３歳馬のアクティブミノルが逃げ切り勝ち。やや緩い展開だったとしても、古馬相手に積極的な競馬を仕掛けて勝利したことは大きい。ハクサンムーンやルチャドルアスールが失速していることからも、このペースでの逃げ切りが楽だったとは言いにくいと思われます。

　近年スプリント戦のレベルが落ちてきているのは感じていましたが、その分世代交代も急激なものになるのは自然なことかもしれません。
　北九州記念で連対したベルカント、ビッグアーサーも楽しみな馬です。若い馬の活躍が目立つ時代に入ったのかなと思います。

　３歳のころから注目していたハクサンムーンですが、今回の結果はさすがに予想外でした。
　番手の競馬ができていたにもかかわらず、逃げ馬に離されるとは・・・。
　２０１３年の同レースではこれよりも速いタイムで勝っているので、原因は自身に有ると思いますが、スプリンターズＳまでに立て直せるか？できたとしても中山は得意なコースとは言えませんし、課題が多数。
レースレベル：4
→次走狙い馬:アクティブミノル  
→次走危険馬:ハクサンムーン  

11.9 - 10.8 - 11.3 - 11.1 - 10.9 - 11.8


ラップ的にこうなんだけど、前提として日曜の阪神は超高速状態まで回復してたのではないかと。土曜の回復途上で芝１４００の条件戦で２１秒フラット近く、日曜も未勝利戦のマイルで３４秒半ば、スローの１０Ｒの芝１８００で４６秒台になるので、このメンツで飛ばせば６秒台は行けたはず。それでこの内容だし、平均的に流れたように見えて実はスローで上がりきらないままレースが終わったという見立てにはならないかなあという点。それなら説明はつくんだけど。


アクティブミノル（１着）
スタートセンスが抜群なのはあったけどその後うまくコーナーでも緩めず、自然体でラップ刻んでいたのが良かったかなあ。これはこういうレースが上手い藤岡康太のファインプレーだし、京王杯でこういうレースダメなのかなあと思っていたけどあれは無理に抑えて番手になっちゃったからかな。まあペースが上がりきらない場合も想定してたけどこれは読み間違えた。反省。

ウリウリ（２着）
うーん、まあ正直かなり恵まれた２着というのはある。岩田だしスタートから内に入れてくるのは想定してたけど、基本的にペースが緩くフラットな後半勝負で決め手だけで勝負するこの馬には有難い流れだった。その上コーナーでも緩まず各馬が外から押し上げるしかないところで中のコースが空いたというのはかなり大きかった。岩田のリスクの方で考えていたらヤマが外れたかなと。ただこれでも差せないというのは一つ課題と、どれだけ鬼脚使ってもむしろ、３５．０－３２．８のペースバランスの方が問題で、これより確実に速くなる本番では位置取りはかなり難しくなるだろうなあと。ハイペース戦にメド立てないまま中山のスプリント戦というのはやっぱりリスクあるかなと。頭では狙えなくなったかな。

バーバラ（３着）
うーん、結論ペース遅かったかな。もう少し上がりきれば勝っていたレースだったし、流れない中でリトルゲルダより前の位置に入ってインベタで出し抜きに対応した武豊の判断はさすが。ただ痛恨の３着だなあ・・・ハイペースでこういう競馬、しかも高速状態の中山の馬場ならかなり面白い馬だし、本番出て欲しいんだけどあとは賞金・・・orz

ストレイトガール（４着）
まあ負けたけど悲観はしていない。本命しときながらだけど、こういうスローは想定していなかったし、その上コーナーでの出し抜きではあの大外から捕まえにいってはという。去年のシルクロードＳの最内からのレースを大外からやるとこうなるという。ウリウリはその時にフラットに加速してただけだしロスはこちらの方が大きかった。それでもしまいの持続力で僅差だったしこれなら安心して本番で重い印打てるかな。位置取り的にはこちらの方が遙かに信頼できるし、これで人気落とせばしめしめと。

マヤノリュウジン（５着）
うーん、これは本番怖い馬になったかな。超高速馬場でもストレイトガールと互角の脚を引き出せる事は示したし仕掛けのタイミングとペース次第では頭まで突き抜けるかな。というのと、これで面白くさせといて本番でまさかの先行策とかノリであり得るし、ペースのちょっと読めない分厄介な穴馬になってきた。

ハクサンムーン（８着）
印象的には、初めて酒井がこの馬で下手打ったなという感じ。これまでこういうペースでも好走してきた馬だけど、ちょっとハイペース寄りになっている気はするんだよね。その上でパトロール見ると、単純に控えたところで口を割っているし、ラチを頼ろうと首も傾いたままだった。コントロールできないままの再加速戦で余力がなかっただけだし悲観視しなくていいんじゃないのかなと。ペースが上がる本番は持ち直せる可能性は十分だし、あとは枠だけかな。これも人気落とせば十分狙い。

他で言えば、５枠２頭はこのペースバランスで位置取りがあれではねというとこ。ルチャドルアスールはハクサン同様か、外からラップ上げていく競馬は不向きだし、オープンでも人気なりにくい馬なので次は狙える馬かな。
レースレベル：2
→次走狙い馬:バーバラ,ハクサンムーン
→次走危険馬:ウリウリ  

