過去5年のヴィクトリアマイルから見た傾向になります。
このレースにおける特徴といえば、なんだかんだ言って「GⅠ好走馬」と「芝1600m重賞勝ち馬」が強いということ。つまりは、「芝1600mGⅠ好走馬が強い舞台」と言えます。
実際、ここ5年の勝ち馬に共通することは、桜花賞で連対実績があった馬でした。

あとは、昨年のヴィルシーナ、一昨年のホエールキャプチャは、近走不振だったがともに、前年のこのレースで好走しており、なおかつ桜花賞でも好走例があるなど、芝1600mGⅠでの実績が豊富でした。
また、ヒカルアマランサス、ドナウブルー、マイネイサベルは芝1600mの重賞勝ちの実績があったし、メイショウマンボ、マルセリーナ、ストレイトガールなんかはGⅠで好走歴がある馬でした。

とにかく、まずは芝1600mGⅠで好走歴がある馬を重視し、他はGⅠ好走馬、芝1600m重賞勝ち馬といった感じになります。

また、このレースは高齢馬が不振で、連対馬全てが4，5歳馬で6歳馬は3着までという感じです。
まず、6歳以上の馬は消しでもいいと思います。

この他、このレースでは「間隔を開けた馬」というのも不振で、好走した馬の間隔は、最長で中山牝馬Sの中8週で、それ以上となると全て馬券圏外です。
あまり、間隔を開けた馬というのは、マイナスかもしれません。今年ですと、1番人気のヌーヴォレコルトが中10週となってますが、ローテ的に、これは危険な馬ともいえるかもしれません。

以上を踏まえて、このレースにおける買い材料を整理しますと、
（１）マイルGⅠ好走歴のある馬、特に桜花賞連対馬
⇒該当馬）レッドリヴェール

（２）GⅠ3着以内の好走馬
⇒該当馬）タガノエトワール、ストレイトガール、ディアデラマドレ、バウンスシャッセ、ハナズゴール、スマートレイアー、メイショウマンボ、ヌーヴォレコルト、ショウナンパンドラ

（３）芝マイル重賞勝ち馬
⇒該当馬）ケイアイエレガント
となります。

ただ、このレースにおいての消し材料として、
（１）6歳以上馬(3着まで）
（２）芝1600m以上の重賞勝ちの実績がない馬（3着まで）
（３）中9週以上での参戦
があります。

買い材料に該当し、なおかつ、消し材料に該当しない馬となりますと、
レッドリヴェール、ディアデラマドレ、バウンスシャッセ、メイショウマンボ、ショウナンパンドラとなります。

以上を踏まえた印と見解です。


◎レッドリヴェール
このレースでは、とにもかくにも桜花賞連対馬が好走しているので、メンバー唯一の桜花賞連対馬で、なおかつマイルGⅠ勝ち馬であるこの馬が本命。
昨年のダービー以降は成績が不振ではあるが、前走で立て直した感があるし、さらには、ホエールキャプチャ、ヴィルシーナといった近走不振でも復活するというのが、ヴィクトリアマイルの舞台ななので、得意距離になって復活というのもありそう。


○ショウナンパンドラ
重馬場実績が豊富で、前走なんかもこなせそうな感じはしたが、やはり急坂のあるコース、休み明けだったのが厳しかった。
今回は、一叩きした効果もありそうだし、秋華賞や昨年夏の競馬のように、本質的には軽い、時計の出やすい馬場が向く馬だと思う。
マイル実績がないのは気がかりだが、血統的には、これくらいの距離が一番向いてそうな感じはする。


▲ディアデラマドレ
前走は出遅れて競馬にならなかったし、先行有利の馬場だったとはいえ、最後はすごい脚で僅差まで追い込んできた。というように、決め手については、このメンバー屈指だと思う。
昨年は重賞３勝で、GⅠでも好走したように充実一途を辿っているので、牝馬限定戦に戻るここは、好走可能だと思う。
ただ、距離と展開的から考えると、馬券圏内には食い込んでこれそうだが、さすがに頭まで突き抜けるのは厳しいと思う。
05/16 22:46

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