでもなかったし

ドリパスは完全にもっていかれていた。あれだけ力まずに走れる馬だったのに。アーメン
レースレベル：3
→次走狙い馬:カンパニー,トーセンキャプテン
→次走危険馬:ウオッカ  

ほぼ予想通りの流れでしたが、ウオッカが逃げた時点で外れを覚悟しました。
状況を考えれば当然の戦法ですが、今まで散々やらかしたので今回も・・・と期待してしまい。

しかしベストの競馬ができたのに差されたわけですから、
非根幹距離の前哨戦という舞台ではスーパーホーネットの方が上だったと解釈します。

もっとも今回逃げてしまったので、根幹距離の本番でも結構乗りにくくなったと思います。
武騎手もさすがに不振で功を焦った面もあったかもしれません。

勝ったスーパーホーネットは揉まれると不安でしたが、絶好のスタートから先行策。
能力的にはとてつもないモノがあるので、前哨戦の緩い競馬には無類の強さを発揮します。
まさに春の京王杯SCと同じパターンで、次のG1は危ないでしょう。
ますますテレグノシスに似てきました。

サクラメガワンダーは少し位置が後ろになり過ぎたのが堪えましたが、
内枠を生かして良い競馬をしてくれたと思います。ただ、ワンパンチ足りないですね。
輸送は克服したというより問題なかったと考えているので、条件さえ合えば東京中山でも。     
→次走危険馬:スーパーホーネット  

ウオッカは道中のペースに問題はなかったと思いますが、直線に入ってすぐに11.5→10.5と急加速しすぎたのが最後に止まった原因ではないかと思います。個人的にこの馬は瞬発力タイプではなく、ある程度の速い脚を長く使える持続タイプだと思っています。そういう馬なので、例えば桜花賞のように11.6→10.6と急加速されたところでついていくと適性から外れた無理をしてしまっていることになるので(レースとしてはもうついていくしかないのですが)最後の伸びを欠くんですよね。今回もジワッと加速していけば最後まで同じような脚を使えたのではないかと思います。ただ展開もあるでしょうし、逃げたことがない馬がいきなり逃げると脚の使いどころなどに難しいところがあるのかもしれません。元々人気でマークされる立場なのに、逃げたことで完全に目標にされ、それでもパッタリ止まったわけではありませんから負けて強しの評価。
前に1頭でもいたら違った結果になっていたと思います。
レースレベル：4
→次走狙い馬:ウオッカ,サクラメガワンダー
→次走危険馬:アドマイヤフジ