[回顧]
先週は、４レース馬券を買い全敗。やはり秋競馬は難しい。
特にこのレースは、勝ったアクティヴミノルに印を付けていて、◎のウリウリが２着に来ているので、普段通り馬連を買っていれば11,010円の万馬券が当たっていた。
ところが実際に買ったのは、三連単フォーメーションで、
1 　４頭
2 　４頭
3 １０頭
という恐怖の９６点買い。自分なりには勝負馬券であったのだが、１着欄の４頭の中にアクティヴミノルはなし。悔いが残る。
アクティヴミノルに注目したのは、ハクサンムーンと並んでいたから。
逃げ馬同士が競ってハイペースになれば、追い込み馬が台頭するというのは大川慶次郎以来の古典的な展開論だが、私は、逆の発想で、短距離のレースで逃げ馬が２頭並んでいると、２頭セットで買うことがよくある。

馬は群れで生活する動物だが、２頭でパートナーを組む本能がある。外敵に襲われたときなど、強い馬が弱い馬をリードし、外敵からのがれるのである。このときに弱い馬は自らの能力以上の力を出すのである。
逃げ馬同士の枠が並んだときは、この２頭の間に疑似パートナーシップが生まれ、弱い馬(このレースの場合はアクティヴミノル)は能力以上の力を出す可能性が強いという考えである（実際のレースは強いはずのハクサンムーンが早々と脱落したが）。

もう一つ。最近、穴馬選びを始めて気がついたことなのだが、休み明けの馬で、人気薄で来るタイプに比較的多く見られるタイプに、休養前の数戦で大敗している馬がいる。
こういう馬は全く人気にはならないが、休養を馬体調整のためと考えれば、一変しても不思議はない。こういう馬を巧く選ぶことができればいいのだが。
→次走狙い馬:ウリウリ,ストレイトガール     

ペースは平均、想定通りハイペースとはいかなかった。

1着　アクティブミノル
軸以下の狙いはすべて前目の穴で、この馬はそのなかでも盲点になった。
まずハナをきれるとも思わなかったし、そこからもう一足、ぐんと突き放す瞬発力も想定外。これには完敗ですね。
危険馬とは思わないかな。むしろ人気が上がりきらないなら次も注目したい。

2着　消 ウリウリ
うーん、まさかインを取れるとは思わなかったのと、思ったより競馬が単調にならなかったのはこの馬にとっては追い風だったかな。
とはいえ、次回も大外なら消します。

3着　◎バーバラ
何とか複勝圏内を確保しているので地味に映るが、この馬の得意な展開とは言えないなかで突っ込んできた、強い内容。
スプリンターズSはきっと流れてくれるだろうし、権利を得ることができれば引き続き楽しみ。

4着　○ストレイトガール
及ばずの4着、もう少し流れた方がいいのはこの馬も同じで。あとは状態面、騎乗ともに次を見据えた印象だった。
好きな馬だから、ここは叩きとしても次は雪辱を。

5着　△マヤノリュウジン
この辺りまでは印が回ったんだけど、上位がなあ・・
こちらは追い込みの利かないここよりも、スプリンターズSの方が舞台は向くと思うし、注目。


8着　ハクサンムーン
悪くはない流れだっただけにこの失速はいただけないかな。
しばらくは様子見でしょう。
→次走狙い馬:バーバラ,マヤノリュウジン
→次走危険馬:ハクサンムーン,リトルゲルダ

次走期待=ストレイトガール
裏の京成杯ＡＨのグランシルクをパクリ騎手福永に回された上に、同厩舎２頭出しで好走後の休み明けでここは叩き台だった同馬に乗せられた戸崎の巻き返しが濃厚と判断。

次走期待=ウリウリ
先週重賞を二つ持って行った岩田が今週はロクに連対すらできなかったのは「バランス重視」の主催者の立場を思えば当然の処置なのだろう。
そんな不条理の中でも何とか同馬を２着にしただけでも岩田は福永などとはレベルが違うと言える。
それだけに夏の上がり馬として期待できるので次点の期待馬と判断。
【ただし今回の勝ち馬がただ１頭参戦の穴の３歳馬だった事から同馬も次走は複勝主力の候補と思われるので次点とした】

次走危険=アクティブミノル
直前のレースでも穴をあけ、兄よりちょっと腕のある弟騎手がここも穴をあけたとしか藤岡の弟では判断せざるを得ない。
ヤラセが続けば別だが、所詮次走は危険馬の筆頭は同馬になると思われる。

次走危険=ハクサンムーン
酒井の拙さが丸出しになった番手追走タレ込みに、正直「いつになったら馬を手のうちに入れられるの？」としか思えなかった。
所詮下手だと言えばそれまでだが、人気に推したファンがこれほどバカを見させられては騎手としての存在価値そのものを疑われる。
西園厩舎の騎手起用意識も疑わしい事からも同馬も次走危険視せざるを得ない。

※秋競馬の開幕はいつも難解!
荒れる結果に成りやすい事はある程度予想しているつもりだが、両方のメインがここまで荒れると予想の手掛かりすら置き切れないので始末に置けず、まるで石橋が勝った春天並みの結果。
特にこのレースに関しては「藤岡康太が逃げ切る展開だったらせめてハクサンムーンは馬券に残せよ」と酒井に伝えたいほど。
この程度だから二流外人にも易々外貨を稼がれる事を競馬学校上がりは少し恥じて欲しいと思った希少なレースと言えるだろう。
レースレベル：3
→次走狙い馬:ストレイトガール,ウリウリ
→次走危険馬:アクティブミノル,ハクサンムーン