この時期らしく流石に幾らか時計は掛かっている。明日は天気なので土曜通りのイメージで良いかなと。このメンバー構成だとフラットな平均ペースとしてみても34.5-11.5-35で21秒前後の決着にはまずなると思う。標準馬場を想定。


　展開だが非常に読みにくい。レッツゴードンキが逃げる形は想定されるが、ミッキーアイルがどこまで競っていくかで変わってくるが恐らくそこまでペースを引き上げる形にはならないだろうと。それにドンキが逃げる形なら岩田だしかなりコントロールする意識が働きそう。阪神1400だし、阪急杯の傾向通りなら平均より遅い流れにはならないことが多いが今年は例外的に最悪ややスローバランスぐらいまでは考えておく必要があるかなと。もちろんつっかかっていく馬もいる可能性はあるし、ヒルノデイバローやサカジロ、ゼロスの出方の面はある。それでも1400路線でスピードでって馬は皆無。ややスローを想定しつつ、一応展開イメージ的には34.8-12-34.8ぐらいの1:21.6位で平均ペースを想定して前後させる感じ。後半のラップ推移は12-11.5-11.3-12ぐらいで動き出すイメージをイメージして進めたい。


◎オメガヴェンデッタは短距離路線でもポジションとって一脚を使えてと基礎スピードの幅が広く、ある程度ペースが上がってもやれるのは大きいし、個人的には基礎スピードの幅が広くて極端なトップスピード戦向きではないという点でも実績からも少し時計がかかる馬場の方が合っていると思っているので今の時期の阪神1400はおあつらえ向きだろうと。今回は展開が読みにくいし決めつけにくいので外枠から中団、そこから折り合いを意識しつつブレーキしながらスペースを押し上げていく形が理想だろうと。この馬の良いところは瞬時に動ける所。特にキーンランドＣはちょっともったいなかったが34.0-34.6とややハイバランス、11.3 - 11.8 - 11.4 - 11.4とコーナーで緩める形になってここで我慢して2列目で進めていたら外からウキヨノカゼが捲ってきて、我慢しつつも外の馬の仕掛けのスイッチが入ってしまっていたのが響いた。それでも減速から瞬時に再加速して先頭列の馬との比較で楽に突き抜けていたしこの一瞬の反応をある程度ハイでついていっても引き出せるのが武器。ペースが上がり切っても対応できるとは思うし、スワンＳでもスロー気味平均ペースから11.5 - 11.5 - 11.4 - 11.3 - 11.4のラップ推移で３～４角後方外々から押し上げるのに脚を使っていたが意外とＬ１まで踏ん張れていて前半ゆったり入れば後半のＴＳ持続力にある程度プラスに働きそうで、フィエロと脚色でそんなに見劣らなかったというのは結構大きい。ただ仕掛けが遅い方が良いし、前走みたいにマイルである程度の流れからのＬ３最速だと出し切って良さが出る馬と比較して苦しい。阪神1400に戻すことである程度ポジションを取って行きつつ、前がレースを支配する中でその流れに合わせて仕掛けを待っての直線勝負なら噛み合うはず。これまで戦ってきた1200～1400路線のレベルや阪神1400適性、総合力の高さを考えれば勝ち切れるかはともかく馬券の軸としてはこれが一番入りやすいかなと。一応上がり切らず仕掛けもＬ２最速という想定は強めにしているが、多少流れてもやれるのは魅力。


〇レッツゴードンキはちょっと悩んだけど、番手で進めるのがミッキーアイル、内にこれといって行きそうな馬もいない、マイネルアウラートは２列目ポケットを狙いに来るということを考えれば、普通にここは自分のリズムでの逃げが打てそうな感覚はある。まあミッキーアイルが二の足でハナを取り切るという可能性も大いにあるのでこの辺りの兼ね合いだがミッキーアイルもゲートに不安がある馬だし、この枠なら主張するのはそんなに難しくないだろう。マイルＣＳは中弛みからの12.5 - 11.9 - 11.1 - 11.5 - 11.2とＬ３最速のＴＳ持続戦の中でハイレベルのＴＳ持続タイプが多かったことを考えると６着は結構立派。ミッキーアイルやオメガの出方にもよるんだが阪神内1400だと京都マイルほど仕掛けの意識が上がらない可能性は高いし、Ｌ２最速で仕掛けを遅らせることができればかなり面白い。反対に基礎スピードだけで戦う馬ではないし、秋華賞みたいに上がり切ってしまうと厳しいのでその辺りがポイント。やはり平均ぐらいでコントロールしての総合力で勝負したいところで、今回はそれが狙えそうかなと。それと岩田も重賞スランプが徐々に解消してきたし思い入れがあるであろうこの馬でどういう競馬をしてくるかにも注目したい。ここまで混戦だと人気はそんなに気にしない。総合的な競馬に持ち込めれば。


▲マイネルアウラート
この馬は前走が馬券的に余計かなあと思っていたんだけど、思った以上にはやれた。それでもここでそんなに人気していないというのは良いなあということで穴で抜擢した。この馬もオメガヴェンデッタに近いタイプで我慢して加速にスッと動けるタイプ。変わりにＴＳ持続力でちょっと甘い傾向だった。まあ実際前走も東京マイルで12.4 - 12.2 - 11.2 - 11.0 - 11.3と極端な３Ｆ戦でギアチェンジとポジショニング、トップスピードの質、持続力と後半の要素を強く問われているんだが、ここで２列目からジリジリと伸び切れず、しかしＬ１まで何とかポジション差を活かして踏ん張っての３着確保だった。仕掛けどころがＬ３で11.2と地味に早かったし直線ヨーイドンでこれだけのメンバー構成だとトータルで見劣ったかなと。それでも結果を出したし、３走前は阪神1400で突き抜けたがこれがスローからの11.5 - 11.7 - 11.5 - 11.2 - 11.7とＬ２最速である程度トップスピードが要求されるレース。ここで２列目からしっかりと直線序盤でスッと反応して突き抜けたしＬ１も寄せ付けなかった。トップレベルと比べるとＴＳ持続力は物足りないが、スローから動き出すという競馬では常に安定している馬だし、今回も枠の並び的にドンキやミッキーが外から来る中でその直後を狙って内に切り込めるという点でもこの馬のポジショニングを上手く活かしやすい枠に入ったかなと。鞍上が替わったのでそこが不安材料だが、条件的には面白い。ペースが上がり切ると不安が出てくるのでそこだけ注意。


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