スタートは大体揃ってましたかね。３着に粘るジーニマジックが先手を奪います。以降縦長の隊列になったので、これといって揉まれるというような馬はいなかったと思います。時計も早いということもなかったと思うのですし、この段階で、先週の東京新聞杯のような展開が脳裏に浮かびました。

そして４角、ジーニマジックが最短コースで逃げ切りにかかる中、直後にいたタプロームが１頭分外に出して追い出し開始。先団外目につけていたウキヨノカゼが楽に進出。隣にいた２頭は残り400mで脱落。さらに外からイリュミナンスが追走、残り200でタプロームが厳しくなって、ジーニマジック、ウキヨノカゼの大勢が固まったと思ったら、大外からスイートサルサが猛追してきて、ジーニマジックをとらえたところがゴールでした。
イリュミナンスもジーニマジックと最後並んで３着同着。その前に抜けだしたウキヨノカゼが重賞制覇となりました。


勝ったウキヨノカゼは外枠発走で揉まれることもなく今の東京のベストポジションをとったのが良かったですね。前走で既に力をみせてはいましたが、先行して押し切った競馬はなかなかのものでした。この世代の牝馬は今のところキャンキャンにキレる馬がいないはずなので、こういう正攻法の競馬は強みになるかもしれません。オンファイア×フサイチコンコルド×オジジアンという血統なんですが、オンファイアはディープの全兄ということはいいとして他が地味ですなぁ。種牡馬の世界も下克上ですな。


２着のスイートサルサはなんでこんなに人気してるのかとも思いましたが、父デュランダルを彷彿とさせる追い込みでした。フラガラッハもこういう競馬をするんですよね。このキレが本物ならば、面白いですが、今回はうまく散らばったのでコース取りがこの上ない形になったので、真価は次問われる感じかな。1100万って桜花賞ボーダーかな？２勝馬で900ならまぁ…出れるかな。遠征とか色々ありますが、期待してもいいかもしれませんね。

ジーニマジックはダメジャーの良いところをすべて出し切った感じ。とはいえ前のポカもあるので、まだ信用に足りる感じではないですな。

イリュミナンスは…力はあるやもしれんけど勝ちきれませんね。マンハッタンカフェ産駒は読めない…ヒルノダムール、レッドディザイア、ジョーカプチーノ、フミノイマージン、マンハッタンスカイ、ガルボ、ショウナンマイティ、ゲシュタルト…どいつもこいつもタイプが違ってなんだかもうわからん！


さて◎を打ったコレクターアイテムは600のハロン棒あたりで追ってる映像が撮されてますが、直線入った段階で先頭との距離は10馬身以上。う～ん、上がり33.4だったので力は出し切ってるかと思いますが、逃げ粘ったジーニマジックが、34.4でまとめてしまってますから、厳しいですわな。これはズブいというか、悠長に構えすぎてる感がありますな。包まれることを嫌って後ろでポツンと走るのは勝手ですが、きちんとその脚を使って届くところにいてほしいものです。



先週から内枠先行が有利なのはわかってましたが、去年も同じような流れだったのに、内の馬がそんなによくなかったので、このレースは３歳の牝馬限定戦だけに違うのかと思ってたんですが、普通に内枠先行の馬場でした。
そういう意味では、わざわざ大外へ振っていったコレクターアイテムを見限るのは時期尚早とみて、次回の期待馬にしたいと思います。

02/09 19:14　回顧アクセス：4033